知識集
こんにちは。
仲村和也です。
経営に関してネイルサロンが初めてという方や、現在他にも経営をしていて副業でサロンをやりたい方、以前経営をしていたけれどそれを辞めて新たにネイルサロンをやろうとしている方など、色々な方がいると思います。
今回は、以前何かしらの経営をしていたが上手くいかなかったという方にスポットを当てて、話しをしてみたいと思います。
一度経営で失敗を経験してしまうと、もう二度とやらない、出来ない、という方が多いと思います。失敗するということはそれなりの理由があるわけですが、「従業員に裏切られた」「予想より遙かに集客数が少なかった」「思うように収益が上がらない」など、あれがこうだったこれがこうだったと、トラウマになってしまうことも沢山あると思います。
自分がもう一度やろう…と思ったとしても、さらに周りの反対も大きくなることでしょう。
ですが、初めから成功している経営者などはそう多くはいないものです。一時的に成功したとしても、それが長く続かずに苦労している方も沢山います。
失敗して苦労を重ねて、経営の難しさを知って初めて、成功の道を歩み始める方が大多数ではないでしょうか?
この事を考えると、再チャレンジする事は良いことだと思います。
ただ、自分には向いていなかった、とスッパリ辞めるのももちろんありです。経験を元にそう判断したのならそれがいいと思いますし、変に固執して失敗を重ねてしまうようであれば、違う方向を模索した方が賢明でしょう。
どんな成功者にも共通していえるのは、粘り強く諦めないことと、過去を反省して失敗を分析する力があることだと思います。
何が原因で失敗してしまったのか? あの時の判断は間違っていなかったのか? 他に方法はなかったのか? など、単純で当たり前のことのようですが、ここを明らかにせずに過去から逃げたまま再チャレンジしても、必ずまた同じ過ちを繰り返すのがオチです。
また、失敗したことを自分以外のせいにしてはダメです。もちろん、外部的な原因によるものもあるかもしれませんが、それを見抜けなかった自分にも責任はあるわけです。
「失敗は成功のもと」ということわざがありますが、この言葉の意味は、失敗することで自分のどのようなミスが原因だったのか、何をすると失敗してしまうのかが解るので、それを改善すれば成功へ繋げることが出来る、という意味です。
嫌な経験を思い出すのは辛いことですが、そこから眼を背けずにじっくりと考えてみることはとても大切なことです。もし、自分ではどうもよく解らない、というのであれば経験豊かな経営者の知人などに相談するのも方法のひとつです。成功している方であればアドバイスのひとつもしてくれるかもしれません。
再チャレンジを考えるのであれば、まずその前にこれまでの自分の行動を分析するのです。そこから見えてくるものはきっとあるはずです。その時に初めて「失敗は成功のもと」になるんだと思います。
学生のスポ根ドラマみたいなことを、と思うかもしれませんが、これはビジネスの上でも必要なことだと思います。
自分が正しいと思ったことをして失敗したのであれば、それを軌道修正しながら諦めずに再チャレンジしてみることです。一度では解らないこと、というのもあると思います。ただし、無駄に時間と資金をかけるわけにはいかないので、前述したようにしっかりと自分の過去の失敗と向き合うことは必要です。
初めて経営に携わるよりも、過去に失敗の経験がある方の方が断然強いはずです。それは、お金を払ってどんなセミナーに行くよりも、どんなノウハウを買うよりも、実体験に勝るものはないからです。
もし再度の挑戦をしたい方がいるのでしたら、過去をじっくりと見直して、改めてチャレンジして貰いたいです。
こんにちは。
仲村和也です。
今、いちばん集客力のある情報媒体といえば、やはり“ホットペッパービューティー”です。
すでによほどの顧客がいる場合などを除けば、激戦区でこの媒体を使わないのはかなり厳しいと思います。
掲載する時の価格も上がりましたし、この広告宣伝費を負担に感じているオーナーも多いかもしれません。確かに広告費というのは、何をするにしても多くの費用がかかる部分でもありますし、先行投資という意味では賭けになるとは思います。だからこそ、上手く使いこなすことが大切なのです。
“ホットペッパービューティー”は同じようなライバル店が多数掲載されている媒体でもありますし、今はただ高プランで掲載しているだけでは集客できなくなってきていると思います。もちろん、プランが上の方が圧倒的に集客はしやすいのですが、どんな特集やデザインから集客できたのか? どのクーポンを使うお客様が多いのか? などを把握するのとしないのとでは、全く変わってきます。
思うように集客が出来ないと嘆く前に、まずはサロンレポートを見て徹底的に分析してみるといいと思います。
サロンレポートは、マイサロンへのアクセス数や予約数、来店者数などの細かい情報が解る掲載者独自のレポートページです。
うちはアクセス数が凄くいいのに売り上げが伸びない、というご相談を受けることがありますが、どこに問題があるのかをしっかりと探してみる必要があります。
また、来店して下さったお客様たちからのコメントも目を通しておきたい部分です。満足して貰ったのか、不満だったのかなど、その理由を細かく書いて下さる方もいると思うので、大いに参考になると思います。
他店のページをよく見て、どういう内容なのかをチェックすることも大切です。人気店や人気デザインなど、お客様がどんなものに魅力を感じているのかを考えてみましょう。
いい部分であれば、それを自分なりにアレンジして真似してみる、というのもありだと思います。
