知識集

  • スタッフ教育2016.02.05

    こんにちは!

    コンサリスタ・アドバイザーの後藤です。

    ネイリストではないオーナー様の場合、サロン経営をしていく中で少なからず出てくる問題があります。
    それは、オーナー様たち運営側とスタッフたち現場とのコミュニケーション不足からくる摩擦です。
    今回は、ある顧問先のネイルサロンで体験した状況を例にとって、オーナー様とスタッフたちの信頼関係の難しさと大切さのお話しをしていきます。

    現場とのコミュニケーションは取れていますか?

    何となく、現場とのコミュニケーションが取れていないかも…。

    今そう思いながらもその問題を放置していると、気がついたらもうスタッフたちとのコミュニケーションを円滑に取れる状態ではなくなってしまう場合が多いので注意して下さい。
    なぜ、そうなったのか?
    何となくでも理由が解っているオーナー様、全く見当もつかないというオーナー様もいますが、その状態からサロンを良くしていこうとなると、かなりの時間が必要であるということはもちろん、修復しようとするためのコミュニケーションの方法を間違えるとさらに溝が深まり修復不可能になってしまうこともあるのです。

    某ネイルサロンのオーナー様から、スタッフとのコミュニケーションが取れずに、現場にコントロールされてしまっているとのご相談を頂いたときのことですが、スタッフたちと現状のヒアリングを行っても現場のことが全く解らないということで、売り上げもなかなか黒字にならないのでどうにかしたい…でもどうしたらいいのかも解らないとのことでした。

    オーナーから送られた“敵”が来たぞ!!

    サロンの状況を説明されて、その状態から現場をまとめるには相当の時間と回数を要することをご理解頂いた上で、顧問アドバイザーとして入ることになりました。

    ですが、最初のうちはスタッフたち現場からすれば、
    「オーナー側から送られてきた“敵”が現場に入り込んできたぞ!」←(その後、笑い話として実際にスタッフたちから当時はこう思われていたと言われました^^;)
    という感じで、初めは誰も目を合わせてくれず、挨拶しても無視状態だったのです…(涙)

    このサロンを良くしていきましょう、と言ったところで、協力してくれる気がないのは明らかでした。
    ですが、こうなったのには必ず原因があるわけで、理由は何にしろ確実にオーナーたち運営側に不満を抱いているのです。
    このような場合、かなり根が深い状況なので、まずはスタッフたちとの信頼関係を築くことから始めないと絶対に心を開いてはくれませんし、基本的に素直に運営側の思いや考えを受け取ってくれることはまずありません。

    病気に例えると、ただの風邪だと思って放っておいたら咳がひどくなり高熱が出だしてしまった…自分で急いで市販の薬を飲んだけど治らない…どうしようと病院に行ったら、即入院になってしまった…という感じでしょうか(汗)

    あれをやって下さい、これも必要なのでお願いします、と言うだけの指導なら簡単ですが、管理者がいる時にのみ面倒だからとりあえずやっておく、では意味がないですし問題の根本的な解決にはならないのです。

    スタッフたちが感じる、経営側への不信感…

    私が現場に入ってから、
    「なぜ、今こんな風になっているのか? 店長としてこのままでいいと思っているのか?」
    その質問に正直に答えてくれたのは、3ヵ月が経った頃でした。

    「サロンのことを考えたらこうした方がいい、と思うことはあるけれど、オーナーが話す時間を作らなかった」

    「今のままではよくないと思ってはいるけれど、そういうことを話す時間を作るのはオーナーがすることで、雇われている立場の私(現場)がすることではなくないですか?」

    「オーナーが現場に来ないから、サロン内で起こっている問題を相談しても“解らない”ばかりで、解決に向けて一緒に考えようとしてくれないから信頼できない」

    「オーナーがこのサロンをどうしていきたいのか? 何を考えているのかを言ってくれないと解らない…」

    大きくまとめるとこれだけに感じますが、日々の小さな不満が積もり積もって、今さら普通に話すことさえ出来なくなった、といっていたのです。
    ひと口にネイリストといっても、実際にはお客様への施術だけではなく、予約管理・ブログの更新・サロン内の掃除・アルミコットンなどの消耗品の補充・在庫管理・発注・新作チップ作成・カルテ整理などの諸々の事務作業も多いですし、それらを効率よくこなしていく必要があります。
    お客様からクレームが出ればその対応もしなくてはなりませんし、ホットペッパービューティーのサロンボードの設定なども行う場合もあるでしょう。

    ネイリストではないオーナーが、スタッフたちが現場でどんな仕事をしているのかを全て細かく把握するのは難しいことかもしれませんし、それとは逆に、サロンにはいないオーナーがサロンのために考えていること、動いていることを現場スタッフたちも把握は出来ないのです。
    アドバイザーという立場上、オーナー様や現場スタッフたち両方からの話しを聞く機会も多いのですが、スタッフと関わってきた時間が極端に少ないオーナー様の場合、スタッフたちから聞こえてくる本音は“不信感”がとっても多いです。

    お互いの信頼関係を築くことが出来ていれば、ちょっと難しいな、大変だな、と思うことでも頑張ることが出来るのが人間です。
    「オーナーのために頑張ろう」
    「スタッフたちのために大変なこともやろう」
    そう思えるような関係であれば、多少の問題は問題ではなくなります。

    “不信感”が膨らんでしまう前に、お互いの考えや思い、これからのビジョンやサロンの目標を話すなどのコミュニケーションを取っていれば、ここまで溝が深くなることはなかったでしょう。

    何のためにサロンをやっているのか解らない…

    もちろん仕事ですから、言ったことを現場できちんとやってくれればそれでいい、としても、常に現場にいてリーダーシップを取って管理することが出来ているなら話は別ですが、すでに現場との温度差がこれだけ出てしまっているネイルサロンの場合は、オーナー様自身も現場のスタッフたちの顔色をうかがって気を使うことが当たり前になってしまい、言いたいことが言えなくなっている状態がとても多いのです。
    その結果、サロンを現場にコントロールされてしまって、“何のために自分のサロンをやっているのかわからない”と本音を話すオーナー様が多くいます。

    問題のネイルサロンでは、現場にコントロールされずにサロンを良くしていくために、私がオーナー様たち運営側とスタッフたち現場の間に入り、月に一度の全体ミーティングを開きました。
    そしてオーナー様や店長と共に、今現場はどうなっているのか? 問題があれば3人で改善策を考えていくようにしました。
    このミーティングは、たとえ時間が短くとも必ず行うようにしたのです。
    ここまで持ってこれたのが5ヵ月目です。

    コミュニケーションを取るようになって出てきた一体感!

