知識集

  • スタッフ教育ネイルサロン経営2016.04.22

    こんにちは。
    仲村和也です。

    どこのサロンのオーナーと話をしていても、一度は聞くのが口コミでのクレームに対する悩みです。
    “ホットペッパー”などのサイトを使っているサロンであれば、口コミには敏感になりますし、ネイリストたちにもプレッシャーになってくると思います。
    せっかくお金をかけて掲載しているのにマイナスな内容の口コミが続くと、集客にも影響が出てきますし、オーナーとしては散々な気持ちになるでしょう。
    ですが、お客さんの直接の声である口コミから気づかされることも沢山ある、ということを忘れてはいけないのです。

    本当のクレームか、嫌がらせか?

    こちら側に落ち度があれば、素直に反省をして早急に改善しなければなりませんし、同じクレームが来ないようにマニュアルなどの加筆や修正が必要になります。
    ネイルサロンでよくあるクレーム内容としては、
    ◎デザインが気に入らない
    ◎ネイルの持ちが悪い
    ◎ネイルの技術がイマイチ
    ◎価格に納得できない
    ◎ネイリストの態度が悪い
    ◎店内の雰囲気がよくない
    などがあります。

    これらはお店をより良くするために貴重な意見ではありますが、中にはただの嫌がらせだったりする場合もあります。嫌がらせの場合、お店がオープンしてから数ヶ月の間に起きることが多いように感じています。

    あるサロンで聞いた話ですが、オープンしたての頃は良い口コミが順調に入っていたのに、ある時期から「今までの口コミはいいけど、実際には気持ちが悪い」というような、ちょっと持ち上げてから落とすような口コミが入るようになったそうです。

    この口コミを受けて技術研修や施術チェックを徹底し、保証期間を長くするなどの対応をしたそうなのですが、同じような口コミが減らず、色々調べてみると嫌がらせの可能性が高いということがわかったそうです。そして、その口コミに対してこちらがしっかりと対応していることを毅然と返信したところ、その嫌がらせはなくなったそうです。

    口コミに対して、サロン側がしておきたいこと

    来店してくれて本当に体験したり感じた上でのクレームなのか、ただの嫌がらせなのかを見極めるのはとても難しいことです。だからといってそのまま放っておけば、お店の評判は悪いままになってしまいます。
    サロン側としてやっておきたいことは、どちらにしてもひとつひとつの口コミに対して誠意を持って返信することです。

    旅行サイトなどでよく見かけるのですが、寄せられた口コミに対して、まったく返信をしない所、たまに気がついたかのように返信する所、良い口コミにだけ返信する所、全ての口コミに返信する所などがあります。この中では当然、全ての口コミに対応している所の方が印象がいいですよね。意見を書いた人にはもちろん、サイトを見ている他の人たちにも「ご意見は全部読んでいますよ」というメッセージを伝えるという意味でも、返信をすることは重要なのです。

    その際には、来店してくれたことや口コミを書いてくれたことへの感謝も含めて、クレームに対しては改善していく意思を伝え、いい意見に対してはその部分を伸ばしていきたい、などの返信をすればいいと思います。

    口コミの全てを鵜呑みにしないことも大切

    ただし、クレームの内容に対して、全てを鵜呑みにしないことも大切です。嫌がらせは別としても、何かの行き違いでクレームになってしまうこともあります。特にネイリストたちには、クレームがあったからといって一方的に注意するのではなく、その内容を伝えて意見を聞く、ということも必要です。クレーム内容の口コミがあると、ついつい慌ててしまうことになると思うのですが、その内容を冷静に見るのです。スタッフたちとの信頼関係を壊さないためにも、この部分には注意しましょう。

    クレームこそが、お店やスタッフが向上するチャンス

    接客業の全てに言えることですが、一番大切なことはお客様からの信頼を得ることです。サロンをやっていれば間違いや悪い部分も多々出てくるのですが、そういった場合でも信頼があればリピートもしてくれるようになるはずです。
    利用してくれた人が、直接言いづらいことを伝えてくれるのが口コミです。本当にどうでもいいと思っているなら、わざわざ書き込んだりはしないと思うのです。

    サイトの口コミは、所詮匿名のいい加減な意見だから、と軽視する向きもあるようですが、大勢の人たちが見る場所でもあり、その影響力が大きいことも事実です。

    口コミでのクレームはとても貴重な意見であり、私たちオーナーやスタッフ、サロンが向上していくためのチャンスだと理解していくことは必須だと思います。

  • スタッフ教育ネイルサロン経営ネイルサロン経営について2016.04.21

    こんにちは。

    仲村和也です。

    人には誰しも得意なこと、不得意なことがあります。
    オーナーになる方にも色々なタイプの方がいると思いますが、全てのことをひとりで完璧にこなしていくのは不可能です。
    ビジネスを上手くいかせるためには、自分の不得意な部分をきっちりカバーしてもらえる人間を探すことも大切となってきます。

