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ネイルサロン経営について
  • ネイルサロン経営について2016.04.13

    こんにちは。

    仲村和也です。

    「投資と回収」についての3回目です。
    今回は人件費についてのメリットについてお話ししていきます。

    基本的な条件さえ揃えば大きいリターン額

    マイネイルでは、年末にトータル7人のネイリストの方が入ったことがありました。
    ですが残念ながら、その内の2人は辞めてしまうことになりました。
    ここでかかった投資額ですが、ざっくりというと7人×約50万円(デビューするまでにかかる、おおよその費用。「前回のその②を参照してみて下さい」)=350万円となります。
    この7人は、全く筆も持ったことのない方や認定講師の方などもいますので、全員が同じ条件というわけではありません。
    即戦力である認定講師の方はいきなり利益は出ますが、それだけに採用コストと時給が高いので、この7人の例はあくまでも平均としてこれくらい、と考えて下さい。

    それではこの350万円に対して、リターンはどうなのか?

    まずどんな広告媒体を使うにせよ、集客は出来ている(無駄なくネイリストたちが施術に入っている)状態と、1店舗に3人以上のネイリストがいること(3人以下の場合では固定費でまず売り上げが消えてしまうことがあるため)を前提にしてお話ししていきます。
    ちなみにこの前提は、マイネイルや、都内・地方都市でホットペッパービューティーを使っているサロンの状態となります。損益分岐点の詳細部分は今回は割愛します。

    今回の新人ネイリストの方が、将来的に50万円以上の売り上げになれば、純利益を約30万円ほど出すことが出来ます。5人が残ってくれたので5人×30万円となり、そのネイリストたちのおかげで月に150万円の利益が新たに生み出せるわけです。
    こうなれば、デビューして3ヵ月で投資分を回収したことになります。
    丸々1年で考えると、1800万円の利益です。投資350万円に対してこのリターンは、非常に大きいというわけです。

    ざっくりとですが、これが「投資と回収」というわけです。
    もちろん、この中にはいろいろな要素が絡んできますので、一概に全てがこうなるとはいえない部分もありますが、前述したようなネイルサロンの基本的条件が揃っているのであれば、大きいリターンは出やすくなるはずです。
    最悪で、350万円を投資したのに全員が数ヵ月後に辞めてしまうようであれば、この投資は無駄に終わったことになってしまいます。
    ですので、人材への投資を無駄にしないためにも、スタッフたちが辞めない環境作りが重要となってきます。

    大切なのは人間関係とやりがい

    辞めない環境作りとは何か? これも細かく考えると深いのですが、いちばんの環境は賃金と人間関係とやりがい、ということになると思います。

    賃金は高いに越したことはないのですが、それだけではなく、スタッフ同士やオーナーとスタッフとの人間関係、ひとくちでいえば信頼関係があれば、辞めてしまうこともなくなるでしょう。特にオーナーの場合、現場には入れないことも多いと思いますし、店長やアドバイザーの方からスタッフ同士の関係や現場の雰囲気などはある程度把握しておくことが大切です。

    やりがいについては、オーナー自身のビジョンを話したり、スタッフたちの目的などを聞いたりして、スタッフが「このサロンにいれば自分が成長できる、目的に近づける」と考えて働ければそれがベストです。たとえ最終的な目的が違ったとしても、そこまでの課程で一緒に頑張ろうと思えるなら、やりがいを持って仕事が出来るでしょう。

    また、スタッフたちが快適に働けるような環境設備も、無理のない出来る範囲で構わないので整えることも頭に入れておくといいです。
    オーナーとスタッフ同士、ギブアンドテイクの関係も必要です。お互いがお互いのことを考えながら仕事を続けていければ、良い状況の時にはみんなで喜び、悪いときにも全員で助け合って乗り切ることもできると思います。

    オーナーとしては人件費だけではなく、こういった部分にも資本の投資が必要になります。
    ですので、先ほどのように1800万円の利益となっても、丸々がそうではなく、さらにそこから新たな投資をしていくことになります。投資と回収はこれの繰り返しによって成り立っていくわけです。

    今回は3回に渡って「投資と回収」の話しをしましたが、会社というものは、このようにして大きくなっていきます。
    もっと具体的に話せばいろいろなことがありますし、説明するのに数時間はかかってしまうことになります。この3回で、その雰囲気だけでも解ってもらえたなら、と思います。

    オーナーが会社を大きくしたければ、この投資と回収の大きさと、スピードを上げていくことです。あまり無理をしすぎれば失敗する率も高くなりますし、チマチマしすぎていては大きくは出来ません。
    ここのバランスをどう考えていくか? そこはそれぞれのオーナー様がどうしたいのか、ということがポイントとなってくるでしょう。

  • ネイルサロン経営について初期投資2016.04.12

    こんにちは。

    仲村和也です。

    前回に続いて、「投資と回収」のお話しを続けます。前回、ネイルサロンでは人件費がいちばんかかると話しました。ネイルビジネスは、お客様にネイルの施術をすることがビジネスです。

