知識集

「マイネイル」
  • スタッフ教育2016.05.22

    こんにちは。

    仲村和也です。

    現在、ネイリスト不足といわれるネイル業界の中で、特に繁忙期前はネイリストが最も採用しにくい時期といえるのではないでしょうか?
    ネイルサロンを始めるにあたっての質問の中で、求人についてもよく聞かれますが、取りあえずは間口を広げて沢山の様々な方に会ってみることが大事だと思います。
    今回は、そんな求人の際の面接について話していこうと思います。

    ■面接のときに聞いておきたい、見ておきたい部分
    ネイリストを募集するときには、求人誌や求人サイトなどを利用する方が多いと思いますが、面接希望者から送られてくる履歴・経歴の書類やメールにはあまり左右されないようにすることをオススメします。これは、技術面はもちろん、人間的な部分にしても実際に会ってみないことにはわからないからです。スクールを卒業したばかりの未経験でも、既にとても完成度が高い方もいますし、こういう部分は書類やメールでは見えません。
    どうしてネイリストの仕事を選んだのか? マイサロンの求人に応募したのはなぜか? なども含めて直接話をしてみることが大切なのです。

    ◎技術面
    技術面では、新人でもかまわないのか、即戦力となる経験者が欲しいのかによって見る部分も変わってきます。
    新人の場合、前述しましたがネイリストの仕事を選んだ理由や技術を覚えることへの意気込みなどが大切になってくると思います。技術を教えながら仕事をさせるということは、サロンにとってもある意味その方に投資をするということにもなります。途中で辞めてしまったりするような方だとそれが無駄になってしまいます。

    即戦力の場合だと、一時期、“1級保持ネイリストが在籍!”などというのがブランドのような時代もありましたが、現在ではお客様もそこら辺を気にしている方はほとんどいらっしゃらないように思えます。もちろん、ないよりはあった方がいいですが、いちばんは自分のサロンで求めたい技術を持っているかどうかです。
    キャリアは長くても、スカルプばかりが出るサロンにいたためにジェルアートは未経験に近い、という方だとジェル専門店では即戦力にはなり得ません。そうなると、例えば求人誌などで募集をかけていた場合、キャリアによる高い成功報酬がかかった上に、さらにジェルの技術指導が必要となってしまいます。

    即戦力の方だと実技チェックが必要となってきますが、これはサロンによって様々で、一次面接を通った方のみチェックをするサロンや最初の面接で併せてやるサロン、今までの施術画像のみのサロンなどがあるようです。いろいろなパターンはありますが、基本的には実技チェックはやったほうがいいですね。
    マイサロンの場合だと、チップを作ってきてもらったり、自分の手につけてきてもらうというのが最近では多い傾向にあります。
    そしてもし、自分がネイルについて詳しくなければ、ネイリストに同伴してもらうことも必要になります。通常だと、ワンカラー・ラメグラ・フレンチなどを見ることが多いようです。

    ◎人間性
    応募された方の人間性も、技術と同様によく見ておきたい部分です。変にプライドが高かったり、協調性がなさそうであれば、他のスタッフとの兼ね合いも考えると採用は難しくなってきます。そして、ネイリストは職人であると同時に接客業でもあります。職人だから無愛想でも構わない、というのはネイリストには当然通用しません。お客様と接することに抵抗があるかどうか、そこら辺も聞いておきたい部分です。

    ■面接では、応募者もこちらを見ている
    技術力も人間性もいまひとつ、というのであれば別ですが、総合的に考えて迷ってしまうことも多いと思います。そうなった場合にはマイショップの現状を考えて、オーナーとして判断しなければなりません。迷ったときのためにも、面接や実技チェック時にはサロンの店長やベテランスタッフに同席してもらうのもありですね。
    よくありますが、いきなり本採用ではなく、まずは試験期間を設けて様子を見る、という方法もいいと思います。

    求人をするときには、まず、自分がどんな技術や人間性を持った方を望んでいるか、ということを考えておくことが重要です。ここさえしっかりとしていれば、面接のときに見るべきポイントがハッキリとしてくるはずです。
    そして、忘れないようにしたいのは、面接のときには応募者からこちら側もチェックされているということです。こちらが気に入ってどんなに採用したいと思っても、お断りを受けることもあります。
    面接が続く場合などは大変なのですが、なあなあになってしまうことがないように、応募者一人ひとりとしっかり向き合うことが大切だと思います。

  • スタッフ教育社員教育2016.05.21

    こんにちは。

    仲村和也です。

    このブログを読んで下さっている多くのオーナーの方たちには判ると思うのですが、ネイルサロンはやはり、スタッフたちの“質”によって経営状態が左右されてしまうところが多々あります。
    大前提として、そうならないようにリーダーシップを取るのがオーナーの役割でもあるわけですが、中には、どうにもこうにもマインドが低いというスタッフがいるものです。このようなスタッフをどう変えていくか、がサロンの未来に影響を与えていくのだと思います。

