知識集

ネイルサロン経営
  • ネイルサロン経営2017.06.22

    こんにちは。

    仲村和也です。

    これから出店されるネイルサロンはとても多いかと思います。
    出店コンサルタントで春オープンのサロン様たちも物件が決まってきて、今はそろそろ求人に入る段階です。

    しかし、これからまた人を雇うと様々な問題も出てきます。
    ここでいちばん考えなくてはならないのが、マネージメントです。

    ビジネスでいちばん難しいのは…

    いつも話していることですが、このビジネスで集客することは、ある程度まではそんなに難しくないです。
    ネイルサロンでの最大のポイントは、スタッフ管理なのです。
    恐らく、このブログを読んで頂いているオーナー様なら身に染みて解ることと思います。

    サロンの広告宣伝などは資本投資をすれば誰でも出来ますが、マネージメントはいくら資本を投下しても上手くいかないことが多々あります。要は、お金をかければ上手くいく訳ではないのがマネージメント、ということです。

    ここについて少しだけ詳しく話しますと、経営はシンプルに言えば、“物事を決める人とそれを実行する人”この2通りしかないです。

    TOPが決めたことを遂行する、極論はここに尽きます。
    これがないと組織の動きは一気に鈍くなります。
    よく現場のスタッフたちが動かない、ということも聞いたりしますが、
    なぜ動いていないのか…?
    ここです。

    指示を出しているのに動いていないのか?
    それとも指示をしていないために動いていないのか(要は考えさせて)?
    この2つでは全く違います。

    指示を出しているのに動いていないのならば、そこを改善することです。
    そして指示を出していない場合ですが、今4店舗20人以上のスタッフがいて思うことは、自分で考えて動くスタッフ…ということに期待するのはとても厳しいということです。
    これは現場のレベルなどということではなく、組織とはこういうことなのです。
    私も会社に勤めていた頃は、TOPの指示を待っていました。
    これが組織なのです。

    だから、オーナーは会社が上手く回るようにしっかりと指示を出す必要があります。

    指示を出すことの大切さと大変さ

    仮に自分の考えでスタッフたちがガツガツと動いてくれたら、たぶんその人たちは独立するでしょう…。
    これは当然のことです。これなら雇われてやっているよりも自分たちでやったほうがマシだと思うはずです。

    なのでオーナーであるあなたが明確な指示を出して物事をテキパキと決めていくことが大切なのです。
    ですが、指示の出し方に問題がある場合も多々あります。
    「何を」「誰が」「いつまでに」やるのかを明確にすることが、指示を出すことの基本となります。
    あいまいな言い方ではなくきっちりと指示を出して、さらにその内容をスタッフがしっかりと理解していることを確認することです。

    さらにいえば、やって欲しい内容にあったスタッフを選ぶ、ということも必要です。人には得手不得手というものがあるので、その人に任せれば大丈夫、と思えるスタッフに指示を出すようにしたいところです。
    これをするには、サロンにいるスタッフたちのことを把握していなければなりません。
    ネイリストオーナーであれば、一緒に現場に立っているので把握しやすいでしょうが、ネイルのことが全く解らなくて現場に入れないオーナーでは、そうはいきません。
    この場合には、アドバイザーや店長などの現場の責任者と相談することが必要です。

    これらが出来ていれば、指示を出すことでスタッフたちはその通りに動いてくれるはずです。
    こうすることで、現場スタッフたちのスキルを引き出してあげて下さい。

    また、もし指示をしないでも動くスタッフがいたとしても、その内容がサロンの方向性に合っていない、ということもあるかもしれません。
    もちろん積極的に動いてくれるのはいいのですが、やり方によってはサロン内がバラバラになってしまう可能性も出てきます。
    特に他店での経験のあるベテランスタッフなどでは、自分のやりやすい方法というものを持っているものです。
    こういうスタッフには、ただ動けばいいというものではなく、オーナーのビジョンやサロンに合った方向で動くように話しをすることが重要です。
    経験のあるベテランであれば、そこまでの突っ込んだ話しをしても通じるはずですし、する必要があると思います。

    ネイルサロンにとっていちばん重要なのがネイリストたちスタッフの存在です。
    そしてそのスタッフたちは十人十色でいろいろな人たちがいます。
    簡単に“現場がそれを実行”とはいかないでしょうし、それを全てのスタッフに…とまではオーナーは出来ないので、試行錯誤はあると思います。
    ですが、まずは「現場マネージメントは的確な指示からスタートする」、これが大切です。

  • ネイルサロン経営2017.06.22

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイル業界には、ネイル検定というものがあります。
    経営者からすると、有り難いことに国家資格ではないのでこの資格がなくても経営は出来ますし、マツエクのような国家資格の美容師免許ではないのでハードルは非常に低いです。
    ですが、国家資格ではないことで世の中ではその位置づけは低いかもしれません。

    そこは残念な部分ではありますが、今回はこのネイル検定がネイルサロンを経営するにあたって必要かどうか? というお話をしていきましょう。

    ネイル検定とはどんなものか?