    売りものは、お客様の代わりにネイルをしてあげる、という技術サービスです。ですから、人件費がいちばん多いのは当たり前のことといえるのですが、この人件費を払う前に、即戦力の方をサロンに入れること自体が中々難しくなってきています。
    現在では、幅広い年齢層で多くの方がネイルをするようになっていますし、お客様たちもネイル技術を見る目が養われてきているので、当然技術的に優れているネイリストのいるサロンに集中することになります。
    ネイルサロンの数が次々と増えてサロン同士の競争が激しくなっている中で、技術的にどうこういう以前に、まずネイリスト不足が解消されていないという現状があります。

    新人が使えるようになるまでの投資は約50万円

    即戦力の方が雇えないことで、ネイリストがいなくてサロンを閉めるオーナーも多くいます。集客はそこまで難しくはないのですが、人材不足で上手くいかないパターンというのを、本当によく聞きます。
    こうなってくると、否応なしにネイル未経験の方を雇うことになります。この場合には、その方がネイリストとしてデビューするまでも基本的にお給料が発生します。
    新人の方のお給料については、サロンによって色々なパターンがあると思います。デビューするまではお給料を全く出さないというお店もあるようですが、それは労働基準法に引っかかることになるので注意して下さい。

    例えば、週40時間働いてもらうとして、ざっくり4週としてかけて160時間。都内の最低時給額932円(2016年10月1日に907円から25円値上げ)として、160時間×932円で149120円となります。
    これに関しては、まだ施術には入れないわけですから利益は出ていない状態です。
    そこにおおよその求人広告費が約5万円程度が加わります。
    こうして考えると、新人がデビューするまでに3ヶ月かかるとすると、
    約15万円×3ヶ月=45万円。
    これにプラスして求人広告費約5万円なので、トータルで約50万円の投資が必要となります。
    ネイリストは技術職でもあることから、少しの期間ですぐに実戦に出られるわけではありません。もし投資額を減らそうと慌ててデビューさせたとしても、きちんとした技術が身についておらずお客様離れが起こってしまえば、本末転倒もいいところとなってしまいます。

    ちなみに、これは新人1人にかかる投資なので、もし2人雇えば100万円、3人だと150万円の投資額になっていきます。
    もちろん、電話対応や雑務、施術の際のちょっとした補助など、新人の方でも出来る仕事は多々あります。
    ですが、ネイルサロンの場合には“お客様1人対ネイリスト1人”でのビジネスモデルが基本なので、いくら雑務が出来たとしても、そこまで利益貢献が出来るか? と考えると難しいところです。このことから、人件費の投資としてやはり負担となってきます。

    また、新人ではないにしろスクール出たてで実戦経験のない方などの場合、中には何も問題がなくそのまま施術していく方もいますが、大体は足りない部分を補いながらの施術になるはずです。
    もしお客様からクレームが入るようであれば一時的にでも現場に出せなくなるかもしれませんし、そうなれば利益も生めなくなります。

    利益となるまでには、我慢が必要

    いくら新人に投資をしたからといって、その方が必ず長く働いてくれるかといえば、その保証もどこにもありません。仕事を覚えてデビューして、少しでも利益を上げてから辞めるパターンもあれば、覚えた途端や覚えるまでもなく辞めてしまう、ということもよくあることです。こうなってしまうと、投資した分はそのまま無駄になってしまうわけです。

    人を雇うということには、さまざまな出来事が起こるのは付きものですし、これを見越した上で人件費をかける、という気構えも必要となってきます。
    他の部分で何か設備投資をして必ず利益が出る、という保証もないわけですから、ここがネイルサロン経営の難しいところでもあるのです。

    ですが、そうはいっても上手くいけばリターンも大きいのです。
    今回は人件費をかける上でのデメリット的な部分を中心に話をしましたが、次回ではメリットの部分、具体的なリターンについてお話ししていきます。

  • ネイルサロン経営について2016.04.12

    こんにちは。

    仲村和也です。

    いつもビジネスは投資回収業だ、と話していますが、なかなかピンとこない方もいると思います。
    私はファイナンシャル・プランナーでもあり、仕事上その辺も扱っているので、この手のことは得意分野でもあります。
    そこで今回から3回に渡って、投資と回収についての具体的なことを説明していきましょう。

    トップの仕事とは、回収の時期をしっかりと計算すること

    これはネイルサロンに限らずどんな仕事でもそうなのですが、まず何をするにしても、ビジネスの中では投資が先になります。投資をしなければ、仕事を始めることすら出来ないでしょう。
    そしてこの時に、いったいどの位の期間で投資分を回収できるのか? ということをしっかりと計算して計画を立てるのが、トップの重要な仕事になります。
    ここが解っていれば焦る必要はありませんが、この分岐をしっかりと把握していないと焦ることになってしまいます。

    会社経営の規模が大きくなればそれだけ投資金額も多くなり、上手くいけばリターンも大きいのですが、その分失敗したときは多大な損失を出すことになります。
    大会社が倒産することもよくありますが、投資に対してリターンが小さければ損失ですし、回収できなければそれで倒産してしまいます。
    よく聞く話しだと思うのですが、簡単にいえば、これが経営というものです。
    しっかりと計画を立てて、回収できるものに投資をしていく。ハッキリいって、この繰り返しなのです。