例えば、総アクセス数が平均を遙かに超えていてクーポン画面も見ている(これはサロンレポートに載っているので、ぜひ確認してみて下さい)のに、予約完了率が悪いといった場合、クーポンの内容に魅力がないのか? 価格設定がエリアのニーズに合っていないのか? または予約を取りたかった時間に空きがなかったのか? などの問題が浮かび上がってきます。
スタッフ数に問題があって予約を取りこぼしているようであれば、こんなに勿体ないことはないので早急に求人が必要になってきますし、クーポン内容が解りにくければ変更の必要があります。
特にクーポンは“ホットペッパービューティー”を見て来店して下さるお客様たちにとっては魅力となる部分のひとつでもあるので、なるべく充実させたい部分でもあります。
また、掲載時の見た目に関することも重要です。サロンのデザイン画像などは、他店の同じような画像が並ぶことになるので、その中でも目を惹く魅力的なものにする工夫も欲しいところです。基本的には、自分のサロンで最もアピールしたいところを前面に出すようなものがいいのではないでしょうか?
そして価格についてですが、現在は安さを求めている方が多い時代でもありますが、ここは安易に価格設定を変えることはオススメしません。他業種でもよくある低価格競争になってしまうと、次々に価格を下げざるを得なくなってしまいますし、そうなればお客様が沢山来てくれても利益はほとんど上がりません。最悪の場合には結局共倒れになる可能性も出てくるでしょうし、業界全体にとっても悪影響を及ぼしかねないといえるでしょう。
その価格に設定したのには理由があるはずなので、その付加価値の部分が閲覧者にきちんと伝わるように改善する必要があります。
お客様が「これだけものが得られるのだからこの価格なのは当然」と納得してくれるようなものを提供していけば、リピーターの数も増えてくると思います。
値段をいじるのではなく、しっかりとした技術を提供できるということを上手くアピールすることこそ重要になってくるでしょう。
サロンレポートなどを細かく見ていくと色々なことが解ってくるはずなので、しっかりと分析した上で改善していくことが大切だと思います。
こんにちは。
仲村和也です。
これまで話してきたように、私はよくビジョンといいます。そしてそのビジョンをマイサロンのスタッフたちと共有できればそれがベストだと思います。
ビジョンを深く共有していくことはなかなか難しいかもしれませんが、オーナーとして、スタッフたちにより良くなっている未来、将来を想像させて見せられているか? ということは大切だと思っています。
スタッフたち一人ひとりが、“このサロンで働いていると自分はこうなっていくであろう”とリアルに描いていけるようにするのは重要なことです。これが描けていないと、より条件の良いサロンに移ろうとか、ある程度働いたら違う仕事に就こうといった流れになるのが普通ですし、そうではないけれど今はネイリストでいればいいや、というスタンスのスタッフだと、なかなか成長はしないと思います。
やはりスタッフたちみんなが、サロンと共に成長していきたい、目的に向かって一緒に頑張っていきたい、というような意識を持てるようにするのがいちばんです。お客様に対してももちろんそうですが、スタッフからサロン(会社)に対しての期待値を高めることがスタッフ自身のこれからの成長に繋がっていくのです。
スタッフとこういう話しをする機会というのはあまりないかもしれませんが、例えば業務ミーティングなどの際に、時々は自分のビジョンや現状などを伝えていくこともできると思います。
経営者として、必要以上のことを話すことはありませんが、「こういう目的で頑張っていて現在はこのような状況だ。これからこういうことをやっていこうと思う」というようなことを伝えることで、オーナーの考えも解るでしょう。ビジョンを伝えてそれに共感しているのであれば、スタッフ自身も自分がやらなければならないことが見えてくるかもしれません。
ネイルサロンというのは、ネイリストを始めとする人材が全てだと思いますので、スタッフたちの成長はそのまま会社としての成長になります。
オーナーが明るい未来で魅せる…このサロンにいてこれくらい頑張れば、数年後には自分はこんなポジションになれるかもしれない、とリアルに描いていける。これが重要です。
ですが、初めから大きな事をいう必要はありません。スタッフたちは思っているよりもしっかりとオーナーを見ていますので、大言壮語になってしまうと逆に不審がられてしまうだけです。自分自身のことを考えても必要以上にプレッシャーにもなるでしょうし、スタッフたちへの発言を優先するあまりに、サロンの経営に支障をきたすようなことになっては元も子もありません。
オーナー自身が一貫性を持つことも大切です。いうことがコロコロと変わってしまっては周囲の人たちも戸惑ってしまいますし、オーナーに対しての信頼感もなくしてしまうでしょう。そのためにもビジョンというのは重要になってくるのです。確固たる信念を持っていれば、多少のことではブレるはずはないと思います。
その上で、しっかりとした使命感でサロンを運営してビジョンを伝えていく。そしてそのビジョンに対して少しずつでもきちんと進んでいく姿を見せることが、スタッフたちからの信頼となり、彼ら彼女ら自身もサロンにいることによる将来像が見えるようになるはずです。
必ずしも目的が一緒である必要もないと思いますし、そんなことは少ないかもしれません。ただ、その目的を達成する過程の中で、共感し合える部分があって一緒に頑張れるのであれば、それでいいのではないでしょうか?