    まずはネイル検定について、簡単にですが説明しておきます。

    日本ではネイリストになるために国家資格は必要ありません。
    ですので、最初にお話ししたようにネイル検定は国家資格ではないのですが、ネイルのことを何も知らない人が何の知識や技術もなくネイリストになれるわけではありません。
    当然ネイルの勉強が必要になるわけですが、検定を受けることで、自分のネイルに対する知識と技術がどれくらいのレベルなのかを知ることが出来ます。

    検定試験にはそれぞれ階級があり、上に行くほど深い知識と優れた技術を持っている、ということの証明になるわけです。

    ネイル検定には主催の団体によってそれぞれ別々の検定があるのですが、日本では公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)主催の「ネイリスト技能検定試験」が最も歴史が古くて知名度が高いです。
    JNECを例に取ると、試験は3級から始まり1級までの3段階。

    JNEC3級

    ネイルケアやネイルアートに関する基本的な技術とネイル用語などの基礎知識の試験

    JNEC2級

    サロンワークで通用するネイルケアやリペア、チップ、ラップ、ネイルアートに関する試験

    JNEC1級

    トップレベルのネイリストとして必要な総合的な知識と技術の試験

    というように分れていて、まずは3級から順番にひとつずつを受けていくことになります。
    そして検定試験に合格すると、そのレベルに応じた“ディプロマ”という認定証が貰えます。
    この“ディプロマ”を持っていることが、ネイリストとしての自分の評価になるわけです。
    国家試験ではないものの、ひとつのステイタスといえるでしょう。

    ネイルサロンでのネイル検定の必要性は?

    ここでお話しするのは、ルールとして必要かということではなく、商売として必要か? ということですが、これは今現在のネイルサロン業界を見る限りそこまで必要とはされていません。
    ビジネスとは、“お客様が望んだものに対して対価を払うこと”ですが、
    今、お客様がネイルサロンを選ぶ基準は何なのでしょうか?
    これを考えると、ネイル検定を持っているということよりも「お客様に満足して頂ける技術と価格」、こちらのほうが優先順位は高いはずです。

    もちろん、ネイルの世界では認定講師が偉いですが、ビジネスではお客様が相手となります。
    迷ったときには、お客様が何を求めているのか? ここを考えることが大切です。

    売り上げが高い=お客様のニーズがある、ということです。

    利益に関してはオーナーの手腕次第なので、ネイル検定が必要かどうかではなくて、お客様がそれを求めているのであれば必要、求めていないのであれば必要性がないということです。
    ない方がいいということではなく、ビジネスとして何のために検定が必要か? ということから考えてみることです。
    となると、今繁盛しているネイルサロンの在籍ネイリストの資格を見れば、これが解ってきます。

    ここまでのお話しは、サロンを経営するオーナーの立場でのことです。
    オーナーの中にはネイル検定を重要視する人もいるかもしれませんし、ネイリストの立場からすると検定が必要、と考えるかもしれません。
    また、ネイルの知識や技術を競う、という意味ではネイル検定はあった方がいいと思います。
    サロンにいるネイリストたちの知識や技術が向上するということは、悪いことではないですし、モチベーションも上がってくるでしょう。
    もし、自分のサロンのネイリストが検定を受けたい、というようであれば、まずはオーナーとしての自分の意見を伝えて、その上でネイリストに協力すればいいと思います。

  • ネイルサロン経営2017.06.22

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ブログもはや5年目になりました。
    最初はひょんなところからスタートしたのですが、このブログからコンサルティング事業部も立ち上がり、おかげさまでこの業務のスタッフにも恵まれて拡大しつつあります。

    現在、後藤の方もおかげさまで顧問が増えつつあり、私も枠を作ろうかと検討をさせて頂いていますが、このサロンビジネスがこれから先どうなっていくのか? ということをよく聞かれます。

    今回はそこら辺のお話しをしていきたいと思います。

    ビジネスとして考えるなら複数店舗に…

    この業界云々というよりも、まずビジネスとして利益を狙いたいのであれば、
    ビジネスモデル的にはサロンが3店舗以上欲しいところです。
    そうではないと、現場から自分が抜けても安定的なキャッシュを得るのは難しいと思います。

    ですがいつも言うように、オーナーであるあなたのサロンなのでそこは自由ではあります。

    私はいつも純利益50万を目指してきましたが、今はスタッフたちも20人を超えて福利厚生など色々あるので30万から40万といったところです。これの×4店舗、というのが利益です。

    しかし、経営というのはいつ何が起こるか解りません。
    月の利益が50万といっても予期しない出来事が起こるものです。
    これを考えても、やはり1店舗で安定的なキャッシュを…というのは無理があります。
    ましてや10年前ならまだしも、現在ではネイルサロンの数も増えていますし、これからはさらに競争が激しくなるのは目に見えています。

    これからネイルサロンをやりたいオーナー、もしくは今現在の状態に満足していないオーナーの方は、自分のスタンスを明確にすることが重要になってきます。

    どんなスタンスでネイルサロンをやっていくのか?

