知識集
こんにちは。
仲村和也です。
経営に関してネイルサロンが初めてという方や、現在他にも経営をしていて副業でサロンをやりたい方、以前経営をしていたけれどそれを辞めて新たにネイルサロンをやろうとしている方など、色々な方がいると思います。
今回は、以前何かしらの経営をしていたが上手くいかなかったという方にスポットを当てて、話しをしてみたいと思います。
一度経営で失敗を経験してしまうと、もう二度とやらない、出来ない、という方が多いと思います。失敗するということはそれなりの理由があるわけですが、「従業員に裏切られた」「予想より遙かに集客数が少なかった」「思うように収益が上がらない」など、あれがこうだったこれがこうだったと、トラウマになってしまうことも沢山あると思います。
自分がもう一度やろう…と思ったとしても、さらに周りの反対も大きくなることでしょう。
ですが、初めから成功している経営者などはそう多くはいないものです。一時的に成功したとしても、それが長く続かずに苦労している方も沢山います。
失敗して苦労を重ねて、経営の難しさを知って初めて、成功の道を歩み始める方が大多数ではないでしょうか?
この事を考えると、再チャレンジする事は良いことだと思います。
ただ、自分には向いていなかった、とスッパリ辞めるのももちろんありです。経験を元にそう判断したのならそれがいいと思いますし、変に固執して失敗を重ねてしまうようであれば、違う方向を模索した方が賢明でしょう。
どんな成功者にも共通していえるのは、粘り強く諦めないことと、過去を反省して失敗を分析する力があることだと思います。
何が原因で失敗してしまったのか? あの時の判断は間違っていなかったのか? 他に方法はなかったのか? など、単純で当たり前のことのようですが、ここを明らかにせずに過去から逃げたまま再チャレンジしても、必ずまた同じ過ちを繰り返すのがオチです。
また、失敗したことを自分以外のせいにしてはダメです。もちろん、外部的な原因によるものもあるかもしれませんが、それを見抜けなかった自分にも責任はあるわけです。
「失敗は成功のもと」ということわざがありますが、この言葉の意味は、失敗することで自分のどのようなミスが原因だったのか、何をすると失敗してしまうのかが解るので、それを改善すれば成功へ繋げることが出来る、という意味です。
嫌な経験を思い出すのは辛いことですが、そこから眼を背けずにじっくりと考えてみることはとても大切なことです。もし、自分ではどうもよく解らない、というのであれば経験豊かな経営者の知人などに相談するのも方法のひとつです。成功している方であればアドバイスのひとつもしてくれるかもしれません。
再チャレンジを考えるのであれば、まずその前にこれまでの自分の行動を分析するのです。そこから見えてくるものはきっとあるはずです。その時に初めて「失敗は成功のもと」になるんだと思います。
学生のスポ根ドラマみたいなことを、と思うかもしれませんが、これはビジネスの上でも必要なことだと思います。
自分が正しいと思ったことをして失敗したのであれば、それを軌道修正しながら諦めずに再チャレンジしてみることです。一度では解らないこと、というのもあると思います。ただし、無駄に時間と資金をかけるわけにはいかないので、前述したようにしっかりと自分の過去の失敗と向き合うことは必要です。
初めて経営に携わるよりも、過去に失敗の経験がある方の方が断然強いはずです。それは、お金を払ってどんなセミナーに行くよりも、どんなノウハウを買うよりも、実体験に勝るものはないからです。
もし再度の挑戦をしたい方がいるのでしたら、過去をじっくりと見直して、改めてチャレンジして貰いたいです。
こんにちは。
仲村和也です。
これまで話してきたように、私はよくビジョンといいます。そしてそのビジョンをマイサロンのスタッフたちと共有できればそれがベストだと思います。
ビジョンを深く共有していくことはなかなか難しいかもしれませんが、オーナーとして、スタッフたちにより良くなっている未来、将来を想像させて見せられているか? ということは大切だと思っています。
スタッフたち一人ひとりが、“このサロンで働いていると自分はこうなっていくであろう”とリアルに描いていけるようにするのは重要なことです。これが描けていないと、より条件の良いサロンに移ろうとか、ある程度働いたら違う仕事に就こうといった流れになるのが普通ですし、そうではないけれど今はネイリストでいればいいや、というスタンスのスタッフだと、なかなか成長はしないと思います。
やはりスタッフたちみんなが、サロンと共に成長していきたい、目的に向かって一緒に頑張っていきたい、というような意識を持てるようにするのがいちばんです。お客様に対してももちろんそうですが、スタッフからサロン(会社)に対しての期待値を高めることがスタッフ自身のこれからの成長に繋がっていくのです。
スタッフとこういう話しをする機会というのはあまりないかもしれませんが、例えば業務ミーティングなどの際に、時々は自分のビジョンや現状などを伝えていくこともできると思います。
