知識集

  • ネイルサロン経営マーケティング2017.05.31

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンを始めるのであれば、まずそのコンセプトを決めることが大事です。
    それによって全てが変わってくるからです。

    今回は、コンセプトによるサロンの立ち上げ方についてお話ししていきます。

    コンセプトに合ったサロン作り

    自分はどんなサロンをやっていきたいのか? これによって、サロンを出す立地条件などもそうですしネイル用品などの商材ももちろん変わってきます。
    激安で時短、でも流行りのアートをガンガン出来る店であるならば、多少駅から距離があっても激戦区ではなければいけるかもしれません。ただし、その地域に集まるお客様層のニーズを考える必要はありますし、立地条件はやはり大事です。

    また、激安店が高価なジェルや今話題のジェルを使用して、豊富なカラー展開をしていくのであれば採算が合いません。
    安かろう悪かろうではダメですが、当然のことながらビジネスなので、ある程度の線引きは必要となってきます。
    逆に高品質の高級店を目指すのであれば、クオリティの高いジェルを揃えていく必要があります。
    この商材に関しては、ネイルをビジネスとして見ているオーナーと、ネイルが好きで始めるオーナーやネイリストオーナーとでは全く違ってくると思います。

    ビジネストしてネイルサロンを始める場合、ネイルのことがまったく解らないオーナーもいると思うのですが、解らないからといって全てをネイリストに丸投げする、というのはNGです。
    ネイリストにしてみれば、自分たちの使いたい、使いやすい商材がいいわけですから、経営状態や採算を度外視したものになってしまうことも考えられますし、これでは続きません。
    全てを丸投げするということは、ヘタをするとスタッフたちに現場を支配されてしまうことにもなりかねません。

    そしてネイルについて知り尽くしているオーナーの場合でも、趣味でサロンをやるのではない限り、自分の好みを優先させるというよりはしっかりと収益の出る採算に見合った考え方をする必要があります。
    特にネイリストオーナーなどだと、こだわりがあまりに強いという傾向もありがちなので、そこは注意が必要となってきます。

    これはジェルなどの商材に関してだけではなく、全てのものに対していえることです。
    ネイルが解らないオーナーや経営がよく解らないネイリストオーナーならば、それぞれが解るパートナーやアドバイザーがいれば安心ですし、または信頼できる知人に相談してみることも必要です。
    解らない部分でも強引に自分だけで推し進めるのではなく、他人の意見を聞くということも経営者としては大切です。

    経費をかけないで、お客様にとって快適な空間を作る工夫も

    大げさにいえば、単価12000円のネイルサロンのイスが座り心地の悪い簡易的なもので満足して貰えるわけはありません。
    同じように激安店に来るお客様がフワフワの高級ソファを求めているわけではないのです。
    もちろん、快適な空間があるに超したことはありませんが、やはりコンセプトに対してバランスの取れた空間作りというのも大切です。

    もし資産に余裕があってこだわることが出来るならばそれもアリかもしれませんが、装飾や空間作りに重点を置きすぎるよりは求人などの方に投資した方がいいと思いますし、運転資金や不測の事態に備えて現金は残しておいた方がいいでしょう。
    本当に大切なのは、お客様にとって満足できるサロンなのか? ということです。
    どんなに店内がキレイで豪華でも、施術内容がイマイチで意味がありません。
    また、いいネイルが出来たとしても、接客態度などに問題があるようではこれもまた失格です。

    激安店であろうと高級店であろうと、ご来店頂いたお客様が満足できるサロン作りをすることが基本です。
    サロン内が不潔だったり汚かったりするのは論外ですが、そうでない限りは、しっかりとした施術の出来るネイリストを集めて、さらに経費のかからない接客接遇などの教育を徹底していく。
    これができるかできないかが勝負になってくると思います。
    お客様が“またこのサロンに来たい”という空間作りは、決して店内の装飾にあるわけではないのです。

    まずは自分のネイルサロンのコンセプトを明確に決めて、それをしっかりとスタッフたちと共有すること、そしてそれに見合った準備をしていくことが重要なのです。

  • 社員教育2017.05.31

    こんにちは。

    仲村和也です。

    前回は「お直し」についてのお話をしましたので、今回はその「お直し」からクレームに繋がってしまった場合のことをお話ししていきましょう。

    クレーム内容で多いのは技術的なこと

    ネイルサロンでのクレームといえば、やはりいちばん多いのは“ネイルがすぐに浮いてきてしまった…”などの技術的なことが多いかと思います。
    「お直し」に入ったところが、さらにまた剥がれてしまうようだとお客様は不信感を抱いてしまいます。

