知識集

  • ネイルサロン経営について2016.02.12

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンの求人をかける際に、わりと集まりやすいのは新規サロンのオープニングスタッフです。
    これは、もうすでに出来上がっているサロンに入っていくことに抵抗のある方が多いからだともいえます。

    私はよく、ブログでオーナー対ネイリストといった関係性を話しますが、今回はネイリスト同士についてお話ししていきます。

    ネイルサロンは女性の職場

    このネイリスト同士の人間関係に悩むオーナーも多いです。
    3人以上の人が集まると、そこには派閥が出来たり、様々なことで“少数派”や“多数派”に分かれてトラブルが起きたりするようになります。
    人数が増えれば増えるほどその可能性は高くなりますし、これはある程度は仕方のないことではあります。
    要は、トラブルが起きたときにどう対処していくか? ということです。

    ネイルサロンというのは、男性ネイリストも増えてはきているそうですが、やはり女性の職場です。
    この女性ばかりの世界で何かしら人間関係の問題が起きていると、サロンの雰囲気が悪くなるのはもちろん、離職率も上がってしまうことになります。
    女性同士のトラブルの場合、長引いてしまうとかなり厄介なことになってしまうというのは、よく聞く話しです。
    となると、顧客も掴みにくくなってしまい悪循環が生まれてしまいます。

    長くいるスタッフがなかなか新人を受け入れてくれない、という悩みもよく聞きます。
    誰かひとりが、悪い意味でリーダーシップを取ってしまっているようなことも多々あるようです。
    特に、感情が優先して行動するタイプの人の場合には揉め事も多くなりがちだと思います。
    「喋り方などの態度が気にくわない」
    「自分とは性格が合わない」
    「仕事に対する姿勢がなってない」
    など、私情と仕事に関係することがごっちゃになってしまうことも多いかもしれません。
    ここら辺をしっかりと分けて考えて行動する人ならいいのですが、そうではなく、ましてやそれがベテランスタッフとなると対処するのも大変になると思います。

    単に早く成長して貰いたいから厳しく技術指導などをしすぎてしまうのと、新人を受け入れたくないがために悪意を持って接しているのかなどの見極めも必要です。
    前者の場合ならまだ注意もしやすいと思いますが、後者になると問題です。
    そんな時、オーナーが間に入って腹を割って話すことで解決するのであればいいのですが、簡単ではないことは事実です。
    特にオーナーが男性の場合だと、女性同士にしか解らない部分などは考えることが出来ないので、かえって問題をこじらせてしまう可能性もないとはいえません。
    また、対応の仕方によってはどちらかに贔屓しているというように捉えられてしまうこともあるかもしれません。

    サロン内の人間関係は大切なベース

    やみくもにしていいことではありませんが、状況によっては辞めて貰ったほうがいいこともあります。スタッフ同士の不協和音は必ずサロンの印象に繋がるからです。
    ただし、この場合にはしっかりとした判断が必要です。
    その人がひとりいることによって、明らかにサロン全体に悪影響を与えている、そして注意しても直そうとする意思がまったくない、などであれば致し方ないと思います。
    仮にそれがベテランスタッフだったりすると、一時的に集客や顧客に影響するかもしれません。
    ですが長い目でみれは、将来的に有望な新人が辞めてしまうよりも全然いいと思います。

    マイサロンの場合には、そのあたりもアドバイザーがしっかりと見てくれています。
    何かしらいつもと様子が違うと、アドバイザーが中に入って対応しています。
    やはり女性同士のことは女性の方が対応がしやすいのは確かです。
    アドバイザーがいなかったとしても、男性オーナーがいきなり介入するのではなく、店長などの責任者に対応してもらうようにするのが得策でしょう。

    サロン内の環境を整えるのはとても大事なことです
    特にネイルサロンでは、ネイリストたちスタッフの存在がその将来を左右するといっても過言ではありません。
    そういう意味でも人間関係は大切なベースとなります。
    “みんなで新人をしっかりと育てていこう、そしてサロンを発展させよう!”
    スタッフたち全員にそういうビジョンを持って貰うためにはどうすればいいのか? オーナーはこれを考える必要があります。

  • ネイルサロン開業について2016.02.11

    こんにちは。

    仲村和也です。

    これからネイルサロンをやりたいと思う方と沢山お会いしますが、今「ネイルサロンで大儲けしよう」というのは、このブログを読んで頂いている方には解っていると思いますがなかなか難しいことです。
    自分がネイルサロンを経営し、さらにはネイルサロン開業のサポートをする仕事をしている身でこんなことは正直言いたくありませんが…。

    サロンを存続させていく大変さ

    ですが、私はやり方や考え方さえ間違わなければ、ネイルサロンはとてもいいビジネスだと思っています。
    もちろん、ネイルサロンが登場し始めた頃と比べれば飽和状態になってきている部分もあるので、年々難しくはなってきていますが、まだまだ大きな可能性があることはハッキリと言えます。
    ただ、決して失敗して欲しくないという思いがありますので、カンタンに稼げます! というようなことは言いたくありませんし言えません。
    今までの実績やデータ、マーケティングによる統計や時代背景など、全てを加味した上で、色々な情報を発信していきたいと思っています。

    まず私は、お店を出す以上は“潰さないこと”“存続し続けること”を中心に考えています。
    何だか夢のないようなことを言う、と感じるかもしれませんが、存続させていく、ということはそれだけ大変なことです。
    特にネイリストがネイルサロンをオープンしたいと思った場合や、ネイルが好きでサロンを持ちたいという方には注意して欲しいことがあります。

    趣味の延長などではなく、ビジネスとして考える

    ネイリストの方に多いのが、“自分の好きなお店を作る”ということです。
    決してこれが悪いといっているのではありません。
    しかし、それが趣味の延長みたいなことや自己満足で終わっては、借金を抱えてしまうだけです。
    ビジネスは“豊か”になるためにあります。
    それが苦しみに変わるようなことは避けなければいけません。