    ■ネイルサロンにとって重要なホスピタリティ
    ホスピタリティとは、簡単にいえば人間そのものを真正面から捉え、その状況によって独自に対応を取り、人を快く受け入れるということです。商売をやる以上は満足して頂かなければならないのはお客様です。どんなお客様に対しても快く受け入れるというのは、時にとても難しいことですが、このホスピタリティをスタッフみんなが当たり前に理解できるサロンを作っていくことが理想かもしれません。
    そのためにも、スタッフたちに対しては、技術以外にもホスピタリティへの教育が必要になってくると思います。

    ■スタッフ教育の今
    ネイリストという職業は、一見華やかな仕事に見えるので、その響きに憧れて資格を取る人も大勢います。ネイル業界にとってはとても素晴らしいことだと思います。
    しかし、実際にお客様や自分が納得できるような技術に辿り着くまでには、相当な努力と経験が必要となってきます。これは、実際にネイリストとして仕事をしていく中で知っていくことであり、新人のネイリストたちにとっての壁といえるでしょう。

    現在の世の中の風潮として、“好きを仕事に!”などの、楽しみながら稼ぐことを推奨するような文言が飛び交っているように感じます。これはもちろん正しいことで、なぜなら人間好きなことでなくては、長く続けることは難しいからです。ですが、それがただの甘えになっていることが多いかもしれません。
    スタッフへの待遇を良くする、叱ることなく褒めて育てる…怒られることへの免疫がない人たちが増えている現在、このスタイルが主流になりつつある世の中ですが、そのテンションで人を育て続けていくのは本当に難しいことだと思います。

    ■オーナーとしてのホスピタリティ
    スタッフたちには、色々な性格の人がいることでしょう。大変なことなのですが、オーナーはそれぞれのスタッフたちの人間性を見ながら育てることが大切です。褒められて伸びる人や怒られて伸びる人など、三者三様に対応することです。もちろん、ただ褒めて甘やかしたり叱ったりするのではなく、臨機応変さも欲しいところです。時に優しく、時に厳しく教育していくことが重要なのです。
    その中でも、「怒られた=ありがたいこと、悔しく思う、改善していこう」といった感情を持てる人こそ成長するので、サロンとしては大切にしていかなければいけません。

    要は、オーナーとしては、お客様へのホスピタリティは当然のこととして、ネイリストたちスタッフにもホスピタリティを持って接する必要がある、ということだと思います。

    ■マニュアルを超えたところにある、接客の理想
    多くのサロンで同じだと思うのですが、仕事をマニュアル化して平準を目指す方法が取られているのではないでしょうか? ですが、ホスピタリティの観点からするとサロンの“質”の向上を妨げることもあると思います。
    マニュアルはもちろん大切なのですが、お客様に対して時にはそれを外れた部分での対応が必要になってくる場合もあると思います。大切なのはスタッフたちが、どのようにお客様たちに対応していくか、ということを考えられるかどうかです。

    サロンも人と人との集合体です。その集合体の中でスタッフの一人ひとりが働き、お客様と接するわけですが、スタッフ同士、お客様へ、とそれぞれでのホスピタリティを持てる環境が、より良いサロンへと発展させていくのではないでしょうか。

  • ネイルサロン経営について2016.05.20

    こんにちは。

    仲村和也です。

    今回はアドバイザーを中心に、ネイルサロンでのスタッフたちのそれぞれの役割についてお話ししていこうと思います。
    アドバイザーとは、オーナーと現場スタッフの橋渡しをしてくれる、いわば中間管理職的立場の存在です。私は、このアドバイザーという存在を推奨しています。もし資金に余裕があるようなら、ここは必須だと考えています。

    ■アドバイザーの存在意義
    考え方として気をつけてもらいたいのは、アドバイザーを入れたからもう大丈夫だろう、これで売り上げも向上するだろう、と全てを丸投げにしてしまうのは間違いだということです。
    アドバイザーは、あくまで現場を管理する存在です。アドバイザーの存在意義は、現場と経営側との意思疎通がスムーズになったり、ネイリストたちスタッフの離職率が下がったりすることで、その結果、利益に繋がっていくということです。何もかもを全て任せてしまい、オーナー自身は何も解らない、という状況になっては利益が上がるわけもなく、意味がありません。

    オーナーが頭ごなしに売り上げ目標を出すよりも、アドバイザーが現場に立ちながら日々目標を意識させる方が、スタッフたちへの響き方も違うはずです。
    アドバイザーがいることによってスタッフたちがまとまり、オーナーは現場の状態に惑わされることなく円滑に経営判断が下せるようになる。まずはこれで十分なのではないでしょうか? 逆にいえば、アドバイザーを入れてこういう環境が作れないのであれば、投資が無駄になっている、ということになります。

    また、オーナーが男性で現場に入れない場合には、女性アドバイザーを入れることなどは特に投資するべき部分だとも思います。女性スタッフが多いサロンなどの場合、もし女性同士のトラブルが起こったときに間に入るのは、女性アドバイザーのほうがいいかもしれません。男性オーナーが叱っても逆効果になる場合もありますし、揉め事などでオーナーが正しいと思った方の立場に立ったとしても、“えこひいきしている”とあらぬ疑いをかけられることもあるかもしれません。そうなるとさらにややこしい状態になっていまいます。