    実際に最近顧問先であった話しをすると、あまりにも「お直し」が多いのでその原因を追究したところ、あるカラーを使ったお客様のみに起こっていたことが解ったそうです。
    詳しい原因は解りませんが、同じカラーの新しい在庫を出して使ってみたところ何も問題はなくなったようなので、何かしらの薬剤が入ってしまったのではないか…? ということでした。
    人気カラーだったために、相当数のお客様の「お直し」があったそうですが、このネイルサロンはスタッフ同士のコミュニケーションが出来ていたのと、きちんと「お直し台帳」を作っていたので原因が解るのが早かったのが良かったです。

    少し話しはズレますが、こういう部分を考えても、サロン内でのスタッフたちのコミュニケーションや日頃からの備えがとても重要だということが言えると思います。
    もしスタッフ同士の関係が上手くいっていなかったり、備えをきちんとしていなかったとしたら、トラブルの原因が判明するのにかなりの時間がかかるか、ヘタをすると解らずじまいで終わってしまうかもしれません。
    起こってしまったトラブルに対しては、敏速に対応することがお客様のためでもあり、延いてはサロンの信用のためでもあります。

    クレームに対する対応をどうするか?

    話を元に戻しますが、このサロンでの出来事は年末の忙しい時期だったために「お直し」だけではなく、返金対応もしたとのことでした。
    サロンにもよりますが、残念ながら1年に数回は返金対応をしなくてはいけないようなクレームが起きてしまうことがあります。
    マイサロンでも1回くらいはあります。
    ここの判断は難しいところではありますが、色々なお客様がいますので場合によっては返金する方がいい、ということもあります。

    ただ、クレームが来た…ならば返金しよう、という考えはもちろんNGです。
    マイサロンの場合は、まず店長が状況を見て判断して、どうするかの決定はアドバイザーがしています。
    ここでほぼ解決に向かいますが、それでも無理なときにはオーナーである私のところにきます。
    そして、私でももし対応出来ないようなことであれば、最悪顧問弁護士に相談することになります。
    ネイルサロンではなかなかここまで行くようなことはないかと思いますが、アイラッシュサロンなどを経営している方だと、扱っているのが目元だけに訴える訴えない、というところまで発展してしまう場合も稀にあります。

    もしクレームが来た場合には、どんな内容の場合にはどう対応していくか? というパターンを、ある程度は責任者同士で決めておくことも必要だと思います。
    そしてもうひとつ、本当に稀ではあるとは思いますが、お客様の方がクレーマーであることもあり得ます。
    こういう場合には割りとそのパターンがある場合も多いので、もし判断がつかないようであれば、サロンを長く経営している知人などに聞いてみるといいと思います。
    「あのサロンはクレームをつけると、すぐに返金してくれる」などという印象を与えてしまうことは避けたいところです。

    前回も話しをしましたが、技術的なことはある程度経験を積むまでは仕方のない部分もあるかもしれませんが、接客態度などでのクレームが来ることは絶対にないようにする教育は必要です。
    スタッフたちには、ネイリストは“技術業であると同時に接客業でもある”ということを徹底して教え込むことが必要です。
    接客接遇に関しては、もちろん経験も必要ですが、新人でも接客の得意な人やベテランだったとしても接客が苦手な人もいると思います。
    そこら辺は、アドバイザーや店長などの責任者に早く見抜いて貰うようにすることが大切です。
    どんなに接客が苦手だとしても、最低でもお客様に失礼のないような接客接遇をして貰うようにしておくことです。
    これは接客業の基本です。
    技術的なクレームは避けられない部分もありますが、接客に関しては避けることができるはずです。

    どちらにしても、誰でも解る仕組みとマニュアルを作る、やはりここに尽きるでしょう。
    指名を頂くのも嬉しいですが、リピーター様がメインのためにどのネイリストに当たっても安心して施術を受けて貰えるサロンを、マイサロンでは心掛けています。

  • ネイルサロン経営2017.05.31

    こんにちは。

    仲村和也です。

    今日はオーナーのメンタルについて話をしていきたいと思います。

    ネイリストたちスタッフを束ねることの大変さ

    ネイルサロンのオーナー様とはよくお会いしますが、色々なタイプの方がいらっしゃると共に、サロンを経営するその理由も様々です。
    単にビジネスとしてやる方もいれば、メインのビジネスの税金対策の方もいます。もちろん、ネイルが大好きで始める方もいます。

    このブログでもよく話しをしますが、ネイルサロンの経営はやり方次第ではまだまだ稼げると思います。
    ですがそれは、同時にネイル業界に参入する方が多くなるということでもあり、ネイルサロンが飽和状態になっている、ということでもあります。
    そして意外かもしれませんが、経営的に黒字なのに辞めてしまう方も多いのです。