    例えば、ネイリストとオーナーで基本的に意見が食い違うことが多いのが、ネイルの商材の価格です。
    ネイルのプロとしてこだわったものを使いたい…これはよく解るのですが、それを使ってお客様が来てちゃんとサロンが回っていれば全く問題かありません。
    ですが、残念ながら回らない場合も多く発生します。
    そのときに、当たり前ですが自分の店なので補填するのは自分自身なのです。
    ネイリストとして働いていたときのように、オーナーから小言を言われるだけで済むわけではないのです。

    経営者としてのオーナーと、技術者としてのネイリストでは、はっきり言って立場が全く異なります。
    ネイリストがサロンを経営するということは、この2つの立場を、ひとりでバランスよくこなしていくことが重要になってきます。
    これはとても大変なことではあるのですが、どちらか一方に傾いていてはやがてサロンが上手くいかなくなることは明白です。

    ネイリストとは逆に、ネイルのことをほとんど知らない方がサロンを経営しているというパターンもありますし、それで成功している例も多くあります。
    かく言うこの私もそのひとりです。
    この場合だと、技術者としてのこだわりもあまりないので経営者としてのみの考え方ができます。
    もちろんネイリストたちスタッフとの折衝はあるでしょうが、冷静に物事を考えられることになります。
    有望なスタッフやアドバイザーがいてくれればしっかりと分業できるので、ネイリストオーナーと比べて有利な部分もあると思います。

    ですが、技術も知識もネイルのことを熟知している方が、全体的なバランスを考えてサロン経営が出来たとすれば、これほど強力なことはないのです。
    ところが、どうしても技術者としての考え方が優先してしまう傾向にあるのは事実です。
    これも大切なことではありますが、そのこだわりがお客様に伝わってサロンに来て貰えるようでなければ、それも意味のないものになってしまいます。

    自分のサロンを出すのであれば、まずはニュートラルな状態になってお客様の立場を考えることが大切です。
    この価格、立地条件、デザイン、サービスであれば集客できるのか? を考えてみて下さい。
    この商材を使ってこの価格でいけるのか? これはお客様のニーズに合っているのか? そのこだわりはお客様にも受け入れて貰えるものなのか? などひとつひとつを考えて下さい。
    時には諦めなければならない部分も出てくると思いますが、サロンの将来を考えた経営戦略としてはそれも必ず必要になってきます。
    ネイリストとして自分の理想のサロンを作りたいならば、まずはお店を存続させて軌道に乗せることを第一に考えることです。
    本当にやりたいことは、その後でも十分にできるはずです。

    これらが出来るならば、ネイリストとしても現場に一線で立てるあなたのサロンは、人気店になる可能性がグッと高くなるはずです。

  • ネイルサロン経営について2016.02.10

    こんにちは。

    仲村和也です。

    経営を行っていく上で大切なことは色々とありますが、その中でも“目標に到達するためのメンバーを揃えること”はとても重要です。
    特に店舗展開で拡大を考えているのであれば、これは必須です。
    1店舗のオーナーと、複数店舗をやるのとでは全く戦略が違ってきます。

    例えば、もし複数店にしたいのならひとりのプレイヤーが目立ってはその展開が難しくなります。
    それよりは各店での安定したサービスが出来るか? というようなことがポイントとなります。

    自分の分身を配しての仕組み作り

    要は、仕組みが大切なのです。
    結局は自分がいなくてもサロンがきちんと回る仕組みを作らないといけないのです。
    突き抜けたカリスマになっている状況では、いつまでも現場にいる必要があります。
    もちろん、そのような経営をしたいのであればそれはいいのですが、自分が抜けたいと思うのならば、誰かに任せなければなりません。

    自分のネイルサロンを持って、自ら先頭に立ってお客様と接していきたい、そういう考えの方もいるでしょうし、実際にそうやってサロンをやっている方もいると思います。
    これはこれでひとつの経営戦略ですし、お客様にとっても魅力的なサロンかもしれません。
    前述しましたが、1店舗だけであればそれでいいと思いますが、将来的に複数店舗での展開を考えるのであれば、これではやっていけません。
    さらにいえば、このやり方では長く続けることも難しいのではないでしょうか?

    一時期にガッと稼いでいければいい、というのであれば別ですが、サロン経営を一生の仕事として考えていきたいのであれば、時代によって変わるお客様のニーズに自分がどれだけ応え続けていけるのか? 年齢的、体力的にいつまで持つのか? なども問題になってくるはずです。

    自分が現場で指揮を執り続けていたとしても、将来的なことを考えて同時にブレーンとなる協力者を探しておき、体制を変えてもやっていけるような仕組み作りを考えておくことも必要だと思います。

    出来ることから少しずつ強化していくこと

    最近、コンサルタントチームの後藤がブログを上げてくれていますが、
    今マイサロンとこのコンサルタントチーム(コンサリスタ)では、それぞれアドバイザーが別々にいます。

    私は現場業務が出来ないので2人共なくてはならない存在ですし、正直、かかる経費の倍近くの利益を出してくれていると思っております。
    後藤は最近ブログを細かく書いてくれていますので、解る方もいると思いますが、現場での指示は的確です。

    企業拡大のポイントは、いかに優秀なチームを作って、オーナーのビジョンに向かってみんなで結果を出せるか? というここの部分です。
    そのための仕組み作りとして、まずは人選が重要になってきます。
    自分のビジョンに共感してくれて信頼のおける人をいかに見つけるか? です。
    もしかすると、ブレーンとして任せられる人物が自分のサロンにいるかもしれませんし、アドバイザーに依頼するという方法もあります。

    もちろん、オーナーは数字を読めないと厳しいところもありますが、このチーム編成もとても大切な業務のひとつです。
    ですが、今メンバーがいない…と焦らなくても大丈夫です。
    自分のサロンに対して出来ることから少しずつ強化していけばいいのです。
    まずは何を、どのような方を揃えればいいのか? など解らない場合には、お気軽にご相談下さい。常にみなさんのお力になりたいと思っています。
    また、コンサリスタ・アドバイザーの後藤もまだいくつか顧問枠があるので、興味のある方は1度ご相談下さい。