    初めのうちはスタッフたちにも戸惑いはあったように見られましたが、運営側と現場との意思の疎通が取れるようになってからは、次第にサロンを良くするために色々なアイデアをミーティングで話してくれるようになりました。
    オーナー様も仕事内容を把握した上で的確な指示を出すことが出来て、その気遣いを現場にいるスタッフたちも感じられるようになると、逆に率先して各自が仕事を振り分けて動いてくれるようになったのです。

    その結果、運営側と現場の一体感が強くなっていきました!!

    もう大丈夫だろうと、顧問契約内容を変えて、サロン訪問はする必要がなくなりました。
    ここまでに1年間を要した仕事でした。

    今では時々、オーナー様と店長の3人で飲みに行くほど、それぞれがとっても良い関係で繋がっています♪
    最初の頃にはとても考えられなかったことですが…(笑)

    「オーナーとしてリーダーシップを取って欲しい」
    「現場でのことは自分たちに任せて貰って、何かあればオーナーにフォローをして欲しい」
    など、極端にいえば、どんな考え・性格の店長(現場リーダー)なのか、そこを把握するだけでも構いません。
    出来ることならば、スタッフたち全員のことを把握するのが理想ではありますが、そうも言ってられない状況が現実だと思います。
    ただし、オーナーとして極力スタッフや現場のことを気にかけて、今どうなっているのかを知ろうとする姿勢だけは必要だと思います。

    様々なネイルサロンにアドバイザーとして訪問しますが、人間関係が上手くいっていない・すでに運営側と現場で温度差があり信頼関係が崩壊しているというような場合は、結果を出すには時間がかかりますし、たとえ各種の研修を行ったとしても研修後にそれが活かされることはまず難しいと思います。
    私が言うのも何ですが、これでは経費の無駄遣いになってしまいます^^;

    それぞれのスタッフたちとコミュニケーションを取り合い、現場にコントロールされずに上手に仕事を振り分ける、これもオーナー様としてとても重要な業務なのです。

  • ネイルサロン経営について2016.02.05

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンをオープンしたばかりの時のリピーター率や口コミの数は、基本的にどれくらいあればいいのか? という質問をよく頂きます。
    やはりオープンしたての時期というものは、これらの数字は気になるでしょうし、気にしていかないといけません。

    安定したリピーター率を目指して

    まずはサロンをオープンしてからの目安としては、2、3ヵ月で20%から30%あると、良いペースだと思います。
    そして1年で50%。2、3年で70%オーバーにまで持っていければ、安定して営業していけるでしょう。
    安定的に70%以上のリピーターを掴めれば、ほぼ顧客様だけで予約が埋まっていき、その間にご新規のお客様が入る感じになりますので、状況によっては経費のかかる広告のランクを下げて利益を上げられるようになります。
    ただし、これらは順調に行った場合の話しですし、そうなるためにはかなり苦労することになるかもしれません。

    ご来店頂いたお客様にリピーターになって貰うには、そのお客様の心を掴まなければなりません。
    もちろん、基本的にネイルの種類や完成度を気に入って貰う必要はありますが、それだけでは厳しいでしょう。
    それに加えて接客接遇が大切になります。
    お客様がサロンに入った瞬間から施術中、お帰りになるまでの間に、気持ちよく過ごして頂けるのが理想です。
    “居心地が良いな”と感じて貰うには、お客様の立場になって考えて行動することが大切です。自分自身がお客様になった時に、「こういうのはイヤだな」「こうされると良い感じ」、というのを感覚的に知るためにも、現場のスタッフに実際に他店に行って体験して貰う、というのもいい方法だと思います。

    ネイルにしても、全てのお客様の好みに答えることは出来ないのですから、自分のサロン独自のカラーを作ることが必要です。
    この時には、お客様がどんなものを求めているのかを考えて、そのニーズに答えられるようにしていくことが重要です。

    リピーター率は、オープンしてから半年から1年間で、40%から50%くらいに持っていけてないようであれば、何かしらの問題があるはずです。
    値段や技術、サービスが適性なのか? 接客接遇はきちんとできているか? などを見直す必要があるでしょう。

    生の声である口コミの重要性

    口コミに関しても、やはりオープン2、3ヵ月で30件を超えていけると人気サロンになっていく傾向があると思います。

    この口コミは、口コミキャンペーンなどを打っているかいないかで左右されるところもありますが、口コミが多いというのは結果的に来客数が多いということでもあります。
    ホットペッパービューティーを見て来店するお客様などは、この口コミを確認してから予約される場合がとても多いので重要です。

    また、口コミに書かれている内容に関しても、当然のことながらいいものばかりではありません。
    中には嫌がらせのようなものもありますがこれは例外として、ご来店頂いたお客様の貴重な生の声でもあるのです。好評価ならばその部分をさらに伸ばし、マイナスの内容だったとしたらそれを真摯に受け止めて、改善していける部分は変えていく必要があります。

    内容的にはネイルの種類や施術内容、接客態度、サロンの雰囲気など、本当に様々なことが書かれているので、参考になる部分もかなり多いと思います。
    そして口コミに対しては、たとえどんな内容であったとしても、きちんとサロン側からの返信をしておくことも大切です。