    ひとりで出来ることには限界がある

    例えば、細かい数字などを見るのが得意でも、スタッフたちをまとめたり指示を出すのが苦手な方もいますし、逆にスタッフをまとめるのは上手いけど数字やデータ分析は苦手という方もいます。ですがこれは、どちらのタイプがいいかという話しではありません。
    成功する経営者には、その苦手な部分を上手くカバーしてくれるような人間が必ず側にいます。
    また、こういう経営者には、自分と同じビジョンを持つ分身のような存在を作ることを頭に置いている、という共通点があるといえます。

    どんなことでもひとりで出来てしまえばカッコいいでしょうし、何より自分ひとりの思い通りに物事を運びやすくなることでしょう。ですが、無理して苦手な部分をやってもヘタにに時間がかかる上に上手く行かない可能性の方が大きいと思います。そんなことをするよりも、信頼できるスタッフに任せた方が効率も結果もいいはずです。
    どんな業種でもそうだと思うのですが、現在では、例え何でも出来る能力があったとしてもひとりで全てをやるよりは、分業するというのが当たり前になってきています。その方が一人ひとりの負担も減りますし、精神的にも楽になるからです。これはサロン経営にも同じことがいえると思います。
    ひとりで出来ることは限られているということをしっかりと理解して、任せられる人をきちんと見つけたり育てることの出来る人が、経営者としてビジョンを叶えていけるという法則があると思います。

    適材適所を見極める

    ネイルサロンをやっていく上で、誰に何を任せるのか? この見極めを間違えるとサロンを上手くいかせるのは難しくなってきます。
    前述しましたが、オーナーである自分の直近の存在として、同じビジョンを持つ方を置いて得意な分野を任せると、色々な面で物事がスムーズに運ぶようになるでしょう。ただし、信頼関係という意味でも、任せるからにはその方にある程度の判断を下して貰うようにすることも大切です。このためには、その方の持っている能力をしっかりと見極める必要があるのです。

    そして、店舗展開をする場合にはやはり店長選びがとても重要な項目になってくると思います。日頃からスタッフたちとのコミュニケーションを取って、その適性を見抜いていかなければなりません。これを見誤ってしまうと店長をコロコロと変えることにもなり、サロン全体がまとまらずに上手く回っていかなくなってしまいます。
    また、適性という部分でいえば、スタッフたちの意見を聞いてみる、というのもいいでしょう。スタッフの誰からも“この人が店長なら…”という声が聞ければ、人間的にも魅力があり、人を掌握する力がある証にもなるので適役といえるでしょう。

    また、ネイルサロンに関して経験豊かなアドバイザーがいればいうことはありません。自分のビジョンを理解してくれていて全幅の信頼を寄せられるアドバイザーの方がいれば、さまざまな部分で力になってくれるはずです。これもまた、自分の苦手な部分をカバーして貰う方法のひとつです。
    私の場合も、アドバイザーの方には大きな信頼を寄せていますし、この方がいないと何も回らないほどだといえます。

    もちろん、オーナーとして最終的に責任のある立場は変わらないとしても、適材適所にスタッフたちを置いて任せて、みんなの力でサロンをやっていく、というのは理想の形といえるのではないでしょうか?

  • ネイルサロン経営について2016.04.17

    こんにちは。

    仲村和也です。

    先日、経営者は決断が多いという話をしましたが、それと共に多いのがストレスだと思います。
    どんな職業にも色々なストレスがありますし、経営者だから多いということではないかもしれませんが、やはり従業員の生活を背負う立場である以上は、その覚悟が必要な分だけストレスも多くなるといえます。

    経営者は日々がストレスとの闘い

    あそこのサロンは順調だ、あのオーナーは成功しているなどと、羨ましく思うこともあるかもしれません。ですが、それは内情を知らなければ本当のところは見えませんし、実際成功していても必ず苦労しているところはあるものです。
    誰であっても成功するまでには相当な時間と労力が必要だと思います。そこに行き着くまでには相当なストレスと闘ってきたはずです。
    逆にいえば、ストレスに耐えてこられた人でなければ、成功は掴めない、ともいえます。
    経営者としてさまざまなことに対応する中では、日々がストレスとの闘いといってもいいでしょう。ですので、ストレス耐性は経営者にとって大切な条件だと思います。

    とはいえ、あまりに過度のストレスは身体を壊してしまう原因にもなってしまいますし、そのために仕事を休むハメにでもなれば意味がありません。
    ストレスは知らず知らずのうちに蓄積するといいます。自分自身で“これはマズいな…”と思う状況になった場合には、ストレスを解消することも大切です。
    オーソドックスな方法をいえば、「自分の好きな趣味の時間を過ごす」「散歩やエクササイズで身体を動かす」「読書や音楽を楽しむ」「家族や親しい友人たちと過ごす」「瞑想やヨガをする」などがあります。

    要は、一時的に仕事のことは忘れて気分をリラックスさせる、ということです。もちろん、この間も仕事のことは頭から離れないかもしれませんし、リラックスしたからといって問題が解決するわけではないのですが、少しでも精神的にリフレッシュできれば、違った角度から物事が見えてくることもあるでしょう。何より身体が壊れるのを防ぐことが出来ます。
    そんなことをしているヒマは無い、と思うかもしれませんが、ストレス対策や体調管理のために身体を休める、ということも仕事の内ではないでしょうか。
    ストレスがなくなる、ということはまずあり得ないことですし、であれば、ストレスと上手くつきあっていく、自分のストレス耐性の度合いを知ることも重要だといえるでしょう。