    とにかくビジネスは“投資・回収”です。
    適切なところにしっかりと投資をしてリターンを得る、これが基本となります。
    特に店舗展開をしたい方はブレーンがカギですので、しっかり優秀なブレーンを揃えて目標達成に向けて行動して下さい。

    もしあなたが自ら現場に立てる立場だとしても、それだけに固執せずに、経営者としても考えていけるような体制作りをすることが重要となるのです。
    これまで何度も話しをしてきましたが、技術者としてのネイリストと経営者としてのオーナーでは立場が違います。
    店舗展開をしたいのであれば、それまで技術者だったとしても経営者の立場になって全体的な戦略を考える時間や業務が多く必要になってきます。
    その時に現場の統括などを安心して任せられる人が近くにいるかどうか? これが重要なポイントになってきます。

  • オーナーについてスタッフ教育2016.02.09

    こんにちは!

    コンサリスタ・アドバイザーの後藤です。

    大変ありがたいことに、今まで沢山のオーナー様とお会いしてきました。
    オープンしてまだ間もないサロンのオーナー様や、営業は出来ているものの運営側と現場でうまく連携が取れていないと感じているオーナー様などから、
    「店長にはどんな人が理想ですか?」
    と聞かれることがあります。
    このブログでも仲村が、店長として必要な能力やどんな方が理想かということを話しています。

    では、私から質問をさせて頂きます。
    「今、自分のサロンにどんな店長が必要だと思いますか?」

    店長の理想的条件とは…

    店長はどんな人が理想かと聞かれると、私はいつもオーナー様にこう聞いてみます。
    でも、意地悪で質問返しをしている訳ではないですよ!(^^;)

    ◎オーナーと同じ方向、目標を見てお互いが力を合わせられる
    ◎真面目で信用できる
    まずこれは絶対条件だと思いますが、店長といえば現場の管理者であり、現場責任者ですから、
    ◎マネジメント能力
    ◎教育・指導力
    ◎育成能力
    ◎技術力
    ◎統率力
    ◎クレーム処理能力
    これらのことに長けている方が理想であるといえます。
    私の経験上、店長は綺麗好きな方がよりいい、面倒見のいい方がさらにいいなど、細かく挙げていけばきりがないです。
    ですが、そこまで理想通りの方に出会うことはなかなか難しいです。

    自分のサロンの現状を考えて

    話しを戻しまして…
    「今、自分のサロンにどんな店長が必要だと思いますか?」
    私がこの質問をしてみると、オーナー様から帰ってくる答えはそれぞれ違っています。

    まず、自分やサロンの現状を考えてみましょう。
    オーナー様がどんな性格でどんな業務を得意としていて、どんなことが苦手なのか?
    サロンに在籍しているスタッフたちが、各自どのような業務を担っているのか?
    オーナー様の描くビジョンを遂行するために、どこを強化したいのか?
    これらのことを考えていくと、自分のサロンにはどんな店長が必要なのかという理想像が見えてくると思います。

    オーナー様との相性

    店長というと立場上、オーナー様とは密にやり取りをする必要があります。そのためには、お互いの相性というものも大切な部分になってきます。

    業務上、スタッフに対して注意することや、時には厳しく指導しなければならないこともあると思います。
    例えば、オーナー様がそれらを出来ない、苦手とする場合、オーナー様の考えや気持ちをスタッフたちに上手に伝えて、リーダーシップを取って現場を引っ張っていけるような店長でなければ、運営側と現場で上手く連携を取っていくことは難しいと思います。

    サロンでどんなことをやるべきなのか、しなくてはならないのか? オーナー様が現場の細かいことは全く解らないという場合なら、それらをフォロー出来るくらい積極的な店長でないと現場は回りません。

    逆にリーダーシップを取ってスタッフたちをまとめることが得意なオーナー様で、店長も同じようにリーダーシップを取る積極的なタイプの方がいるサロンの場合では、ツートップ状態になってしまい、店長がオーナー様の指示を素直に聞いてくれず誰のお店なのか解らないというサロン様もありました。
    こうなってしまうと、指示系統が2つ出来てしまうことになるので、指示をされる側のスタッフたちとしては戸惑ってしまうことになります。
    店長の指示に従ったのにオーナーから怒られた…オーナーの言う通りにしたのに店長から注意された…。
    これではスタッフも誰を信用すればいいのか解らなくなりますし、サロン内がバラバラになってしまいます。

    このように、オーナー様がどこまで現場の仕事をするのか? 出来るのかによって相性のいい店長は変わってきます。
    「同じ方向、目標を見て力が合わせられる」「オーナー様の右腕として現場を任せる」ためには、この相性がうまくかみ合っていることも重要なポイントだと、経験上強く感じます。
    そして相性と同時に、オーナー様の足りない部分を補えるような能力に長けている人であればベストでしょう。
    もっと言えば、店長としてオーナー様のいうことにただ従うだけではなく、時にはオーナー様に自分の意見も言えるような人がいいでしょう。
    オーナー様といえども、間違えることはありますし、そのようなときにしっかり軌道修正できるような意見を出せる、というのであれば頼もしいかぎりです。

    何を求めているのかをきちんと伝える

    アルバイトのネイリストさんに求めること、社員に対して求めること、そして店長に対して求めること(能力)はそれぞれ違うと思いますが、スタッフたちにはそのポジションで何をして欲しいのか? 何を求めているのかを細かく明確に伝えていくことも必要です。

    危険なのは、“経歴が長い”“店長の経験があるから”という安心感だけで店長にして現場を丸投げしてしまうことです。
    「出来ると思って店長にしたのに、期待した仕事をしてくれない…」
    そのように相談をして下さるオーナー様に、何を期待していたのかを聞いてみると、“店長経験もあるからもっといろいろやってくれると思っていた”というようなザックリとした答えが返ってくることも多いのです。

    店長にどこまで仕事を任せるのか、期待しているのかを最初に伝えるということが、現場での目的や目標を持って仕事をすることに繋がります。
    そしてその際には、オーナー様の目的や目標などの話しをしておくことも大切です。
    そうしないと、仮にその人が店長としてしっかり仕事をしたとしても、オーナー様とは違う方向に向かって行ってしまうかもしれません。

    自分に必要な店長はどんなタイプなのか?