    ■理想的なアドバイザーとは?
    では、どんな人をアドバイザーにすればいいでしょうか? ネイリストとしてのしっかりとした技術もあるに超したことはありませんが、基本的にいちばんは、サロンの状況やスタッフたちの人間関係にきちんとした心配りの出来る人がいいと思います。スタッフ同士やお客様とのトラブル時にも冷静に、的確に判断できることも大切です。トラブルを対処するのは店長の役目、と決めていたとしても、解決の補佐としていてもらうことは心強いはずです。

    ですが、そうそう理想的な人が見つかるはずもありませんから、まずはアドバイザーをしてもらう人に、オーナーとしてどんなことをやって欲しいかを明確に伝えることが重要です。
    そして、前述したように丸投げするのではないですが、ある程度の現場での判断はアドバイザーに委ねる、というのも大切なことです。これは他のスタッフにもいえることですが、彼ら彼女らを“信用している”という意思表示にもなりますし、その方がより責任感も出てくると思います。

    ■他のスタッフたちそれぞれの役割も考える
    アドバイザーだけではなく、店長や指導者、ネイリストたちのそれぞれに対しても、そのポジションはどこまでやって欲しいのか? どこまで任せるのか? ということをオーナーが明確にすることも忘れてはなりません。例えば、“ここまで出来れば店長になれる”などの基準みたいなものを決めていくといいかもしれません。スタッフたちに目標を持たせる、というのは、技術や意識の向上には効果的です。

    サロンのスタッフ全員が、それぞれの立場でそれぞれの役割をきちんと理解することは、とても大切なことだと思います。それにはまず、オーナーがはっきりとして指針を示す必要があります。オーナー自身があいまいなままでは、スタッフたちは何をどうやっていいのかが解らなくなってしまうからです。

    そして、当たり前のことですが、経営についてはオーナー自身の責任である、ということを肝に銘じて、覚えておきましょう。

  • ネイルサロン経営について2016.05.19

    こんにちは。

    仲村和也です。

    最近は、ネイルと一緒にアイラッシュサロンを出したい、という方の相談が増えています。何となく空いたスペースを使って、と考えている方も多いかもしれませんが、では来月からすぐに…というように簡単にできるものではない、と思った方がいいでしょう。

    ■ネイリストとアイリストとの大きな違い
    基本的に、アイラッシュをサロンに取り入れる場合には“美容所登録”が必要です。マイサロンでは、今のところアイラッシュを取り入れていないので登録申請は出していませんが、知人に聞いて驚いたのが、アイラッシュをする空間には美容師免許を持ってない人間を入れてはいけない、という規定があることです。
    アイリストには免許が必要ですが、ネイリストには免許は必要ありません。
    上記の規定でいくと、同じ室内でネイルも施術するとなると、そのネイリストも美容師免許を持っていなければならない、ということになります。

    こうなると、気軽に空きスペースでアイラッシュを、とはいかなくなるサロンがほとんどではないでしょうか?

    ■美容所登録に必要な、基本的な準備
    それでもアイラッシュを取り入れてみたいという方もいらっしゃるかもしれませんので、美容所登録するには何が必要なのか? 基本的な内容を簡単に説明しておきますね。
    まずは最低必要条件として美容師免許を取ることです。そのためには学校に通わなければならないと思いがちですが、通信教育などを使って、自分のペースで免許を取ることも可能なようです。
    これは必ず必要なことなのですが、巷のアイラッシュサロンの全てに美容師免許があるか、というとそうでもないようです。それなら免許はなくてもいいのでは? と思うでしょうが、それでは保険などに入ることも出来ないので、お客様に何かあったときに大変なことになってしまいます。

    登録に必要な書類や、開設の条件と流れですが、これは各市町村によって多少内容が異なるようですので、基本的な部分を紹介します。あくまでも目安として考えて下さい。
    ◎提出する必要書類
    ・開設届け
    ・有資格者の免許証(資格者が複数いる場合には、管理美容師の講習会修了証書)
    ・従業員名簿
    ・施設の平面図、付近の見取り図など
    ・サロンの構造と設備の概要
    ・健康診断書(結核や伝染性皮膚疾患の有無が記載された、医師が記入したことが確認できる3カ月以内のもの)
    ・会社の登記事項証明書(開設者が法人の場合)
    ・外国人登録証明書(開設者が外国人の場合)
    ・手数料

    ◎開設の主な条件と流れ
    ・施設の構造設備の基準
    基準床、腰板には、コンクリートやタイル、板などの不浸透性材料を使用。掃除が容易に行える構造にする。
    ・作業室面積
    一作業室の床面接は13平方メートル以上。美容所の場合、椅子の台数は13平方メートルで6台まで。3平方メートル毎に1台増やすことができる。
    ・洗い場
    流水式にして、洗髪用と器具洗い用とは区別して分ける。
    ・換気
    外気の流れが充分にできる設備にする。
    ・採光、照明
    充分な採光と照明を確保すること。作業面の照度は100ルクス以上。
    ・お客様待機場所
    ケースなどを使って、作業室とは明確に区別をする。面積は、概ね作業面積の1/6程度。
    ・器具、布片の収納
    洗浄・消毒済みのものと未消毒のものを明確に分ける。洗浄・消毒済みのものが汚染しないように密閉された場所に保管する。
    ・作業衣など
    作業中は清潔な作業衣を着用、顔面作業の場合には清潔なマスクを着用する。作業の前後には手指の洗浄を行い、必要に応じて消毒する。
    ・従業員の管理
    従業員の健康管理に注意する。伝染性疾患にかかっている者を従事させない。従業員の移動の際には速やかに届け出る。