    苦手な部分から目を離さないことも大切

    コンサルティングに入らせて頂いたときに、“数字を見るのが苦手”といった方も多いのですが、商売が上手くいっていないときほど、その数字に向き合う必要があるのです。
    苦手だからそれを全て誰かに任せる、という手もありますが、それは自分がしっかりとその内容を把握できた上でのことです。
    上手くいっていない状況ならなおさら、どこにどんな原因があるのかを数字からも現場からも目をそらさずに自分で見ること。これが出来なければ、問題の改善は出来ません。
    例え苦手な部分だったとしても、まずは自分の目で、サロン全体の状態を隅々までしっかりと認識することが重要なのです。
    どんなに人に任せてしまっていたとしても、物事の最終判断はオーナーである自分が下さなければなりません。そのときに状況を把握していなくては、正しい判断ができるわけはないのですから。

    自分ひとりではシンドイようなら、店長やアドバイザーに助言を求めてもいいですし、内容によっては仲間であるスタッフに意見を聞いてみるのもありだと思います。また、シンドイ時ほどリフレッシュしてみる、というのも方法のひとつです。

    売り上げが伸びなかったりスタッフがいうことを聞いてくれなかったり、お客様からクレームが入ってしまったりと、毎日色々なことが起きると思います。
    ですが、ストレスを抱えながらもこれらをクリアしていくことが出来ての成功、なのです。
    何をもって成功と呼ぶかは、それぞれのビジョン次第ですが、私も一経営者として、色々な試練やストレスを乗り越えていこうと思っています。

  • オーナーについてネイルサロン経営ネイルサロン経営について2016.04.16

    こんにちは。

    仲村和也です。

    オーナー業は毎日が決断、決断の連続だと思います。
    当然、大きな経営判断もありますが、小さなものまでを含めるとなかなか休むヒマもないかと思います。
    食事をしているときも布団に入った後も、肉体的には休息を取っているときでも頭の中では常に仕事のことを考えている方が多いのではないでしょうか?
    ですがこれは経営者の宿命でもあり、自然とそうなってしまうものかもしれません。もっといえば、これくらいではないと経営者として成功しないともいえそうです。

    物事の大小に係わらず、確認することが重要

    サロンの経営に関することを始めとして、大きな決断はオーナーがしていくと思うのですが、日々の細かなこと、例えば仕入れひとつを取ってもオーナーがきちんと見て確認しながら決めていくことが重要です。雑多な部分をやってもらえればそれは楽になると思うのですが、ここをスタッフに完全に任せてしまうと、やはり無駄が生まれてしまうことが多くなります。
    発注する業者や物の種類などが固定して決まってきたとしても、価格は常に動くものですので、定期的にチェックしていくことも大切なのです。経営を考えていく上で、変えなければならない部分もきっと出てくるはずです。

    これは、スタッフとオーナーでは視点も立場も違うので、ある程度は仕方のないことと割り切る気持ちも必要かも知れません。現場なら現場からの立場で考えるスタッフと、全てのバランスを考慮することが求められるオーナーとでは、基本的に決定する基準が違います。きちんとチェックして、最終的なジャッジはオーナーがするようにしたいところです。
    スタッフでは、よほどの変化でもない限り価格の変動などはあまり気にしないで発注するかもしれません。慣れていて使いやすいと思う商材であれば無条件で受け入れることもあるでしょう。ですが、立場を考えればむしろ当然のことだといえると思います。だからこそ、オーナーの目を入れることが大切なのです。

    もし、スタッフに任せっきりの状態で何か問題が起こったとしても、スタッフを責めることはできないです。任せっきりにしたオーナーである自分に責任があるからです。こうなると結局は自分に返ってきてしまうわけで、楽になるどころか余計な仕事が増えてしまうことになるかもしれません。

    現場スタッフの意見とのバランスをとる

    ただ、ここに全く現場のスタッフたちの意見を取り入れない、というのであればそれもまた問題になります。
    そのバランスが難しいところではありますが、一方的に指示するのではなくきちんと従って貰おうと思うなら、きちんとした理屈が必要です。ただただこっちの方が安いから…こっちのほうが良さそうだから…では現場は納得しないでしょう。ですが、スタッフとしては立場を考えればオーナーの意向に従うしかないわけですから、建前的には理解するようにしたとしても、心情的には納得できていない、ということになっていくはずです。
    こういう部分が積み重なっていくと、スタッフたちの不満も溜まっていって大きな溝になりかねません。

    「この商材を使いたいかもしれないけど、それを使っていくよりこっちを使う方がサロンの成長が早くなり、結果的にはネイリストたちスタッフ自身に還元されていく」「ビジョンを考えてサロンをこういう方向に持っていきたいから、これまでとは変わるけど慣れていって欲しい、スタッフたちのためにもなることだから」というような、具体的な説明をしていくといいと思います。
    このときには、スタッフたちの意見を聞いておくのもありかもしれません。それをオーナー自身が判断すればいいのです。あまりに一方的になりすぎないように、現場が納得できるようにすればいいのです。
    オーナーの考えが理解出来れば、スタッフたちの動きも必ず変わってくるはずです。