    店長育成を任されて各サロン様にアドバイザーとして入ることもありますが、その時には私も、店長(店長候補)に「何をして欲しいのか、何を期待しているのか?」という部分を必ずオーナー様と話し合ってから育成に入っています。
    店長としてサロンを任せたいという方ができたら、“きっと大丈夫”とは思わずに、“伝える”ことをしてあげて下さい。

    何しろ店長という存在は現場の責任者なのですから、その人柄や能力によってサロンのカラーは大きく変わってきます。
    中には、技術的にはそれほどでなくても、人をまとめる力や惹きつける魅力、お客様への対応力が抜群にいい、などの能力がある人が店長をやって成功しているサロンもあると思います。
    ここら辺は、オーナー様の考え方やサロンの状況などで様々だとは思います。
    ただ、繰り返しますが、
    ◎オーナー様と同じ方向、目標を見てお互いが力を合わせられる
    ◎真面目で信用できる
    これは基本的には絶対条件です。

    オーナー様の描くビジョンを遂行するために、どんな能力に長けていてどんな相性の方が必要なのかを、じっくりと考えてみましょう。
    もしかすると、サロンにとって必要だと思う能力のあるスタッフがもう既にいるかもしれませんよ!(^^)
    現在働いているスタッフには、どんな能力を持っている人がいるのかをもう1度チェックしてみるのもいいかもしれません。
    また、スタッフの中から店長になりたい人を募ってみる、という方法もあると思います。
    候補がいるならば有能な店長になるように育てていくのです。
    このパターンであれば、すでにサロンの特徴や雰囲気、他のスタッフたちのこともよく解っているでしょうから、いちばん早く理想に近づけるかもしれませんね♪

    もしいないようであれば、新しく店長候補として人を入れて育てていくのか? また外部からその必要な能力に長けている人をいれるのか? など、他の方法でやるべきことが見えてくるはずです。

  • ネイルサロン経営について2016.02.09

    こんにちは。

    仲村和也です。

    先日、ネイリストオーナーについてお話しをしましたが、その際に何が必要かというとまずは資金です。
    今回は、資金調達についてのお話しをしていきましょう。

    融資を受けるための準備

    ネイルサロン開業までの流れ的にいうと、最初に事業計画書、創業計画書を作ることが必要となります。
    計画書には基本的に事業内容に見合った説明内容を書いていきます。
    簡単に説明すると、
    まずは主な事業概要や製品とサービスです。この場合にはネイルサロンが事業となり、お客様にネイルを施術することがその製品とサービスになります。
    さらに、サロンをやっていく上での経営戦略や目標、ネイルサロン業界の市場分析をした上で、そこでどう展開していこうと思っているのかなどを書いておくといいでしょう。
    そして資金計画も必要です。
    売り上げを上げるための計画とそのために必要な予算、それによって得られる予想収益などです。
    ここはあまり大きなことではなく、確実に実現できるような内容にすることが大切です。

    計画書作成には解らないことも多いと思いますので、その時には融資先の窓口に相談に行くといいでしょう。
    また、税理士に相談してみる、というのも方法のひとつです。

    どこから融資を受けられるのか?

    そしてどこから融資を受けられるのかですが、これには複数の選択肢があります。

    創業補助金・助成金

    国や地方公共団体、民間団体が企業の創業をサポートする制度です。
    この補助金・助成金は他からの融資とは異なり、「返済不要(ただし、一定の収益となる場合には返済義務が生じる場合もあり)」というのが大きな特徴です。
    それだけに誰でも受けられるわけではなく、しっかりとした申請と審査が必要となります。
    ここからの融資が受けられるのが最善だと思いますので、まずは申し込んでみるのもいいと思います。

    銀行、信用金庫、信用組合などの金融機関

    各金融機関からは、創業支援制度融資という形で融資が受けられます。もちろん融資金の返済義務があります。

    日本政策金融公庫

    新創業融資制度として無担保・無保証人で融資が受けられます。ここも返済義務があります。

    いずれかのどこに申し込むにしても、事業計画をしっかりと立てることが重要です。
    そして必要書類を添付して面接に進むのですが、この面接が重要です。
    よく、融資を受けたい額の半分は持っていないと通らない、という話しを聞くと思いますが、必ずしもそうではありません。

    ネイリストとしてのキャリアがある場合には、その部分をしっかりとアピールしていく、ということが大事です。
    手持ち資金があったほうが通りやすいのは事実ですが、融資先の面接官側としては、きちんと経営して返していけるかが重要なわけです。
    既に顧客がいたり、自分が施術出来るので人件費を抑えられ、利益に持っていけるなどの状況であれば強いはずです。

    「自分のサロンなんて持てない…だってお金がないから」という方は沢山いますが、とにかく行動さえすれば十分に可能だと思います。
    “出来ない…”と決めつけているのは誰でもない、自分なのです。
    やる前から頭の中でダメだと思うことはしないで、まずは行動を起してみることが大切なのです。実際に動いてみなければ、どうなるかなどは解りません。

    ただし、自分のやりたいこと、将来のビジョンを定めて、それを具現化していくためにはしっかりとした計画は必要です。
    事業計画書の前に、何をどうやっていきたいのかを自分で書き出してみると、整理しやすいと思います。
    せっかく技術を持っているのですから、それを活かしてぜひチャレンジしてみて下さい。