    大まかには以上のような条件が必要となります。これらの条件を満たし、営業開始の準備が整ったら、保健所の環境衛生監視員に構造設備などの検査を受けます。問題がなければ確認書が交付されて、確認日から営業が可能となります。

    以上はあくまでも基本ですが、基本だけでもこれだけの条件が必要となってきますので、申請には意外と時間がかかる、と考えて下さい。
    申請を通すときのみにこのような体制を作る、といった話しもよく聞きますが、場所によっては突然に不定期検査が入ることもありますし、やはり信用問題を考えるとこの方法はリスクが大きいかもしれません。

    アイラッシュなどの同時施術が可能になれば、集客が見込めるなどのメリットもたくさんあるとは思いますが、美容師免許が必要なアイリストはネイリストよりも求人が難しいですし人件費も高くなります。

    まず始めに、実現可能かどうかをしっかりと確認することが大事だといえるでしょう。

  • オーナーについてネイルサロン経営について2016.05.14

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンは、夏に向けてぐっと忙しくなるものです。夏の季節にいかにお店のファンを増やせるかがサロンをやるにあたってかなり重要ですので、気合いが入るオーナーも多いのではないでしょうか?
    ですが、この頑張り時の繁忙期目前、オーナーにとっていちばん打撃を受けるのが、スタッフが突然辞めてしまうことですよね。これには、きっと頷いている方も多いと思います。

    ■日頃のコミュニケーションがピンチを救う
    基本的に繁忙期前、特に夏前にお店を辞めるというのは、ネイリストとしてはあり得ないといった雰囲気はあります。この時期にサラッと「辞める」といえてしまうのであれば、ちょっと問題でしょう。ですが、どうにもならないような体調不良やプライベートの出来事が起こってしまうことはあります。

    ネイリストが余っているサロン、というのを私は見たことがありません。どこのサロンにしてもギリギリの人数でやっていたり、常に足りない状態が現状だと思います。
    故に突然のスタッフの退職、ましてや繁忙期直前であれば、急いで求人をかけてもスクールを卒業したての未経験の人ですら来ない、という状態になるので、かなり追いつめられてしまうことになってしまいます。
    これには、残念ながら「はい、これが解決方法です!」というものはありません。

    ですが、こういったピンチを救ってくれるのは、いつも私がいっているようにスタッフとの日頃のコミュニケーションに尽きると思います。コミュニケーションを日々密にしていれば、スタッフの微妙な変化を察知できて素早い対応が取れることは多いはずですし、どうにもならずに辞めてしまったとしても、残ったスタッフたちがその穴を埋めようと頑張ってくれるはずです。
    こいうった対応が出来るかどうかは、オーナー次第だと思います。

    ■スタッフたちとの信頼関係を作るために
    例えば別店舗からのヘルプや、スタッフが通し勤務、連続勤務をしてくれるか、人数が足りないときに代わりに出てくれるかどうかは、オーナーへのリスペクトがあるかどうかで変わってきます。
    いちばん簡単なのは、時給などをアップして対応してもらう、ということですが、これが出来るか出来ないかというのもオーナーの力です。スタッフたちはお金を稼ぐために働いているのですから、無理をして貰うことに対しての対応としては当然のことです。
    ただ、信頼関係というものは決してそれだけでは作れないものだとも思います。

    日頃、スタッフたちとのコミュニケーションはちゃんとできていますか? スタッフ一人ひとりの顔と名前は解りますか? ほんのたまにしかスタッフたちと接していないのであれば、よく解らないかもかもしれませんよね。

    時間があるときにサロンに顔を出す、現場の様子を見てみるなどをして、何気ない話しでもかまわないのでスタッフたちと会話をするのも大切なことです。
    マイサロンで働いていて、お店のことをどう思っているか、現状で気になる部分、自分の将来をどう考えているか? などを聞いてみるのもいいでしょうし、仕事のこと以外でも音楽や映画、趣味の話しをしてみるのもいいでしょう。場合によっては聞くだけではなく、オーナー自身の話しも色々としてみるといいかもしれません。年齢や立場に限らずに、スタッフたちから教えられることも色々とありそうです。

    コミュニケーションの場のひとつとしては、本当は食事や飲み会などが適しているとは思うのですが、最近の若い人たちはそういうものを嫌う傾向にあるとも聞きますし、そうであれば、サロンにいるちょっとした時間を活用するしかなさそうです。ですが、それでもいいと思います。
    来るだけでサロンに緊張感が走りピリッとする…オーナーにはこういう存在感も必要だとは思いますが、やりすぎると避けられるようになってしまいます。わりと気軽に話しかけられる存在感、というのも必要ではないでしょうか?
    “サロンのために頑張れる”
    “同じ職場の仲間たちを助ける気持ちを持てる”
    “同じビジョンに向かうためにピンチを乗り越えようと協力する”
    スタッフたちにこれらの思いがあるのであれば、それはオーナーやサロンにそれだけの魅力があるということです。