    サロンに対していい印象がなかったとして、それ以降ただ来なくなってしまう、これがいちばん恐いこと。
    批判的な内容だったとしても、口コミに書いてくれるだけで有り難いことなのです。
    どこがどう悪かったのかが解るだけでもプラスになるはずです。

    ご来店頂いたお客様から、より多くの口コミを書いて頂けるようなサロンを目指していきたいですね。

  • スタッフ教育2016.02.05

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンによって、それぞれに決まりがあると思いますが、それらはきちんと守られているでしょうか?
    守られてない、というオーナーも多々いるかもしれません。
    これはもちろんスタッフたちに原因があるのかもしれませんが、基本的には“守らなくてはいけない”という雰囲気や体制を作れていないことがいちばんの要因であることが多いのです。
    要はスタッフの教育の仕方を変えるなどの対策が必要だということです。

    決まりを守るという意識の緩み

    決まりを緩くしてしまっているのは、オーナー自身だったりもするのです。
    現場に常にオーナーがいるなら別ですが、そうではない場合はアドバイザーや店長などの現場監督的な人材にしっかりとまとめてもらう必要があります。

    たとえきちんとしたマニュアルがあったとしても、チェックリストがあったとしても、ざっつとやったことにして終わらせることはいくらでもできます。
    人間、楽をしようとする気持ちはあるものですし、一度楽をしてしまうとズルズルとその方向に向かってしまうものです。
    コンサルタントに入ると、毎日2回レジ金を確認するという、大切な項目すらスルーするのが当たり前になってしまっているサロンもあったりします。
    やるべきことをやる、簡単にできそうではありますが、実はこれを継続して守っていくことはとても大変なことです。

    それまで守り続けてきたことも、崩れるときは一瞬です。
    サロンがオープンして最初のうちはいいでしょうが、慣れてくると、これくらいはいいだろうという緩んだ気持ちになってしまうことも多いです。
    その結果、重大なミスや事故が起こる可能性が出てきてしまいます。
    特に忙しい時などはやるべきことを後回しにして、そのままになってしまうこともあるでしょう。
    これが常習化してしまうと、もうそれが当たり前の状態になってしまうものです。
    こうなってしまうと、そこから改善していくのはかなり大変なことになります。

    現場をしっかりと締めていく人間が必要

    毎日の決まりをしっかり実行するということは、習慣です。
    そして全てのことが習慣になるまでチェックできる存在が必要です。
    習慣になっていたとしても緩んでしまうことはあるので、決まりごとが守られているかを定期的にチェックして、甘くなっているならガツンと言うことのできる人材です。

    たまたまでも今日はやれなかった…ということに気づいて声をかける人がひとりでもいると、そこで初めてきちんとルールが守られて、組織としてまとまっていくのだと思います。
    ですが、単に粗探しをして嫌味のように注意するのではスタッフはついてきませんし、言うことも聞いてくれません。
    何度言っても守られないようであれば、ある程度はうるさく言う必要もあるでしょうが、
    大げさにいえば、愛を持って伝えられるような人望のある存在であればそれでも機能していくはずです。
    信頼されている人から注意されるのであれば、スタッフも育つでしょうしサロンの発展にも必ず繋がると思います。

    責任感があってスタッフたちからの人望も厚い、そんな人材は中々いないというオーナー様も多いとは思いますが、少人数のうちからしっかりと決まりを作ってそれを実行する習慣をつけて、きちんとコミュニケーションを取っていくことによってそのような人材が育っていくのだと思います。

    アドバイザーや店長がその役割を果たすのは当然ですが、スタッフ同士でもきちんと相互チェックが出来るのであればいうことはありません。
    何事に対しても、“誰かがやるだろう”ではなく自分が率先してやることを身に着けさせることも重要なことです。
    また、決まりごとがしっかりできているのかを毎日決まった人間が必ずチェックするような仕組みを作っていくというのも方法です。
    ただ、これすらも守れないようでは意味がありませんが…。

    店舗数が増えてくると当然やることも沢山あるでしょうし、もうなあなあが当たり前といった雰囲気も出てくると思いますが、まずはベースを作っておくことが大事です。
    そしてそのベースが緩んでいないかを常にチェックすること。
    スタッフの人数が増えればそれだけ、決まりを守るのが難しくなってくることもあります。

    サロン内の気の緩みというのは、必ずお客様に伝わってしまいます。
    いい意味での緊張感を持って、仕事に望むことが大切です。

  • ネイルサロン開業について2016.02.04

    こんにちは。

    仲村和也です。

    今回はネイルサロンをオープンする際の大切な第一歩である、物件選びについてのお話しをしていきましょう。

    何より重要なのは“立地条件”

    路面店である物件を探している場合には、ネイルサロンを出したいといっても大家さんからNGが出ることは少ないと思いますが、マンションタイプの場合には断られることが比較的多いのです。
    クライアント様と一緒に物件を探していてもNGと言われてしまうこともよくあるのですが、ここは割り切ってどんどんと他の物件を当たってみましょう。

    物件を選ぶポイントといえば立地条件・家賃・広さなどがありますが、この中でも商売が成り立つかどうかを確実に左右する立地条件がやはり最も重要だといえます。
    サロンの看板になるカリスマネイリストがいたり、顧客が沢山いるネイリストオーナーがオープンするのなら別ですが、一般的には駅から徒歩5分圏内は必須かと思います。

    また、立地条件を考えるときには、その街にはどんな年齢層のどんな人々が多く集まるのかなどのリサーチも必要になってきます。
    若い年齢層が多いのか? 大人といえる年齢層なのか? オールラウンドなのか?
    これによって、サロンのサービスなどの方向性が変わってくることもあるからです。
    もう最初から出したいサロンのビジョンなどが決まっているのであれば、それに見合った人々が集まる場所を探す必要がありますし、まずは出すための場所を探すのであれば、その場所のニーズに合ったサービスができるサロンを作っていかなければなりません。