オーナーとしては自分のビジョンと同時に、スタッフたちの成長や目的の手助けもしていきたい、というような意識を持つこと、それを伝えることも必要だと思います。“このサロンにいることで自分の未来が見えてくる”、スタッフそれぞれがそう感じて働けるような環境にすることが理想ではないでしょうか?
こんな不安定な時代ですし、誰しもが何かしらの不安を抱えて生きていると思います。そんな中で、働くということは人生において大きなウェイトになります。
スタッフの一人ひとりが、マイサロンで働いていることが誇りだと思って貰えるようになれば、とても素晴らしいことだと思います。
こんにちは。
仲村和也です。
これからネイルサロンを始めたいという方は沢山いると思いますが、どんなサロンを作りたいですか?
まずはこれを明確に持つことが大切です。
「自分はなぜ、このサロンを作るのか?」をスタッフや周りの人間に胸を張って説明できるかを考えてみて下さい。
これはネイルサロンだけにスポットを合わせる必要はありません。ゆくゆくのビジョンの第一歩としてネイルサロンを経営する、ということもあっていいと思います。
そして当たり前ですが、それに見合ったサロンを作らなければいけません。
安価で定額制のサロンなのか、技術力に特化した高級なサロンなのか、オールマイティーにどんなネイルにも対応できるサロンなのか、目指したい内容によって立地条件や求人のやり方、ネイリストたちの人件費、揃えなければならない商材、サロン店内の雰囲気の作り方など、全てが変わってきます。
そして何よりも来店して下さるお客様たちが違います。
最初にしっかりとしたビジョンでサロン作りを行わないと、これらの準備段階で必要以上の経費をかけることにもなりますし、実は役に立たなかったりお客様の要望に応えられなくなる可能性も出てきます。サロンがオープンした後にこれらを修正していくとなると、さらに無駄な出費と時間がかかることになります。何より、お客様やスタッフたちに迷惑がかかってしまいます。
平均価格3900円のサロンと9000円のサロンとでは全く違うはずですし、明確なビジョンがなければ、サロンの状況によってはどんどんとブレてきてしまうので注意が必要です。
その結果、スタッフやお客様の奴隷のようになってしまうオーナーも残念ながらいるのです。
もちろん、お客様の声に応えることは重要ではありますが、あれもこれもと受け入れていては経営が成り立たなくなってしまいます。これでは本末転倒といえるでしょう。
もしどんなサロンを作りたいのかに迷ったら、自分のサロンには“どんなお客様にご来店頂きたいか?”という視点で考えてみるのもいいかもしれません。
例えば、学生や子育てにお金のかかる主婦の方にご来店頂きたいのか? それともバリバリと働くビジネスウーマンの方なのか? 高級住宅街に住むような方にご来店頂きたいのか? などお客様のターゲット層をしぼることで、どんなネイルサロンを作ればいいかが見えやすくなってきます。
ターゲットがはっきりしていれば、それに見合ったお客様が来店してくれることになり、「あのサロンはこういった要望にしっかりと応えてくれるので安心」というイメージが定着することでリピーターも増えるでしょうし、口コミで新規のお客様に来店して頂ける可能性も広がります。
ちょっと異なりますが、いい立地条件の物件が先に見つかったということもあるかもしれません。この場合には、自分のやりたいターゲットというよりは、その地域の特性からターゲット層を考える必要も出てきます。自分の希望通りでやりたいのか、臨機応変に考えていくのかによって変わってくるとは思いますが、最終的なビジョンに合っていればこういうパターンでもいいかもしれません。
また、ビジョンによって異なってはきますが、ある程度お客様のターゲット層が固まって来店して頂けるようになると、さらに異なるターゲット層を狙っていくことも考えるかもしれません。この場合には、当然それまでのターゲット層に対する技術や応対の質は落とさずにすることは必須です。商材の追加や新たにネイリストを募集することになるかもしれませんし、このことでどっちつかずになってしまい、せっかくご来店頂けるようになったお客様たちに見放されてしまっては意味がありません。サロンのターゲット層を広げるという選択肢もありだとは思いますが、十分に注意が必要です。