    よく“ピンチはチャンス”といいますが、オーナーとスタッフたちが苦難を乗り越えることが出来たときに、さらに深い信頼関係が生まれることもあると思います。ピンチの時にこそ、それを信頼関係が生まれるキッカケにしていきたいですね。
    問題が起きたときこそ、オーナーとしての器が試されます。冷静に、しっかりとした対応をしていくことが大切です。

  • ネイルサロン経営について2016.05.08

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイル業界も含めて、時代も人もどんどんと変化をしていきます。ネイルサロンも昔と今では、その在り方もやり方も全く違います。
    ネイルサロンがまだそう多くない時代に出店して、その時には凄く稼げたのに今は赤字続きで…といった相談もよくお聞きしてきました。上手くいっているときに顧客をガッツリと掴み、ファンを沢山作っていたとしても、時代と共に変化していかなければ継続は出来ません。
    現在でも変わらずにあり続けているサロンこそ、変わり続けてきたともいえると思います。

    時代のニーズをいち早くキャッチする

    ビジネスを続けていくには、お客様、時代のニーズは何なのか? ということをいち早くキャッチしていくことが大事なのです。
    サロンを出すことも店舗展開することも、そう難しいことではありません。いってしまえば、勢いに乗れば出来てしまうことなのです。
    ですが、それを“継続すること”は全く違いますし、これができなくては意味がありません。

    もちろん、ビジネススタイルのひとつとして、今だ! という時を見極めて、一定期間に一気に稼いで終了、というやり方もあります。これをやるには、直感力とそれにかけられる気持ち、行動力などが必要となりますし、そのスタンスで出来る方はそう多くはないはずです。

    長く続けていくための手段として、時には店舗などのリニューアルといった大々的なことも必要かもしれませんが、まずは日々の変化に気づいてそれに対応、改善していくことが重要だと思います。
    世間では今、何が流行っているのか? どんなことに人々は関心を持っているのか? サロンの顧客となる年代の人たちの嗜好は昔とどう変わってきているのか? そしてサロン業界全体はどんな状態なのかなど、あらゆる方面にアンテナを張っている必要があります。

    サロン業界内での知人と食事などをしながらの情報交換、というのもいい方法だと思います。お互いの店の状況や業界内の動向などは、きっとお相手の方も知りたいはずです。同業他社ではありますが、ライバルであり仲間でもある関係なので、何かと厳しい現在ではお互いの意見交換も必要となってくるのではないでしょうか?
    さらに、自分の視野を広げるためにも、まったく関わりのないような業種の情報なども知っておくといいかもしれません。友人と話すのもいいですし、今ではネットを見れば色々な業界の情報を手軽に手に入れることが出来ます。もちろん、その際には情報の確実性を考えて取捨選択は必要となってきますが。

    スタッフの変化への気づきも忘れてはならない

    そしてもう一方で、マイサロンのスタッフの変化に気づいて対応することも忘れてはなりません。これができるオーナーは強いといえます。
    誰にしても、いつも同じモチベーションでいられるわけではないですし、ライフスタイルも変わってきます。それらのことを、自分から上手く伝えられるスタッフならいいのですが、そういう人ばかりではありません。
    スタッフたちの少しの変化に気づいて、話しを聞く時間を取るだけでも全く違うはずです。
    また、店長やアドバイザーに聞いてみるのもひとつの方法です。「最近、○○さんの様子はどう? ちょっと落ち込んでるみたいだけど?」という感じで何気なく聞いてみるのもいいと思います。
    スタッフたちの変化への気づかいは、サロンが発展していく上で重要なポイントとなることを覚えておいて下さい。

    マイサロンの外側と内側の両方で、常にアンテナを張って変化に気づく、というのはとても大変なことだとは思いますが、この両方が出来ているサロンというのは、安定感のある見習うべきお店ということができるでしょう。

    「経済は常に変化する生き物だ」とよくいいます。だからこそ、目に見えるものだけで判断するのではなく時には“感性”が必要になってきます。
    ネイルサロンにも同じことがいえるのではないでしょうか? 自分の感性を磨いて、常にアンテナを張って変化に気づくようにする。経営者とはかくも大変な立場であり、それだけやりがいのある仕事といえるでしょう。

  • ネイルサロン経営ネイルサロン経営について2016.05.06

    こんにちは。

    仲村和也です。

    現在ネイルサロンを経営されている方も、これから経営していこうと思っている方にも、まずお伝えしたいのは、あなたがネイルサロンをやる“目的”は何であるか? ということを明確にして欲しいということです。
    目標ではなく“目的”です。
    この2つの言葉はとても似ているようですが、大きな違いがあるのです。