    他にも、いいと思った物件の周囲にはライバル店となるサロンがどれくらいあるのか、どんなサービスが売りの店が人気なのかなどをチェックしておくことも大切になってくるでしょう。

    自分の考えているサロンに見合った広さと家賃で

    広さと家賃に関しては、自分が出そうと思うサロンの席数や価格設定によって違ってきます。
    単価3980円のサロンと8000円のサロンでは席数も変わってきます。
    ネイリストたちスタッフを何人雇用して、どれくらいの価格設定、時間で回すのかをしっかりとシミュレーションしてみて下さい。

    物件を内覧していると、ついつい外装や内装の新しさや綺麗さに左右されてしまいがちですが、個人的にはそこはあまりこだわらなくてもいいところだと思っています。
    もちろん清潔感は必要ですが、外装や内装によって人気サロンになるかというと、私の経験上では全く関係がないからです。

    心情的には新しくて綺麗なのがいいと思うのは当然ですが、もし立地条件と内装などで悩むならば、迷わずに立地が少しでもいい方を選んだ方がいいです。
    これは資金や大家さんとの契約条件にもよりますが、内装などは後からでも変えることができますが、立地条件だけは変えることができないこともあるからです。
    やっぱり他の立地条件の方がよかった…となっても後の祭りです。そのためにサロンを移転するとなるとお金もかかりますし、また大変な思いをします。

    ちなみに、物件を探す際には、大家さんに契約条件などの確認をしておくといいでしょう。
    内装はどれくらいまでいじれるのか、契約更新や立ち退く際の条件など、契約条件の細かい内容は物件のタイプによっていろいろと異なる部分が多いので、最初のうちにしっかりと確認することが大事です。
    契約後に思っていた内容と違っていたりすると、サロンの運営に影響をきたすこともあり得るので注意しましょう。

    本当に自分の理想となる物件に巡り会えることは少ないと思います。
    ですので、どの部分を妥協すべきなのかを考えておくことも必要です。
    前述してきましたが、その時にはまず基本的な立地条件は外さずに、他の部分で妥協できるならする方向でいくといいと思います。

    あとは資金との相談、そしてその物件の立地条件、家賃や広さが、集客出来る見込みの人数や価格設定、スタッフ数などとバランスが取れているかどうかを、しっかりと見極めて決めることが大切になってきます。
    そのためにもあらゆる方向からリサーチを行って、十分な情報を収集することからはじめるのがいいでしょう。

  • ネイルサロン 一般業務2016.02.03

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンをやるのであれば、やはりネイルのデザインを考えていかなければなりません。
    ネイルのことが解らないオーナーの場合には難しいことかもしれませんが、やはりある程度のデザインの方針はあった方がいいと思います。

    地域によって異なる人気デザイン

    自分のサロンでは、流行りのデザインを追うのか? それともオフィスネイルを中心にするのかなど、大体の方向性を決めておくといいです。
    これは、繁華街やオフィス街近辺など、サロンのある地域によっても変わってくると思います。
    ホットペッパービューティーの担当者に聞くと、そのエリアの人気デザインなども見えてくるので、一度は聞いてみるのもいいでしょう。

    また、その地域に多い年齢層によってもデザインは変わってきます。
    若者であれば派手だったり可愛かったり、大人であればシックで落ち着いた雰囲気、というような感じです。
    もちろんどんな年齢層にも対応出来るデザインを揃えておくべきなのですが、どちらかに特化した方向で行くことで、それがサロンの売りになったりもします。

    ネイルデザインには感性が大事だと思うのですが、男性オーナーだったりするとそこら辺は全く解らないことが多いので、ネイリスト任せになってしまうでしょう。
    ただ、ネイリストにしてもその個性はそれぞれなので、まだ顧客が掴めていないうちから完全にデザインを任せてしまうのは少し危険です。

    ネイリストたちはデザインの研究などもしているでしょうし、得手不得手もあるでしょう。どのネイリストがどんなデザインが得意なのか、ということも知っておく必要はあると思います。
    サロンで研究会などを開くのもいいですし、ここら辺はアドバイザーや店長と相談しながら決めていくのがいいと思います。

    デザインと価格のバランスも大切

    また、デザインによる価格のバランスも大切な部分です。
    気をつけたいのが、ネイリストが思う価格とお客様の思う基準とは違う、というところです。

    素人が見てこれは凄いアートだ! と思うようなデザインが、実はそんなに手間がかからなかったり、その逆で簡単そうなものが意外と大変だったりもします。
    フレンチなどのシンプルなデザインは、お客様から見ると簡単に見えてしまいますが、ネイリストにしてみると技術が必要なアートのようです。

    手間のかかるデザインは、ネイリストたちからすれば料金を上げたい、という気持ちになるのは解るのですが、その辺はオーナーがしっかりと軸を決めて、リーダーシップを取っていく必要があります。
    最近では定額制が多いので、その価格によっての振り分け方も決まりを作っておいた方がいいでしょう。
    この時には、現場のスタッフの意見も大いに役立つと思いますので、参考にしつつ現場責任者と一緒に考えていきましょう。

    ネイリストオーナーの場合では、どうしても技術者としての思考が先になってしまうことも多いと思いますが、そうではなく、経営者の視点としてお客様の立場からも考えて価格とのバランスをしっかりと取ることが大切です。
    カリスマネイリストなどであれば別ですが、これが出来ていないと自分よがりになってしまい、人気店になるのは難しくなってしまいます。

    ホットペッパービューティーを使っているサロンであれば、ギャラリーのアクセス数なども参考にして改善していくのも方法です。
    お客様たちはどんなデザインに興味を持っているのかをアクセス数から解析してみましょう。
    これはとても地道な作業ではありますが、お客様からのリアルな反応ですので、コツコツと続けることが後々のサロンの発展にも大きく関わってくると思います。

    また、人気店などではどんなデザインで攻めているのかなども見ておくといいです。
    ネイルも含めて、ファッション界というのは流行りのサイクルが非常に早いです。
    常にアンテナを張っておき、その流行りの変化をいち早く察知することも重要です。

    ネイルのデザインは、何といってもサロンの顔となるものです。
    新作などで流行りを追いながらも、サロン独自のデザインや季節によっての変化など、お客様から見て新鮮なラインナップを揃えていきたいところです。

  • スタッフ教育2016.02.03

    こんにちは!