経営者として、必要以上のことを話すことはありませんが、「こういう目的で頑張っていて現在はこのような状況だ。これからこういうことをやっていこうと思う」というようなことを伝えることで、オーナーの考えも解るでしょう。ビジョンを伝えてそれに共感しているのであれば、スタッフ自身も自分がやらなければならないことが見えてくるかもしれません。
ネイルサロンというのは、ネイリストを始めとする人材が全てだと思いますので、スタッフたちの成長はそのまま会社としての成長になります。
オーナーが明るい未来で魅せる…このサロンにいてこれくらい頑張れば、数年後には自分はこんなポジションになれるかもしれない、とリアルに描いていける。これが重要です。
ですが、初めから大きな事をいう必要はありません。スタッフたちは思っているよりもしっかりとオーナーを見ていますので、大言壮語になってしまうと逆に不審がられてしまうだけです。自分自身のことを考えても必要以上にプレッシャーにもなるでしょうし、スタッフたちへの発言を優先するあまりに、サロンの経営に支障をきたすようなことになっては元も子もありません。
オーナー自身が一貫性を持つことも大切です。いうことがコロコロと変わってしまっては周囲の人たちも戸惑ってしまいますし、オーナーに対しての信頼感もなくしてしまうでしょう。そのためにもビジョンというのは重要になってくるのです。確固たる信念を持っていれば、多少のことではブレるはずはないと思います。
その上で、しっかりとした使命感でサロンを運営してビジョンを伝えていく。そしてそのビジョンに対して少しずつでもきちんと進んでいく姿を見せることが、スタッフたちからの信頼となり、彼ら彼女ら自身もサロンにいることによる将来像が見えるようになるはずです。
必ずしも目的が一緒である必要もないと思いますし、そんなことは少ないかもしれません。ただ、その目的を達成する過程の中で、共感し合える部分があって一緒に頑張れるのであれば、それでいいのではないでしょうか?
オーナーとしては自分のビジョンと同時に、スタッフたちの成長や目的の手助けもしていきたい、というような意識を持つこと、それを伝えることも必要だと思います。“このサロンにいることで自分の未来が見えてくる”、スタッフそれぞれがそう感じて働けるような環境にすることが理想ではないでしょうか?
こんな不安定な時代ですし、誰しもが何かしらの不安を抱えて生きていると思います。そんな中で、働くということは人生において大きなウェイトになります。
スタッフの一人ひとりが、マイサロンで働いていることが誇りだと思って貰えるようになれば、とても素晴らしいことだと思います。
こんにちは。
仲村和也です。
これからネイルサロンを始めたいという方は沢山いると思いますが、どんなサロンを作りたいですか?
まずはこれを明確に持つことが大切です。
「自分はなぜ、このサロンを作るのか?」をスタッフや周りの人間に胸を張って説明できるかを考えてみて下さい。
これはネイルサロンだけにスポットを合わせる必要はありません。ゆくゆくのビジョンの第一歩としてネイルサロンを経営する、ということもあっていいと思います。
そして当たり前ですが、それに見合ったサロンを作らなければいけません。
安価で定額制のサロンなのか、技術力に特化した高級なサロンなのか、オールマイティーにどんなネイルにも対応できるサロンなのか、目指したい内容によって立地条件や求人のやり方、ネイリストたちの人件費、揃えなければならない商材、サロン店内の雰囲気の作り方など、全てが変わってきます。
そして何よりも来店して下さるお客様たちが違います。
最初にしっかりとしたビジョンでサロン作りを行わないと、これらの準備段階で必要以上の経費をかけることにもなりますし、実は役に立たなかったりお客様の要望に応えられなくなる可能性も出てきます。サロンがオープンした後にこれらを修正していくとなると、さらに無駄な出費と時間がかかることになります。何より、お客様やスタッフたちに迷惑がかかってしまいます。
平均価格3900円のサロンと9000円のサロンとでは全く違うはずですし、明確なビジョンがなければ、サロンの状況によってはどんどんとブレてきてしまうので注意が必要です。
その結果、スタッフやお客様の奴隷のようになってしまうオーナーも残念ながらいるのです。
もちろん、お客様の声に応えることは重要ではありますが、あれもこれもと受け入れていては経営が成り立たなくなってしまいます。これでは本末転倒といえるでしょう。
もしどんなサロンを作りたいのかに迷ったら、自分のサロンには“どんなお客様にご来店頂きたいか?”という視点で考えてみるのもいいかもしれません。
例えば、学生や子育てにお金のかかる主婦の方にご来店頂きたいのか? それともバリバリと働くビジネスウーマンの方なのか? 高級住宅街に住むような方にご来店頂きたいのか? などお客様のターゲット層をしぼることで、どんなネイルサロンを作ればいいかが見えやすくなってきます。