    ネイルサロンをやっていくにあたり、まず基本的なスタンスとしては2通りに分けられます。
    ネイルのことは全く解らないけれどサロンをやるビジネスオーナーと、自分がネイリストでもあり、さらにオーナーとしてサロンをやるネイリストオーナーです。
    ビジネスオーナーであれば、わりと話しは簡単です。
    単純に利益を追求することを考えればいいわけですから、いかに効率よく店舗を増やしていくか? ということに集中できます。

    ですがネイリストオーナーの場合だと、どこに軸を置くかで経営戦略の内容が大きく変わってきます。
    自分が現場にいたい、ホームサロンで稼ぎよりもネイルが好きなのでそこにいたい、というのであれば、それはそれで正解ですし、そうではなく、自分が現場から抜けて経営者として利益を追うのであれば、これからは店舗を増やして組織にしていくことは必須です。
    これは、実際に店舗展開をしている私が言っているので間違いはないです。

    店舗展開が進めば進むほどオーナーとしての仕事も当然増えていくわけですから、とてもではないですが自分が現場に立つことは不可能になってきます。今後は、ネイリストとして施術に腕を振るうのではなく、その経験を活かして経営をしていくということにシフトしていかなければなりません。
    ここをきっぱりと割り切ってサロンをやっていければ問題はありません。
    どっちつかずでやっていると、店舗展開を始められたとしてもどこかで問題が出てくるかもしれません。

    どちらのオーナーにしても、1店舗のみで利益を追求することは難しい時代だと思います。
    投資するところにはきっちりと投資をして、リターンを追究することです。
    そしてこの時に大切なことは、自分のビジョンをしっかりと持ってやっていくことです。
    さらに言えば、信頼できるパートナーを見つけることも重要です。
    ビジネスオーナーであればアドバイザーなどの存在は必須ですが、ネイリストオーナーでも自分のビジョンに共感してくれて共にやっていける存在があるのとないのとではかなり違います。

    ネイルサロンのビジネスは、これからさらにハードルが上がることは間違いのないことですので、そこで自分がどんな人生を生きていきたいのか?

    ここを明確にして行動していくことが大切です。

    年々、競争が激しく厳しくなっているネイル業界ではありますが、以前にも話しをしたように、まだまだ大きな可能性のある業界だと思います。
    自分のビジョンやスタンスをしっかりと確立して、ブレずにやっていくことがその可能性をさらに広げてくれるはずです。

  • ネイルサロン経営2017.06.14

    こんにちは。

    仲村和也です。

    今年も閑散期に突入中ですね。

    ネイルサロンの各オーナー様は、さぞ胃の痛いことだと思います。
    ですが泣きごとばかりを言ってもいられない立場ですし、しっかりとした対策を考えていく必要があります。

    ➡ 続きを読む

  • ネイルサロン経営2017.06.14

    こんにちは。

    仲村和也です。

    今年春に、いくつかのネイルサロンがオープンしますが、ほぼ皆さんがネイリストオーナーです。
    今回のタイトルにもあるように、私がネイルサロンをスタートさせた5年前と比べて、私のようなネイルが出来ないオーナーは都心の激戦区ではビジネスのハードルがとても上がりました。

    ネイリストオーナーの優位性

    そのいちばんの理由は店舗が増えたからではなく、いちばん強い広告媒体であるホットペッパービューティーの掲載価格が上がって利幅が減ったことが要因です。
    もちろん実際にネイルサロンの店舗は増えていますが、当時に比べても倍になったわけではありません。
    最近ですと、さほど店舗数は変わっていないと言えるでしょう。

    ですが、5年前に比べて広告宣伝費は倍やもしくはそれ以上になっています。
    要は20~30万は上がっています。
    前はこれだけで利益が取れていたところが無くなってしまったために、苦戦しているオーナーは非常に多いと思います。
    ある程度の規模の店舗展開をしているのならまだしも、小さいところだと存続の危機に陥ってしまうわけです。

    そこでやはり思うのは、ネイリストオーナーは非常に有利だということです。

    その最大のメリットは、自分が現場に入れる分、サロンのコントロールが出来ることです。
    もちろんネイリストオーナーとして規模を大きくしていくのであれば、アドバイザーなどを入れるなりして仕組み化していくことは必要ですが、私のようなネイルが解らないオーナーに比べれば有利は有利なのです。

    オーナー自身が自ら現場に立ってコントロール出来るということは、全てにおいて有利です。
    自分自身で現場やお客様、ネイリストたちと直接掛かり合って状況を把握できるというのは、本来ならばいちばんいい形だと思います。
    ネイルが解らないオーナーの場合、ネイリストたちと話しをするときに、内容によっては店長などの責任者を通さなければならない場合も多々あります。
    そこにはもしかすると誤解が生じるかもしれませんし、直接現場を把握できないので、余計な不安を抱えることもあります。
    そして、ネイリストたちにとっても、ただのオーナーよりは一緒に現場に立つネイリストオーナーの方が親近感があるのではないでしょうか?
    これだけでもかなり違います。
    ただひとつ、ここはネイリストオーナーにとっていちばん難しい部分かもしれませんが、ネイリストとしてだけではなく“自分はサロンを運営する経営者である”という自覚を持つことだけは常に忘れないようにすることが大切です。

    ネイルの解らないオーナーはどうするべきか?