    コンサリスタ・アドバイザーの後藤です。

    今回は『サロンのサービスって、しっかりとお客様に伝わってる?』というお話しです。

    このサービスというのは、ドリンクやDVDが観られるなどの、いわゆる2次的サービスなどではなく、特典として提供しているサービスのことを指します。

    特典の内容をお客様に知って貰う

    お客様に対して、いろいろなサービスを用意しているのに、思うような結果が出ていないような気がする…なんてことはないですか?

    初回コンサルティングでお会いするオーナー様や顧問先のオーナー様に聞いてみると、多くのネイルサロン様で色々なサービスを考えているものの、なぜかあまり効果がないという返事が返ってきます。
    特典の種類としては、
    ◎リピーター様が通いやすくなるように、ポイントカードを作ってポイント数によって特典を付けている
    ◎口コミを増やしたくて、投稿して頂いたお客様には特典を付けている
    ◎誕生日月のお客様には特典を付けている
    ◎次回予約特典を付けている
    ◎お友だちご紹介キャンペーンで特典を付けている
    など、いろいろあります。

    以前、上記のサービスを全て行っているサロン様に顧問として入ることが決まり、実際に現場に行ってサロン内を見渡し、お出迎えからお見送りまでの一連の行動をチェックしたのですが、これではせっかく特典を用意したものの、オーナー様が思うような効果が出ないのも仕方がないな、と思いました。
    これらの特典を付けた場合、とにかくお客様に知って貰わないことには当たり前ですが意味がありません。
    それぞれの特典の内容を理解して貰って、お客様に「それなら○○しよう!」と思って頂かないことにはサロン側が狙った行動をしてもらうことは難しいです。

    あくまでもお客様のために、ということを理解した上で効果的に伝える方法を取っていけば、特典を付けなくても次回の予約や口コミは増やしていくことが可能なのです。
    せっかく特典を用意するのであれば、なるべく多くの方に利用して貰い、お客様にも喜んで頂いた上で結果としてサロン側にも利点が欲しいところですね。

    スタッフ側も特典について理解しておく

    顧問に入ったそのサロンで私が行ったことは、
    ◇サロン内にPOPを作って、施術中のお客様がそれを目にして自然と「こんなサービスがあるんだなぁ」と気がついて貰えるようにしたこと
    ◇お客様にお渡しする、チラシなどの簡単な販促物の作成
    ◇全てのスタッフが、特典についてその内容を正しく理解しているかどうかのヒアリングを行ったこと
    ※意外と曖昧に覚えていて、改めて聞いてみるときちんと説明できなかったりすることも多々あるのです。
    ◇お客様のためにということを理解して貰った上で、スタッフたちにその知らせ方、視線、動作など、効果的に伝える方法を指導したこと
    などです。

    いつ・どんな時に・どんな風に“伝えるか”が大切です。
    また、お客様のために、ということをスタッフに理解して貰うことも同じように大事なことだったりします。
    例えば、私は次回の予約を頂くことはお客様にとっては親切な、サロンにとっても良いサービスだと考えています。
    ですので、接客接遇研修のときでも次回予約についてのご案内の流れを研修内容に入れたりしていますが、「次回予約はサロン側の都合に合わせて貰うことなので言い出しにくい」と相談してくるネイリストさんもいたりします。

    伝える側の心の中で、お客様に「次回予約の押し売り」をしているというような感情があると、人間ですから言い出しにくい…から“言わないでおく”というようになってしまいがちです。
    ですので、なぜ“お客様のためになる”のかを理解して貰って、「なるほど!」というようにスタッフたちの意識を変えてから指導する必要があるわけです。

    なぜそのサービスをするのか? どんな目的なのか?

    そのネイルサロン様の顧問になってからちょうど半年の頃です。
    実は口コミと次回予約特典はある時期から無くしたのですが、口コミはコンスタントに増えて、次回予約もほぼゼロというところから、次回の予約だけで1日の半数以上の予約がほどんど埋まっている状態になりました。

    ポイントカードの活用でいえば、スタッフから、お客様自身にきちんと説明をして理解を頂いているために「特典を利用したいから今回は○○○円のコースにしようかな♪」というように、いつもご利用頂く価格よりも上のコースを選んで貰えることが増えたと聞いてオーナー様と一緒に喜んだりもしました(笑)
    そして固定のリピーター様が増えたので、売り上げも毎月安定しはじめたのです。
    土日祝日はほぼ次回予約で埋まってしまうこともあり、今では座席数を増やすことも検討中で、ご新規のお客様の集客にも力を入れたいね、なんて話しています♪

    「来月から○○サービスを始めます、○○キャンペーンを始めるのでよろしく」というように現場に投げるだけでは、今までの経験上、現場スタッフたちの理解を得ることは難しいと思います。
    なぜそれを行うのか? どんな目的があるのか? 実際に現場で働くスタッフたちにこれを理解して貰うこと、そしてお客様へのアプローチの仕方までを指導することが出来れば、たとえ経験の浅いスタッフだったとしてもお客様に気持ちよく伝えることが出来るのです。