ターゲットがはっきりしていれば、それに見合ったお客様が来店してくれることになり、「あのサロンはこういった要望にしっかりと応えてくれるので安心」というイメージが定着することでリピーターも増えるでしょうし、口コミで新規のお客様に来店して頂ける可能性も広がります。
ちょっと異なりますが、いい立地条件の物件が先に見つかったということもあるかもしれません。この場合には、自分のやりたいターゲットというよりは、その地域の特性からターゲット層を考える必要も出てきます。自分の希望通りでやりたいのか、臨機応変に考えていくのかによって変わってくるとは思いますが、最終的なビジョンに合っていればこういうパターンでもいいかもしれません。
また、ビジョンによって異なってはきますが、ある程度お客様のターゲット層が固まって来店して頂けるようになると、さらに異なるターゲット層を狙っていくことも考えるかもしれません。この場合には、当然それまでのターゲット層に対する技術や応対の質は落とさずにすることは必須です。商材の追加や新たにネイリストを募集することになるかもしれませんし、このことでどっちつかずになってしまい、せっかくご来店頂けるようになったお客様たちに見放されてしまっては意味がありません。サロンのターゲット層を広げるという選択肢もありだとは思いますが、十分に注意が必要です。
オールマイティーに愛されることがもちろん理想ですが、それはなかなか難しいことです。まずはターゲットを決めて、そのニーズに答えられるように集中することも大事だと思います。
こんにちは。
仲村和也です。
人には誰しも得意なこと、不得意なことがあります。
オーナーになる方にも色々なタイプの方がいると思いますが、全てのことをひとりで完璧にこなしていくのは不可能です。
ビジネスを上手くいかせるためには、自分の不得意な部分をきっちりカバーしてもらえる人間を探すことも大切となってきます。
例えば、細かい数字などを見るのが得意でも、スタッフたちをまとめたり指示を出すのが苦手な方もいますし、逆にスタッフをまとめるのは上手いけど数字やデータ分析は苦手という方もいます。ですがこれは、どちらのタイプがいいかという話しではありません。
成功する経営者には、その苦手な部分を上手くカバーしてくれるような人間が必ず側にいます。
また、こういう経営者には、自分と同じビジョンを持つ分身のような存在を作ることを頭に置いている、という共通点があるといえます。
どんなことでもひとりで出来てしまえばカッコいいでしょうし、何より自分ひとりの思い通りに物事を運びやすくなることでしょう。ですが、無理して苦手な部分をやってもヘタにに時間がかかる上に上手く行かない可能性の方が大きいと思います。そんなことをするよりも、信頼できるスタッフに任せた方が効率も結果もいいはずです。
どんな業種でもそうだと思うのですが、現在では、例え何でも出来る能力があったとしてもひとりで全てをやるよりは、分業するというのが当たり前になってきています。その方が一人ひとりの負担も減りますし、精神的にも楽になるからです。これはサロン経営にも同じことがいえると思います。
ひとりで出来ることは限られているということをしっかりと理解して、任せられる人をきちんと見つけたり育てることの出来る人が、経営者としてビジョンを叶えていけるという法則があると思います。
ネイルサロンをやっていく上で、誰に何を任せるのか? この見極めを間違えるとサロンを上手くいかせるのは難しくなってきます。
前述しましたが、オーナーである自分の直近の存在として、同じビジョンを持つ方を置いて得意な分野を任せると、色々な面で物事がスムーズに運ぶようになるでしょう。ただし、信頼関係という意味でも、任せるからにはその方にある程度の判断を下して貰うようにすることも大切です。このためには、その方の持っている能力をしっかりと見極める必要があるのです。
そして、店舗展開をする場合にはやはり店長選びがとても重要な項目になってくると思います。日頃からスタッフたちとのコミュニケーションを取って、その適性を見抜いていかなければなりません。これを見誤ってしまうと店長をコロコロと変えることにもなり、サロン全体がまとまらずに上手く回っていかなくなってしまいます。
また、適性という部分でいえば、スタッフたちの意見を聞いてみる、というのもいいでしょう。スタッフの誰からも“この人が店長なら…”という声が聞ければ、人間的にも魅力があり、人を掌握する力がある証にもなるので適役といえるでしょう。
また、ネイルサロンに関して経験豊かなアドバイザーがいればいうことはありません。自分のビジョンを理解してくれていて全幅の信頼を寄せられるアドバイザーの方がいれば、さまざまな部分で力になってくれるはずです。これもまた、自分の苦手な部分をカバーして貰う方法のひとつです。
私の場合も、アドバイザーの方には大きな信頼を寄せていますし、この方がいないと何も回らないほどだといえます。
もちろん、オーナーとして最終的に責任のある立場は変わらないとしても、適材適所にスタッフたちを置いて任せて、みんなの力でサロンをやっていく、というのは理想の形といえるのではないでしょうか?