オールマイティーに愛されることがもちろん理想ですが、それはなかなか難しいことです。まずはターゲットを決めて、そのニーズに答えられるように集中することも大事だと思います。
こんにちは。
仲村和也です。
どこのサロンのオーナーと話をしていても、一度は聞くのが口コミでのクレームに対する悩みです。
“ホットペッパー”などのサイトを使っているサロンであれば、口コミには敏感になりますし、ネイリストたちにもプレッシャーになってくると思います。
せっかくお金をかけて掲載しているのにマイナスな内容の口コミが続くと、集客にも影響が出てきますし、オーナーとしては散々な気持ちになるでしょう。
ですが、お客さんの直接の声である口コミから気づかされることも沢山ある、ということを忘れてはいけないのです。
こちら側に落ち度があれば、素直に反省をして早急に改善しなければなりませんし、同じクレームが来ないようにマニュアルなどの加筆や修正が必要になります。
ネイルサロンでよくあるクレーム内容としては、
◎デザインが気に入らない
◎ネイルの持ちが悪い
◎ネイルの技術がイマイチ
◎価格に納得できない
◎ネイリストの態度が悪い
◎店内の雰囲気がよくない
などがあります。
これらはお店をより良くするために貴重な意見ではありますが、中にはただの嫌がらせだったりする場合もあります。嫌がらせの場合、お店がオープンしてから数ヶ月の間に起きることが多いように感じています。
あるサロンで聞いた話ですが、オープンしたての頃は良い口コミが順調に入っていたのに、ある時期から「今までの口コミはいいけど、実際には気持ちが悪い」というような、ちょっと持ち上げてから落とすような口コミが入るようになったそうです。
この口コミを受けて技術研修や施術チェックを徹底し、保証期間を長くするなどの対応をしたそうなのですが、同じような口コミが減らず、色々調べてみると嫌がらせの可能性が高いということがわかったそうです。そして、その口コミに対してこちらがしっかりと対応していることを毅然と返信したところ、その嫌がらせはなくなったそうです。
来店してくれて本当に体験したり感じた上でのクレームなのか、ただの嫌がらせなのかを見極めるのはとても難しいことです。だからといってそのまま放っておけば、お店の評判は悪いままになってしまいます。
サロン側としてやっておきたいことは、どちらにしてもひとつひとつの口コミに対して誠意を持って返信することです。
旅行サイトなどでよく見かけるのですが、寄せられた口コミに対して、まったく返信をしない所、たまに気がついたかのように返信する所、良い口コミにだけ返信する所、全ての口コミに返信する所などがあります。この中では当然、全ての口コミに対応している所の方が印象がいいですよね。意見を書いた人にはもちろん、サイトを見ている他の人たちにも「ご意見は全部読んでいますよ」というメッセージを伝えるという意味でも、返信をすることは重要なのです。
その際には、来店してくれたことや口コミを書いてくれたことへの感謝も含めて、クレームに対しては改善していく意思を伝え、いい意見に対してはその部分を伸ばしていきたい、などの返信をすればいいと思います。
ただし、クレームの内容に対して、全てを鵜呑みにしないことも大切です。嫌がらせは別としても、何かの行き違いでクレームになってしまうこともあります。特にネイリストたちには、クレームがあったからといって一方的に注意するのではなく、その内容を伝えて意見を聞く、ということも必要です。クレーム内容の口コミがあると、ついつい慌ててしまうことになると思うのですが、その内容を冷静に見るのです。スタッフたちとの信頼関係を壊さないためにも、この部分には注意しましょう。
接客業の全てに言えることですが、一番大切なことはお客様からの信頼を得ることです。サロンをやっていれば間違いや悪い部分も多々出てくるのですが、そういった場合でも信頼があればリピートもしてくれるようになるはずです。