    目的のために目印となるのが目標

    “目的”と目標、この2つの違いとは、
    「目的」最終的に実現する、到達するために目指すもの
    「目標」目的を叶えるために必要なことをクリアしていく目印みたいなもの
    ということだと思います。
    簡単に例えると、
    ◎彼女とドライブに行く(目的)
    ・クルマの免許を取る(目標)

    ・クルマを買う(目標)

    ・彼女を作る(目標)

    ・彼女をドライブに誘う(目標)
    という順序で、目的を達成できることになります。そして、目標をクリアするためにどうすればいいのかを考えていくのです。

    “目的”を持って、それを叶えていくために目標を作ってクリアしていくことが、ビジネスをやる上で大切なことだと思います。
    この時に気をつけたいのは、目標の立て方です。“目的”が大きければ大きいほど、ひとつひとつの目標も大きくなりがちです。目標自体があまり大きいと、それをひとつクリアするだけでも大変になって精神的に続かなくなる可能性もあります。上の例でいえば「クルマを買う」という目標にはそれなりのお金が必要となります。漠然とクルマを買う目標があるよりは、「クルマを買う」の前に「お金をいくら貯める」という目標があった方が、それに向かいやすいと思います。
    最初のうちは自分が行動しやすい、達成しやすい目標を考えるという方法もあっていいと思います。これはビジネス上でも同じことがいえるはずです。

    某芸能人がよくいっていますが、「小さなことからコツコツと…」というのは“目的”達成のためにも当てはまると思います。
    最初のうちは小さな目標を立てて、それらを確実に達成していく方がスムーズにいくでしょう。

    “目標のためには、まず行動に移すこと

    何のために? どうしてやりたいのか? いつまでに実現したいのか? それはどのように行動すれば出来るのか? という道筋を考えて動くことが必要だと思うのですが、頭の中でいくら立派に考えたとしても、行動に移せないのであれば何にもなりません。
    実際に動いてみないと解らないこと、頭の中では考えなかったような問題が多数出てくるはずですが、ここで自分を支えるのが“目的”だと思います。

    到達点である“目的”はひとつで、目印となる目標は複数あるものです。どうしてもクリアできない目標にぶつかってしまった場合、その目標だけに執着することをせずに、違った角度から目標を立て直す、ということも必要だと思います。“目的”さえブレなければ、そこへ辿り着く道筋は決してひとつではないと思います。恐らくこのことも、実際に行動に移してみないと解らない部分だといえます。

    目標は“目的”を叶えるためのものなので、より具体的なものとして、それをクリアするにはどうすればいいのかに頭を巡らせるのです。経営者として成功したいのであれば、そのための第一歩として「今月・来月の売り上げをいくら上げよう」という目標の下、そのためにはどんな方法が必要か? スタッフをどう動かせばいいのか? と考えていくわけです。
    “目的”のために行動していると、不思議と思考も変わってくるものです。メンタル面でも、そのうちに些細なことには振り回されないようになってくるはずです。

    “目的”と目標は混同しがちですが、そうなると思考も行動も空回りしたり、ただただ目先にとらわれて疲れ果ててしまうことになるので、これは避けなければいけません。
    あくまで自分の“目的”のためにビジネスがあると、まずは主体的に物事を見ることが大切になってきます。

    スタート時には小さな目標を立てて、ひとつの目標がクリアできたら次の目標、そしてまた次の目標へと進んでいくのです。そのうちに“目的”に近づいていく、これを継続していくことを考えて目標を設定していくことがベストだと思います。

  • オーナーについてネイルサロン経営ネイルサロン経営について2016.05.05

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンを経営していると、日々色々なことが起きると思います。
    頭を悩ませていた問題がやっと落ち着いたと思ったら新たに何かが起こったり、自分がやっと休めると思っていた日に限ってスタッフから急に連絡が入ったり。オーナー様に会うと、多くのみなさんから同じようなことをお聞きします。
    もちろんマイネイルも同様です。
    色々な問題が発生したり、どうしてこんなことが出来ないんだ? などと思うことは多々あります。ですが、トップはオーナーです。
    様々な諸問題などに対してどこに責任があるのか? とシンプルに考えると、全てはトップであるオーナーにあるのです。

    誰かに全てを任せることの大変さ

    私は分業をすることを推奨していますが、それぞれの立場の方たちには、分業したパートについては責任を持ってやって貰うのを基本としています。これらがきちんと出来ているかを店長が確認して、さらにアドバイザーがチェックするという流れになっています。
    マイサロンの場合は、アドバイザーが色々な問題をほぼ解決してくれますので、アドバイザーの力はかなり大きいです。
    アドバイザーがいるからいいですね、といって頂くことは多々ありますし、私自身、アドバイザーがいなければマイネイルはやっていけないと断言できます。アドバイザーには、それくらいの信頼を置いています。

    しかし、誰かに任せる、ということは実はとても大変なことなのです。
    もちろん、ビジネスの基本であるホウレンソウ(報告・連絡・相談)は絶対ですが、任せた以上は基本的にはその人の考えで判断して構わない、ということになります。
    ここで思考や目的にズレがあると、必ず問題が起きます。
    アドバイザーや店長など、責任のある立場を人に任せるときには、ある程度自分と同じような思考や目的を持っている人にしたいところです。この判断はとても重要であり、それを決めるのはトップであるオーナーの責任になります。