こんにちは。
仲村和也です。
先日、経営者は決断が多いという話をしましたが、それと共に多いのがストレスだと思います。
どんな職業にも色々なストレスがありますし、経営者だから多いということではないかもしれませんが、やはり従業員の生活を背負う立場である以上は、その覚悟が必要な分だけストレスも多くなるといえます。
あそこのサロンは順調だ、あのオーナーは成功しているなどと、羨ましく思うこともあるかもしれません。ですが、それは内情を知らなければ本当のところは見えませんし、実際成功していても必ず苦労しているところはあるものです。
誰であっても成功するまでには相当な時間と労力が必要だと思います。そこに行き着くまでには相当なストレスと闘ってきたはずです。
逆にいえば、ストレスに耐えてこられた人でなければ、成功は掴めない、ともいえます。
経営者としてさまざまなことに対応する中では、日々がストレスとの闘いといってもいいでしょう。ですので、ストレス耐性は経営者にとって大切な条件だと思います。
とはいえ、あまりに過度のストレスは身体を壊してしまう原因にもなってしまいますし、そのために仕事を休むハメにでもなれば意味がありません。
ストレスは知らず知らずのうちに蓄積するといいます。自分自身で“これはマズいな…”と思う状況になった場合には、ストレスを解消することも大切です。
オーソドックスな方法をいえば、「自分の好きな趣味の時間を過ごす」「散歩やエクササイズで身体を動かす」「読書や音楽を楽しむ」「家族や親しい友人たちと過ごす」「瞑想やヨガをする」などがあります。
要は、一時的に仕事のことは忘れて気分をリラックスさせる、ということです。もちろん、この間も仕事のことは頭から離れないかもしれませんし、リラックスしたからといって問題が解決するわけではないのですが、少しでも精神的にリフレッシュできれば、違った角度から物事が見えてくることもあるでしょう。何より身体が壊れるのを防ぐことが出来ます。
そんなことをしているヒマは無い、と思うかもしれませんが、ストレス対策や体調管理のために身体を休める、ということも仕事の内ではないでしょうか。
ストレスがなくなる、ということはまずあり得ないことですし、であれば、ストレスと上手くつきあっていく、自分のストレス耐性の度合いを知ることも重要だといえるでしょう。
コンサルティングに入らせて頂いたときに、“数字を見るのが苦手”といった方も多いのですが、商売が上手くいっていないときほど、その数字に向き合う必要があるのです。
苦手だからそれを全て誰かに任せる、という手もありますが、それは自分がしっかりとその内容を把握できた上でのことです。
上手くいっていない状況ならなおさら、どこにどんな原因があるのかを数字からも現場からも目をそらさずに自分で見ること。これが出来なければ、問題の改善は出来ません。
例え苦手な部分だったとしても、まずは自分の目で、サロン全体の状態を隅々までしっかりと認識することが重要なのです。
どんなに人に任せてしまっていたとしても、物事の最終判断はオーナーである自分が下さなければなりません。そのときに状況を把握していなくては、正しい判断ができるわけはないのですから。
自分ひとりではシンドイようなら、店長やアドバイザーに助言を求めてもいいですし、内容によっては仲間であるスタッフに意見を聞いてみるのもありだと思います。また、シンドイ時ほどリフレッシュしてみる、というのも方法のひとつです。
売り上げが伸びなかったりスタッフがいうことを聞いてくれなかったり、お客様からクレームが入ってしまったりと、毎日色々なことが起きると思います。
ですが、ストレスを抱えながらもこれらをクリアしていくことが出来ての成功、なのです。
何をもって成功と呼ぶかは、それぞれのビジョン次第ですが、私も一経営者として、色々な試練やストレスを乗り越えていこうと思っています。
こんにちは。
仲村和也です。
オーナー業は毎日が決断、決断の連続だと思います。
当然、大きな経営判断もありますが、小さなものまでを含めるとなかなか休むヒマもないかと思います。
食事をしているときも布団に入った後も、肉体的には休息を取っているときでも頭の中では常に仕事のことを考えている方が多いのではないでしょうか?