利用してくれた人が、直接言いづらいことを伝えてくれるのが口コミです。本当にどうでもいいと思っているなら、わざわざ書き込んだりはしないと思うのです。
サイトの口コミは、所詮匿名のいい加減な意見だから、と軽視する向きもあるようですが、大勢の人たちが見る場所でもあり、その影響力が大きいことも事実です。
口コミでのクレームはとても貴重な意見であり、私たちオーナーやスタッフ、サロンが向上していくためのチャンスだと理解していくことは必須だと思います。
こんにちは。
仲村和也です。
人には誰しも得意なこと、不得意なことがあります。
オーナーになる方にも色々なタイプの方がいると思いますが、全てのことをひとりで完璧にこなしていくのは不可能です。
ビジネスを上手くいかせるためには、自分の不得意な部分をきっちりカバーしてもらえる人間を探すことも大切となってきます。
例えば、細かい数字などを見るのが得意でも、スタッフたちをまとめたり指示を出すのが苦手な方もいますし、逆にスタッフをまとめるのは上手いけど数字やデータ分析は苦手という方もいます。ですがこれは、どちらのタイプがいいかという話しではありません。
成功する経営者には、その苦手な部分を上手くカバーしてくれるような人間が必ず側にいます。
また、こういう経営者には、自分と同じビジョンを持つ分身のような存在を作ることを頭に置いている、という共通点があるといえます。
どんなことでもひとりで出来てしまえばカッコいいでしょうし、何より自分ひとりの思い通りに物事を運びやすくなることでしょう。ですが、無理して苦手な部分をやってもヘタにに時間がかかる上に上手く行かない可能性の方が大きいと思います。そんなことをするよりも、信頼できるスタッフに任せた方が効率も結果もいいはずです。
どんな業種でもそうだと思うのですが、現在では、例え何でも出来る能力があったとしてもひとりで全てをやるよりは、分業するというのが当たり前になってきています。その方が一人ひとりの負担も減りますし、精神的にも楽になるからです。これはサロン経営にも同じことがいえると思います。
ひとりで出来ることは限られているということをしっかりと理解して、任せられる人をきちんと見つけたり育てることの出来る人が、経営者としてビジョンを叶えていけるという法則があると思います。
ネイルサロンをやっていく上で、誰に何を任せるのか? この見極めを間違えるとサロンを上手くいかせるのは難しくなってきます。
前述しましたが、オーナーである自分の直近の存在として、同じビジョンを持つ方を置いて得意な分野を任せると、色々な面で物事がスムーズに運ぶようになるでしょう。ただし、信頼関係という意味でも、任せるからにはその方にある程度の判断を下して貰うようにすることも大切です。このためには、その方の持っている能力をしっかりと見極める必要があるのです。
そして、店舗展開をする場合にはやはり店長選びがとても重要な項目になってくると思います。日頃からスタッフたちとのコミュニケーションを取って、その適性を見抜いていかなければなりません。これを見誤ってしまうと店長をコロコロと変えることにもなり、サロン全体がまとまらずに上手く回っていかなくなってしまいます。
また、適性という部分でいえば、スタッフたちの意見を聞いてみる、というのもいいでしょう。スタッフの誰からも“この人が店長なら…”という声が聞ければ、人間的にも魅力があり、人を掌握する力がある証にもなるので適役といえるでしょう。
また、ネイルサロンに関して経験豊かなアドバイザーがいればいうことはありません。自分のビジョンを理解してくれていて全幅の信頼を寄せられるアドバイザーの方がいれば、さまざまな部分で力になってくれるはずです。これもまた、自分の苦手な部分をカバーして貰う方法のひとつです。
私の場合も、アドバイザーの方には大きな信頼を寄せていますし、この方がいないと何も回らないほどだといえます。
もちろん、オーナーとして最終的に責任のある立場は変わらないとしても、適材適所にスタッフたちを置いて任せて、みんなの力でサロンをやっていく、というのは理想の形といえるのではないでしょうか?