    アドバイザーを雇ったけど上手くいかない、というのであれば、それも自己責任です。
    完璧な思考や目的を持った人を探すのは難しいですが、コミュニケーションをしっかりと取って、それぞれお互いの目的や目標を明確にして同じ方向を見られるように持っていくことが大切です。これが出来るオーナーと出来ないオーナーで全く変わってくるでしょう。
    もし、上手くやってくれていないな、と思うことがあったとしても、一度は見込んでその立場に立って貰ったわけですから、何度か膝を詰めて話しをしてみるといいと思います。こちらの意向は汲み取って貰えているのか? 自分の思う目的や目標はどういうものなのか? 同じ方向で一緒にやっていく気持ちがあるのか? などを再度確認して、意思の疎通を図ってみましょう。

    何に対しても、責任の所在は自分にあると自覚する

    アドバイザーや店長のことだけではなく、ネイリストたちスタッフに対しても同じことがいえます。お客様とのトラブルはもちろんのこと、サロン内での色々な諸問題に対して、アドバイザーや店長を無視するということではなく、オーナー自らがスタッフたちと話しをすることも時には必要だと思います。
    スタッフの考え方が間違っているようであればそれを諭し、正しいと判断できるようであれば、思うようにやらせてみるのもいいでしょう。その時には、全ての責任はオーナーである自分が取るから心配しなくていい、というようなことを話しておくのです。
    このことでスタッフたちも安心して仕事が出来るでしょうし、オーナーに対する信頼感もより厚くなっていくと思います。

    ただし、責任は全て自分が取るわけだし、それならばオーナーである自分のいうことを全て聞け、というようなことではダメです。これはワンマンオーナーの悪例といえるでしょう。
    スタッフたちそれぞれの考えも尊重して自己判断で仕事を任せながらも、最終的な責任は自分で取れる。ある程度理不尽なことだったとしても、それを飲み込める度量がオーナーには必要なことだと思います。

    立場が違う以上、目的が違うのは当たり前ですが、少なくとも同じ方向を向いているのであれば、考え方や行動も同じようになっていくはずです。
    たまには“同じ夢を持って頑張っていこう!” とアツくいうのもありです。

    問題を誰かのせいにスリ替えることをせずに、まずは潔く自分自身の問題として考える。サロンで起こる様々なことの責任の所在は、全て自分にあると自覚する。
    これが人を雇う以上大切なことであり、スタッフたちからも信頼を得られることだと思います。

  • ネイルサロン経営について2016.05.01

    こんにちは。

    仲村和也です。

    経営をしていて、いつも身をもって感じるのが人との繋がりの大切さです。
    ネイルサロンをやる上のベースであるネイリストやアドバイザーたちもそうですし、税理士や社労士など、色々な方がいてくれるからこそ今が成り立っていることを実感しています。
    どんな人でも、出会う人間によって生活や環境は変化していくものです。
    人間はひとりでは生きていくことは出来ないので、人生においてこの人間関係は、自分に大きな影響を与える重要なものといって間違いないでしょう。

    学生の頃には友人たちとの出会いがあり、社会人になってからはそれに加えてビジネス上の知人との出会いが生まれます。利害関係が発生するビジネスでの知人の場合、友人関係とは違ってその関係は複雑にはなってきますが、さまざまな出来事の中で自分にとって信頼できる人と出会えれば、その喜びも大きいはずです。本当に信頼できる人との出会いは、そうそうあるものではないので、その関係は大切にしていきたいところです。

    ■とても重要なメンターの存在
    よく聞くかもしれませんが、メンターの存在は最も重要だと思います。
    メンターとは、仕事や人生におけるサポートやアドバイスをくれる、優れた指導者や恩師、助言者、信頼のおける相談相手のことをいいます。
    メンターと出会うことによって自分の思考パターンが変わったり、自分では思いもよらないような考え方を知ったりして、それまでとは違った物事の捉え方が出来るようになります。

    直接的にメンターの存在がなかったとしても、みなさん誰かしら憧れの人や尊敬する人などがいることと思います。
    以前、ビジネスはまず成功しているビジネスモデルを参考にして真似るのが近道だと、このブログでもお話ししたことがありますが、その人だったらこういう時にどうするだろうかと考えたり、やっていたことを取り入れたりするのもありだと思います。この場合は、例えばその人の書いている本を読んだり講演会に行ったりして、その人生や考え方をよく知ることも大切なことです。
    ちょっと異なるかもしれませんが、メンターとまではいかずとも、自分の心のよりどころとなる存在があるのとないのとでは、何かあったときの気構えが違ってくるかもしれませんね。これはビジネスにおける著名人だけに限らず、それが芸能人であっても、スポーツ選手などであってもいいと思います。