ですがこれは経営者の宿命でもあり、自然とそうなってしまうものかもしれません。もっといえば、これくらいではないと経営者として成功しないともいえそうです。
サロンの経営に関することを始めとして、大きな決断はオーナーがしていくと思うのですが、日々の細かなこと、例えば仕入れひとつを取ってもオーナーがきちんと見て確認しながら決めていくことが重要です。雑多な部分をやってもらえればそれは楽になると思うのですが、ここをスタッフに完全に任せてしまうと、やはり無駄が生まれてしまうことが多くなります。
発注する業者や物の種類などが固定して決まってきたとしても、価格は常に動くものですので、定期的にチェックしていくことも大切なのです。経営を考えていく上で、変えなければならない部分もきっと出てくるはずです。
これは、スタッフとオーナーでは視点も立場も違うので、ある程度は仕方のないことと割り切る気持ちも必要かも知れません。現場なら現場からの立場で考えるスタッフと、全てのバランスを考慮することが求められるオーナーとでは、基本的に決定する基準が違います。きちんとチェックして、最終的なジャッジはオーナーがするようにしたいところです。
スタッフでは、よほどの変化でもない限り価格の変動などはあまり気にしないで発注するかもしれません。慣れていて使いやすいと思う商材であれば無条件で受け入れることもあるでしょう。ですが、立場を考えればむしろ当然のことだといえると思います。だからこそ、オーナーの目を入れることが大切なのです。
もし、スタッフに任せっきりの状態で何か問題が起こったとしても、スタッフを責めることはできないです。任せっきりにしたオーナーである自分に責任があるからです。こうなると結局は自分に返ってきてしまうわけで、楽になるどころか余計な仕事が増えてしまうことになるかもしれません。
ただ、ここに全く現場のスタッフたちの意見を取り入れない、というのであればそれもまた問題になります。
そのバランスが難しいところではありますが、一方的に指示するのではなくきちんと従って貰おうと思うなら、きちんとした理屈が必要です。ただただこっちの方が安いから…こっちのほうが良さそうだから…では現場は納得しないでしょう。ですが、スタッフとしては立場を考えればオーナーの意向に従うしかないわけですから、建前的には理解するようにしたとしても、心情的には納得できていない、ということになっていくはずです。
こういう部分が積み重なっていくと、スタッフたちの不満も溜まっていって大きな溝になりかねません。
「この商材を使いたいかもしれないけど、それを使っていくよりこっちを使う方がサロンの成長が早くなり、結果的にはネイリストたちスタッフ自身に還元されていく」「ビジョンを考えてサロンをこういう方向に持っていきたいから、これまでとは変わるけど慣れていって欲しい、スタッフたちのためにもなることだから」というような、具体的な説明をしていくといいと思います。
このときには、スタッフたちの意見を聞いておくのもありかもしれません。それをオーナー自身が判断すればいいのです。あまりに一方的になりすぎないように、現場が納得できるようにすればいいのです。
オーナーの考えが理解出来れば、スタッフたちの動きも必ず変わってくるはずです。
経営をするに当たって、ときにはスタッフたちに任せることも大切なことですが、最終的なジャッジはオーナーがしていき、抑えるべきところはしっかりと抑えて、しっかりとビジョンに向かっていって下さい。
オーナー業に集中するために必要なもの
こんにちは。
仲村和也です。
「オーナーになってみて大変なことは何ですか?」という問いを考えると、沢山の事があると思います。
今回はオーナーにとって大変なこと、といっても本来のオーナー業とは異なる別の意味での大変なことについて話したいと思います。
コンサルティングに入らせて頂いた際、私はオープンしたばかりのサロンについては3ヶ月は毎日のように顔を出すことをオススメしています。
ネイルのことが解らないと何も出来ないと思いがちですが、そうではなく自分に出来ることを徹底してやる、これでいいと思います。何をやるのかといえば、主に現場で出来る雑用などです。
私もそうなのですが、男性オーナーの場合は電話にも出られないので、サロンの掃除や両替、入金、必要なものの買い出しなど、自分に出来ることをやればいいと思います。
オーナーたるもの、細々した雑用をやるのはちょっと…と思う方もいるかもしれませんが、それは違います。現場に足を運ぶのは、お客様の入り具合を見たり、スタッフたちの働く様子を確認したりして、改善するべき部分がないかをチェックするためでもありますが、それだけではなくスタッフたちをサポートする、という大きな目的もあるのです。
オープンしたばかりのサロンというのは、ネイリストたちも慣れていないために思うように動けないことが多いのです。
ましてや新人ネイリストなどは技術や接客に精一杯で、周りが見えていないことが多々あるので、どうしてもサポートが必要です。
実際に現場で働いているスタッフたちやお客様を第三者の立場で見ることで、足りない部分や補えていない部分がよく見えてくるはずです。これをサポートするのは、最初のうちはオーナーの役目なのです。逆に考えれば、実際に現場をサポートすることで今後の経営に必要な部分が解ってきます。
お店に顔を出したものの、何もせずにただいるだけでは現場にとっては目障りな存在だけかもしれません。