    なぜかというと、ひと言で言ってしまえばメンタルが保てない、ということなのです。
    そしてこれはオーナーが男性でも女性でも同じくらいの比率でいえることなのです。
    いったい何が大変なのか…
    これにはもちろん色々あり、まずはキャッシュフローに関する悩みがあるのですが、それよりもネイリストたちスタッフを束ねて引っ張っていくことがあまりに大変で疲れてしまうオーナーが多いのです。

    自分がネイリストとして現場に第一線で入っている場合や1店舗のみの時には、割とうまく回っていたり他のネイリストとのコミュニケーションにも問題がないということが今までの経験から解っています。
    ですが、オーナーと現場ネイリストという立場の違いができると、それが急に難しくなってしまうことがあります。
    年内で営業終了をしたネイルサロンのオーナー様のお話を伺う機会があったのですが、とにかく次から次へと現場からの要望が続いて、そのうち半分は嫌がらせのようになってきて…という状態だったそうです。
    ですので、ある程度利益は出ていたものの精神的疲労の度合いと比べると辞めた方いい、と判断したそうです。

    これはオーナー様サイドの話しか聞いていないのでジャッジは難しいですが、このような話はよくあるのです。
    特にオーナーがリーダーシップをとることが出来ずに、現場をスタッフに支配されているようなネイルサロンでは同じようなことが起こる可能性があり厳しいといえるでしょう。
    スタッフたちの意見を聞くことももちろん大切なのですが、オーナーとして締めるところはビシッと締めていかないとダメなのです。

    せっかくサロン経営を始めて、しかも黒字経営ができているのに心理的な理由で辞めざるを得ないというのは、大変勿体ないことだと思います。
    とはいえメンタル的な問題というのは重要な部分でもあるので、限界に達してしまう前に何らかの方法で解決していくようにすることが重要です。

    全てをひとりで抱え込まずに、問題を先送りしない

    同じような状況になっているネイルサロン様にアドバイザーを派遣したことがあるのですが、今ではしっかりと立て直している所もあります。
    アドバイザーが入ることによって各々の立場や役割がハッキリとして、分業体制が整ったことが良かったのだと思います。
    どんなビジネスでも同じでしょうが、問題は次々に色々と起こるものです。
    それらをオーナーの立場だからとひとりだけで抱え込んでは、ストレスが溜まって心理的に追い込まれてしまいます。
    これでは、問題に対して正常な判断も下せなくなってしまいます。

    アドバイザーや店長など、サロンの責任者である人たちと分業することで、これは避けられると思います。
    そのためには、サロン内に信頼できる人の存在が必要となります。
    自分のビジョンをしっかりと理解してくれて、それに向かって一緒に動いてくれるような人がいるかいないかで、この辺のこともかなり変わってくるはずです。
    もし、そこまでの存在がいなかったとしても、少なくともサロンの問題などは責任者たちと
    話しをしてどうするかを考えるようにすることです。
    ひとりだけであれこれ思案するよりもいい解決策が見つかる可能性は断然高いといえるでしょう。

    そして問題が発生した時には、焦らなければ必ず対応策はあるはずですので、問題に気づきながらもギリギリまで放置することはせずに敏速に対応することです。
    オーナーとしてやらなければならないことは沢山あると思いますが、何かあった時にはやることの優先順位を変えてでも対応する、この柔軟性も必要となります。

    経営者というものは、基本的にとても孤独です。
    ですので、私も悩むことがあると経営者である先輩の話を聞いて、モチベーションを保つようにすることもあります。
    同じ立場の誰かに話しを聞いてもらうということは、問題に直接関係のない話だとしても気分転換にはなるでしょうし、決して無駄なことではありません。
    大切な話から下らない話までを、お互いにできる人を持つことも必要なことだと思います。

    私もまだまだ学ぶことが多い立場ではありますが、タイミングや機会があれば沢山の方と関わってご相談にも乗らせて頂ければと考えていますので、お気軽にお問合せ下さい。
    お待ちしております。

  • ネイルサロン経営社員教育2017.05.31

    こんにちは。

    仲村和也です。

    コンサルティングに入った際に、ネイリストからアドバイザーによく相談される内容のひとつに“最初の雇用条件と違う”というものがあります。

    今回は、この雇用条件についてのお話しをしていきましょう。

    雇う側と雇われる側の意見を一致させる難しさ

    「早番だけでいいと言われていたのに、いつの間にか遅番が日常的にある」
    「土日休みの平日勤務でいいと言われたのに、土日に出勤しなくてはいけない状況になって断れない」
    「社会保険完備と言われていたのに、しばらく待ってくれと言われたままになっている」
    「求人広告に昇給あり、と記載されていたのにいつまでたっても給料が上がらない」
    などなど、“実際に働いてみると最初の条件と違う”ということは上げればキリがありません。