    では、私のような現場に全く入れないオーナーの場合は…?
    これは資本が必要です。

    出来ないことはありません。
    しかし以前から私が言っていた“低予算で経営が出来る”という時代ではなくなって、“しっかりと投資して仕組みを作って利益を上げる”
    このようにシフトチェンジをしていくことです。

    もしくは、激戦区から離れて、宣伝をホットペッパービューティーに頼らない、この方法です。
    要はここには試行錯誤やテクニック、アイデアなどが必要となってきます。

    他業種である飲食店の店舗展開などでも、激戦区は避けてちょっと外れた地域に店を出す、という経営戦略をとっているところもあります。
    激戦区では人は集まりやすいけど家賃も高いしライバル店も多い。それだけに広告媒体に思いっきり頼らざるを得なくなります
    ですが、外れた地域であれば激戦区ほど人はいないかもしれないけれど、その分ライバル店も少ないですし、地域密着型でやっていけばその地域の人たちから認知されて成功する可能性も大きいわけです。
    ただし、経営戦略は激戦区以上によく練る必要はありますが…。

    どちらにしても、かかる経費も上がっていますから、きっちり勉強するところはしないと厳しいのは同じです。
    そこをしっかりと抑えれば、とてもチャンスがあると思います。
    規模は大きくなるので利益も大きいですし、その分リスクも大きくなります。
    それだけに参加する方も少ないのです。

    以上のように、ネイリストではなくビジネストしてのオーナー様の参入が少なくなったからこそ、ネイリストオーナーの方が参入しやすい時代だと思います。
    ネイリストとしての自分の才覚とお客様の立場に立った経営戦略で、他店にはない独自の売りを考えていけば、ネイルサロンを成功させることはそう難しいことではないかもしれません。

  • ネイルサロン経営社員教育2017.06.14

    こんにちは!

    コンサリスタ・アドバイザーの後藤です。

    今回は、伝えたいことをしっかりとスタッフに伝える大切さについてお話ししていきましょう!

    ➡ 続きを読む

  • ネイルサロン経営2017.06.14

    こんにちは!

    コンサリスタ・アドバイザーの後藤です。

    このブログでは記事を書くことは少ないのですが、開業コンサルタントの他、様々なサロン様に訪問して問題解決のために実際に現場に出ていろいろとやっている人間です(笑)。

    現場に出ていろいろやっている人間、というと大ざっぱな印象になってしまいますが、ネイルサロンが抱える問題はそれぞれによって違い、その原因を探って解決のための具体的な指導内容を提案・実行するので“いろいろやっている人間”というのがいちばんしっくりくるような気がします。

    そして実際に私とお付き合いをして頂いているオーナー様やネイリストさんは、普段私がどんな人物なのかをよ~く知っていると思うので、改めてこうやってブログを書くことがちょっと恥ずかしかったりもしています(^^;)
    はじめまして、の方も多くいらっしゃると思うので、真面目にお話しをしていこうと思います(いつも真面目ですが、いつも以上に!!)。

    伝えたいことが多く、長くなるかもしれませんが、お付き合い頂ければと思います!

    ■他店にも差をつける、サロンの現場でいちばん大切なことは…
    現場に出て、そのサロンの普段の営業風景を見ていていちばん目に付くのは、やはり「接客接遇」です。
    いくら素晴らしい店舗内装やネイル技術であっても、それらを伝える現場スタッフの接客接遇スキルがその影響を大きく左右します。

    今はネイルサロン自体の数も多くなり、お客様から選ばれるサロンではないと安定的な利益を出すのは難しいのではないかと考えます。

    サロンの考える“売り”には、様々なものがあると思います。
    安さを売りにしているサロンや通常2時間かかる施術内容を1.5時間で行うサロン、高技術を謳っているサロンや豊富なデザインを揃えているサロンなどが数多くある、というのが現状です。
    同じような“売り”を掲げているネイルサロンの中から、いかにしてお客様に選んで貰ってリピーターになって頂くかを考えると、「接客接遇スキルの向上は他店との差別化要因に繋がる」のではないかと思います。

    お客様がサロンに来店したら、ほとんどの時間はひとりのネイリストと対面で過ごすのですから、そこでお客様が気持ちよくお持てなしされるのかされないのかは直接サロンに対しての評価に繋がります。
    お客様は同じような“売り”を掲げているサロンをいくらでも選ぶことが出来ます。

    ちょっと話しがズレてしまいますが、あるテレビドラマでネイリストを扱っているエピソードがありました。
    そのエピソードでは、お客様の心を掴むのがとても上手いネイリストが登場します。彼女はお客様の手を見て触れて優しく話しを聞くことで、その人がどんな境遇にいてどんな悩みを抱えているかを見抜いてしまいます。
    ドラマではそのネイリストはその能力を使って悪いことをしてしまうのですが(^^;)