    この計画を上手く立てられれば、それは優秀な経営者ということになります。このことを考えると、ネイリストと経営者はまったく別だといっていいでしょう。
    今現在、顧問をしているサロンがいくつかあるのですが、オーナー様たちから「私はネイルサロンをしたいので、その数字の部分を見て下さい」というケースが多いです。
    この時に、ある意味ブレーキをかけることもあります。また、より良い情報を伝えて、少しの投資で大きなリターンを取って貰うためのノウハウをお教えすることが私の仕事です。
    といっても、これだけで全てが上手くいくわけではありません。私の情報などを元にして、状況をよく見ながら自分なりに試行錯誤していくことが必要です。
    数字が苦手、という方も多々いるとは思うのですが、この部分はしっかりと考えていかなければなりません。

    仕入れにかかる経費をなるべく抑える

    今回は具体的なことがテーマですので、ネイルサロンを例にとって話しを進めていきたいと思います。
    まず、ネイルサロンでいちばんかかる経費とは何など思いますか?
    それは人件費です。ネイルサロンの経営では、仕入れにさほど経費はかかりません。
    マイネイルの仕入れは約5%程です。これは店舗の拡大と共に下がっていきました。

    仕入れの場合、仕入れ数が多ければそれだけ単価も下がるので経費も安くなっていきます。逆に、店舗が1店舗の場合ではやはり経費は高くなりますが、どちらにしても仕入れの部分もしっかりとパーセンテージを考えて計算して下さい。
    特に、ネイルを知らない男性オーナーの方は注意が必要です。
    どんなものがどれ位の値段で仕入れられるのか? 本当に必要なものは何なのか? また、いくら安いといってもサロンとして恥ずかしくない品質のものを仕入れるのは当然のことですので、これらの見分け方など、もし解らない部分があるようならば詳しい人に聞いて必ず確認することが重要になります。ここを適当にやってしまうと、余計な経費をかけることになりますし、後々も大変です。

    基本的には、現場のネイリストたちが好きなアイテムではなく、あくまでも経営が成り立つものを揃えていくようにして下さい。
    ネイリストたちが好むようなものの仕入れなどは、余裕が出てきた後からでも遅くはありません。もし、スタッフから理由を聞かれたとしても、きちんと説明して納得して貰えばいいのです。
    そして、仕入れるものを変えていくときなどにも、店長らと相談しながら進めていくといいと思います。こういう場合には、もちろん経営のことは考える必要はありますが、ある程度はスタッフたちの要望に応えるようなものを仕入れていくことも必要かもしれません。経営が上手く回っているならば、ある意味でスタッフへの還元、ということでいいと思います。

    ちなみに、マイネイルではスタート時は7%でやっていました。店舗が増えていったことで2%を抑えることが出来たのです。
    ここら辺は、最初は大変でしょうが、しっかりと詰めることが重要となってきます。

    それでは次回では、ネイルサロンでいちばんかかる人件費のことについてお話をしたいと思います。

  • ネイルサロン経営について2016.04.09

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンをこれから始める方にオススメなのは、自分がやりたいお店のモデルサロンを見つけることです。
    これは内装がどうこうなどということではありません。もちろん、雰囲気などを掴むというのはいいと思います。
    いきなり独自の方針だけでやるよりも、上手くいっているサロンの真似をする、このようにいうと、せっかく自分のサロンを作るのに…と違和感を感じる方もいると思いますが、実はこれはビジネスの上での鉄則なのです。

    まずは成功パターンを研究して真似てみる

    マイネイルにもモデルサロンがあります。
    今でこそ、そこに囚われずに自分の考えも取り入れるようになっていますが、まずはモデルサロンの研究をしました。なぜ、あのサロンは上手くいっているのか? 体制のしくみやターゲットにしている客層、サービス内容、広告の仕方などを徹底的に研究です。
    そしてそれを基にして仕組みを作っていきました。

    日本のトップ企業も、先進国の真似を経て作られてきています。
    経営は「理論主義=経験」によって成り立つといえます。
    ですので、しっかりと上手くいっているビジネスモデルを研究してまずは真似てみる。
    ただし、真似ることが最終目的になっては意味がありません。真似ることは、あくまでもそこから学ぶための手段です。成功モデルを通じて学んだり改善をしていき、オリジナリティを見出した企業こそ、大きくなっていくのです。

    小さい部分でいえば、ネイリストたちにしても、最初は先輩たちのやり方の模倣から始まります。大きい部分では、かつてコピー大国といわれた中国の企業も同じです。そこから自分なりのやり方を見つけ出していき、カリスマネイリストになったり、中国の企業などは現在では世界でもトップクラスの規模へと成長していきました。
    これを考えると、まずは成功パターンを研究して真似てみる。自分なりの創意工夫は、その土台がしっかりと出来てからする、ということが成功に繋がるいちばん良い方法だと思います。