    オーナー側の意見と雇用される側の意見が本当に一致するということは、正直なかなか難しいところでもあります。
    やはり雇う側は、よほどの技術や顧客がいるなどのメリットがなければなるべく人件費を抑えたいというのが正直なところですし、雇用される側はもちろん少しでも給料が高い方がいい…。
    それぞれのボーダーラインはあると思いますが、初めの雇用条件が守られない、というのは問題になることが多くなります。

    これは個人が小さくやっている所ほど多いのですが、今とにかく人がいないから平日だけでもいい、土日だけでもいい、では必ずバランスが取れなくなります。
    なるべく早く人に来て欲しいという思いから、働きやすい条件を求人広告に書くこともあるでしょうが、いざ働き始めてみると全然違った、ということになればスタッフに最初から不信感を持たせることになってしまいますし、これではモチベーションも下がり長く働いてもらうことは難しくなります。
    とりあえずどこか他の就職先を探しながら勤務することになれば、接客などの態度にもいい影響はないでしょう。

    また、シフトの曜日や時間が違うことも問題ですが、社会保険や給料などが違うというのはヘタをすると虚偽広告といわれても仕方がないですし、問題が大きくなるかもしれません。
    最低限、この辺の条件は守らなければいけない部分だと思います。

    小さい規模のうちから、しっかりとルールを決めておく

    運営していく中で誰かが辞めてしまったり、サロンの状況の変化による勤務体系の相談があるのは仕方のないことですし、その時にみんなが歩み寄れるような関係であるのが理想でしょう。
    今サロンがこういう状況なので悪いけど対応して貰えないか? ということを説明して働いてもらうようにすれば、スタッフに不信感を持たせずに済むと思います。
    そんな中で一部のスタッフに特例を許すようであるのならば、その時もきちんと他のスタッフたちが納得できるような定義も必要になります。

    また、面接の時などに「広告ではこう書いてあるけど、サロンの状況によっては条件以外のことをしてもらうかもしれないけど…」というように先手を打っておくのもいいと思います。
    スタッフ側の気持ちとしても、いきなり違うことを言われるよりはそういうこともあるという心構えが出来るでしょうし、対応してもらいやすくなるはずです。
    もし条件が変わるのは絶対に困る、というような人ならば、その人を雇うかどうかはオーナーが判断すればいいことです。
    人がいないという状況があったとしても、何でもかんでもアバウトにして後からトラブルになるよりは、雇うときにはっきりしておいた方が全然いいと思います。

    今まだ勤務条件や給料の条件、社員雇用が出来るのか出来ないのかなどのルールが決まっていないようであれば、小さい規模のうちにはっきりと決めておいた方がいいでしょう。
    逆にいえば、こういう部分が決められていないようでは企業としての成長は難しくなってくると思います。

    雇用条件に関してオーナーが直接スタッフと話すのもいいですが、アドバイザーや店長など中間に入れる人がいる場合には、オーナーが直接ではなくその人たちに話しをして貰いお互いの納得できるところを探してきちんと決めていく方がスムーズかもしれません。
    スタッフ側にしても、オーナーに直接よりも話しやすいでしょう。

    もしフタッフたちに不満があるならばしっかりと対応をして、モチベーションを保たせるのも大切なことです。
    これまでも話しをしてきましたが、ネイルサロンにとってネイリストたちの存在はいちばん重要でもあるので、雇用するときから誠実に応えていくべきでしょう。
    出来ることはしてあげる、出来ないことは出来ない、と最初からはっきりと知らせておくことがその第一歩だと思います。
    お互いの信頼関係を築くことも、サロンの発展に大きく関係してくるはずです。

  • ネイルサロン経営2017.05.31

    こんにちは。

    仲村和也です。

    きちんとした対応で安心感にも繋がる「お直し」

    オーナーの悩みのひとつに、お客様のご来店後の「お直し」があると思います。
    12月上旬にオープンしたネイルサロンにコンサルティングで入りましたが、未経験のネイリストが多かったためか、「お直し」が続いてしまい大変だったようです。

    「お直し」はあまりに多すぎるのはもちろん問題ですが、お客様には大変申しわけないのですが最初のうちはある程度は起こる可能性は高いです。
    言い訳をするつもりはありませんが、ネイルは技術であり、ネイリストは技術者です。
    このことからもやはり経験や場数の多さに勝るものはありません。
    ですので、経験の浅いネイリストが多いサロンでは、最初はこの「お直し」にどう対応していくか? ということも考えておいた方がいいでしょう。