    経営をするに当たって、ときにはスタッフたちに任せることも大切なことですが、最終的なジャッジはオーナーがしていき、抑えるべきところはしっかりと抑えて、しっかりとビジョンに向かっていって下さい。

  • ネイルサロン経営について2016.04.15

    オーナー業に集中するために必要なもの

    こんにちは。

    仲村和也です。

    「オーナーになってみて大変なことは何ですか?」という問いを考えると、沢山の事があると思います。
    今回はオーナーにとって大変なこと、といっても本来のオーナー業とは異なる別の意味での大変なことについて話したいと思います。

    サポートに徹したい、オープン直後のサロン

    コンサルティングに入らせて頂いた際、私はオープンしたばかりのサロンについては3ヶ月は毎日のように顔を出すことをオススメしています。
    ネイルのことが解らないと何も出来ないと思いがちですが、そうではなく自分に出来ることを徹底してやる、これでいいと思います。何をやるのかといえば、主に現場で出来る雑用などです。
    私もそうなのですが、男性オーナーの場合は電話にも出られないので、サロンの掃除や両替、入金、必要なものの買い出しなど、自分に出来ることをやればいいと思います。

    オーナーたるもの、細々した雑用をやるのはちょっと…と思う方もいるかもしれませんが、それは違います。現場に足を運ぶのは、お客様の入り具合を見たり、スタッフたちの働く様子を確認したりして、改善するべき部分がないかをチェックするためでもありますが、それだけではなくスタッフたちをサポートする、という大きな目的もあるのです。
    オープンしたばかりのサロンというのは、ネイリストたちも慣れていないために思うように動けないことが多いのです。
    ましてや新人ネイリストなどは技術や接客に精一杯で、周りが見えていないことが多々あるので、どうしてもサポートが必要です。

    実際に現場で働いているスタッフたちやお客様を第三者の立場で見ることで、足りない部分や補えていない部分がよく見えてくるはずです。これをサポートするのは、最初のうちはオーナーの役目なのです。逆に考えれば、実際に現場をサポートすることで今後の経営に必要な部分が解ってきます。
    お店に顔を出したものの、何もせずにただいるだけでは現場にとっては目障りな存在だけかもしれません。

    マニュアル作りの重要性

    ここで大事なのは、これらのことはオープン後のサロンが落ち着くまでにする、ということです。
    もちろん、こういったことをずっと続けるスタンスのオーナーもいますし、それは悪いことではありません。ですが、望んでいないのにその状況にずっと振り回されっぱなしになっているオーナーの方が意外と多いのです。

    これを解決するには、やはりマニュルを作ることが大切になってきます。
    よく、マニュアルの作り方が解りません、という方がいますが、マニュアルというものは、こうして貰いたい、ということやクレームが来てしまった場合などでその都度内容が増えていくので、短期間にすぐ出来るというものではありません。

    最初のマニュアル作りとしては、サロン内の作業に対して基本的な流れを作ってそれをまとめるようにすればいいと思います。
    例えば、「両替」といった単純な作業をひとつとっても、“誰が、どのような状態のときに行うのか?”を、誰が見ても解るようにまとめておくことが重要です。
    また、サロンの開店時や閉店時に必ずやらなければならないことや、掃除の仕方、お客様への対応の仕方やレジ打ちのときの決まりなど、作ろうと思えばその内容は多岐に渡ってきます。
    これだけのことをオーナーひとりでやるのは大変でしょうし、現場のスタッフでなければ解らない部分も出てくると思うので、店長などの責任者に目を通して貰うといいと思います。また、オーナー自らがさまざまなことをサポートして体験しておけば、マニュアル作りにも役立つのではないでしょうか。

    基本のマニュアルが出来た後は、先に話したように、後から気がついた部分やスタッフからの要望、トラブルがあったときなどに追加していきます。
    追加していくことは大切な部分で、これがきちんと出来ているのといないのとでは、何かあったときに大きな違いが出てきます。

    マニュアルは、スタッフたちが間違いのないように仕事をするためのものですが、同時に雑多なことでオーナーが手を煩わせないようにしてオーナー業に集中する、という意味もあります。
    ですので、“マニュアルがあっても対処できないようなことがあれば連絡するように”というように決めておいて、そこで初めてオーナーに連絡が来るようにしておくといいでしょう。

    マイサロンの場合には、何か問題があったときにはスタッフ→店長→アドバイザー→オーナーという順番で上がってくるようにしているのですが、今では私の所まで来ることはほとんどなくなりました。もちろん、報告や連絡は取るようにしています。

    サロンがオープンしたての時期は別として、本来のオーナー業に集中できるように、しっかりとマニュアルを作っていくことが重要です。

  • スタッフ教育2016.04.14

    こんにちは。

    仲村和也です。

    先日、辞めるスタッフが出ないようにするためには賃金と環境が大切だということを話しました。
    環境については、まだ何も出来ない状態でも高めの時給を出していたにもかかわらず、辞められてしまった、という声を聞くことがあります。
    逆に、最低賃金でとても厳しい研修や状況にあるのに離職率が低いところもあるのです。
    今回は、ネイリストたちにとって重要な技術研修について話していきます。