    自分のスタイルを模索していく

    ネイルサロンだけに限らず、取り入れたいところがあるのであれば、ラーメン屋さんの仕組みを取り入れてもいいのです。かなり大胆な発想かもしれませんが、時には枠に囚われない考え方も必要だと思います。特にお客様を相手にするビジネスの場合には色々なお店でも共通する部分が多いので、参考になるポイントは沢山あると思います。ジャンルに限らず研究してみることも必要かもしれません。

    そして、成功パターンというのはひとつだけではなく、様々なパターンがあると思います。いいとこ取りだけで上手くいけばそれに越したことはありませんが、何でもかんでも取り入れればいいというわけではありません。
    それらをきちんと研究してしっかりと理解した上で、自分が目的とするビジネスモデルを作り上げていくのです。

    土台ができあがったと思っても、全てを一度に変えようと焦ることも禁物です。全体的なバランスを考えながら、ひとつひとつの部分から独自のスタイルを模索していけばいいと思います。
    ビジネスモデルの真似したい部分をどう取り入れていくのか? そこからどこをどう変えていくことでさらに良くなっていくのか? などを常に考えることが大切です。
    失敗することも多々あると思いますが、そういう場合には自分の考えに固執せずに、すぐに方向転換することも大切です。

    もうひとつ個人的な部分として、オーナーとしての考え方や立ち位置なども、成功者を真似して学んでいくことも必要かもしれません。どんなビジョンを持っているのか? それに向かってどうビジネス戦略を立てているのかなど、自分にはなかった発想を知ることも成功していく上でのポイントではないでしょうか?

    初めから独自の方針で上手くいくほど、ビジネスは簡単ではありません。まずは、成功例をしっかりと研究することから始めて下さい。

  • ネイルサロン経営について2016.04.07

    こんにちは。

    仲村和也です。

    私は「組織作り」や「分業」といった言葉をよく口にしますが、全ては“採用”からスタートします。
    採用というと、サロンの新規オープン時は別として、スタッフが辞めてしまったからとか、辞めてしまうからその穴を埋めるために、といった感覚になってしまうことが多いかもしれません。
    実質的にはそうかもしれませんがそうではなく、本来ならばオーナーが掲げるビジョンの実現のために計画的に行う、というのが理想なのです。

    即戦力か新人か?

    スタッフを採用する際に、やはり即戦力となる方が欲しい、というサロンは多いですが、キャリアのある方の場合、自分のやり方やそれまでいたサロンのクセのある方が多いので、その方をいかにコントロールできるか、ということがとても重要となります。

    これとは逆に、まだネイルスクールを出たての新人などの場合には、教育するのに手間と時間がかかります。技術に関してもスクールを出たからといって全てのメニューに対応できる方は稀といえるでしょう。
    ましてや社会人経験もなく新卒採用のような形になるスタッフだと、技術だけではなく接客面などの教育も同時にしていくことになるのでトレーナー的には初めは大変かもしれません。
    ですが、新人にはそれまでの経験がない分柔軟性や素直さがるので、ある程度教育することでそのサロンのカラーになってくれる可能性がいちばん高いともいえるのです。
    ただし全てのスタッフが新人では、オーナーネイリストやよほどの敏腕トレーナー、アドバイザーなどがいない限りは技術面の教育などには限界があると思います。

    このことを考えると、ネイルサロンを円滑に運営していくにはキャリアの方と新人をバランス良く採用する、というのがいいと思います。
    ここで大切になってくるのは、前述したようにキャリアの方に自分のサロンのやり方や方針をいかに理解して貰うかということです。その方が直接的な指導をしないとしても、一緒に働く上では新人への影響も少なくないはずです。
    もしサロンの方針と異なるようなやり方をしていれば、それを目にする新人にしても戸惑ってしまいます。
    キャリアのあるスタッフの場合には、理想をいえばオーナーのビジョンや方針に共感してくれるような方を採用したいところです。

    また、店舗展開をするときなどの採用では、既存のサロンのスタッフとのバランスもよく考える必要があります。スタッフの移動は可能なのか? 一時的な研修のためにしても、キャリアのあるスタッフを送り込んでも大丈夫なのか? そしてキャリアの方と新人とのバランス調整などを、全体的な状況から考えて決めていかなければなりません。ここを読み間違えると、既存の店舗と新店舗の両方でガタガタになりかねないので注意が必要です。

    サロンの未来を考えると…

    これはデータ的なものですが、ネイルサロンに限らずにスタッフの10年後の定着率を見ると、新卒採用=50%、中途採用=20%、スカウト採用=10%といったデータがあるようです。
    あくまでも数値的なものですが、どこにも染まっていない新人の定着率が一番高いということになります。
    社会的には、以前のように1ヵ所の会社にずっといる、というよりは転職が当たり前になっている現代ですが、そんな中でも、最初に入ったところでキャリアを重ねていく方もまだまだ多いのです。
    ちなみに、新人たちにずっとここで働こうと思わせるためには、オーナーやその会社のビジョンを伝えて、しっかりとした未来を見せることが必要です。ここにいれば自分にプラスになる、という意識を持ってもらうのです。