    ただ、「お直し」に入ることで学べることも沢山あります。
    先輩ネイリストに「お直し」に入って貰い、その原因を見つけて貰って指導を受けるいい機会にもなると思います。
    この「お直し」というのは、オーナーサイドから言わせて貰えば正直かなりのロスタイムになります。
    ただでさえ施術時間などで悩んでいるはずなので、これは頭の痛い問題でもありますが、ここをきちんと対応することでお客様からの安心感に繋がる場合も多いのです。
    さらに言えば、施術が終わってお金を貰ったらはい終わり、というのではなくアフターケアもしっかりやっているサロン、ということを前面に出してお客様に伝えておくのもいいかもしれません。

    保証期間があるネイルサロンも多いかとは思いますが、マイサロンの場合はお客様の来店日の翌日からカウントして5日以内にサロンへ連絡して貰い、その連絡から1週間以内にご来店頂くというシステムをとっています。
    この時には、いつネイルが取れてしまってどの指なのかも確認を取らせて頂いています。
    やはり中には、「お直し」でご来店するまでの間にここも…こっちも…と増えていってしまう方もいますし、稀ではありますが明らかに“全部自分で剥がしましたよね?”という方もいます。
    そのような方は“カラーを変えたい”などの希望を言う場合もあるのですが、あくまで無料の「お直し」の期間は同じ条件で、と決めています。

    上記のような特殊なものは別として、無料で行う「お直し」のルールをはっきりと決めておくことで、「お直し安心サービス」などとしてサロンのひとつの売りにすることも可能だと思います。

    「お直し」があった時にはネイリストのメンタルにも気を配る

    この「お直し」からクレームに繋がるパターンもあるのですが、それについてはまた後日お話ししたいと思います。
    まず、「お直し」が続いてしまった場合には、きちんとした対応と今後の対策をすることが重要になってきます。
    どうしてそうなってしまったのか? という原因をしっかりと見つけ出すこと、そしてそれを当事者であるネイリストだけではなくサロン全体のスタッフで共有して、同じことが起こらないようにしていくことです。
    何度も同じような「お直し」が続いてしまうようでは、ネイルサロンとしての信用も失ってしまいます。
    ここら辺は、基本的な技術の向上という意味でもしっかりと対応しておくことが大切です。

    そしてもうひとつは、ネイリストのメンタルにも目を向けて欲しいと思います。
    あってはならないことではありますが、何度か「お直し」が続いてしまったりすると、ネイリストとしての自信を無くしてしまいモチベーションも下がってしまうことが多いです。
    そうなってしまうと、さらに別の部分での凡ミスも出やすくなってしまいます。
    もちろん反省と改善はして貰うべきなのですが、失敗は誰にでもあるものです。
    ここでオーナーが焦ったりイライラしていてはダメです。
    ベテランのネイリストでも「お直し」は心理的にキツイものですが、これが新人になればかなりダメージを受けてしまうことになるでしょう。

    甘やかす、という意味ではなくサロン全体でカバーするということが必要だと思います。
    「お直し」はどんなネイリストでも必ず通る道でもあるものですし、このことでネイリスト個人の責任や問題にして責めるだけというのは酷なことでもあると思います。
    そうではなく、技術研修の時間を取るなどのオーナーとして出来る対策をするように、サロン全体で考えていくべきです。
    そしてまずは、「お直し」がいかに起こらないようにするか、という仕組みを早く作ることが大切になってきます。

  • ネイルサロン経営2017.05.31

    こんにちは。

    仲村和也です。

    みなさんも感じていることと思いますが、近年、ネイル業界では価格破壊が進んでいます。
    これはもちろんネイルだけではなく、飲食業も含めて全ての業界においてそうなっています。
    この価格破壊が、経済社会において良いのか悪いのかはさておき、現実問題として向き合っていかなければなりません。

    価格破壊にどう対応していくのか?

    全身脱毛などは、ひと昔前だとなかなか手の届かない世界だったと思いますが、今や低価格や月額制などが増えてきてかなり身近なものになっています。
    これからネイルサロンをやっていきたい、と思った場合、やはり価格設定はかなり重要なポイントとなってきます。

    私がマイサロンを始めた時は、人気デザインを基本市場の8掛けでできるネイルサロンを作る、ということでスタートしました。
    これが今から4年前です。
    ですが、4年前に比べてネイル業界も競争が激化していますので、現在では単純にそれでは厳しい、というのが現実となっています。
    では、どうすればいいのか? これが重要です。
    価格をもっと下げるのか? 低価格化とは違う強みを出すのか? ということです。

    あまり低価格化にいってしまうと、キリがなくなってしまう可能性も高いと思います。
    他店が○○円まで下げたならこっちはいくら、さらに他店がまた下げたからこっちもまた…という感じになってしまうでしょう。
    そうなると、利益を出すためには施術時間を短縮していかなくてはなりません。
    もっと短く、もっと短くとなると、ネイリストはついてこないでしょうし、施術のクオリティの低下も目に見えています。
    だからといって、1度下げた価格を上げるということは、サロンにとってはマイナスのイメージしかありません。