こんにちは。
仲村和也です。
先日、経営者は決断が多いという話をしましたが、それと共に多いのがストレスだと思います。
どんな職業にも色々なストレスがありますし、経営者だから多いということではないかもしれませんが、やはり従業員の生活を背負う立場である以上は、その覚悟が必要な分だけストレスも多くなるといえます。
あそこのサロンは順調だ、あのオーナーは成功しているなどと、羨ましく思うこともあるかもしれません。ですが、それは内情を知らなければ本当のところは見えませんし、実際成功していても必ず苦労しているところはあるものです。
誰であっても成功するまでには相当な時間と労力が必要だと思います。そこに行き着くまでには相当なストレスと闘ってきたはずです。
逆にいえば、ストレスに耐えてこられた人でなければ、成功は掴めない、ともいえます。
経営者としてさまざまなことに対応する中では、日々がストレスとの闘いといってもいいでしょう。ですので、ストレス耐性は経営者にとって大切な条件だと思います。
とはいえ、あまりに過度のストレスは身体を壊してしまう原因にもなってしまいますし、そのために仕事を休むハメにでもなれば意味がありません。
ストレスは知らず知らずのうちに蓄積するといいます。自分自身で“これはマズいな…”と思う状況になった場合には、ストレスを解消することも大切です。
オーソドックスな方法をいえば、「自分の好きな趣味の時間を過ごす」「散歩やエクササイズで身体を動かす」「読書や音楽を楽しむ」「家族や親しい友人たちと過ごす」「瞑想やヨガをする」などがあります。
要は、一時的に仕事のことは忘れて気分をリラックスさせる、ということです。もちろん、この間も仕事のことは頭から離れないかもしれませんし、リラックスしたからといって問題が解決するわけではないのですが、少しでも精神的にリフレッシュできれば、違った角度から物事が見えてくることもあるでしょう。何より身体が壊れるのを防ぐことが出来ます。
そんなことをしているヒマは無い、と思うかもしれませんが、ストレス対策や体調管理のために身体を休める、ということも仕事の内ではないでしょうか。
ストレスがなくなる、ということはまずあり得ないことですし、であれば、ストレスと上手くつきあっていく、自分のストレス耐性の度合いを知ることも重要だといえるでしょう。
コンサルティングに入らせて頂いたときに、“数字を見るのが苦手”といった方も多いのですが、商売が上手くいっていないときほど、その数字に向き合う必要があるのです。
苦手だからそれを全て誰かに任せる、という手もありますが、それは自分がしっかりとその内容を把握できた上でのことです。
上手くいっていない状況ならなおさら、どこにどんな原因があるのかを数字からも現場からも目をそらさずに自分で見ること。これが出来なければ、問題の改善は出来ません。
例え苦手な部分だったとしても、まずは自分の目で、サロン全体の状態を隅々までしっかりと認識することが重要なのです。
どんなに人に任せてしまっていたとしても、物事の最終判断はオーナーである自分が下さなければなりません。そのときに状況を把握していなくては、正しい判断ができるわけはないのですから。
自分ひとりではシンドイようなら、店長やアドバイザーに助言を求めてもいいですし、内容によっては仲間であるスタッフに意見を聞いてみるのもありだと思います。また、シンドイ時ほどリフレッシュしてみる、というのも方法のひとつです。
売り上げが伸びなかったりスタッフがいうことを聞いてくれなかったり、お客様からクレームが入ってしまったりと、毎日色々なことが起きると思います。
ですが、ストレスを抱えながらもこれらをクリアしていくことが出来ての成功、なのです。
何をもって成功と呼ぶかは、それぞれのビジョン次第ですが、私も一経営者として、色々な試練やストレスを乗り越えていこうと思っています。
こんにちは。
仲村和也です。
オーナー業は毎日が決断、決断の連続だと思います。
当然、大きな経営判断もありますが、小さなものまでを含めるとなかなか休むヒマもないかと思います。
食事をしているときも布団に入った後も、肉体的には休息を取っているときでも頭の中では常に仕事のことを考えている方が多いのではないでしょうか?
ですがこれは経営者の宿命でもあり、自然とそうなってしまうものかもしれません。もっといえば、これくらいではないと経営者として成功しないともいえそうです。
サロンの経営に関することを始めとして、大きな決断はオーナーがしていくと思うのですが、日々の細かなこと、例えば仕入れひとつを取ってもオーナーがきちんと見て確認しながら決めていくことが重要です。雑多な部分をやってもらえればそれは楽になると思うのですが、ここをスタッフに完全に任せてしまうと、やはり無駄が生まれてしまうことが多くなります。
発注する業者や物の種類などが固定して決まってきたとしても、価格は常に動くものですので、定期的にチェックしていくことも大切なのです。経営を考えていく上で、変えなければならない部分もきっと出てくるはずです。
これは、スタッフとオーナーでは視点も立場も違うので、ある程度は仕方のないことと割り切る気持ちも必要かも知れません。現場なら現場からの立場で考えるスタッフと、全てのバランスを考慮することが求められるオーナーとでは、基本的に決定する基準が違います。きちんとチェックして、最終的なジャッジはオーナーがするようにしたいところです。