  • ネイルサロン経営について2016.02.08

    こんにちは。

    仲村和也です。

    このブログではよく、ネイルのことは解らずにビジネスとしてネイルサロン経営を始めるオーナー様に向けてお話ししていることが多いです。

    それでは、ネイリストがサロンの経営をする場合はどうなのか?
    今回はこのお話しをしていきたいと思います。

    ネイリストオーナーになるために必要なこと

    ネイリストは技術職なので、基本的には経営者とは考え方の違う方が多いのですが、
    やはりサロンを出すのであれば経営的なことを学ぶ必要があります。
    ただ、経営面の経理的なことは他の人間に任せてしまうことも出来ますし、総合的に見ると何も知らない方よりもネイリストの方の方がはるかに有利なことのほうが多いと思います。

    ですが、経理的なことを任せるとしても、自分もきちんと内容を把握する必要はもちろんありますので、多少なりとも勉強が必要です。
    そして、経理を見る相手に専門家を選ぶのであれば問題はありませんが、たとえばパートナーなどに任せる場合には、サロンをやっていく上でのビジョンなどをしっかりと共有できている状態にしておくことが重要です。
    もしお互いにバラバラな考え方だとすると、経理だけではなくいろいろな部分でトラブルが起こってしまう可能性も出てきます。

    さらにもうひとつ、スタッフをしっかりとコントロールできること、これは必須です。
    最高責任者として、サロン内のスタッフたちの状況をしっかりと把握して、的確に指示を出せることが大切です。
    もちろん、これもアドバイザーなどにサロン内のことを任せることも出来ますが、何も知らない、ではダメです。

    ネイリストオーナーであれば、自分がネイリストとして働いた経験があるだけに、雇われているネイリストとしての心理やスタッフ同士の人間関係などは未経験のオーナーよりもずっと解ると思います。
    サロンにとってネイリストたちの存在はとても重要ですが、コントロールするということは一筋縄ではいかないでしょう。
    なので、それを自分の経験から活かせるというのは、とても大きいことだと思います。

    ネイルサロン経営の持つ“可能性”

    ネイリストオーナーの年収について、これはよくネイリストに言うのですが、1000万くらいの収入も決して不可能ではありません。
    もちろん、そう簡単に出来ることではありませんが、今の時代、女性が年収1000万を狙える、もしくは話半分で500万を稼げるビジネスというのはそうはないと思います。

    ただし、この話しは安易に誰でも、ということではないです。
    何も知らずにサロンを出しては、よほどのビジネスセンスと運がない限りは失敗するでしょう。
    今までネイリストとしてネイルのことのみを考えてきた方なら尚更です。
    しかしここで言えるのは、自分自身が現場で施術に入れるのは何事にも増して強い、ということです。
    これが出来ないからこそ、私も含めてネイルが解らないネイルサロンオーナーたちは悩むことが多いのです。

    ネイリストの基本的な給料は世間的には決して高いとはいえません。
    ですが、ネイルサロンの経営は初期費用や資格の面などでも生活を変えて、経済的に豊かになれる可能性が他の職種よりも高いと思います。
    何も顧客が多くてキャリアの長いネイリストだけの話しではありません。
    ネイルサロンを出したいがためにネイリストの資格を取り、ほぼ未経験から開業してネイリストになって立派に経営している方もいます。

    すでにネイリスト方は、現場のことや必要な商材などを十分に理解しているわけですから、その他の経営的な部分の情報をしっかりと集めて、ぜひ夢に向かって進んで頂きたいと思っています。

    ちなみに、男性でも高収入が難しい現在、女性が中心であるネイルサロンの世界に挑戦してみるのもいいと思います。
    恐らく、女性以上に解らないことだらけでとても苦労するかもしれませんが、ビジネスとして考えても、ネイルサロン経営にはとても可能性があると思います。
    しっかりとビジョンを持って経営が出来れば、成功することが出来るはずです。
    何よりも私が生き証人なのです。
    最近では男性ネイリストの方も増えてきています。オーナーとしての可能性を追ってみるのもいいのではないでしょうか?
    ひとついえることは、もし男性でネイルサロンオーナーになるのであれば、信頼できる女性のパートナーやアドバイザーがいたほうがいいということです。
    男性では理解できない様々なことに対応して貰えるのはかなり心強いので、これは確かにいえることです。
    どちらにしても、決断してまず動くこと。これが大切なことです。

  • ネイルサロン経営について2016.02.07

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンをオープンするまでもそうですが、サロン経営をしていくにあたって大切なのは、とにかく準備をすることです。
    何事においても常に半歩先を見て、準備をしている状態でいるくらいがベストだと思います。

    キャッシュフローでの油断は禁物

    特にキャッシュフローは大切です。
    利益がきちんと出ていると、売り上げが上がっているから大丈夫だろうという気持ちが出てきてしまいがちですが、油断は禁物。
    崩れるときは一瞬です。
    現状で大丈夫な状態だったとしても、その先のことを考えた戦略と準備をしていかないと何かあったときに対応することが出来ません。
    特に新人スタッフを入れた場合などは、人件費は上がるのに対して売り上げは増えない状態が予想以上に続いてしまうこともあり得ます。
    ネイリストオーナーではないのであれば、自分が現場に立つことはできないわけですから尚更ここに力を入れていかなければなりません。

    もし新店舗を考えているのであればスムーズに融資を受けられるようにすることも必要ですし、閑散期に対しての準備も必須です。
    さらに新しい戦略を取り入れていかなければならないこともあるでしょう。
    これらのことは全て、実行するときに準備を始めているようでは遅いのです。
    あらかじめに先のことを考えて準備をしておき、実行するときにはすぐに行動を起こせるようにしておくことが大切です。

    私はよく、サロン経営に於いてのビジョンを持つこと、と言っていますが、半歩先を見据えて準備をしていくことも、ビジョンに向かっていくための小さな一歩だと思います。
    大きな目的に直接結びついている訳ではありませんが、少し先を見ることで計画性が生まれて、それの積み重ねがやがて大きな目的に繋がっていくものではないでしょうか?