    ■沢山作りたい、オーナー同士の繋がり
    少し話しが逸れてしまいましたが、ネイルサロンをやっていくのにも色々な情報が重要になってきます。そして人間関係を大切にすることによって、より良い情報をいち早くチャッチ出来ることも多々あります。
    同じビジネスをやっているオーナー同士の繋がりがあることで、ネイリストを紹介して貰えたり、最新技術や機器、優良な空きテナントの情報が入ってきたりと、さまざまなメリットが出てくると思いますし、逆にこちらからお役に立てることもあります。
    この他にも、オーナー同士の繋がりを沢山持つことで色々な体験談を聞けたり、その人の考え方が自分とどう違うのかを知ったりすることもできるはずです。長年経営に携わっている人などに出会えれば、前述したメンター的な存在になることもあるかもしれません。

    同じ苦労を分かち合う、という意味でもちょっと他ではいえないようなことも話し合えるでしょうし、ネイル業界の今後などに関して意見を出し合ったりも出来ます。
    気心が知れて、ビジネスだけではなくもっと突っ込んだ友人関係が築ければ、こんなに嬉しいことはないでしょう。社会に出てからは、友人を作る機会というのはとても少ないと思いますし、好感度の高い相手と出会ったならば、積極的に交流を持つようにするのもいいでしょう。ただ、その相手が自分にとって信頼できるのかどうか、ということには気をつけたいところです。

    もちろん、外部の方たちだけではなく、出会いがあって一緒に働いているマイサロンのスタッフたちとの繋がりも、より大切にしていければいいと思います。

    私は日頃から、さまざまなオーナーの方とお会いする機会がありますが、これからもより多くの方との出会いがあり、ギブアンドテイクの関係が生まれていけばいいな、という思いでいます。
    ネイル業界においても、さらに発展していくためには色々な技術や情報を共有し合って、発信していくことが重要ではないかと感じています。

  • ネイルサロン経営について初期投資2016.04.30

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンだけに限らず、お店などの経営をしていくのであれば徹底的に無駄を省き、ここぞという時に資金を投入することが必要です。これが出来なければ、細々とした経営は成り立つかもしれませんが、大きな成長は望めません。
    オーナーとして、それはいつなのか? どこになのかを判断していくことはとても重要なことです。

    利益が生まれる前に必要な、資金を使う決断

    基本的に、目先の求人費や教育などにかかる人件費に投資が出来なくては、会社としての発展はありません。
    ビジネスの大半では、どうしても仕入れから始まります。ですので、当たり前のことではありますが利益が生まれる前に資金が必要となってきます。人件費なども含めて、まず最初に投資をしなければ発展は出来ないのです。

    例えば店舗展開をしたり、ネイルだけではなくマツゲエクステなどを取り入れるなど、どれをとっても初めに資金は必要になってきますが、それらによってしっかりと利益が上がると見込めるのであれば、資金をかけていく決断は大切です。特に、新しいことを始める場合などには、投資する資金の額も多くなってくるはずなので、より大きな決断が必要です。

    もちろん、投資をする前にはそれなりの準備は必須です。
    事業を広げるための店舗展開などでは、良さそうな立地条件の場所があったとしても真っ先に飛びつくのではなく、ライバル店の有無を始めとする周辺の地域情報をチェックして、どんな風に展開していくのかなどの考察が必要となってきます。マツエクの場合などは、店内の改装はどの程度になるのか? 新しく美容師免許を持っている方を何人雇えばいいのか? 往来のスタッフとの兼ね合いなども考えなければなりません。
    また、マイサロンで普段からお客様からの要望などを何気なく聞いておくようにする、というのも、今後のサロンの新しい展開を考えた場合には有効なことだと思います。
    いずれにしても、十分なリサーチをしてこれならいける、と確信ができてから資金の投入をしたいところです。
    ビジネスにおいてリスクのない投資などはありませんが、そのリスクをいかに最小限に止めるかも重要です。

    どこに資金をかけるか、も重要なポイント

    サロンがある程度軌道に乗って店舗数が増えていくと、事務所などを作ったりするオーナーも見受けられます。より豪華で広い事務所を持ちたい、という気持ちも解らなくはないですし、それこそ本人の自由ではあります。ですが、こういったところに必要以上にお金をかけるのであれば、お客様やスタッフのことを考えたサロン作りや人材育成、新しい機器の導入などに資金を使っていく方が、会社にとってよりよい未来があるのは明らかだと思います。極端なことをいえば、事務所などは必要最低限の広さと場所であれば仕事は十分に出来ます。もう一度、マイサロンを中心にいろいろな部分を見回してみるのもいいと思います。もしかすると、真っ先に資金を投入しなければならない部分を見落としているかもしれません。
    要は、本当に必要だと思える部分に資金を投入することが大切だ、ということです。

    そしてもうひとつ考えたいのは、スタッフたちへの給料面です。仕事が上手くいっているならば、ある程度はスタッフへの還元も考えてもいいと思います。サロンの月の売り上げが目標以上になったときには多少なりとも金一封を出すなど、やり方は色々あると思います。スタッフたちへのこういった待遇も、更なるやる気を促すという意味ではひとつの投資と考えてもいいのではないでしょうか?

    とはいえ、全てにおいて自分のビジョンはどこなのか? ということが重要ですので、それがきちんと見えていればいいと思います。

中小企業でネイルサロンを購入したものの、悩んでいる…
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