    もちろんこれはドラマであり、大げさな設定とはいえるのですが、お客様に対して1対1で接することで親身になっていろいろとお話をしたりする、という接客接遇スキルの部分でいうとネイリストとしてはとても理想的な姿ではありました。

    現場スタッフの意識が変わることでサロンも変わる

    私は、顧問として訪問するネイルサロン以外にも多くのサロンに行きますが、時々「えっ!?」と驚くような不快な時間を過ごすだけの接客を受けることもあります。
    たまたま担当したネイリストさんだけがそうなのかは解りませんが、せっかく自分好みのデザインが多いからと予約したのに、「これじゃリピートはないなぁ~」と施術されながら思ったりもします。

    技術の向上はスタッフ間で学び合う時間を設けているサロンは多いですが、「接客接遇」に対してはそこまで時間を設けているサロンは少ないように思います。
    このブログでもよくお話をしていますが、ネイルサロンというのは技術を提供する場であると同時に接客業でもあります。
    ですので技術と同様に、接客接遇スキルもとても大切な部分なのです。
    これは接客業であればどんなところでも同じだと思います。
    とっても美味しい料理が食べられたとしても、いい品物が安く買えたとしても、そういう店は他にもたくさんあるわけですから、お客様は気分の悪くなる接客をされたところには二度と行かなくなります。

    また、HPBの口コミ内容と件数、リピーター様の割合などは、接客接遇スキルを向上させることによって変わってきます!!
    そうなると、相乗効果で新規のお客様も増えます!!!
    もちろん、しっかりと指導してそれがきちんと実行されているかを現場が管理することが重要ですが…。

    約1年半ほど前に顧問で入ったネイルサロンでは、都内主要駅でオープンしてから8ヵ月が経っていて、口コミ件数11件のうちネイリストに対する悪い評価が大半を占めており、これを見たら他のサロンを選ぶだろうな…という状態でした。
    当然、リピーター様も少なく、ご新規様も多くなかったので売り上げも上がらず状態。

    現場に入って見てみると、デザインは地域に合っている、技術も悪くない、価格帯も価格帯も間違ってはいない、けれど接客接遇が口コミ通りで、これではお客様は居心地が悪いだろうな~、と…。
    さらにスタッフそれぞれがバラバラの動きで個々に悪いために、サロン全体の雰囲気がひと言でいうと“感じが悪い”のです。
    普段話しをすると、スタッフたちは明るくて笑顔も多いのに、とっても勿体ないことです。

    そこで、1日かけて接客接遇研修・スタッフ全員にロールプレイングで身体の動きまでを細かく指導しました。
    忘れてしまっていたり実際に出来ていない箇所は訪問日にその都度指導をしていき、次の月には今までになかった内容の口コミが入るようになりました。
    今まで口コミが入ると内容を見るのが怖くて全然嬉しいと思ったことがない、と言っていたスタッフたちが、初めて5つ星でとても楽しい時間でした。また来月もよろしくお願いしますという内容を確認したときに、「やばい、やばい、チョ~嬉しい!」と興奮したのをよく覚えています(笑)。

    現場スタッフの意識が変わったことにより、今ではスタッフ全員が「自分がお客様だったら」を基準にお持てなしができるまでに成長しました。
    結果として、今そのネイルサロンの口コミ数は200件近く、内容もほぼ5つ星、4つ星で埋まっています。
    「スタッフの気遣いが嬉しかったです!」
    「誰にやって貰ってもいつも楽しく過ごせます!」
    「親切に提案してくれてとても助かりました!」
    など、スタッフたちが頑張った分だけお客様の声も当初とは変わり、口コミを見て予約して頂くことも多くなりました。
    何よりスタッフが喜んでいたのは、お客様のお友だちをご紹介して下さることが大変多くなったことです。
    そして、リピーター率も毎月80%ほどの人気店になっています。

    ちょっとした微差で、お客様が受ける印象は変わる

    「やりたくないからやらなかった訳ではなく、どうすればいいのか方法を知らなかった」と言ってくれたスタッフが、新人スタッフに対して接客接遇研修を行っている姿を見て、本当に嬉しくなりました!!

    ちょっとした「微差」で、良くも悪くもお客様が受ける印象は変わるのです。

    その“小さな微差に気づくことが出来るスタッフがいる”というのは、ライバル店との差別化を考えるととても重要なことだといえるでしょう。

    接客接遇研修は、実際にサロン訪問して何が悪いのか? どこが足りないのか? もっとこうすると良いな、という部分を把握してからサロン毎に内容を作成しています。
    その内容を元にして研修を行うことで、各サロン独自の改善方法を取っていくわけです。

    特にHPBを使っているサロンでは、口コミというのはお客様のリアルな声を知ることができる貴重な財産です。
    それがあるからといって爆発的に集客が出来るというものではありませんが、ネイルに限らずマッサージサロンや飲食店、宿泊ホテルや温泉旅館などを決めるときには口コミって気になりませんか?
    パッと見で良さそうだと思っても口コミが悪いものばかりだと躊躇しませんか?
    ネイルサロン探しているお客様だってこれと同じだということなのです。

    もちろん口コミだけが評価の全てではないでしょうし、中には中傷的な内容のものもあるでしょう。
    ですが、基本的にはお客様からの生の声であり、良い部分はより伸ばし、悪い部分は改善するための格好の指針にもなります。
    色々なお店の口コミを見ると、味や技術などに関する評価はもちろんありますが、それ以上に店員やスタッフたちの態度など、接客接遇に対する内容のものがとても多いです。

    お客様からの、現場にいるスタッフへの評価は何よりの信頼になります!
    だからこそ、「接客接遇」っていうのはとっても大事なのです!!