ここで大事なのは、これらのことはオープン後のサロンが落ち着くまでにする、ということです。
もちろん、こういったことをずっと続けるスタンスのオーナーもいますし、それは悪いことではありません。ですが、望んでいないのにその状況にずっと振り回されっぱなしになっているオーナーの方が意外と多いのです。
これを解決するには、やはりマニュルを作ることが大切になってきます。
よく、マニュアルの作り方が解りません、という方がいますが、マニュアルというものは、こうして貰いたい、ということやクレームが来てしまった場合などでその都度内容が増えていくので、短期間にすぐ出来るというものではありません。
最初のマニュアル作りとしては、サロン内の作業に対して基本的な流れを作ってそれをまとめるようにすればいいと思います。
例えば、「両替」といった単純な作業をひとつとっても、“誰が、どのような状態のときに行うのか?”を、誰が見ても解るようにまとめておくことが重要です。
また、サロンの開店時や閉店時に必ずやらなければならないことや、掃除の仕方、お客様への対応の仕方やレジ打ちのときの決まりなど、作ろうと思えばその内容は多岐に渡ってきます。
これだけのことをオーナーひとりでやるのは大変でしょうし、現場のスタッフでなければ解らない部分も出てくると思うので、店長などの責任者に目を通して貰うといいと思います。また、オーナー自らがさまざまなことをサポートして体験しておけば、マニュアル作りにも役立つのではないでしょうか。
基本のマニュアルが出来た後は、先に話したように、後から気がついた部分やスタッフからの要望、トラブルがあったときなどに追加していきます。
追加していくことは大切な部分で、これがきちんと出来ているのといないのとでは、何かあったときに大きな違いが出てきます。
マニュアルは、スタッフたちが間違いのないように仕事をするためのものですが、同時に雑多なことでオーナーが手を煩わせないようにしてオーナー業に集中する、という意味もあります。
ですので、“マニュアルがあっても対処できないようなことがあれば連絡するように”というように決めておいて、そこで初めてオーナーに連絡が来るようにしておくといいでしょう。
マイサロンの場合には、何か問題があったときにはスタッフ→店長→アドバイザー→オーナーという順番で上がってくるようにしているのですが、今では私の所まで来ることはほとんどなくなりました。もちろん、報告や連絡は取るようにしています。
サロンがオープンしたての時期は別として、本来のオーナー業に集中できるように、しっかりとマニュアルを作っていくことが重要です。
こんにちは。
仲村和也です。
「投資と回収」についての3回目です。
今回は人件費についてのメリットについてお話ししていきます。
マイネイルでは、年末にトータル7人のネイリストの方が入ったことがありました。
ですが残念ながら、その内の2人は辞めてしまうことになりました。
ここでかかった投資額ですが、ざっくりというと7人×約50万円(デビューするまでにかかる、おおよその費用。「前回のその②を参照してみて下さい」)=350万円となります。
この7人は、全く筆も持ったことのない方や認定講師の方などもいますので、全員が同じ条件というわけではありません。
即戦力である認定講師の方はいきなり利益は出ますが、それだけに採用コストと時給が高いので、この7人の例はあくまでも平均としてこれくらい、と考えて下さい。
それではこの350万円に対して、リターンはどうなのか?
まずどんな広告媒体を使うにせよ、集客は出来ている(無駄なくネイリストたちが施術に入っている)状態と、1店舗に3人以上のネイリストがいること(3人以下の場合では固定費でまず売り上げが消えてしまうことがあるため)を前提にしてお話ししていきます。
ちなみにこの前提は、マイネイルや、都内・地方都市でホットペッパービューティーを使っているサロンの状態となります。損益分岐点の詳細部分は今回は割愛します。
今回の新人ネイリストの方が、将来的に50万円以上の売り上げになれば、純利益を約30万円ほど出すことが出来ます。5人が残ってくれたので5人×30万円となり、そのネイリストたちのおかげで月に150万円の利益が新たに生み出せるわけです。
こうなれば、デビューして3ヵ月で投資分を回収したことになります。
丸々1年で考えると、1800万円の利益です。投資350万円に対してこのリターンは、非常に大きいというわけです。
ざっくりとですが、これが「投資と回収」というわけです。
もちろん、この中にはいろいろな要素が絡んできますので、一概に全てがこうなるとはいえない部分もありますが、前述したようなネイルサロンの基本的条件が揃っているのであれば、大きいリターンは出やすくなるはずです。
最悪で、350万円を投資したのに全員が数ヵ月後に辞めてしまうようであれば、この投資は無駄に終わったことになってしまいます。
ですので、人材への投資を無駄にしないためにも、スタッフたちが辞めない環境作りが重要となってきます。
辞めない環境作りとは何か? これも細かく考えると深いのですが、いちばんの環境は賃金と人間関係とやりがい、ということになると思います。
