知識集

「ネイルサロン」
  • オーナーについてネイルサロン 一般業務ネイルサロン経営ネイルサロン経営について2025.05.15

    こんにちは仲村和也です

     

    他社のビジネスモデルをリサーチして真似る事は賛成です。

     

    しかしそれが我が社(自分)に合うか?

    そこは大きなポイントです。

     

    新業態意外と自社でやってみたが失敗するケースは多く弊社でも

    色々と実験はしていますが通算は失敗の方が多いと思います。

     

    そこそこの資本力があっても失敗する時は大いにあります。

     

    しかし今後のネイルサロン経営で

    残って行くためには

    色々と他社の使えるモデルは真似る。

    これは必要です。

     

    そのためのポイントは

    ・いきなり大きくやらないまずは実験程度で。

    ・自社の強みを活かせるモデルで

    ・基本的に数を捌かないと

    ・利益がでないモデルはしない

    ・無駄に長く挑戦しない辞める決断も大切

    このあたり注意をしてください。

     

    また新しいビジネスばかりではなく

    既存モデルのブラッシュアップも必要です。

     

    そもそもネイルサロンを15年程やっておりますが

    売上の構成比率は大きく変わっていません。

     

    そしてネイルの単価も大きく変わっていません。

    もちろん当時と比べて弊社でも2500〜4000円(店舗により差があります)

    上がっていますがそれよりも人件費やその他価格高騰により

    「利益」は減っていきます。

     

    これは弊社もそうですし

    他社もその傾向にあるとは思います。

     

    業態を変えたりも大切ですが

    時代に合わせて常に既存ビジネスのブラッシュアップも必要です。

     

    メニュー構成やプライスも変更などもそうです。

    意外とそこを放置しているサロンも多いのでそこを変えるだけで

    集客力が上がったり利益率が上がる事もあります。

     

    新業態の調整と既存モデルのブラッシュアップ

    こちらを考えていくのはオーナー業の大切な業務です。

  • ネイルサロン経営2017.08.23

    こんにちは。

    仲村和也です。

    新規サロンが数店舗オープンしました。
    場所によってはすぐに集客できているところもありますが、やはりスタート時は集客が伸び悩んでいるところもあります。

    スタートの段階からすぐにでも集客が出来ていればいいのですが、条件的に元々厳しいところもあります。
    ですが、それはオープン前の最初から解っていればいいことであり、それに対してしっかりと長い目で見た戦略を立てていけば大丈夫なのです。

    今回のテーマは、オープンして3ヵ月の間は何をすればいいのか? ということです。
    ➡ 続きを読む

  • ネイルサロン経営2017.06.27

    こんにちは。

    仲村和也です。

    私はいつもblogやセミナーで分業が大切、という話しをしています。
    ではなぜ、それほどに分業にこだわるのか?
    その理由を説明していきましょう。
    ➡ 続きを読む

  • ネイルサロン経営2017.06.27

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ビジネスをやる際に、経営戦略はとても重要なものです。
    そしてこれを考える上では、目先だけのことではなくある程度先を見越した計画が必要となってきます。

    今回は、年間計画についてお話ししていきましょう。
    ➡ 続きを読む

  • ネイルサロン経営2017.06.27

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンを経営していくにあたり、いちばん大切なのは何か?
    とよく質問されます。

    これは経営知識?
    モチベーション?
    スキル(技術)?

    など色々とありますが…
    まあ、これらも必要な部分ではあるのですが、
    私はいつも「資本」と言います。
    ➡ 続きを読む

  • ネイルサロン経営2017.06.22

    こんにちは。

    仲村和也です。

    これから出店されるネイルサロンはとても多いかと思います。
    出店コンサルタントで春オープンのサロン様たちも物件が決まってきて、今はそろそろ求人に入る段階です。

    しかし、これからまた人を雇うと様々な問題も出てきます。
    ここでいちばん考えなくてはならないのが、マネージメントです。

    ビジネスでいちばん難しいのは…

    いつも話していることですが、このビジネスで集客することは、ある程度まではそんなに難しくないです。
    ネイルサロンでの最大のポイントは、スタッフ管理なのです。
    恐らく、このブログを読んで頂いているオーナー様なら身に染みて解ることと思います。

    サロンの広告宣伝などは資本投資をすれば誰でも出来ますが、マネージメントはいくら資本を投下しても上手くいかないことが多々あります。要は、お金をかければ上手くいく訳ではないのがマネージメント、ということです。

    ここについて少しだけ詳しく話しますと、経営はシンプルに言えば、“物事を決める人とそれを実行する人”この2通りしかないです。

    TOPが決めたことを遂行する、極論はここに尽きます。
    これがないと組織の動きは一気に鈍くなります。
    よく現場のスタッフたちが動かない、ということも聞いたりしますが、
    なぜ動いていないのか…?
    ここです。