  • オーナーについてネイルサロン経営社員教育2017.06.14

    こんにちは!

    コンサリスタ・アドバイザーの後藤です。

    先日、顧問先のオーナー様から「“空いている時間”を管理するにはどうすればいいのか?」というご相談を頂きました。

    仲村も、このブログでよくルール作りやマニュアルについてお話ししていると思いますが、“空いている時間”については今までもオーナー様たちからご相談を頂いてきたので、今回はそこについてのお話しをしたいと思います。

    スタッフたちは、お客様のいない空き時間に何をしている?

    勤務時間内にお客様から予約が入っていれば施術をしているというのは、オーナー様が現場にいなくても把握しやすいと思いますが、お客様がいない空いている時間にスタッフが何をしているのかイマイチよく解らない、というオーナー様も多いです。

    話しを伺っていると、この部分での明確なルールがないことが多く、それぞれスタッフに任せているネイルサロン様も少なくないようです。
    この場合、現場をしっかりと把握して管理している方がいればそこまで問題が表面化しないと思いますが、そのような責任者がいないというサロンであれば、特にリストを作ってやるべきことの優先順位までを記した方が管理はしやすくなります。

    顧問先のオーナー様からの連絡で、「今日は空いている時間があったはずなのに○○が出来ていなくて…まさかサボっているとは思わないけれどいったい何をしているのかが解らないです」ということもよく耳にします。
    この○○に入る内容は、
    ・サンプルがひとつも出来ていない
    ・アルミやコットンなど消耗品在庫の補充が出来ていない
    ・店内の掃除や整理整頓が出来ていない
    ・釣り銭の両替が出来ていない
    など、オーナー様によってそれぞれ違うのですが、簡単にいうとオーナー様がスタッフたちに対して“空いている時間”にやっていると思っていること(やって欲しいこと)が出来ていない、ということです。
    これはなぜなんだ!!!!????…と。
    実際に現場を訪問して見ていると、やるべきことに気が付かずに別の作業に時間を使ってしまっているので、時間はあるのに出来ていない、ということがよくあります。
    ただこれは、ある意味では仕方のないことでもあるのです。

    組織の大きさに拘わらず必要なルール

    まだ1店舗だし、スタッフ数も少ないからルールよりも協調性を大切にしたい、と敢えて決まりごとを作らないというオーナー様もいるとは思いますが、組織というものが複数の人間による共同体である以上、人数の少ない多いに拘わらずその組織を束ねて、しっかりと機能させられるためのルールを定めておかないと様々な弊害が起こってきます。

    オーナー様が見られないところでスタッフが何をやっているのか解らない…。
    出来ていると思っていたことがなぜか出来ていない…。

    これらも組織としての価値観の違いからくる弊害のひとつといえるかもしれません。

    そして「それくらいは言われなくてもやるべき」というのは、ハッキリいって通用しないのです。
    だからといって、スタッフたちをただ単に怒ってしまうのもNGです。

    最初からスタッフたちにやる気がない、というではない限り、空いた時間にこれをやろう、やらなくちゃ、ということはスタッフも考えているはずです。
    ですが、それぞれの考え方は違うものなのでどうしてもそこでズレてしまう部分が出てくるのです。
    時間が空いているときにどこの何をチェックして、足りなければ補充、汚ければ掃除したり整理したりする…まずやらなければならない優先順位をしっかりと把握できているスタッフというものは、そうそういるものではありません。

    各個人で考えることが、果たしてサロンの経営戦略に合ったものなのかどうか? これはある程度のガイドラインがなくては現場のスタッフも解らないのです。

    やることの優先順位も、必ず決めること

    ルール作りやマニュアルというと少し大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、TODOリスト(日常業務で“行うべきこと”を記録しておくアプリケーション)のように空いている時間にすることを細かく書き出して優先順位を考えてみましょう。

    「新作チップの作成」
    「アルミやコットンなどの消耗品の補充」
    「ブログやSNSのアップ作業」
    「カルテの整理」
    「在庫のチェック」
    「サロン店内の整理整頓」
    など、これらを曖昧な表現を避けて細かく具体的に書いてみるのです。
    もちろん、サロン様によってその優先順位は変わってくると思いますので、ここはサロンの経営戦略に沿った順番をよく考えましょう!