    値段が安いことが全てにおいて正しいわけではありません。
    そのサロン独自のオリジナリティのある施術やサービスがあれば、お客様は目を向けてくれるはずです。
    もちろん簡単なことではありませんが、お客様のニーズをよく考えて工夫することでそれを見つけていくしかありません。
    ある程度の低価格化は仕方のないことですが、そればかりに気を取られないように注意したいところです。

    マイサロンの場合は、技術、接客接遇の徹底を目指しました。
    リピーター様は、新規のクーポン価格よりも2000円アップします。
    これは今のネイル業界ではかなりハードルが高いかと思いますが、その軸はあえて動かさないようにしてきました。
    ですが、これでずっと続けられるかというと、正直必ずやそうではありません。
    もちろん、この価格設定を守っていきたい気持ちはあるのですが、それをジャッジするのはお客様なのです。
    この価格でお客様が満足頂けるか否か、ということなのです。

    しっかりとしたマーケティングによる価格設定を

    マイサロンではネイリストたちスタッフに対して、技術に関しては店長が、接客接遇に関してはアドバイザーにしっかりとした教育の徹底をお願いしています。
    “どのネイリストに当たっても同じクオリティであるように…”ということも大事にしています。
    ネイルだけではなく、エステなどでもそうですが、当たった人によってクオリティが違うということもよくあるようです。
    しかし、スタッフたちの個性は別として、最低でも基本的なクオリティだけは統一しておくということは、お客様からサロンへの信頼に繋がる部分でもあります。

    お客様がわざわざサロンへと足を運んで、それなりの金額を払って施術を受けるわけですから、それに見合う、出来るならばそれ以上の施術やサービスを提供していかなくてはならないのは当然のことです。
    それによってお客様に満足して頂くことでリピーター様も増えていくわけです。
    ここにはもちろん価格も関係はしますがお客様が本当に満足して頂いた、というクオリティやサービスが重要なのだと思います。

    最近では定額のサロンも増えていますが、必ずそうではなければいけないわけではありませんし、もちろん決まりもありません。
    ですが、ここでもしっかりと、なぜこの価格設定なのか、なぜこの方針なのかをスタッフたちにもきちんと理解してもらうのが大切だと思います。
    前述しましたが、ある程度でも価格を下げるのであれば、サロンの継続には必然的に施術スピードをアップしなくてはなりません。
    クオリティを下げずにスピードアップするというのは、見ている方は簡単に言ってしまいがちですがかなりの経験や練習が必要なことです。
    そうなるとそれが出来る人間を探して採用するか、サロンのスタッフを育て上げるかになります。

    単純に集客が厳しいから価格設定を変えようとか、他店がいくらだからこっちも、というのでは必ず回らなくなるので注意が必要です。
    出店したい地域のお客様層や既にある他店の状況など、マーケティングをしっかりとして価格設定を決めることが重要です。

  • 実績紹介2017.02.24

    落ち着きのある贅沢な空間

    Le Lien

    ルリアン(群馬県 高崎 斎藤様)

    群馬県 高崎駅 徒歩5分ほどのところにある路面店
    【ルリアン】はフランス語で縁と絆を意味し、『お客様とのつながりを大切にしたい、ネイルを通してお客様との絆を大切にしたい』そんな思いが込めらています。

    落ち着きのある贅沢な空間でゆったりお過ごし頂けるよう、高級感のある店内で、おもてなし精神を持ったスタッフがまごころを込めて接客が売りで、定額デザインは4860円/5940円/7020円の3コースをご用意。
    豊富なデザインは400種類以上から選ぶことができ、30日以内の来店なら、2回目以降もオフ代無料となります。

    コンサルティング前の背景

    2014年10月の出店コンサルから関わらせて頂いているサロン。
    オーナーの斎藤様はご主人の会社を手伝っておりましたが、斉藤様自身がとてもネイルが好きで、自分でネイリストになるよりもネイルサロンのオーナーになろうと決め、フランチャイズからネイルサロンコンサルのサイトなど色々と調べているうちに、弊社のサイト、blogの読者となっていただきました。
    その後、弊社無料セミナーに参加して頂きそこから出店コンサルを行い、現在サロン顧問をさせてもらっています

    サロン開業コンサルティング内容

    コンサルコース

    ●出店コンサル 
    ●顧問サロン

    立地戦略から全て初めから共に作り上げる

    出店コンサルという事で、立地選定、ネイリスト面接、採用から商材選び価格の設定等、オーナー様と共にサロンを始めからから作り上げました。都心部では駅から徒歩5分程度の立地であればある程度集客はできますが、このような地域ですと車を使う方も多く立地の選定を間違えると、非常に今後の展開が難しくなるので、ここからオーナー様と綿密に計画を立てました。