    ネイリストを育てていくことの重要性

    例えば3月が繁忙期だとすると、2月にまず何をすることが必要かというとスタッフを完璧に揃えることです。やはりこれが重要だと思います。
    ですので、マイサロンでも一気に新人スタッフを入れて教育しています。
    私がネイルサロンを経営していく上で、いちばん力を入れて投資しているのはこの部分です。
    当然リスクや手間はありますが、ネイリストではない人間を一から育てる、ということも始めています。
    一時的に経費は高くなりますが、閑散期のうちに繁忙期に利益を得るための準備をしているというわけです。

    もし現状で完璧なスタッフが揃っていたとしても、そのままの体制がいつまで続いていくのかは解りません。
    悪いときにはトラブルなどで主軸のネイリストが急に辞めてしまうかもしれません。
    逆に良いときだったとしても、繁忙期などに予想以上にお客様が来店してくれたにもかかわらず、施術スタッフが足りなくて対応できなくなるかもしれません。
    そんな時にでも、すぐに対処していけるようにしておくことが大切なのです。

    もう少し拡げて話しをすると、ビジネスチャンスというのはいつどこからやってくるのかが解りません。
    ゆくゆくは店舗展開を考えていたとして、急に良い条件でそのチャンスが巡ってきたら、それに対してすぐに対応出来るかどうかが分かれ道になります。
    もちろん資金の問題もありますが、その店舗に就いてもらうネイリストがいるかどうか、が最も重要です。
    良いネイリストが足りないけれど、とりあえず店舗展開をしよう…では、成功は望めませんし、ヘタをすると最初のサロンにも悪影響を与えてしまうことにもなりかねないのです。

    オーナーとしての業務の全てに言えることは、トラブルに対してもチャンスに対しても、しっかりと対応出来る準備、これです。
    新人教育も売り上げもなかなか思うようにはいかないものです。
    “ここまでには達成させる”という目標を立てると同時に、もし予想外の状況になった場合にはどうするか? という代案も持って、常に冷静に判断して物事に対処していけるようにするといいと思います

  • スタッフ教育2016.02.05

    こんにちは!

    コンサリスタ・アドバイザーの後藤です。

    ネイリストではないオーナー様の場合、サロン経営をしていく中で少なからず出てくる問題があります。
    それは、オーナー様たち運営側とスタッフたち現場とのコミュニケーション不足からくる摩擦です。
    今回は、ある顧問先のネイルサロンで体験した状況を例にとって、オーナー様とスタッフたちの信頼関係の難しさと大切さのお話しをしていきます。

    現場とのコミュニケーションは取れていますか?

    何となく、現場とのコミュニケーションが取れていないかも…。

    今そう思いながらもその問題を放置していると、気がついたらもうスタッフたちとのコミュニケーションを円滑に取れる状態ではなくなってしまう場合が多いので注意して下さい。
    なぜ、そうなったのか?
    何となくでも理由が解っているオーナー様、全く見当もつかないというオーナー様もいますが、その状態からサロンを良くしていこうとなると、かなりの時間が必要であるということはもちろん、修復しようとするためのコミュニケーションの方法を間違えるとさらに溝が深まり修復不可能になってしまうこともあるのです。

    某ネイルサロンのオーナー様から、スタッフとのコミュニケーションが取れずに、現場にコントロールされてしまっているとのご相談を頂いたときのことですが、スタッフたちと現状のヒアリングを行っても現場のことが全く解らないということで、売り上げもなかなか黒字にならないのでどうにかしたい…でもどうしたらいいのかも解らないとのことでした。

    オーナーから送られた“敵”が来たぞ!!

    サロンの状況を説明されて、その状態から現場をまとめるには相当の時間と回数を要することをご理解頂いた上で、顧問アドバイザーとして入ることになりました。

    ですが、最初のうちはスタッフたち現場からすれば、
    「オーナー側から送られてきた“敵”が現場に入り込んできたぞ!」←(その後、笑い話として実際にスタッフたちから当時はこう思われていたと言われました^^;)
    という感じで、初めは誰も目を合わせてくれず、挨拶しても無視状態だったのです…(涙)

    このサロンを良くしていきましょう、と言ったところで、協力してくれる気がないのは明らかでした。
    ですが、こうなったのには必ず原因があるわけで、理由は何にしろ確実にオーナーたち運営側に不満を抱いているのです。
    このような場合、かなり根が深い状況なので、まずはスタッフたちとの信頼関係を築くことから始めないと絶対に心を開いてはくれませんし、基本的に素直に運営側の思いや考えを受け取ってくれることはまずありません。

    病気に例えると、ただの風邪だと思って放っておいたら咳がひどくなり高熱が出だしてしまった…自分で急いで市販の薬を飲んだけど治らない…どうしようと病院に行ったら、即入院になってしまった…という感じでしょうか(汗)

    あれをやって下さい、これも必要なのでお願いします、と言うだけの指導なら簡単ですが、管理者がいる時にのみ面倒だからとりあえずやっておく、では意味がないですし問題の根本的な解決にはならないのです。

    スタッフたちが感じる、経営側への不信感…

    私が現場に入ってから、
    「なぜ、今こんな風になっているのか? 店長としてこのままでいいと思っているのか?」
    その質問に正直に答えてくれたのは、3ヵ月が経った頃でした。

    「サロンのことを考えたらこうした方がいい、と思うことはあるけれど、オーナーが話す時間を作らなかった」

    「今のままではよくないと思ってはいるけれど、そういうことを話す時間を作るのはオーナーがすることで、雇われている立場の私(現場)がすることではなくないですか?」

    「オーナーが現場に来ないから、サロン内で起こっている問題を相談しても“解らない”ばかりで、解決に向けて一緒に考えようとしてくれないから信頼できない」

    「オーナーがこのサロンをどうしていきたいのか? 何を考えているのかを言ってくれないと解らない…」

    大きくまとめるとこれだけに感じますが、日々の小さな不満が積もり積もって、今さら普通に話すことさえ出来なくなった、といっていたのです。
    ひと口にネイリストといっても、実際にはお客様への施術だけではなく、予約管理・ブログの更新・サロン内の掃除・アルミコットンなどの消耗品の補充・在庫管理・発注・新作チップ作成・カルテ整理などの諸々の事務作業も多いですし、それらを効率よくこなしていく必要があります。
    お客様からクレームが出ればその対応もしなくてはなりませんし、ホットペッパービューティーのサロンボードの設定なども行う場合もあるでしょう。