    自分のサロンで新人から成長していってくれるのであれば、やり方や方針は深く身についていってくれるはずですし、お互いの信頼度もより深くなっていくでしょう。これを考えると、ゆくゆくは企業として新人で固めた方が将来に強くなるといえそうですが、それはあくまでも理想の形ともいえます。現実的に考えれば、ここはやはりバランスだと思います。

    中途採用やスカウト採用の方の経験値と技術は、やはり即戦力としてありがたいです。
    キャリアと新人それぞれを活かしていくためにオーナーがどのように教育していくか? この指針を示していくことが大切です。

  • ネイルサロン経営について2016.04.03

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンが増えていくと同時に、価格も全体的に低価格になってきています。
    商売をやる以上、お客様の求めているものを求められている価格で提供するというのは、やはり重要なことです。
    ですが、求められているのは何も価格だけではありません。あらゆるものや考え方が多様化している現在、様々な部分でお客様からのニーズに応えることが大切です。

    以前では考えられない低価格での技術提供

    ジェルネイルが出だした頃というのは、ワンカラーやラメグラデーションなどでも約1万円ほどが相場でしたが、今では3000円台でも出来るサロンが沢山あります。オフ代にしても取るのが普通だったものが、他店オフでさえ無料になっている所もあります。
    また低価格、短時間で出来る簡易的なネイルをメニューに取り入れているサロンも見受けられます。

    激増したネイルサロンが生き残るための価格競争、というのももちろんありますが、そうなった理由は、何よりも高いニーズがあったからこそです。
    お客様たちみなさんが手軽にネイルをする時代になった、ということを大きな要因として、ネイルをする理由や頻度も様々で上がってきています。そんな中で以前の値段のままでは、お客様の来店頻度を下げることになってしまいます。
    “もっとネイルをしたいのにこの価格では…”ということになれば、それはニーズに反しているということになります。せっかく拡がってきているネイルの需要なのに、これでは意味がありません。
    このことから低価格化というのは、お客様が手軽にネイルをするためのニーズの結果、ということがいえるでしょう。

    値段以外でのニーズも考える

    値段以外でのお客様からのニーズはどうでしょうか?
    例えば、セブンイレブンなどのコンビニは低価格なわけではありません。それよりもスーパーに行った方が安く購入できることは誰もが知っていることです。
    ですが、セブンイレブンは「いつでもすぐ買える」という消費者たちのニーズに応えたわけです。尚且つ、どこのセブンイレブンに行っても同じ商品を買うことができる、ということも消費者からの信頼に繋がっていると思います。
    これが、セブンイレブンの登場以来、爆発的にコンビニが増えていった理由です。
    さらに、現在では当たり前の24時間営業や銀行系のATMの設置、郵便物の投函、一部の薬品の取り扱いなど、次々と消費者からのニーズを取り入れてきています。

    ファーストフード店などでも、一時は低価格1本での経営戦略が目立っていましたが、近年では逆に値段は高いけどよりボリュームのあるものや、高級素材を使ったメニューなども登場しています。

    反対に、消費者からのニーズという意味で大打撃を受けているのが書店です。あらゆるものがオンラインショップで買えて、電子書籍が普通になってきている今の時代で、苦境に立たされている最たるものといってもいいでしょう。色々と工夫を凝らして生き残ろうと必死に頑張っていますが…。
    これなどは、現在求められているニーズから外れてしまったことによる危機なのです。

    ネイルサロンも同じです。今求められているものは何か? を常に考えていく必要があるのです。
    極端な話しですが、現在2時間かかっているネイルと同じクオリティのものを10分で出来るサロンがあるのならば、忙しい女性が多い今の時代、高額であっても人気店になるかもしれません。
    また、ネイルアートとしての完成度も、より高いものや凝ったものを求めるお客様も増えてきています。ネイリストやサロン側としては大変なことだと思いますが、これらのニーズに応えることも必要になっています。
    さらに基本的な部分でいえば、サロンのメニューやクーポン内容なども、時代と共に多種多様に変化していかなくてはならないと思います。

    価格にしてもそれ以外の部分にしても、それを求めている層はどこに多いのか?ということを考えていくわけです。
    そして自分のサロンに来て頂いているお客様層からのニーズにピッタリと応えることが出来れば、それがいちばんです。

    今は低価格が強い時代ではありますが、それだけではなく、時流に乗って変化していくこと…これは重要なことなのです。

  • ネイルサロン経営について2016.04.02

    こんにちは。

    仲村和也です。

    よく経営というものが解らない…といったことを聞きます。
    そもそも、経営の意味とは何でしょうか?
    これに対しては、経営者一人ひとりによって答えが異なるものですし、一家言持っている方もいると思います。
    「会社を潰さずに、継続して成長させること」「顧客を満足させて、適正な利益を上げること」などを始めとして様々ないいかたがあるとは思いますが、最終的な意味合いとしては同じで、ひと言でいうと「継続的な投資、回収の仕組みを作る活動のこと」です。