    研修がない状態が生んでしまう悪循環

    小さなサロンに入った場合、しっかりとした研修があることは稀で、ほとんどは店長や周りのスタッフたちが何となく教えて何となく接客に入っていく形になってしまうことが多いようです。
    スタッフの人数が足りなかったりギリギリでやっているサロンが多いことを考えると、これはある程度は仕方がないことかもしれません。それでも伸びる新人の方もいるとは思いますが、先々を考えると決していい方法とはいえません。
    何となく接客に入るようになったという新人ネイリストの方からも、技術に関しての正解が解らないことが多くて困っている、といった声を聞くことがありました。

    よく職人の技は教えられるのではなく、見て盗むものだとはいいますが、サロンの場合には直接お客様と応対することは基本ですし、何となくで接していては、結局クレームが来たり最悪だとリピーター様まで失うことになりかねません。さらにスタッフも辞めてしまうという悪循環も生まれてしまいます。

    一から十まで技術を教えることは不可能だとしても、最低限の基本を教える、というのはネイリストにとって大切なことです。
    基本を教えれば、後は各ネイリストたちが自分なりに研究したり工夫をしていけるはずです。覚えの早い人や遅い人など、いろいろいるとは思いますが、その人にやる気があれば、きちんと教えておくことは無駄にはなりません。もちろん、せっかく教えたのに辞めてしまった、ということも多々あるかもしれません。
    そういった部分を、面接で100パーセント見抜くのは難しいことだといえますが、だからこそ、研修期間があるのだと思います。最初のうちの研修では、技術と共に新人の方のやる気を見る、ということだと思います。

    サロンとネイリストに有益な研修日を作る

    面接のときに、なぜそれまでのサロンを辞めようと思ったのか? という質問に対して、「このままだと成長できないと思ったから」といった返答が意外と多いです。ネイリストたちにとって、時給が良ければそれに超したことはないと思いますが、それだけが長く勤める理由ではないのです。
    せっかく技術者として成長していきたいと思っている方が多いのに対して、ネイル業界では育てられる環境が整っていないところが多くあるように思います。ですので、その環境を整えられるサロンは強い、ということがいえるのです。
    業界全体がそうだとしても、自分のサロンでは工夫をして新人をしっかり育てていく。このことで優秀なネイリストたちも生まれてきますし、マイサロンは当然のこと、ネイル業界全体としてもより向上していくことができるのです。
    新人を育てるための充実した環境というのは、他業界でもなかなか難しいものだと思います。特に技術が必要な接客業の場合、スタッフが足りないところが多いので、他ではどんな工夫をしているのか、ということを調べてみるのも参考になるでしょう。

    あるサロンでは月に一度、研修日として店長が技術を教える日を作った結果、技術力の向上はもちろん、離職率もグッと落ちたそうです。
    オーナーの立場からすると、1日サロンを開けないことで稼ぎが減る上に人件費がかかってしまう、という部分で悩むところではあると思いますが、これは必要な投資といえます。
    月に一度の研修でも、ネイリストたちが成長して利益が伸びれば、研修カリキュラムなどを組むことも出来るようになってくるはずです。
    技術を売るのがネイルサロンの基本といえますし、ネイリストたちがお客様に満足して頂ける技術を習得していけば、リピーターも増えていくはずです。多少の無理をしても、先々のことを考えて研修日を設定することは重要ではないでしょうか?

    ネイルサロンをやるのであれば、そして成功させたいのなら、とにかく人の育成が大切なのです。

  • ネイルサロン経営について2016.04.13

    こんにちは。

    仲村和也です。

    「投資と回収」についての3回目です。
    今回は人件費についてのメリットについてお話ししていきます。

    基本的な条件さえ揃えば大きいリターン額

    マイネイルでは、年末にトータル7人のネイリストの方が入ったことがありました。
    ですが残念ながら、その内の2人は辞めてしまうことになりました。
    ここでかかった投資額ですが、ざっくりというと7人×約50万円(デビューするまでにかかる、おおよその費用。「前回のその②を参照してみて下さい」)=350万円となります。
    この7人は、全く筆も持ったことのない方や認定講師の方などもいますので、全員が同じ条件というわけではありません。
    即戦力である認定講師の方はいきなり利益は出ますが、それだけに採用コストと時給が高いので、この7人の例はあくまでも平均としてこれくらい、と考えて下さい。

    それではこの350万円に対して、リターンはどうなのか?