    ネイリストではないオーナーが、スタッフたちが現場でどんな仕事をしているのかを全て細かく把握するのは難しいことかもしれませんし、それとは逆に、サロンにはいないオーナーがサロンのために考えていること、動いていることを現場スタッフたちも把握は出来ないのです。
    アドバイザーという立場上、オーナー様や現場スタッフたち両方からの話しを聞く機会も多いのですが、スタッフと関わってきた時間が極端に少ないオーナー様の場合、スタッフたちから聞こえてくる本音は“不信感”がとっても多いです。

    お互いの信頼関係を築くことが出来ていれば、ちょっと難しいな、大変だな、と思うことでも頑張ることが出来るのが人間です。
    「オーナーのために頑張ろう」
    「スタッフたちのために大変なこともやろう」
    そう思えるような関係であれば、多少の問題は問題ではなくなります。

    “不信感”が膨らんでしまう前に、お互いの考えや思い、これからのビジョンやサロンの目標を話すなどのコミュニケーションを取っていれば、ここまで溝が深くなることはなかったでしょう。

    何のためにサロンをやっているのか解らない…

    もちろん仕事ですから、言ったことを現場できちんとやってくれればそれでいい、としても、常に現場にいてリーダーシップを取って管理することが出来ているなら話は別ですが、すでに現場との温度差がこれだけ出てしまっているネイルサロンの場合は、オーナー様自身も現場のスタッフたちの顔色をうかがって気を使うことが当たり前になってしまい、言いたいことが言えなくなっている状態がとても多いのです。
    その結果、サロンを現場にコントロールされてしまって、“何のために自分のサロンをやっているのかわからない”と本音を話すオーナー様が多くいます。

    問題のネイルサロンでは、現場にコントロールされずにサロンを良くしていくために、私がオーナー様たち運営側とスタッフたち現場の間に入り、月に一度の全体ミーティングを開きました。
    そしてオーナー様や店長と共に、今現場はどうなっているのか? 問題があれば3人で改善策を考えていくようにしました。
    このミーティングは、たとえ時間が短くとも必ず行うようにしたのです。
    ここまで持ってこれたのが5ヵ月目です。

    コミュニケーションを取るようになって出てきた一体感!

    初めのうちはスタッフたちにも戸惑いはあったように見られましたが、運営側と現場との意思の疎通が取れるようになってからは、次第にサロンを良くするために色々なアイデアをミーティングで話してくれるようになりました。
    オーナー様も仕事内容を把握した上で的確な指示を出すことが出来て、その気遣いを現場にいるスタッフたちも感じられるようになると、逆に率先して各自が仕事を振り分けて動いてくれるようになったのです。

    その結果、運営側と現場の一体感が強くなっていきました!!

    もう大丈夫だろうと、顧問契約内容を変えて、サロン訪問はする必要がなくなりました。
    ここまでに1年間を要した仕事でした。

    今では時々、オーナー様と店長の3人で飲みに行くほど、それぞれがとっても良い関係で繋がっています♪
    最初の頃にはとても考えられなかったことですが…(笑)

    「オーナーとしてリーダーシップを取って欲しい」
    「現場でのことは自分たちに任せて貰って、何かあればオーナーにフォローをして欲しい」
    など、極端にいえば、どんな考え・性格の店長(現場リーダー)なのか、そこを把握するだけでも構いません。
    出来ることならば、スタッフたち全員のことを把握するのが理想ではありますが、そうも言ってられない状況が現実だと思います。
    ただし、オーナーとして極力スタッフや現場のことを気にかけて、今どうなっているのかを知ろうとする姿勢だけは必要だと思います。

    様々なネイルサロンにアドバイザーとして訪問しますが、人間関係が上手くいっていない・すでに運営側と現場で温度差があり信頼関係が崩壊しているというような場合は、結果を出すには時間がかかりますし、たとえ各種の研修を行ったとしても研修後にそれが活かされることはまず難しいと思います。
    私が言うのも何ですが、これでは経費の無駄遣いになってしまいます^^;

    それぞれのスタッフたちとコミュニケーションを取り合い、現場にコントロールされずに上手に仕事を振り分ける、これもオーナー様としてとても重要な業務なのです。

  • ネイルサロン経営について2016.02.05

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンをオープンしたばかりの時のリピーター率や口コミの数は、基本的にどれくらいあればいいのか? という質問をよく頂きます。
    やはりオープンしたての時期というものは、これらの数字は気になるでしょうし、気にしていかないといけません。

    安定したリピーター率を目指して

    まずはサロンをオープンしてからの目安としては、2、3ヵ月で20%から30%あると、良いペースだと思います。
    そして1年で50%。2、3年で70%オーバーにまで持っていければ、安定して営業していけるでしょう。
    安定的に70%以上のリピーターを掴めれば、ほぼ顧客様だけで予約が埋まっていき、その間にご新規のお客様が入る感じになりますので、状況によっては経費のかかる広告のランクを下げて利益を上げられるようになります。
    ただし、これらは順調に行った場合の話しですし、そうなるためにはかなり苦労することになるかもしれません。

    ご来店頂いたお客様にリピーターになって貰うには、そのお客様の心を掴まなければなりません。
    もちろん、基本的にネイルの種類や完成度を気に入って貰う必要はありますが、それだけでは厳しいでしょう。
    それに加えて接客接遇が大切になります。
    お客様がサロンに入った瞬間から施術中、お帰りになるまでの間に、気持ちよく過ごして頂けるのが理想です。
    “居心地が良いな”と感じて貰うには、お客様の立場になって考えて行動することが大切です。自分自身がお客様になった時に、「こういうのはイヤだな」「こうされると良い感じ」、というのを感覚的に知るためにも、現場のスタッフに実際に他店に行って体験して貰う、というのもいい方法だと思います。