    基本は投資と回収の繰り返し

    まず最初に投資をせずに経営は出来ませんし、また回収が上手く出来なくては継続することは不可能です。

    経営とは“投資→回収→再投資→再回収”、これの繰り返しです。

    このループの規模が大きくなれば企業は成長し、小さくなるならば衰退、継続できなければ倒産になります。
    経営をするのであれば、まずは自分が稼ぐことが大事です。
    そこから雇用も生まれますし、さらに仕入れや納税が生まれて、社会貢献に繋がっていくのです。
    ここまでにするにはかなりの苦労を重ねることになるかもしれませんが、ほとんどの経営者が体験していることです。その中で、自分なりの投資と回収のやり方を見つけていくわけです。会社を経営して大きくする、ということはそういうことです。

    しっかりとしたビジョンによる計画性が重要

    投資をする際には、当たり前ですが何でもかんでもという訳にはいきません。
    自分のビジョンをしっかりと持ち、そこからブレないように投資をしていくことが重要です。
    さらに、その投資による回収がどれくらいの期間で出来そうなのかをよく考えることも必要となってきます。ここさえしっかりしていれば、投資と回収のループはスムーズになっていくはずです。

    もちろん、いつも計画通りにことが運ぶとは限りません。そういう場合には軌道修正も必要となってきますし、一時的に投資規模の縮小も視野に入れることになるでしょう。無理をしないで我慢の時もあるでしょうが、ビジョンから外れないように、しっかりとした計画性があるのならば巻き返すチャンスは必ずやって来ると思います。

    また、回収が上手くいかないときなどに遅れ分を一気に回収できそうな案件を見つけると、つい手を出してしまいそうになりますが、こういう時こそ慎重な判断が重要となります。
    確実に回収できるという確信があるならいいでしょうが、その場しのぎの投資の場合にはあまりにリスクが高すぎます。
    それよりも、遅れている回収をどうしていくか? また、それに連動するような部分で解決策がないのかに目を向けていくほうがいいのではないでしょうか。

    “経営とは?”などと深く考えていくと難しいですし、キリがありません。まずはいかにスピーディーに初期投資をするか? そして回収が出来たなら次はどこに投資するか? を考えていきましょう。
    これを上手く仕組み化することが出来れば、他店舗展開はもちろん、他のビジネスに応用することも可能です。
    これらを上手くやっていくためにも、確固たる自分のビジョンを持つことも大切な要素となってくるでしょう。

    投資と回収。これを続けていくことが、会社の発展に繋がっていく重要な作業となります。
    今回は基本的な部分のお話しをしましたが、投資と回収についてはみなさんからの質問も多いので、機会を改めてさらに具体的なお話しをしていきたいと思っています。

  • ネイルサロン経営について2016.03.27

    こんにちは。

    仲村和也です。

    オーナーの日常というと、みなさんはどんな感じのイメージをお持ちでしょうか?
    優雅な日常を送っていると想像する方もいるかもしれませんが、多くの経営者たちは日々時間に追われて忙しく動いていると思います。

    もちろん、全てを部下に任せられるような環境を完成させている方も沢山います。
    私も、ネイルサロンに関しては右腕のアドバイザーや各店舗の店長にお任せしているので、現場に行くことはほとんどなくなりました。
    ですが、数字の管理はもちろん、まだ改善すべきところや今後はどのようにしていくかなど、考えるべきことは沢山ありますし、コンサルティングやセミナー、その他の仕事も含めるとやらなくてはいけないことが山のようにあります。
    ですので、そのための計画と自己管理は必須です。
    今日やること、今週中にやるべきことを常にチェックして動いています。

    もし私にアドバイザーや店長たちのような協力者がいなければ、とても仕事をこなしていくことは不可能でしょう。
    信頼できる協力者がいてくれるからこそ、そのような環境を作れたからこそ、今の仕事があると思っています。

    協力者のいる環境を整える

    これからネイルサロンのオーナーになりたい方も、まずは環境を作ることが大事です。
    特にサイドビジネスとしてサロンを始めるのであれば、右腕となる協力者の存在は正直にいって必須だと思います。
    今やっているビジネスがどのような形なのかにもよりますが、サロンの仕組みが出来るまでは、ほとんど付きっきりにならなければ成功は難しいといえるでしょう。
    理想をいえば、自分の分身ともいえるような協力者がいれば、これほど心強いものはないのです。

    また、女性で主婦業や子育てなどがある場合にも、協力者は必要となってきます。
    どんな仕事でも同じだと思うのですが、特にオーナーは最高責任者です。ここぞという時に「子どもが…」ということは難しいです。
    勘違いしないで欲しいのですが、だからといって子育て中に起業できないわけではありません。
    子育てを経験している方にしか出来ないことも沢山あると思いますし、むしろそのような女性の方が増えて欲しいと思っています。
    ただ女性の方の場合、現実的には男性以上に家族の協力というものも必要になってくるはずですので、こういう部分も考慮する必要があるでしょう。

    どんな状況にしても、まず始める前に、今抱えているビジネス、家庭や子育てなど、自分の現状を考えてどうするか? 何かあったときの対応は? といったことをしっかりと踏まえてみて下さい。
    もし考えた段階でやっぱり出来ない…というのであれば、その時には無理をしないでまたの機会にやればいいだけです。
    何とかなるか、で成功するほど甘いものではないことは覚えておいて下さい。

    どんな協力者を望むか?