    例えば、毎月決められた日にスタッフ全員で新作チップの製作日を設けたり、毎日(これが厳しければ週に1回でも)サロンのオープン前に必要最低限の在庫のチェックをしたり。こういうルールがあるサロン様であれば、空いた時間には他のことを優先的にやって貰った方がいいかもしれません。
    ホットペッパービューティーを使わずに、主にホームページやSNSで集客をしているというサロン様なら、そこに記事や写真をアップするということなどの優先順位も変わってくると思います。

    ただ、ネイリストオーナー様であればこれらのことは割りとスムーズに考えていけると思うのですが、ネイルのことが全く解らないオーナー様の場合だと、何をどう決めていけばいいのかが解らないかもしれません。
    こういう時には店長やアドバイザーに相談してもいいですし、ベテランネイリストに協力して貰うのも方法だと思います。
    この時には、自分のビジョンや経営戦略を理解して貰うことが大切ですので、しっかりと伝えておくようにしましょう。

    サロンにいられる時間があまりないというオーナー様のところでも、このリストを作成したことによって現場からもやるべきことが明確で動きやすくなった、という声を頂きましたが、何よりも良かったと思うのは店長が指示を出さなくてもリストやルールに沿ってスタッフ個人個人が判断して動けるようになったことです!!

    現場運営が円滑に行えるように環境を作ることは大切なことです。
    それだけではなく、現場への心配が減ることはオーナー様の余分なストレスがなくなることにも繋がります。小さなことのようですが、雑多なストレスが減るというのは精神衛生上も、経営戦略を考えていく上でも大切なことだと思います。

    リストを作っても、スタッフたちが「わかった」だけで留まらずに、リストを基準に「出来る」まで指導していきましょう♡
    そしてそれが定着することが出来れば、サロンの向上にも繋がってくると思います。

  • ネイルサロン経営求人について2017.05.31

    こんにちは。

    仲村和也です。

    そろそろ閑散期に入りますが、お客様が少ないとぼやいているのではなく、この時期だからこそ今から次の繁忙期に向けての準備に入る必要があります。

    もし今、サロンにネイリストなどが足りないようであれば、そのスタッフを用意しないとなりません。

    どんな人材を募集するのか?

    しかしこれは常にあることですが、求人募集をかけても来ないことは多々あります。
    これはネイルビジネスを続けてから常にある問題、というよりもネイルに限らずどの業界でもこの人手不足に悩んでいます。
    会社のために経験豊かで優秀なスタッフを…がやはり理想ではありますが、こういう人たちは基本的に来ないと思った方がいいでしょう。

    ましてや小規模な個人サロンだと厳しいと思いますし、仮に応募があったとしても、お給料が払えない時給を求められる可能性があります。
    給料だけではなく、社会保険などがないようだとさらに厳しくなってくるでしょう。

    このような状況を、どう打破していくか…?
    その方法としてはいくつかあります。

    まずは求人=ここをカスタマーと考えると、基本的にこちらが欲しいと思っている方が来ないのは、そこにニーズがないからです。
    これはもう仕方がないのです。

    自分のネイルサロンで講師レベルのスタッフを

    マイサロンでも色々と試してはいますが“現場の経験者が来ないのであれば未経験者”、
    ここに焦点を当ててきましたがさらに、スクールも行ったことのないような方の求人もネイルの世界であればアリです。

    ネイリストには国家資格がないので、自社でスクールの講師レベルのスタッフがいれば、まったくのネイル未経験者でも可能なのです。
    これが出来るとかなり有利になります。

    「自社で一から教育して、現場で働くことが出来るようにする。」
    実はここはまだブルーオーシャンでもあります。
    これだと求人の応募者は結構来るのです。
    ここにはニーズがあるということです。

    もちろんここを作るのにはいつもお話ししているように仕組みが必須となります。
    ですが店舗展開をしたいのならばこれが出来ればかなりの強みになります。
    私が知っている限り、数店舗経営をしているネイルサロンでこの仕組みを自社で作っている場合は全くの未経験者でも給料を出しているところさえあります。

    かなり大胆なやり方ともいえますが、これが出来ると現在からその先々まで、かなりメリットがあるといえるでしょう。
    求人の際に応募者が来やすい、ということはお話ししましたがそれだけではなく、ネイリストとしての教育がしやすいということもあります。
    よくお話をしていますが、経験者であるネイリストの場合、もちろん即戦力なので助かりはしますが、自分独自のやり方や他店でのクセがついていたりすることも多く、そこを修正していくのは結構大変なことです。
    ですが、自社で最初から教育するのであればその心配はないですし、真っ白な状態で学んでいくので覚えもいいといえます。

    まったくの未経験でネイリストになりたいという方は結構いますが、スクールに行くにはお金がかかりますし、そういった部分で躊躇している方たちには格好の求人になるはずです。
    実際の現場で学んでいくことのメリットも大きいです。
    ただし、これはサロン側にとっては最初のうちは大きな負担にもなる投資といえます。
    講師が出来るスタッフがいないようであればそこから始めなければなりませんし、カリキュラム的にも本当にしっかりとした仕組み作りが必要となります。