    まずどんな広告媒体を使うにせよ、集客は出来ている(無駄なくネイリストたちが施術に入っている)状態と、1店舗に3人以上のネイリストがいること(3人以下の場合では固定費でまず売り上げが消えてしまうことがあるため)を前提にしてお話ししていきます。
    ちなみにこの前提は、マイネイルや、都内・地方都市でホットペッパービューティーを使っているサロンの状態となります。損益分岐点の詳細部分は今回は割愛します。

    今回の新人ネイリストの方が、将来的に50万円以上の売り上げになれば、純利益を約30万円ほど出すことが出来ます。5人が残ってくれたので5人×30万円となり、そのネイリストたちのおかげで月に150万円の利益が新たに生み出せるわけです。
    こうなれば、デビューして3ヵ月で投資分を回収したことになります。
    丸々1年で考えると、1800万円の利益です。投資350万円に対してこのリターンは、非常に大きいというわけです。

    ざっくりとですが、これが「投資と回収」というわけです。
    もちろん、この中にはいろいろな要素が絡んできますので、一概に全てがこうなるとはいえない部分もありますが、前述したようなネイルサロンの基本的条件が揃っているのであれば、大きいリターンは出やすくなるはずです。
    最悪で、350万円を投資したのに全員が数ヵ月後に辞めてしまうようであれば、この投資は無駄に終わったことになってしまいます。
    ですので、人材への投資を無駄にしないためにも、スタッフたちが辞めない環境作りが重要となってきます。

    大切なのは人間関係とやりがい

    辞めない環境作りとは何か? これも細かく考えると深いのですが、いちばんの環境は賃金と人間関係とやりがい、ということになると思います。

    賃金は高いに越したことはないのですが、それだけではなく、スタッフ同士やオーナーとスタッフとの人間関係、ひとくちでいえば信頼関係があれば、辞めてしまうこともなくなるでしょう。特にオーナーの場合、現場には入れないことも多いと思いますし、店長やアドバイザーの方からスタッフ同士の関係や現場の雰囲気などはある程度把握しておくことが大切です。

    やりがいについては、オーナー自身のビジョンを話したり、スタッフたちの目的などを聞いたりして、スタッフが「このサロンにいれば自分が成長できる、目的に近づける」と考えて働ければそれがベストです。たとえ最終的な目的が違ったとしても、そこまでの課程で一緒に頑張ろうと思えるなら、やりがいを持って仕事が出来るでしょう。

    また、スタッフたちが快適に働けるような環境設備も、無理のない出来る範囲で構わないので整えることも頭に入れておくといいです。
    オーナーとスタッフ同士、ギブアンドテイクの関係も必要です。お互いがお互いのことを考えながら仕事を続けていければ、良い状況の時にはみんなで喜び、悪いときにも全員で助け合って乗り切ることもできると思います。

    オーナーとしては人件費だけではなく、こういった部分にも資本の投資が必要になります。
    ですので、先ほどのように1800万円の利益となっても、丸々がそうではなく、さらにそこから新たな投資をしていくことになります。投資と回収はこれの繰り返しによって成り立っていくわけです。

    今回は3回に渡って「投資と回収」の話しをしましたが、会社というものは、このようにして大きくなっていきます。
    もっと具体的に話せばいろいろなことがありますし、説明するのに数時間はかかってしまうことになります。この3回で、その雰囲気だけでも解ってもらえたなら、と思います。

    オーナーが会社を大きくしたければ、この投資と回収の大きさと、スピードを上げていくことです。あまり無理をしすぎれば失敗する率も高くなりますし、チマチマしすぎていては大きくは出来ません。
    ここのバランスをどう考えていくか? そこはそれぞれのオーナー様がどうしたいのか、ということがポイントとなってくるでしょう。

  • ネイルサロン経営について初期投資2016.04.12

    こんにちは。

    仲村和也です。

    前回に続いて、「投資と回収」のお話しを続けます。前回、ネイルサロンでは人件費がいちばんかかると話しました。ネイルビジネスは、お客様にネイルの施術をすることがビジネスです。

    売りものは、お客様の代わりにネイルをしてあげる、という技術サービスです。ですから、人件費がいちばん多いのは当たり前のことといえるのですが、この人件費を払う前に、即戦力の方をサロンに入れること自体が中々難しくなってきています。
    現在では、幅広い年齢層で多くの方がネイルをするようになっていますし、お客様たちもネイル技術を見る目が養われてきているので、当然技術的に優れているネイリストのいるサロンに集中することになります。
    ネイルサロンの数が次々と増えてサロン同士の競争が激しくなっている中で、技術的にどうこういう以前に、まずネイリスト不足が解消されていないという現状があります。

    新人が使えるようになるまでの投資は約50万円

    即戦力の方が雇えないことで、ネイリストがいなくてサロンを閉めるオーナーも多くいます。集客はそこまで難しくはないのですが、人材不足で上手くいかないパターンというのを、本当によく聞きます。
    こうなってくると、否応なしにネイル未経験の方を雇うことになります。この場合には、その方がネイリストとしてデビューするまでも基本的にお給料が発生します。
    新人の方のお給料については、サロンによって色々なパターンがあると思います。デビューするまではお給料を全く出さないというお店もあるようですが、それは労働基準法に引っかかることになるので注意して下さい。

    例えば、週40時間働いてもらうとして、ざっくり4週としてかけて160時間。都内の最低時給額932円(2016年10月1日に907円から25円値上げ)として、160時間×932円で149120円となります。
    これに関しては、まだ施術には入れないわけですから利益は出ていない状態です。
    そこにおおよその求人広告費が約5万円程度が加わります。
    こうして考えると、新人がデビューするまでに3ヶ月かかるとすると、
    約15万円×3ヶ月=45万円。
    これにプラスして求人広告費約5万円なので、トータルで約50万円の投資が必要となります。
    ネイリストは技術職でもあることから、少しの期間ですぐに実戦に出られるわけではありません。もし投資額を減らそうと慌ててデビューさせたとしても、きちんとした技術が身についておらずお客様離れが起こってしまえば、本末転倒もいいところとなってしまいます。