    ひと口に協力者、といっても、そのパターンは様々だと思います。
    オーナーとしてのパートナーもそうですし(この場合は共同経営者になりますが)、アドバイザーや店長、そしてもちろん、サロンのスタッフたちにしても、ある意味では協力者といえると思います。
    協力者はひとりではないですし、同じビジョンを持って仕事をしているのであれば、様々な立場の人たちが協力し合って仕事をしていくものです。

    パートナーとしての協力者、部下としての協力者など、どちらにしても信頼できる方が側にいてくれる環境が作れればいいと思います。
    その中でも、特に優秀なアドバイザーの方がいてくれると、オーナーの仕事もかなり楽になるでしょう。ただ、ネイルサロンのことを知り尽くしているようなアドバイザーをいきなり見つけることは難しいでしょう。
    ある程度ネイルサロンに精通していて信頼のおける人がいるのであれば、自分の所でアドバイザーとして成長して貰う、というのも方法かもしれません。
    これは店長などでも同じだと思います。スタッフに、自分のサロンで重要な部分を任せられるように成長して貰う、というのも大事なことです。

    また、周囲の人たちに協力して貰うだけではなく、時にはオーナーとしてスタッフたちが仕事をしやすいように協力する、というのも大切なことだと思います。
    こういうことからも信頼関係は強くなっていくでしょうし、協力体制が構築されていくものではないでしょうか?

    今まで沢山の方を見てきていますが、経営者になる方たちは今回お話ししたことを含めて、どうすれば出来るか? ということを常に考えているように思います。
    やはり思考は大事なのです。

  • ネイルサロン経営について2016.03.26

    こんにちは。

    仲村和也です。

    私は常々、ネイルサロンを始めるのであればとにかく、存在し続けることが大事だ、と言ってきました。
    一度始めれば、お客様はもちろん、スタッフたちをはじめとして様々な方々がサロンと関わることになります。そういう方々のためにも、サロンの存在は維持していかなければなりません。
    ですが、商売をやる以上、辞めなくてはいけない時ももちろんあります。
    これは仕方のないことなのですが、この時に必要となってくるのが、タイミングと決断力なのです。

    辞める時期を見極めることが大切

    サロンをクローズするにも、オープン時ほどとはいいませんが色々とお金がかかってきます。
    テナントの原状復帰などはもちろんのこと、資材の廃棄や契約によっては広告媒体への違約金などもかかってくる場合があります。
    また、マンションサロンなどでは1ヵ月前の退去申し込みで済みますが、テナントの場合だと半年前には申し込まなければならないことも多々あります。
    これらを考えると、辞め時を間違えてしまうと莫大なお金がかかって大変なことになってしまうので、この見極めが大事です
    店舗や広告媒体などの契約内容は、契約の時点で解約条項までをしっかりと確認しておくと、後になって慌てずに済むでしょう。

    キャッシュフローがどうにもならなくなってからでは、サロンのクローズすらも出来なくなってしまいます。ギリギリまで頑張った末に、サロンを辞めることも出来なくなって赤字のまま経営を続けることになり、その結果破綻する、ということもよくある話しです。

    万が一にも、スタッフたちのお給料が払えなくなるといったことが起きたら大変です。
    オーナーとしての最低限の責任として、これだけは気をつけるようにしたいところです。

    ほとんどの経営者の方は、一度は様々な理由によって辞めなければならない状況に陥ることはあると思います。ですが、優秀な方の場合にはそのタイミングを決して見逃さずに、素早く決断するものです。

    サロンを売りに出すのも方法のひとつ

    クローズするときの方法のひとつとして、サロン丸ごとを居抜きで売りに出す、というのもありです。
    これは、売り手にも買い手にも両方にメリットがある方法なのでいいと思います。

    売り手の方は撤退にかかる費用がカットできますし、買い手はサロンへの初期投資費用が大幅に下げられる上に、顧客を引き継ぐことができます。
    さらにお互いの条件さえ合えば、スタッフもそのまま引き継げる場合もありますが、これは資材などとは比べものにならないほど価値があります。
    まず求人費用をかけなくて済むようになりますし、全員引き継げなかったとしても戦力になるスタッフがいるのであれば、求人をかけたとしても成功報酬が抑えられる新人を雇用して育てることができます。
    そして既にスタッフについている固定客については確実に引き継げることになります。