    リピーターを増やし安定して売り上げをあげていく

    オープン後は顧問として入らせて頂きまして、現場マネージメントを斉藤オーナー、戦略や数字管理などをやらせてもらっています。
    都内での戦略とは違うので地域でのいいところを取り入れ戦略を立てました。また常に新規獲得も大切ですがあくまでもリピーターを増やすという事をメインに、そして安定的に売り上げを上げていくという事をテーマに意識して仕組みを作りました。

    サロン開業コンサルティング結果

    「リピーター率85% 地域一番店になる」

    出店コンサルから入らせて頂き、その後顧問になり、オーナーと二人三脚でここまで来ました。
    オープン当時はスタッフも未経験者が多くオーナーも色々と大変な時期もありましたが現在ではオープン時に比べ売上は3倍、リピーター率は85%となり、営業利益も目標達成し、地域集客No1(ホットペッパーレポートから)店舗となりました。
    閑散期でも安定した集客ができ2017年はさらなる展開を現在考えています。

  • 実績紹介2017.02.20

    トータルビューティーサロン

    トレジャー 新宿(TREASURE)_東京都新宿 清水様

    認定講師がオーナーをしている東京都新宿駅から徒歩5分ほどのところにあるサロン。
    ネイルだけではなくまつ毛エクステも取り入れ、トータルビューティーサロンを目指し、「いつまでも美しく、女性として輝ける」という事を、皆様に発信していく事を目標にしています。現在は神戸の明石店と東京の新宿店の2店舗を展開している。
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    コンサルティング前の背景

    ネイルの認定講師免許をお持ちの清水オーナーは、もともと明石で自宅ネイルサロンを行っておりました。
    そこでもネイルサロンは順調で大きな宣伝もせず技術力と接客・接遇が好評で口コミで広がり、ほぼリピーター様でお店は回り、またネイルスクールも順調でした。
    しかしいつまでも自分が現場にいて自宅サロンの経営だけではなく、今後は現場を離れて店舗展開したいと考えておりました。自宅サロンでしかノウハウはなく店舗展開などのノウハウはないのか?と探していた時に弊社のサイトをみて出店コンサル、そして顧問コンサルを受講していただきました。

    サロン開業コンサルティング内容

    コンサルコース

    ●出店コンサル
    ●顧問サロン

    ネイリストオーナーの出店コンサル

    今回は個人サロンではなく店舗展開を考えたサロン展開をしていくという事で、まずは店舗展開をしやすい立地を検討しました。元々が明石の方なので関西地域での出店を考えましたが今後店舗展開を考えると、やはり東京がいいということになり、単身で東京にきていただきそこで立地選定から宣伝媒体など、一からサロン設計をしていきました。
    ネイリストオーナーという事もあり、使う商材などは清水オーナーに考えて頂き、仲村は主に戦略などを担当させて頂きました

    数字とマネジメントを理解する

    オープン後は顧問に入らせて頂き清水オーナーには、経営で必要な数字などを理解してもらいました。
    例えば…「売り上げだけではなくどうしたら利益をしっかり出す事が出来るのか?」「今の目標の売り上げに対して人件費率はどの位までかける事が出来るのか?」など、ネイリスト不得意な数字の部分を勉強してもらいました
    また店舗展開には組織作りは必須ですので、組織作りに欠かせないマネジメントなども理解してもらいました。

    サロン開業コンサルティング結果

    オープン3ヵ月で月の集客300名突破

    まずオープンから2か月目には黒字達成。3ヵ月目には予定通り繁忙期に体制が整い300名以上の集客に成功し、目標としてた売り上げ・利益共に達成しました。
    オーナー様は基本的に新宿にいるので、今までの明石の個人サロンではスタッフを雇い、明石店・新宿店と2店舗経営を行っています。
    今後は、都内で店舗展開するだけではなく、スクールなども行っていくことで、規模を大きくしていくことを予定しています。

  • 実績紹介2017.02.20

    ワンランク上の大人ネイルをご提供

    トゥデイム(TODAY’m) 埼玉県深谷市 篠崎様
    ネイリスト歴:15年

    JNA本部認定講師がオーナーをしているサロン。
    技術力がとてもありシンプルはもちろん、ゴージャス/モテ可愛/個性派/痛ネイルまで何でもできるのが売りで、路面店でお店も最近のネイルサロンでは珍しい広く高級感があるサロン魅力です。もちろん駐車場完備で喫煙席と分かれた施術スペースで、非喫煙者にも喫煙者にも対応しています。