    特典やキャンペーンの内容を考えるときも同様で、どんな形でのサービスがお客様にとっていちばん嬉しいのか? 何度でも継続してそのサービスを受けたいと思うのか? それによって、サロン側にもどれくらいの恩恵が期待できるのか? などをよく考えた上で決めていくことが必要です。
    闇雲にキャンペーンを打ち出しても、お客様が魅力を感じなければ意味がありませんし、逆にサービスのしすぎでサロン側に負担がかかりすぎるようでは本末転倒になってしまいます。

    オーナー様やアドバイザー、店長などの現場責任者だけではなく、ネイリストたちスタッフからも色々なアイデアを出し合って決めていくのもいいと思います。
    また、ご来店頂いたお客様たちに「どんなサービスや特典があるとまた来たいと思うか?」ということをアンケートで書いて貰うのも方法です。
    アンケートが難しいようであれば、ネイリストたちに施術中の会話の中でお客様に聞いてみるようにしておくといいかもしれません。
    ホットペッパービューティーなどでも様々な特典がありますから、それらを参考にしてみるのもいいでしょう。

    「現状よりもっとお客様を増やすために何かをしたい…」
    「売り上げを安定させるためには、どこを改善していいのか解らない…」
    「思ったように現場が動いてくれない…」
    初回コンサルティングや顧問先のオーナー様からよく相談されますが、「ここでキャンペーンを打ち出して結果を出したい!!」と思っているなら、
    “店内を見渡して”
    “スタッフの動きをよく観察して”
    “自分がお客様だったら、そのキャンペーンを知って利用しようと思えるのか?”
    を考えて見て下さい。

    予約をしたお客様は、まずその時点であなたのサロンに行きたいと期待を持っていることは確かなことです。
    「目配り・気配り・心配り・身配り・手配り」
    接客接遇の基本ですが、これらを心掛けた上でお客様にとって親切で有効なサービスをご案内すれば、お客様たちも気持ちよく選択することが出来るのです!
    お客様からの期待にしっかりと、それ以上に答えられるようにしていくことが、サロンの発展に大きく関係していくのだと思います。

    もしお悩みが解決できないようであれば、お力になることもできるかもしれませんので、ぜひご連絡下さい!!

    伝えたいことが多くなり、長くなってしまいましたが、あなたのネイルサロンにとってとても大切なことだと思います。

    お付き合い頂き、ありがとうございました!!!

  • ネイルサロン 一般業務2016.02.02

    こんにちは。

    仲村和也です。

    オープンしたばかりのネイルサロンには厳しい時期もありますが、そんな時期にだからこそやっておくべきことは沢山あります。

    新人の育成から細々した作業まで

    まずは新人がいれば、その教育です。
    また、新人だけではなく、サロン全体で“なあなあ”になっているルールはないかなどのチェックや、新しいルール作りを実戦してみるのも良い時期だと思います。
    その他にもお客様へのサービスの見直しや改善、ネイルデザインの追加などもあります。

    細々とした地味な作業も、やるのとやらないのとでは全く変わってきますので、そのようなことも仕組み化していくといいと思います。
    そして、これはどんな時期にでもいえることですが、オーナーと現場責任者を含むスタッフたちとの意思の疎通がきちんと行われているかも重要です。
    サロン全体でビジョンなどが統一されていないと、新人育成にしても何にしてもスムーズに行うことが難しくなってしまいます。

    オーナーの言うことと店長などの言うことが違ってはスタッフたちは戸惑ってしまうでしょうし、サロンが現場にコントロールされているようだと、オーナーの本来目指したい方向とは大きくズレて行ってしまいます。
    経営者としてオーナーが現場に顔を出したり、スタッフたちとのミーティングを出来るだけやるようにして、なるべく意思の疎通を計るようにすることが大切です。
    その上で、新人ネイリストの育成方法やサロン内の様々な決まりごとなどが活きてくるのだと思います。

    SNSを含む広告宣伝の充実も考える

    また、広告の見直しなども大切な部分です。
    例えば、ホットペッパービューティーの見出しなどもそうです。
    「本日○○時から空きあり♪」などというものです。
    これをやるのとやらないのとでは、当日予約の入り方が違います。
    「本日は、雨の日サービスで○割引です」などの特典を考えてみるのも方法です。
    これに合わせて、フェイスブックやツイッター、ラインなどもやっているようなら活用した方がいいです。
    以前であれば、紙媒体やパソコンでのHPが主流ではありましたが、近年ではスマホでの情報収集が当たり前になっています。外出先ですぐに情報を得て、そのまま活用できる媒体なので、これを最大限、利用しない手はありません。

    この時に注意したいのは、常に最新情報をアップしていく、ということです。
    よく情報が古いままで何ヵ月も放置したままのサイトがあったりしますが、これでは誰も見なくなってしまいます。
    出来れば週に1回、最低でも1ヵ月に1回は必ず情報を更新することが、閲覧者を増やしていく基本です。

    お客様ネイルなどの施術例も、きちんと継続してアップしていくことも大切なこと。
    ブログなどに関しては、新規の集客というよりはリピーター様のためです。
    最新情報の継続ということが、お客様の安心感に繋がっていくのです。
    ご自身のメイルがアップされるのを楽しみにして下さっているお客様もいます。

    爆発的に売り上げを上げるには、ある程度の宣伝広告費をかける必要がありますが、SNSに関しては基本的に無料ですのでやらないよりはやったほうがいいです。
    そしてどうせやるなら継続してリピーター様を離さない工夫をしていくといいと思います。
    使う媒体にもよりますが、アップする内容にしてもただサロンの宣伝ではなく、オーナーやスタッフたちの日常的なブログなどを載せてみるのも方法です。
    より親しみやすい、親近感の沸くような記事というのは、お客様、特にリピーター様に喜んで頂けるのではないでしょうか?
    あまり長くなるようにはせずに、ひと言ブログみたいな感じにすると読みやすいと思います。
    これらを誰が、いつ、どのタイミングでやるのかを決めて、習慣に出来るようにしていけばさらにいいでしょう。