    ちなみに、これは新人1人にかかる投資なので、もし2人雇えば100万円、3人だと150万円の投資額になっていきます。
    もちろん、電話対応や雑務、施術の際のちょっとした補助など、新人の方でも出来る仕事は多々あります。
    ですが、ネイルサロンの場合には“お客様1人対ネイリスト1人”でのビジネスモデルが基本なので、いくら雑務が出来たとしても、そこまで利益貢献が出来るか? と考えると難しいところです。このことから、人件費の投資としてやはり負担となってきます。

    また、新人ではないにしろスクール出たてで実戦経験のない方などの場合、中には何も問題がなくそのまま施術していく方もいますが、大体は足りない部分を補いながらの施術になるはずです。
    もしお客様からクレームが入るようであれば一時的にでも現場に出せなくなるかもしれませんし、そうなれば利益も生めなくなります。

    利益となるまでには、我慢が必要

    いくら新人に投資をしたからといって、その方が必ず長く働いてくれるかといえば、その保証もどこにもありません。仕事を覚えてデビューして、少しでも利益を上げてから辞めるパターンもあれば、覚えた途端や覚えるまでもなく辞めてしまう、ということもよくあることです。こうなってしまうと、投資した分はそのまま無駄になってしまうわけです。

    人を雇うということには、さまざまな出来事が起こるのは付きものですし、これを見越した上で人件費をかける、という気構えも必要となってきます。
    他の部分で何か設備投資をして必ず利益が出る、という保証もないわけですから、ここがネイルサロン経営の難しいところでもあるのです。

    ですが、そうはいっても上手くいけばリターンも大きいのです。
    今回は人件費をかける上でのデメリット的な部分を中心に話をしましたが、次回ではメリットの部分、具体的なリターンについてお話ししていきます。

  • ネイルサロン経営について2016.04.12

    こんにちは。

    仲村和也です。

    いつもビジネスは投資回収業だ、と話していますが、なかなかピンとこない方もいると思います。
    私はファイナンシャル・プランナーでもあり、仕事上その辺も扱っているので、この手のことは得意分野でもあります。
    そこで今回から3回に渡って、投資と回収についての具体的なことを説明していきましょう。

    トップの仕事とは、回収の時期をしっかりと計算すること

    これはネイルサロンに限らずどんな仕事でもそうなのですが、まず何をするにしても、ビジネスの中では投資が先になります。投資をしなければ、仕事を始めることすら出来ないでしょう。
    そしてこの時に、いったいどの位の期間で投資分を回収できるのか? ということをしっかりと計算して計画を立てるのが、トップの重要な仕事になります。
    ここが解っていれば焦る必要はありませんが、この分岐をしっかりと把握していないと焦ることになってしまいます。

    会社経営の規模が大きくなればそれだけ投資金額も多くなり、上手くいけばリターンも大きいのですが、その分失敗したときは多大な損失を出すことになります。
    大会社が倒産することもよくありますが、投資に対してリターンが小さければ損失ですし、回収できなければそれで倒産してしまいます。
    よく聞く話しだと思うのですが、簡単にいえば、これが経営というものです。
    しっかりと計画を立てて、回収できるものに投資をしていく。ハッキリいって、この繰り返しなのです。

    この計画を上手く立てられれば、それは優秀な経営者ということになります。このことを考えると、ネイリストと経営者はまったく別だといっていいでしょう。
    今現在、顧問をしているサロンがいくつかあるのですが、オーナー様たちから「私はネイルサロンをしたいので、その数字の部分を見て下さい」というケースが多いです。
    この時に、ある意味ブレーキをかけることもあります。また、より良い情報を伝えて、少しの投資で大きなリターンを取って貰うためのノウハウをお教えすることが私の仕事です。
    といっても、これだけで全てが上手くいくわけではありません。私の情報などを元にして、状況をよく見ながら自分なりに試行錯誤していくことが必要です。
    数字が苦手、という方も多々いるとは思うのですが、この部分はしっかりと考えていかなければなりません。

    仕入れにかかる経費をなるべく抑える

    今回は具体的なことがテーマですので、ネイルサロンを例にとって話しを進めていきたいと思います。
    まず、ネイルサロンでいちばんかかる経費とは何など思いますか?
    それは人件費です。ネイルサロンの経営では、仕入れにさほど経費はかかりません。
    マイネイルの仕入れは約5%程です。これは店舗の拡大と共に下がっていきました。

    仕入れの場合、仕入れ数が多ければそれだけ単価も下がるので経費も安くなっていきます。逆に、店舗が1店舗の場合ではやはり経費は高くなりますが、どちらにしても仕入れの部分もしっかりとパーセンテージを考えて計算して下さい。
    特に、ネイルを知らない男性オーナーの方は注意が必要です。
    どんなものがどれ位の値段で仕入れられるのか? 本当に必要なものは何なのか? また、いくら安いといってもサロンとして恥ずかしくない品質のものを仕入れるのは当然のことですので、これらの見分け方など、もし解らない部分があるようならば詳しい人に聞いて必ず確認することが重要になります。ここを適当にやってしまうと、余計な経費をかけることになりますし、後々も大変です。