    ただし、この場合にはスタッフたちには事前にしっかりとした状況報告をしておく必要があります。
    スタッフが、オーナーが変わることを知ったのは変わる直前だった、というような話しも聞きますが、これではスタッフたちがその後の身の振り方を考える猶予がなくなってしまいます。
    まったく同じ条件で続けられるのならまだしも、それは買い手であるオーナーが決めることですし、売ってしまえば無関係、ではあまりにも無責任です。
    “立つ鳥跡を濁さず”という諺がありますが、オーナーの責任でサロンをクローズするわけですから、そこら辺はきちんとしておきましょう。
    ネイル業界も意外と狭いです。もし別の形でも業界に戻ることになったときに、この時のことが伝わって、スタッフが集まらなくなってしまう可能性もあるかもしれません。

    とにかく、売り手も買い手もタイミング次第になると思います。
    また、サロンを辞める時だけの話しではなく、情報収集や人脈作りもオーナー業にとってとても重要だということが言えます。何がどこでどう繋がるかというのはわからないのですから。

    そして、何よりも先を読んだ決断力が必要です。
    次の展開にスムーズに移行するためにも、しっかりとタイミングを読んで、スッパリと決断することが重要になってくるのです。。

  • ネイルサロン経営について2016.03.25

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンの経営を辞める理由のいちばんには、資金力の問題があると思います。この場合には、やりたくても続けられないというのが本当のところでしょう。
    そして次に来るのは、やはりスタッフの管理関係です。
    極端に言ってしまえば、資金不足ならお金があれば解決しますが、スタッフの管理が理由でネイリスト不足になってしまうと、これは一筋縄ではいかない、中々難しい問題になってきます。

    何が起こるかわからない…スタッフ管理の難しさ

    ネイルというのはワンオンワンのビジネスなので、ひとりスタッフが辞めてしまうとその穴は大きくなってしまいます。
    飲食店などのホールであれば突然の少人数でも、忙しいけど気合で乗り切ろう! などということが出来ますが、ネイルサロンの場合にはそうもいかず、どうにもならないのが実情です。

    サロン内の人間関係が上手くいっているかどうかは関係ないとしても、女性の職場ですので、結婚や妊娠、出産などのプライベートなライフイベントによって仕事を続けられなくなる場合も多々あります。
    そういう時には前もってなるべく早く伝えて欲しい、と言ってあったとしても、オーナーとしては何が起こるかわからないということを常に意識しておかなければいけません。

    病気や怪我のような一時的なものであれば普通に対処も出来るでしょうが、せっかく育ったネイリストなどに辞められてしまうと、また新たに費用をかけて求人を出して、また育てなければならない…。これが相当な労力と出費になることを考えていると、もうやってられない! という気持ちになることも否めません。
    また、新人だけではなく、キャリアがあって固定客を持つようなネイリストに辞められてしまうケースの場合では、スタッフ不足だけでは済まず、顧客までも減ってしまうことになります。
    これらは、例えどんなに完璧にスタッフ管理をしていたとしても、100%防ぐことは出来ないでしょう。
    この辺については、オーナーをされている方であれば痛いほどご理解して頂けるかと思います。

    日常的なコミュニケーションがピンチを救う

    スタッフ不足時に、どんな形であれ補欠人員をすぐにでも雇用できるようなサロンは中々ないと思います。
    その点に関しては、サロンを数店舗展開しているとスタッフの配置変えやヘルプを頼むなどの対応ができるメリットがあります。
    ですが正直な話し、ネイルサロンをやる以上、人を雇用する以上、この問題に対しての明確な答えは見つかりません。

    結局はスタッフと日々のコミュニケーションをしっかりと取り、早い段階で対応すること、そして新たに採用した際にも、早急に戦力に育てられるようなマニュアルや仕組みを作ることが重要になってきます。
    常にコミュニケーションを取ることで、スタッフ一人ひとりのその時点での状況も解ってくるでしょうし、さらに仕事に対してどう考えているかや、将来の展望などの話しもしやすくなるはずです。
    ただ女性スタッフ側としては、やはり男性のオーナーには中々話しづらいこともあるでしょうから、もしアドバイザーの方がいるようでしたら協力して貰うのがいいと思います。アドバイザーがいない場合でも店長や現場の責任者などにコミュニケーションを密にしてもらい、いざという時には早急に報告をして貰えばいいでしょう。

    コミュニケーションでお互いの信頼関係が築けていれば、緊急でスタッフが足りなくなってしまった場合でも、例えばその日が休みのスタッフでも声をかければ協力して貰えることも不可能ではありません。
    これはオーナーでもアドバイザーでも店長でも構わないと思います。とにかくスタッフから信頼される人間を作ることがポイントとなります。逆にいえば、スタッフの中にも絶対的に信頼できる人間がいれば、こんなに心強いことはないでしょう。

    さらにもうひとつは、オーナー同士の繋がりも役に立ちます。求人をかけていたオーナーが、既に自分のサロンでの採用が決定した後にもまだ応募があった場合などに、紹介して貰えるようなこともありますし、その逆も然りです。
    困ったときに助け合えるような、情報交換など色々なことを話せるような、そんな信頼のある繋がりを持つことも、自分のサロンを維持していくためには必要なことです。
    サロン内だけではなく、ネイル業界での人脈も、また大切にしていきたいところです。

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