    閑散期などの厳しい時期の地道な作業や研修をするなどの努力は、春から夏にかけての繁忙期を迎えたときにどれくらいの顧客を掴めるかに大きく関わってくるはずです。
    常に先のことを考えて行動することが、とても重要なことだといえるのです。

  • スタッフ教育2016.02.01

    こんにちは。

    仲村和也です。

    今回はネイリストたちの新人教育についてのお話しです。

    マイサロンでは私自身はこれには携わらず、アドバイザーを筆頭にサロンのスタッフに任せていますが、新人教育は正直に言って大変なことが多いと思います。

    ネイリストは技術と接客の教育が必要

    ネイリストの教育では、技術面に加えて接客接遇の部分もあるので、教育するのはなおさら大変だと思います。
    ネイルサロンの中には、技術が素晴らしければそれで良しとする所もあるとは思いますが、マイサロンではそれではダメです。
    なぜかというと、安い価格でもしっかりとした技術とおもてなしをする、というコンセプトがあるからです。

    今となってはマイサロンの価格が特に安いかというとそうではありませんが、接客接遇に対してはもちろん、技術に対してもアドバイザーや店長がしっかりとチェックしてOKが出ないことには接客デビューはできません。

    ネイリストだけに限らず、技術を要する接客業というのは難しいところがあります。
    以前であれば、無愛想だけど技術だけは確かなので…ということでもお客様はついていたりもしましたが、もうそういう時代でもありません。
    よく飲食店などで、頑固な店主が作る美味しいラーメンというのもあるようですが、どんな美味しいラーメンでも、お客様が来店してくれなければ意味がありません。
    「頑固で無愛想だけど美味しいから…」と足を運んでくれるお客さんもまだいるとは思いますが、それが主流ではないと思います。
    確かな美味しさ、確かな技術があってなお、お客様に気持ちよく食べて貰ったり施術を受けて貰う、そしてまた来ようという気持ちにさせるというのが本来の形ではないでしょうか?

    接客することの大切さは、新人のうちにしっかりと教えておかないと、後から直すのは本人も周囲もさらに苦労することになります。
    ですが、これも研修期間をいつまでも続けるというわけにはいかないので、明確にいつまでに、という期間を必ず決めます。
    研修期間中に、やはりギブアップする方もいます。ですがここはブレないでしっかりと教えていくことが大切です。

    スタッフもサロンも一緒に成長していくために

    色々なネイルサロン様にコンサルティングで入らせて頂いていますが、やはりみなさん新人教育には苦戦している方が多いようです。

    ◎伝えたいことがなかなか理解してもらえない
    ◎何度も同じことを教えているけど改善されない
    ◎技術の練習をしていない
    ◎自分が興味のある、好きな部分にしか真剣に取り組まない
    など、上げればキリがないほど色々あると思います。

    新人の方にしても、世代も性格もそれぞれだと思います。
    最初から、技術的に優れている方もいれば接客の才能がある人もいるでしょう。
    教育するときにはそれらの長所を伸ばしながら、苦手な部分を補足していくことが必要になってきます。
    技術も接客接遇も、あくまでもネイリストとしてのベース的なことはしっかりと教えて、その後はそれぞれの個性でお客様と接していけるようになるのがいいと思います。
    そして、辛辣な言い方にはなりますが、ネイリストとして成功するという自覚を持ち、やる気のある方以外は、脱落しても仕方のないことです。

    また、教える側として注意したいのは、指導者が複数いる場合にも必ず同じ方向で教育していくということです。
    人によって内容が違ってしまっては、新人にしてもどっちを覚えればいいのか戸惑ってしまうでしょう。
    オーナーとアドバイザー、店長などで、最初のうちに自分のサロンにおける教育に対する方向性はしっかりと決めておくことも重要です。

    マイサロンでは、例えばスタッフが独立をしたとしても、他のサロンで働くことになったとしても、どこでもどんな状況でも通用するネイリストを育てるという気持ちで教育に入って貰っています。
    その中には、会社としてのサロンの理念やコンセプト、ビジョンもしっかりと理解して貰うことも含んでいます。

    会社と同じビジョンを掲げて、同じ方向を見て成果が出せる人材を育てて、スタッフたちも会社も一緒に成長していけるのが理想です。

  • ネイルサロン経営について2016.01.31

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンをやるにあたって、個人事業主としてやるのか? 法人としてやるのか? という相談をよく頂きます。
    今回はこの辺のお話しをしていきたいと思います。

    個人事業と法人の大きな違いは税金面

    色々な考えがあるとは思いますが、基本的にはまずは個人事業主でいいと思います。
    年間の売り上げが1000万以下の場合には、特にそういえます。

    個人事業と法人では何が違うかといいますと、いちばん大きいのは税金についてです。
    法人にすると、社会保険の加入も必須になりますし、その分の負担が増えてきます。
    また、個人事業主でも社会保険に加入することはできますし、一定人数以上のスタッフを雇用する場合には、やはり義務になるので注意が必要です。

    ちなみに、社会保険とはどういうものなのかの基本的な内容を記しておきます。

    雇用保険

    31日以上、週20時間を超えて働く人が条件で、労働者の保護のための保険。
    原則的にフルタイムで働く人には必須。

    労災保険

    全ての労働者のための保険。
    業務上の労働者の災害について、一定額の保証をする。
    もし何かあった場合に労働者を守るのが目的ですが、事業におけるリスク回避にもなります。
    フルタイムで働く人には必須。

    健康保険・厚生年金保険

    健康保険と厚生年金は2つでひとつ。加入条件は同じで、どちらかひとつだけの加入は出来ない。
    健康保険は労働者が病気や怪我を負ったときに必要で、厚生年金は老後のためのものです。
    フルタイムで働く人は必須。

    以上の内容はあくまでも基本的なもので、雇用形態などで変わってくるので、
    詳細は専門家に相談してみて下さい。

    法人にしたときのメリットは?