賃金は高いに越したことはないのですが、それだけではなく、スタッフ同士やオーナーとスタッフとの人間関係、ひとくちでいえば信頼関係があれば、辞めてしまうこともなくなるでしょう。特にオーナーの場合、現場には入れないことも多いと思いますし、店長やアドバイザーの方からスタッフ同士の関係や現場の雰囲気などはある程度把握しておくことが大切です。
やりがいについては、オーナー自身のビジョンを話したり、スタッフたちの目的などを聞いたりして、スタッフが「このサロンにいれば自分が成長できる、目的に近づける」と考えて働ければそれがベストです。たとえ最終的な目的が違ったとしても、そこまでの課程で一緒に頑張ろうと思えるなら、やりがいを持って仕事が出来るでしょう。
また、スタッフたちが快適に働けるような環境設備も、無理のない出来る範囲で構わないので整えることも頭に入れておくといいです。
オーナーとスタッフ同士、ギブアンドテイクの関係も必要です。お互いがお互いのことを考えながら仕事を続けていければ、良い状況の時にはみんなで喜び、悪いときにも全員で助け合って乗り切ることもできると思います。
オーナーとしては人件費だけではなく、こういった部分にも資本の投資が必要になります。
ですので、先ほどのように1800万円の利益となっても、丸々がそうではなく、さらにそこから新たな投資をしていくことになります。投資と回収はこれの繰り返しによって成り立っていくわけです。
今回は3回に渡って「投資と回収」の話しをしましたが、会社というものは、このようにして大きくなっていきます。
もっと具体的に話せばいろいろなことがありますし、説明するのに数時間はかかってしまうことになります。この3回で、その雰囲気だけでも解ってもらえたなら、と思います。
オーナーが会社を大きくしたければ、この投資と回収の大きさと、スピードを上げていくことです。あまり無理をしすぎれば失敗する率も高くなりますし、チマチマしすぎていては大きくは出来ません。
ここのバランスをどう考えていくか? そこはそれぞれのオーナー様がどうしたいのか、ということがポイントとなってくるでしょう。
こんにちは。
仲村和也です。
前回に続いて、「投資と回収」のお話しを続けます。前回、ネイルサロンでは人件費がいちばんかかると話しました。ネイルビジネスは、お客様にネイルの施術をすることがビジネスです。
売りものは、お客様の代わりにネイルをしてあげる、という技術サービスです。ですから、人件費がいちばん多いのは当たり前のことといえるのですが、この人件費を払う前に、即戦力の方をサロンに入れること自体が中々難しくなってきています。
現在では、幅広い年齢層で多くの方がネイルをするようになっていますし、お客様たちもネイル技術を見る目が養われてきているので、当然技術的に優れているネイリストのいるサロンに集中することになります。
ネイルサロンの数が次々と増えてサロン同士の競争が激しくなっている中で、技術的にどうこういう以前に、まずネイリスト不足が解消されていないという現状があります。
即戦力の方が雇えないことで、ネイリストがいなくてサロンを閉めるオーナーも多くいます。集客はそこまで難しくはないのですが、人材不足で上手くいかないパターンというのを、本当によく聞きます。
こうなってくると、否応なしにネイル未経験の方を雇うことになります。この場合には、その方がネイリストとしてデビューするまでも基本的にお給料が発生します。
新人の方のお給料については、サロンによって色々なパターンがあると思います。デビューするまではお給料を全く出さないというお店もあるようですが、それは労働基準法に引っかかることになるので注意して下さい。
例えば、週40時間働いてもらうとして、ざっくり4週としてかけて160時間。都内の最低時給額932円(2016年10月1日に907円から25円値上げ)として、160時間×932円で149120円となります。
これに関しては、まだ施術には入れないわけですから利益は出ていない状態です。
そこにおおよその求人広告費が約5万円程度が加わります。
こうして考えると、新人がデビューするまでに3ヶ月かかるとすると、
約15万円×3ヶ月=45万円。
これにプラスして求人広告費約5万円なので、トータルで約50万円の投資が必要となります。
ネイリストは技術職でもあることから、少しの期間ですぐに実戦に出られるわけではありません。もし投資額を減らそうと慌ててデビューさせたとしても、きちんとした技術が身についておらずお客様離れが起こってしまえば、本末転倒もいいところとなってしまいます。
ちなみに、これは新人1人にかかる投資なので、もし2人雇えば100万円、3人だと150万円の投資額になっていきます。
もちろん、電話対応や雑務、施術の際のちょっとした補助など、新人の方でも出来る仕事は多々あります。
ですが、ネイルサロンの場合には“お客様1人対ネイリスト1人”でのビジネスモデルが基本なので、いくら雑務が出来たとしても、そこまで利益貢献が出来るか? と考えると難しいところです。このことから、人件費の投資としてやはり負担となってきます。
また、新人ではないにしろスクール出たてで実戦経験のない方などの場合、中には何も問題がなくそのまま施術していく方もいますが、大体は足りない部分を補いながらの施術になるはずです。
もしお客様からクレームが入るようであれば一時的にでも現場に出せなくなるかもしれませんし、そうなれば利益も生めなくなります。