    トゥデイム,TODAY'mトゥデイム,TODAY'm

    コンサルティング前の背景

    ネイリスト15年をやっておりそろそろ自分でも独立をして、ネイルサロンまたネイルスクールをやってみようと思っていた。しかしネイルに関しては自信があったが経営に関しては自信がなく、ネイルサロン経営に関して色々と調べているうちに仲村が行っている年間スクールを見つけるそこでまずは1年間ネイルサロン経営の勉強しそこから自分のしてみたいネイルサロンを試みる。1年間スクールで学んだ後埼玉県深谷市にてネイルサロンTODAY’m をオープンさせる。

    サロン開業コンサルティング内容

    コンサルコース

    ●年間スクール
    ●顧問コンサル

    ネイルサロン出店

    オーナー自ら1年間経営スクールに出る事により、立地の選定や宣伝媒体の使い方などもオーナー個人で考え動く事ができた。

    経営状態の把握

    サロンオープン後は仲村が顧問に入り、毎月売上から利益率など細かくお互いで見る事により、現状何がよくて何が今足りないのか?を把握することを徹底的に行いました。それを踏まえて、今後どのような戦略で拡大していくのかを、オーナーと仲村で議論して、方針を固めていきました。

    サロン開業コンサルティング結果

    地元密着型でリピーター率アップ

    埼玉県深谷市だったこともあり、都内の激戦区地域に比べてライバル店も少なく、その分高単価でも集客をすることができました。開業後は順調に集客を行うことができ、3ヶ月後にはリピーター率50%突破と安定し始める。4月オープンで繁忙期には目標売上またリピーター共に安定したためスタッフを入れる事ができ、秋にはその年の秋にはリピーター率も70%になりました。
    今後はネイルスクールを展開していくことを考えています。

  • 実績紹介2017.01.19

    海がコンセプトのネイルサロン

    【Cherie la mer…愛しの海】という店名の通り、デザインは海を、店内のインテリアはアメリカ西海岸を彷彿させるようなおしゃれでハイセンスなサロン。
    大型店でスタッフが8名いますが、渋谷エリアで口コミ300件以上平均4.5点の実力サロンとなっています。
    技術力がありアートが得意なスタッフが多数在籍しているので、定額デザインのクオリティはもちろんアート付け放題のデザインも得意なサロンです。

    cherie la mercherie la mer

    コンサルティング前の背景

    宮嶋様 飲食店勤務 (男性)

    元々今の仕事以外に自分でビジネスをしたいと思っていた時に、友人にネイリストがいた事と少資本で出来るビジネスという事で、ネイルサロン経営に興味がわく。

    しかし20代男性という事もあり、ネイルサロンにも行った事がなくまた経営経験がないため、情報収集をしていた時にこのサイトとblogを見つけそこから読者となる。

    しばらくはただの読者でしたが、出店コンサルをうけるというよりはオーナーとして経営を学びたいと思い、仲村達が行ったネイルサロン年間スクールに参加。そこでネイルサロン経営のノウハウを学び、スクールの最中に渋谷にて1号店サロンオープンする。

    サロン開業コンサルティング内容

    オーナーがスクールに参加してもらい、経営ノウハウを学んでもらうことを目的としました。

    経営を理解してもらう

    宮嶋様に対しては、個別の出店コンサルではなく、弊社が行なっている年間スクールに参加して頂きました。そこで1年間ネイルサロンのノウハウを学んでもらい、オーナー自らが経営を理解し動いてもらうように指導を行いました。

    都内激戦区でも利益がでるサロンにするために

    宮嶋様は弊社マイネイルと同じように都内激戦区で店をだしたいとの希望をお持ちでした。

    都内激戦区とそこから離れた地域。例えば弊社でいいますと、池袋店と柏店のような地域になりますが、それぞれの地域によって、出店の場合戦略は大きく異なってきます。
    都内激戦区の場合は、成功すればリターンは大きいですが、逆にリスクも大きい場所であるとも言えます。
    一方で、離れた地域であれば、リスクは少ない代わりに、成功をしてもリターンは少ないのが一般的です。

    物件取得から今後の事業展開など細かく変わりますので、その場合の戦略なども学んでもらいました。

    サロン開業コンサルティング結果

    オープンから3ヶ月後には黒字。10ヶ月にはオープン当時の売上3倍達成

    オーナーが1年間学んだ知識をもとに、渋谷という日本でも有数の激戦区で、3ヶ月後目標売上、利益共に達成をしました。

    勉強した内容を活かして、サロン独自の見せ方やノウハウなどを使い、オープンから3ヶ月後には黒字。なんと10ヶ月にはオープン当時の売上3倍達成。
    右腕の店長もいらっしゃいますが、オーナー自らマネジメントに入り、10人近いのスタッフをまとめています。

    男性オーナー様で初めてサロンを経営だったのにもかかわらず、初年度からここまで数字を出す事ができ、2017年には2店舗目オープンを予定しています。

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