    基本的には、現場のネイリストたちが好きなアイテムではなく、あくまでも経営が成り立つものを揃えていくようにして下さい。
    ネイリストたちが好むようなものの仕入れなどは、余裕が出てきた後からでも遅くはありません。もし、スタッフから理由を聞かれたとしても、きちんと説明して納得して貰えばいいのです。
    そして、仕入れるものを変えていくときなどにも、店長らと相談しながら進めていくといいと思います。こういう場合には、もちろん経営のことは考える必要はありますが、ある程度はスタッフたちの要望に応えるようなものを仕入れていくことも必要かもしれません。経営が上手く回っているならば、ある意味でスタッフへの還元、ということでいいと思います。

    ちなみに、マイネイルではスタート時は7%でやっていました。店舗が増えていったことで2%を抑えることが出来たのです。
    ここら辺は、最初は大変でしょうが、しっかりと詰めることが重要となってきます。

    それでは次回では、ネイルサロンでいちばんかかる人件費のことについてお話をしたいと思います。

  • ネイルサロン 一般業務2016.04.10

    こんにちは。

    仲村和也です。

    4月に入って、集客の具合はどうでしょうか? 全体的に3月後半から4月の初めにかけては閑散期が続く印象があります。
    ですが、ゴールデンウィーク前は忙しくなってくる時期でもあります。サロン内のことやお客様への広告などで、今出来ることをしっかりとやっておくといいと思います。

    サロンの状態を見直してみる

    時間があるときこそ、サロンの中の色々な部分を見直してみるいい機会だと思います。忙しくなる前に新人ネイリストのトレーニングの仕上げや全体の技術を底上げするための講習
    などをやったり、全体的なミーティングで気がついたことや変えた方がいいことなどを話し合うなど、やれることは沢山あります。
    忙しい時期にはついつい見過ごしてしまうことや後回しにしていることなどをチェックしておくことで、全体の作業が円滑に回るようになると思います。
    お客様があまり来ない時期、というのは1年間の中で必ずあります。「ダメだなー」といっているのではなく、そういう時期にこそ出来ることをやろうと、ポジティブに行動することが大切なのです。

    ホットペッパーやブログ、SNSを活用する

    最近予約の入りが悪いな…と感じた時などは、何をするかによって全く変わってきます。
    常日頃から、今出来ることを考えていくべきです。
    例えば、ホットペッパービューティーのクーポン写真やギャラリーを一新するなどで、集客力が大きく変わったりすることもあります。クーポンの見出しひとつをとっても、同じことがいえます。

    やはりお客様は目新しいものが好きですし、そちらのほうに目がいきます。
    常に「新商品=新しいサンプル」を求めているといっていいでしょう。そしてサンプルからは、季節を感じて貰うことも大切です。
    ただし、同じようなサロンの写真が沢山載っているので、いかに目を惹かせるか? も重要となってきます。
    ギャラリーを変えるとなると、新しいサンプルを沢山作ったり写真を撮ったりしなければならず、思った以上に手間がかかるので、時間があるときにやるといいと思います。
    いくらサロン内に新しいサンプルが沢山あっても、これだけでは来店して頂いたお客様にしか解りませんので、ホットペッパービューティやブログ、SNSなどをしっかりと活用したほうがいいでしょう。
    掲載される写真は、いわばお客様をサロンへと導く顔となる存在なので、片手間ではなくしっかりとしたものを載せることも重要です。
    ちなみに、ホットペッパーに掲載しているサロンは、サロンレポートのフォトギャラリーのクリック数を参考にすると求められているデザインが見えてくるので、チェックしてみて下さい。

    ブログやSNSの更新はしっかりと行う

    ブログやSNSなどは時間がないと更新しなくなりがちですが、この状態はなるべく避けるようにした方がいいです。
    いつ見ても情報が古いままだと、閲覧してくれる方が来なくなってしまいます。まずは更新する頻度を自分で決めて、必ずそのペースでアップすることが大切です。毎日が厳しければ3日おきや1週間に1度でもかまいませんが、仕事への影響も考えると、最低でも週間ペースでの更新は守りたいところです。
    閲覧者の方に、いつ見れば最新の書き込みがあるのかを浸透させられればベストでしょう。

    ひとりでの更新が大変なようであれば、アドバイザーや店長などに協力して貰って持ち回りで書くようにするなど、方法はあるはずです。
    少し細かいことですが、ブログやSNSにはなるべく多くの画像を掲載すると見てもらいやすくなります。他にも、ホットペッパーへと飛べるリンクを貼っておくこともポイントです。
    ホットペッパー&ブログ&SNSなどを連動させる、というのも広告戦略のひとつとなります。

    “今を把握すること”“お客様から何を求められているのか?”を考えることはとても重要です。
    その上で、今出来ることをやるのが、サロンの発展へと繋がっていくでしょう。

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