スタッフでは、よほどの変化でもない限り価格の変動などはあまり気にしないで発注するかもしれません。慣れていて使いやすいと思う商材であれば無条件で受け入れることもあるでしょう。ですが、立場を考えればむしろ当然のことだといえると思います。だからこそ、オーナーの目を入れることが大切なのです。
もし、スタッフに任せっきりの状態で何か問題が起こったとしても、スタッフを責めることはできないです。任せっきりにしたオーナーである自分に責任があるからです。こうなると結局は自分に返ってきてしまうわけで、楽になるどころか余計な仕事が増えてしまうことになるかもしれません。
ただ、ここに全く現場のスタッフたちの意見を取り入れない、というのであればそれもまた問題になります。
そのバランスが難しいところではありますが、一方的に指示するのではなくきちんと従って貰おうと思うなら、きちんとした理屈が必要です。ただただこっちの方が安いから…こっちのほうが良さそうだから…では現場は納得しないでしょう。ですが、スタッフとしては立場を考えればオーナーの意向に従うしかないわけですから、建前的には理解するようにしたとしても、心情的には納得できていない、ということになっていくはずです。
こういう部分が積み重なっていくと、スタッフたちの不満も溜まっていって大きな溝になりかねません。
「この商材を使いたいかもしれないけど、それを使っていくよりこっちを使う方がサロンの成長が早くなり、結果的にはネイリストたちスタッフ自身に還元されていく」「ビジョンを考えてサロンをこういう方向に持っていきたいから、これまでとは変わるけど慣れていって欲しい、スタッフたちのためにもなることだから」というような、具体的な説明をしていくといいと思います。
このときには、スタッフたちの意見を聞いておくのもありかもしれません。それをオーナー自身が判断すればいいのです。あまりに一方的になりすぎないように、現場が納得できるようにすればいいのです。
オーナーの考えが理解出来れば、スタッフたちの動きも必ず変わってくるはずです。
経営をするに当たって、ときにはスタッフたちに任せることも大切なことですが、最終的なジャッジはオーナーがしていき、抑えるべきところはしっかりと抑えて、しっかりとビジョンに向かっていって下さい。
オーナー業に集中するために必要なもの
こんにちは。
仲村和也です。
「オーナーになってみて大変なことは何ですか?」という問いを考えると、沢山の事があると思います。
今回はオーナーにとって大変なこと、といっても本来のオーナー業とは異なる別の意味での大変なことについて話したいと思います。
コンサルティングに入らせて頂いた際、私はオープンしたばかりのサロンについては3ヶ月は毎日のように顔を出すことをオススメしています。
ネイルのことが解らないと何も出来ないと思いがちですが、そうではなく自分に出来ることを徹底してやる、これでいいと思います。何をやるのかといえば、主に現場で出来る雑用などです。
私もそうなのですが、男性オーナーの場合は電話にも出られないので、サロンの掃除や両替、入金、必要なものの買い出しなど、自分に出来ることをやればいいと思います。
オーナーたるもの、細々した雑用をやるのはちょっと…と思う方もいるかもしれませんが、それは違います。現場に足を運ぶのは、お客様の入り具合を見たり、スタッフたちの働く様子を確認したりして、改善するべき部分がないかをチェックするためでもありますが、それだけではなくスタッフたちをサポートする、という大きな目的もあるのです。
オープンしたばかりのサロンというのは、ネイリストたちも慣れていないために思うように動けないことが多いのです。
ましてや新人ネイリストなどは技術や接客に精一杯で、周りが見えていないことが多々あるので、どうしてもサポートが必要です。
実際に現場で働いているスタッフたちやお客様を第三者の立場で見ることで、足りない部分や補えていない部分がよく見えてくるはずです。これをサポートするのは、最初のうちはオーナーの役目なのです。逆に考えれば、実際に現場をサポートすることで今後の経営に必要な部分が解ってきます。
お店に顔を出したものの、何もせずにただいるだけでは現場にとっては目障りな存在だけかもしれません。
ここで大事なのは、これらのことはオープン後のサロンが落ち着くまでにする、ということです。
もちろん、こういったことをずっと続けるスタンスのオーナーもいますし、それは悪いことではありません。ですが、望んでいないのにその状況にずっと振り回されっぱなしになっているオーナーの方が意外と多いのです。
これを解決するには、やはりマニュルを作ることが大切になってきます。
よく、マニュアルの作り方が解りません、という方がいますが、マニュアルというものは、こうして貰いたい、ということやクレームが来てしまった場合などでその都度内容が増えていくので、短期間にすぐ出来るというものではありません。
最初のマニュアル作りとしては、サロン内の作業に対して基本的な流れを作ってそれをまとめるようにすればいいと思います。
例えば、「両替」といった単純な作業をひとつとっても、“誰が、どのような状態のときに行うのか?”を、誰が見ても解るようにまとめておくことが重要です。
また、サロンの開店時や閉店時に必ずやらなければならないことや、掃除の仕方、お客様への対応の仕方やレジ打ちのときの決まりなど、作ろうと思えばその内容は多岐に渡ってきます。
これだけのことをオーナーひとりでやるのは大変でしょうし、現場のスタッフでなければ解らない部分も出てくると思うので、店長などの責任者に目を通して貰うといいと思います。また、オーナー自らがさまざまなことをサポートして体験しておけば、マニュアル作りにも役立つのではないでしょうか。