いくら新人に投資をしたからといって、その方が必ず長く働いてくれるかといえば、その保証もどこにもありません。仕事を覚えてデビューして、少しでも利益を上げてから辞めるパターンもあれば、覚えた途端や覚えるまでもなく辞めてしまう、ということもよくあることです。こうなってしまうと、投資した分はそのまま無駄になってしまうわけです。
人を雇うということには、さまざまな出来事が起こるのは付きものですし、これを見越した上で人件費をかける、という気構えも必要となってきます。
他の部分で何か設備投資をして必ず利益が出る、という保証もないわけですから、ここがネイルサロン経営の難しいところでもあるのです。
ですが、そうはいっても上手くいけばリターンも大きいのです。
今回は人件費をかける上でのデメリット的な部分を中心に話をしましたが、次回ではメリットの部分、具体的なリターンについてお話ししていきます。
こんにちは。
仲村和也です。
いつもビジネスは投資回収業だ、と話していますが、なかなかピンとこない方もいると思います。
私はファイナンシャル・プランナーでもあり、仕事上その辺も扱っているので、この手のことは得意分野でもあります。
そこで今回から3回に渡って、投資と回収についての具体的なことを説明していきましょう。
これはネイルサロンに限らずどんな仕事でもそうなのですが、まず何をするにしても、ビジネスの中では投資が先になります。投資をしなければ、仕事を始めることすら出来ないでしょう。
そしてこの時に、いったいどの位の期間で投資分を回収できるのか? ということをしっかりと計算して計画を立てるのが、トップの重要な仕事になります。
ここが解っていれば焦る必要はありませんが、この分岐をしっかりと把握していないと焦ることになってしまいます。
会社経営の規模が大きくなればそれだけ投資金額も多くなり、上手くいけばリターンも大きいのですが、その分失敗したときは多大な損失を出すことになります。
大会社が倒産することもよくありますが、投資に対してリターンが小さければ損失ですし、回収できなければそれで倒産してしまいます。
よく聞く話しだと思うのですが、簡単にいえば、これが経営というものです。
しっかりと計画を立てて、回収できるものに投資をしていく。ハッキリいって、この繰り返しなのです。
この計画を上手く立てられれば、それは優秀な経営者ということになります。このことを考えると、ネイリストと経営者はまったく別だといっていいでしょう。
今現在、顧問をしているサロンがいくつかあるのですが、オーナー様たちから「私はネイルサロンをしたいので、その数字の部分を見て下さい」というケースが多いです。
この時に、ある意味ブレーキをかけることもあります。また、より良い情報を伝えて、少しの投資で大きなリターンを取って貰うためのノウハウをお教えすることが私の仕事です。
といっても、これだけで全てが上手くいくわけではありません。私の情報などを元にして、状況をよく見ながら自分なりに試行錯誤していくことが必要です。
数字が苦手、という方も多々いるとは思うのですが、この部分はしっかりと考えていかなければなりません。
今回は具体的なことがテーマですので、ネイルサロンを例にとって話しを進めていきたいと思います。
まず、ネイルサロンでいちばんかかる経費とは何など思いますか?
それは人件費です。ネイルサロンの経営では、仕入れにさほど経費はかかりません。
マイネイルの仕入れは約5%程です。これは店舗の拡大と共に下がっていきました。
仕入れの場合、仕入れ数が多ければそれだけ単価も下がるので経費も安くなっていきます。逆に、店舗が1店舗の場合ではやはり経費は高くなりますが、どちらにしても仕入れの部分もしっかりとパーセンテージを考えて計算して下さい。
特に、ネイルを知らない男性オーナーの方は注意が必要です。
どんなものがどれ位の値段で仕入れられるのか? 本当に必要なものは何なのか? また、いくら安いといってもサロンとして恥ずかしくない品質のものを仕入れるのは当然のことですので、これらの見分け方など、もし解らない部分があるようならば詳しい人に聞いて必ず確認することが重要になります。ここを適当にやってしまうと、余計な経費をかけることになりますし、後々も大変です。
基本的には、現場のネイリストたちが好きなアイテムではなく、あくまでも経営が成り立つものを揃えていくようにして下さい。
ネイリストたちが好むようなものの仕入れなどは、余裕が出てきた後からでも遅くはありません。もし、スタッフから理由を聞かれたとしても、きちんと説明して納得して貰えばいいのです。
そして、仕入れるものを変えていくときなどにも、店長らと相談しながら進めていくといいと思います。こういう場合には、もちろん経営のことは考える必要はありますが、ある程度はスタッフたちの要望に応えるようなものを仕入れていくことも必要かもしれません。経営が上手く回っているならば、ある意味でスタッフへの還元、ということでいいと思います。
ちなみに、マイネイルではスタート時は7%でやっていました。店舗が増えていったことで2%を抑えることが出来たのです。
ここら辺は、最初は大変でしょうが、しっかりと詰めることが重要となってきます。
それでは次回では、ネイルサロンでいちばんかかる人件費のことについてお話をしたいと思います。
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