    法人は、売り上げがどんどんと上がって利益が増えていっていれば切り替えた方がいいかもしれませんが、そうではない場合には急いで法人にする必要はないとは思います。
    税理士に相談するのがいいと思いますが、この法人への切り替えのタイミングについては、税理士によって考え方が違うので、自分がどこを目指すのかをしっかりと決めておいた方がいいでしょう。

    法人にするメリットは、やはり個人事業主とは異なる信用度です。
    これは事業をやっていく上では大きい部分でもあり、あくまでも個人でネイルサロンをやっていきたいのであれば法人化の必要はないかもしれませんが、将来的なビジョンとしてもしサロンの店舗展開などを考えているなら、どこかのタイミングで法人化した方がいいでしょう。
    社会保険完備になると求人するときなどにも有利になりますし、店舗展開の際に融資が必要であれば、これも個人事業時よりも有利になると思います。

    ただし、前述しましたが法人化には社会保険その他などで個人事業主にはない経費がかかることになります。
    小さな会社などでは、ここら辺をないがしろにしている所もあるのですが、やはり経営者としての責任として、しっかりと対応しておく必要はあると思います。
    なにより、スタッフたちが安心して働いていくための基本条件でもあります。

    これらを考えると、無理に法人化することで経費的に経営に悪影響を与えてしまうこともないとはいえないので、サロンの状況なども考慮してしっかりと考えることが重要です。
    どんなことにもメリット、デメリットはあるので、まず必要になるのは情報です。
    社会保険以外にも、ある一定額以上であれば所得税も個人事業主より安くなりますが、
    一定額以下になってしまうと逆に高くなってしまうこともあります。
    その他にも様々な面で異なる部分がありますので、自分の方向性に本当に法人化が必要なのかどうかをじっくりと考えるのがいいでしょう。

    多方面からきっちりと情報を集めて、自分の目指すビジョンにはどんな方向性が適切かをしっかりと見極めて進んでいって下さい。

  • ネイルサロン経営について2016.01.30

    こんにちは。

    仲村和也です。

    以前もブログで話したことですが、ネイルサロンのオーナー様とお会いしてよく思うことに、気づいていながらも放置している問題が多々あることです。

    時代は常に動いている

    時代というものは常に動いて変化しているので、今現在ベストな状態だったとしても、さらにその先を見て進化していくのが鉄則です。
    ですので、問題に気づきながら後回しにして放置するのは本当に危険なことなのです。

    どんな業種の企業でも同じではありますが、特に客商売である接客業の場合には、時代と共にお客様のニーズも刻一刻と変わっていきます。
    ネイルサロンで言えば、たとえ今お客様に人気のあるネイルデザインやサービスを行っていたとしても、それをそのまま続けていてはすぐにお客様は来なくなってしまいます。
    「まだいいだろう」「もう少しこのままで」と先延ばしにしていてはダメです。

    ネイルアートはファッションのカテゴリーに入るものなので、常に最新の流行についていく、出来ることならば流行を作っていくようにするのが理想です。
    現在サロンの調子がいいのであれば、その状態を維持しながらもその先を見据えた戦略を考えること。
    流行を敏感に追って、いち早くお客様に提供していける体制を作ることが重要です。

    また、サロン内の問題などもそうです。
    もしスタッフ同士が上手くいっていない状態であれば、早急に手を打つ必要があります。
    人間関係はなかなか厄介なものなので、後回しにしたくなることもあるかもしれませんが、そうこうしているうちにさらに問題が大きくなるかもしれません。
    早く解決しなかったために、ネイリストが辞めてしまっては大変です。もしそれがサロンの看板ネイリストだったとしたら、目も当てられません。
    人間関係のトラブルの放置も、大変危険だといえるでしょう。

    「ネイリストになりたい人」を育てていく

    そしてもうひとつ、ネイリストが足りないのに何となくそのままやり続けてしまうサロンも多いかと思います。
    「求人をかけているのだけど全然来ない…」
    とだけいって、来ない状況に甘んじていては、これもまた先へは進めないのです。
    「うちだけではなく、どこのサロンもネイリストが足りてないし、未経験者はちょっと…」
    などの言い訳をしていても始まりません。

    常に状況を見据えて“ならばどうするか?”を考えていく必要があります。
    今は業界的に、未経験者のスクール卒業生もあり余っていて、簡単にいつでも採用できるという状態ではありません。
    3年から4年ほど前であれば、「未経験者可」などの文句を入れることである程度の人数から応募があったように記憶していますが、今では厳しいです。

    それならば、「現場などが未経験」ではなく、「ネイリストになりたい人」を育てていくしかありません。
    これは時間も費用もかかる大変作業にはなりますが、そうも言ってはいられないならやるべきです。
    とにかく、どんなことでも改善するべく動き続けることが大事です。

    また、逆に未経験者ではなく、キャリアのあるネイリストが来た場合、それで安心かというとそうではありません。
    キャリアがある故に、ひと筋縄ではいかないようなことも起きてくるはずです。
    今まで他のサロンでのやり方で働いてきていて、自分なりのポリシーもあるでしょう。
    そんな人を自分のサロンに見合ったやり方で働いてもらうようにしなければなりません。

    そのネイリストを自分が引っ張っていけるのか? または百戦錬磨のネイリストの教育を任せられる右腕がいるのかどうかも重要になってきます。
    異端者がひとりいて自由にやってしまうことで、他のネイリストたちは不満に思うはずですし、サロン内の統率も崩れてきます。
    もしかするとオーナーとしてのビジョンにも影響があるかもしれません。
    新人でも経験者でも、それなりの覚悟を持って教育していくことが求められてきます。

    ネイルサロンはネイリストがいないことには始まりません。
    優秀なネイリストがいてこそ、サロンの繁栄に繋がっていくのです。
    この教育に強くなっていければ、ネイル業界で勝ち抜いていける可能性はグッと上がるはずです。

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