    ネイルにしても、全てのお客様の好みに答えることは出来ないのですから、自分のサロン独自のカラーを作ることが必要です。
    この時には、お客様がどんなものを求めているのかを考えて、そのニーズに答えられるようにしていくことが重要です。

    リピーター率は、オープンしてから半年から1年間で、40%から50%くらいに持っていけてないようであれば、何かしらの問題があるはずです。
    値段や技術、サービスが適性なのか? 接客接遇はきちんとできているか? などを見直す必要があるでしょう。

    生の声である口コミの重要性

    口コミに関しても、やはりオープン2、3ヵ月で30件を超えていけると人気サロンになっていく傾向があると思います。

    この口コミは、口コミキャンペーンなどを打っているかいないかで左右されるところもありますが、口コミが多いというのは結果的に来客数が多いということでもあります。
    ホットペッパービューティーを見て来店するお客様などは、この口コミを確認してから予約される場合がとても多いので重要です。

    また、口コミに書かれている内容に関しても、当然のことながらいいものばかりではありません。
    中には嫌がらせのようなものもありますがこれは例外として、ご来店頂いたお客様の貴重な生の声でもあるのです。好評価ならばその部分をさらに伸ばし、マイナスの内容だったとしたらそれを真摯に受け止めて、改善していける部分は変えていく必要があります。

    内容的にはネイルの種類や施術内容、接客態度、サロンの雰囲気など、本当に様々なことが書かれているので、参考になる部分もかなり多いと思います。
    そして口コミに対しては、たとえどんな内容であったとしても、きちんとサロン側からの返信をしておくことも大切です。

    サロンに対していい印象がなかったとして、それ以降ただ来なくなってしまう、これがいちばん恐いこと。
    批判的な内容だったとしても、口コミに書いてくれるだけで有り難いことなのです。
    どこがどう悪かったのかが解るだけでもプラスになるはずです。

    ご来店頂いたお客様から、より多くの口コミを書いて頂けるようなサロンを目指していきたいですね。

  • スタッフ教育2016.02.05

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンによって、それぞれに決まりがあると思いますが、それらはきちんと守られているでしょうか?
    守られてない、というオーナーも多々いるかもしれません。
    これはもちろんスタッフたちに原因があるのかもしれませんが、基本的には“守らなくてはいけない”という雰囲気や体制を作れていないことがいちばんの要因であることが多いのです。
    要はスタッフの教育の仕方を変えるなどの対策が必要だということです。

    決まりを守るという意識の緩み

    決まりを緩くしてしまっているのは、オーナー自身だったりもするのです。
    現場に常にオーナーがいるなら別ですが、そうではない場合はアドバイザーや店長などの現場監督的な人材にしっかりとまとめてもらう必要があります。

    たとえきちんとしたマニュアルがあったとしても、チェックリストがあったとしても、ざっつとやったことにして終わらせることはいくらでもできます。
    人間、楽をしようとする気持ちはあるものですし、一度楽をしてしまうとズルズルとその方向に向かってしまうものです。
    コンサルタントに入ると、毎日2回レジ金を確認するという、大切な項目すらスルーするのが当たり前になってしまっているサロンもあったりします。
    やるべきことをやる、簡単にできそうではありますが、実はこれを継続して守っていくことはとても大変なことです。

    それまで守り続けてきたことも、崩れるときは一瞬です。
    サロンがオープンして最初のうちはいいでしょうが、慣れてくると、これくらいはいいだろうという緩んだ気持ちになってしまうことも多いです。
    その結果、重大なミスや事故が起こる可能性が出てきてしまいます。
    特に忙しい時などはやるべきことを後回しにして、そのままになってしまうこともあるでしょう。
    これが常習化してしまうと、もうそれが当たり前の状態になってしまうものです。
    こうなってしまうと、そこから改善していくのはかなり大変なことになります。

    現場をしっかりと締めていく人間が必要

    毎日の決まりをしっかり実行するということは、習慣です。
    そして全てのことが習慣になるまでチェックできる存在が必要です。
    習慣になっていたとしても緩んでしまうことはあるので、決まりごとが守られているかを定期的にチェックして、甘くなっているならガツンと言うことのできる人材です。

    たまたまでも今日はやれなかった…ということに気づいて声をかける人がひとりでもいると、そこで初めてきちんとルールが守られて、組織としてまとまっていくのだと思います。
    ですが、単に粗探しをして嫌味のように注意するのではスタッフはついてきませんし、言うことも聞いてくれません。
    何度言っても守られないようであれば、ある程度はうるさく言う必要もあるでしょうが、
    大げさにいえば、愛を持って伝えられるような人望のある存在であればそれでも機能していくはずです。
    信頼されている人から注意されるのであれば、スタッフも育つでしょうしサロンの発展にも必ず繋がると思います。

    責任感があってスタッフたちからの人望も厚い、そんな人材は中々いないというオーナー様も多いとは思いますが、少人数のうちからしっかりと決まりを作ってそれを実行する習慣をつけて、きちんとコミュニケーションを取っていくことによってそのような人材が育っていくのだと思います。

    アドバイザーや店長がその役割を果たすのは当然ですが、スタッフ同士でもきちんと相互チェックが出来るのであればいうことはありません。
    何事に対しても、“誰かがやるだろう”ではなく自分が率先してやることを身に着けさせることも重要なことです。
    また、決まりごとがしっかりできているのかを毎日決まった人間が必ずチェックするような仕組みを作っていくというのも方法です。
    ただ、これすらも守れないようでは意味がありませんが…。

    店舗数が増えてくると当然やることも沢山あるでしょうし、もうなあなあが当たり前といった雰囲気も出てくると思いますが、まずはベースを作っておくことが大事です。
    そしてそのベースが緩んでいないかを常にチェックすること。
    スタッフの人数が増えればそれだけ、決まりを守るのが難しくなってくることもあります。

    サロン内の気の緩みというのは、必ずお客様に伝わってしまいます。
    いい意味での緊張感を持って、仕事に望むことが大切です。

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