基本のマニュアルが出来た後は、先に話したように、後から気がついた部分やスタッフからの要望、トラブルがあったときなどに追加していきます。
追加していくことは大切な部分で、これがきちんと出来ているのといないのとでは、何かあったときに大きな違いが出てきます。
マニュアルは、スタッフたちが間違いのないように仕事をするためのものですが、同時に雑多なことでオーナーが手を煩わせないようにしてオーナー業に集中する、という意味もあります。
ですので、“マニュアルがあっても対処できないようなことがあれば連絡するように”というように決めておいて、そこで初めてオーナーに連絡が来るようにしておくといいでしょう。
マイサロンの場合には、何か問題があったときにはスタッフ→店長→アドバイザー→オーナーという順番で上がってくるようにしているのですが、今では私の所まで来ることはほとんどなくなりました。もちろん、報告や連絡は取るようにしています。
サロンがオープンしたての時期は別として、本来のオーナー業に集中できるように、しっかりとマニュアルを作っていくことが重要です。
こんにちは。
仲村和也です。
先日、辞めるスタッフが出ないようにするためには賃金と環境が大切だということを話しました。
環境については、まだ何も出来ない状態でも高めの時給を出していたにもかかわらず、辞められてしまった、という声を聞くことがあります。
逆に、最低賃金でとても厳しい研修や状況にあるのに離職率が低いところもあるのです。
今回は、ネイリストたちにとって重要な技術研修について話していきます。
小さなサロンに入った場合、しっかりとした研修があることは稀で、ほとんどは店長や周りのスタッフたちが何となく教えて何となく接客に入っていく形になってしまうことが多いようです。
スタッフの人数が足りなかったりギリギリでやっているサロンが多いことを考えると、これはある程度は仕方がないことかもしれません。それでも伸びる新人の方もいるとは思いますが、先々を考えると決していい方法とはいえません。
何となく接客に入るようになったという新人ネイリストの方からも、技術に関しての正解が解らないことが多くて困っている、といった声を聞くことがありました。
よく職人の技は教えられるのではなく、見て盗むものだとはいいますが、サロンの場合には直接お客様と応対することは基本ですし、何となくで接していては、結局クレームが来たり最悪だとリピーター様まで失うことになりかねません。さらにスタッフも辞めてしまうという悪循環も生まれてしまいます。
一から十まで技術を教えることは不可能だとしても、最低限の基本を教える、というのはネイリストにとって大切なことです。
基本を教えれば、後は各ネイリストたちが自分なりに研究したり工夫をしていけるはずです。覚えの早い人や遅い人など、いろいろいるとは思いますが、その人にやる気があれば、きちんと教えておくことは無駄にはなりません。もちろん、せっかく教えたのに辞めてしまった、ということも多々あるかもしれません。
そういった部分を、面接で100パーセント見抜くのは難しいことだといえますが、だからこそ、研修期間があるのだと思います。最初のうちの研修では、技術と共に新人の方のやる気を見る、ということだと思います。
面接のときに、なぜそれまでのサロンを辞めようと思ったのか? という質問に対して、「このままだと成長できないと思ったから」といった返答が意外と多いです。ネイリストたちにとって、時給が良ければそれに超したことはないと思いますが、それだけが長く勤める理由ではないのです。
せっかく技術者として成長していきたいと思っている方が多いのに対して、ネイル業界では育てられる環境が整っていないところが多くあるように思います。ですので、その環境を整えられるサロンは強い、ということがいえるのです。
業界全体がそうだとしても、自分のサロンでは工夫をして新人をしっかり育てていく。このことで優秀なネイリストたちも生まれてきますし、マイサロンは当然のこと、ネイル業界全体としてもより向上していくことができるのです。
新人を育てるための充実した環境というのは、他業界でもなかなか難しいものだと思います。特に技術が必要な接客業の場合、スタッフが足りないところが多いので、他ではどんな工夫をしているのか、ということを調べてみるのも参考になるでしょう。
あるサロンでは月に一度、研修日として店長が技術を教える日を作った結果、技術力の向上はもちろん、離職率もグッと落ちたそうです。
オーナーの立場からすると、1日サロンを開けないことで稼ぎが減る上に人件費がかかってしまう、という部分で悩むところではあると思いますが、これは必要な投資といえます。
月に一度の研修でも、ネイリストたちが成長して利益が伸びれば、研修カリキュラムなどを組むことも出来るようになってくるはずです。
技術を売るのがネイルサロンの基本といえますし、ネイリストたちがお客様に満足して頂ける技術を習得していけば、リピーターも増えていくはずです。多少の無理をしても、先々のことを考えて研修日を設定することは重要ではないでしょうか?
ネイルサロンをやるのであれば、そして成功させたいのなら、とにかく人の育成が大切なのです。
中小企業でネイルサロンを購入したものの、悩んでいる…
企業が優秀なマネージャーを雇用するのではなく、
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