    もし自分のサロン的にそこまでは出来ないというのであれば、前述した社会保険などのことを含めて、応募者が来やすいような体制を作ることも方法です。
    これもよくお話しすることですが、ネイルサロンにとってネイリストはいちばん重要な存在ですので、このことを頭に入れて求人条件を考えていくことです。

    求人に応募者が来ないと思っているだけでは何も始まらないので、まずは何が出来るか? ということを考えて動くことです。
    モチベーションや意識を上げるのではなく具体的な行動が必要です。
    それも軸からブレない行動です。
    ただしあまり無理をしすぎると続きませんので、自分のサロンの現状をよく見ることも忘れてはいけない部分です。

    そして重要なのは、どこを見て準備しているか? ここです。
    そのためにも自分のビジョンをしっかりと持っておくことが必要です。
    仕組み作りはすぐには出来ないものですが、自分のサロン経営の先を見据えて今からどのような動きをしていくか? ここが大切だと思います。

  • ネイルサロン経営マーケティング2017.05.31

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンを始めるのであれば、まずそのコンセプトを決めることが大事です。
    それによって全てが変わってくるからです。

    今回は、コンセプトによるサロンの立ち上げ方についてお話ししていきます。

    コンセプトに合ったサロン作り

    自分はどんなサロンをやっていきたいのか? これによって、サロンを出す立地条件などもそうですしネイル用品などの商材ももちろん変わってきます。
    激安で時短、でも流行りのアートをガンガン出来る店であるならば、多少駅から距離があっても激戦区ではなければいけるかもしれません。ただし、その地域に集まるお客様層のニーズを考える必要はありますし、立地条件はやはり大事です。

    また、激安店が高価なジェルや今話題のジェルを使用して、豊富なカラー展開をしていくのであれば採算が合いません。
    安かろう悪かろうではダメですが、当然のことながらビジネスなので、ある程度の線引きは必要となってきます。
    逆に高品質の高級店を目指すのであれば、クオリティの高いジェルを揃えていく必要があります。
    この商材に関しては、ネイルをビジネスとして見ているオーナーと、ネイルが好きで始めるオーナーやネイリストオーナーとでは全く違ってくると思います。

    ビジネストしてネイルサロンを始める場合、ネイルのことがまったく解らないオーナーもいると思うのですが、解らないからといって全てをネイリストに丸投げする、というのはNGです。
    ネイリストにしてみれば、自分たちの使いたい、使いやすい商材がいいわけですから、経営状態や採算を度外視したものになってしまうことも考えられますし、これでは続きません。
    全てを丸投げするということは、ヘタをするとスタッフたちに現場を支配されてしまうことにもなりかねません。

    そしてネイルについて知り尽くしているオーナーの場合でも、趣味でサロンをやるのではない限り、自分の好みを優先させるというよりはしっかりと収益の出る採算に見合った考え方をする必要があります。
    特にネイリストオーナーなどだと、こだわりがあまりに強いという傾向もありがちなので、そこは注意が必要となってきます。

    これはジェルなどの商材に関してだけではなく、全てのものに対していえることです。
    ネイルが解らないオーナーや経営がよく解らないネイリストオーナーならば、それぞれが解るパートナーやアドバイザーがいれば安心ですし、または信頼できる知人に相談してみることも必要です。
    解らない部分でも強引に自分だけで推し進めるのではなく、他人の意見を聞くということも経営者としては大切です。

    経費をかけないで、お客様にとって快適な空間を作る工夫も

    大げさにいえば、単価12000円のネイルサロンのイスが座り心地の悪い簡易的なもので満足して貰えるわけはありません。
    同じように激安店に来るお客様がフワフワの高級ソファを求めているわけではないのです。
    もちろん、快適な空間があるに超したことはありませんが、やはりコンセプトに対してバランスの取れた空間作りというのも大切です。

    もし資産に余裕があってこだわることが出来るならばそれもアリかもしれませんが、装飾や空間作りに重点を置きすぎるよりは求人などの方に投資した方がいいと思いますし、運転資金や不測の事態に備えて現金は残しておいた方がいいでしょう。
    本当に大切なのは、お客様にとって満足できるサロンなのか? ということです。
    どんなに店内がキレイで豪華でも、施術内容がイマイチで意味がありません。
    また、いいネイルが出来たとしても、接客態度などに問題があるようではこれもまた失格です。

    激安店であろうと高級店であろうと、ご来店頂いたお客様が満足できるサロン作りをすることが基本です。
    サロン内が不潔だったり汚かったりするのは論外ですが、そうでない限りは、しっかりとした施術の出来るネイリストを集めて、さらに経費のかからない接客接遇などの教育を徹底していく。
    これができるかできないかが勝負になってくると思います。
    お客様が“またこのサロンに来たい”という空間作りは、決して店内の装飾にあるわけではないのです。

    まずは自分のネイルサロンのコンセプトを明確に決めて、それをしっかりとスタッフたちと共有すること、そしてそれに見合った準備をしていくことが重要なのです。

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