    指示を出しているのに動いていないのか?
    それとも指示をしていないために動いていないのか(要は考えさせて)?
    この2つでは全く違います。

    指示を出しているのに動いていないのならば、そこを改善することです。
    そして指示を出していない場合ですが、今4店舗20人以上のスタッフがいて思うことは、自分で考えて動くスタッフ…ということに期待するのはとても厳しいということです。
    これは現場のレベルなどということではなく、組織とはこういうことなのです。
    私も会社に勤めていた頃は、TOPの指示を待っていました。
    これが組織なのです。

    だから、オーナーは会社が上手く回るようにしっかりと指示を出す必要があります。

    指示を出すことの大切さと大変さ

    仮に自分の考えでスタッフたちがガツガツと動いてくれたら、たぶんその人たちは独立するでしょう…。
    これは当然のことです。これなら雇われてやっているよりも自分たちでやったほうがマシだと思うはずです。

    なのでオーナーであるあなたが明確な指示を出して物事をテキパキと決めていくことが大切なのです。
    ですが、指示の出し方に問題がある場合も多々あります。
    「何を」「誰が」「いつまでに」やるのかを明確にすることが、指示を出すことの基本となります。
    あいまいな言い方ではなくきっちりと指示を出して、さらにその内容をスタッフがしっかりと理解していることを確認することです。

    さらにいえば、やって欲しい内容にあったスタッフを選ぶ、ということも必要です。人には得手不得手というものがあるので、その人に任せれば大丈夫、と思えるスタッフに指示を出すようにしたいところです。
    これをするには、サロンにいるスタッフたちのことを把握していなければなりません。
    ネイリストオーナーであれば、一緒に現場に立っているので把握しやすいでしょうが、ネイルのことが全く解らなくて現場に入れないオーナーでは、そうはいきません。
    この場合には、アドバイザーや店長などの現場の責任者と相談することが必要です。

    これらが出来ていれば、指示を出すことでスタッフたちはその通りに動いてくれるはずです。
    こうすることで、現場スタッフたちのスキルを引き出してあげて下さい。

    また、もし指示をしないでも動くスタッフがいたとしても、その内容がサロンの方向性に合っていない、ということもあるかもしれません。
    もちろん積極的に動いてくれるのはいいのですが、やり方によってはサロン内がバラバラになってしまう可能性も出てきます。
    特に他店での経験のあるベテランスタッフなどでは、自分のやりやすい方法というものを持っているものです。
    こういうスタッフには、ただ動けばいいというものではなく、オーナーのビジョンやサロンに合った方向で動くように話しをすることが重要です。
    経験のあるベテランであれば、そこまでの突っ込んだ話しをしても通じるはずですし、する必要があると思います。

    ネイルサロンにとっていちばん重要なのがネイリストたちスタッフの存在です。
    そしてそのスタッフたちは十人十色でいろいろな人たちがいます。
    簡単に“現場がそれを実行”とはいかないでしょうし、それを全てのスタッフに…とまではオーナーは出来ないので、試行錯誤はあると思います。
    ですが、まずは「現場マネージメントは的確な指示からスタートする」、これが大切です。

  • ネイルサロン経営2017.06.22

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイル業界には、ネイル検定というものがあります。
    経営者からすると、有り難いことに国家資格ではないのでこの資格がなくても経営は出来ますし、マツエクのような国家資格の美容師免許ではないのでハードルは非常に低いです。
    ですが、国家資格ではないことで世の中ではその位置づけは低いかもしれません。

    そこは残念な部分ではありますが、今回はこのネイル検定がネイルサロンを経営するにあたって必要かどうか? というお話をしていきましょう。

    ネイル検定とはどんなものか?

    まずはネイル検定について、簡単にですが説明しておきます。

    日本ではネイリストになるために国家資格は必要ありません。
    ですので、最初にお話ししたようにネイル検定は国家資格ではないのですが、ネイルのことを何も知らない人が何の知識や技術もなくネイリストになれるわけではありません。
    当然ネイルの勉強が必要になるわけですが、検定を受けることで、自分のネイルに対する知識と技術がどれくらいのレベルなのかを知ることが出来ます。

    検定試験にはそれぞれ階級があり、上に行くほど深い知識と優れた技術を持っている、ということの証明になるわけです。

    ネイル検定には主催の団体によってそれぞれ別々の検定があるのですが、日本では公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)主催の「ネイリスト技能検定試験」が最も歴史が古くて知名度が高いです。
    JNECを例に取ると、試験は3級から始まり1級までの3段階。

    JNEC3級

    ネイルケアやネイルアートに関する基本的な技術とネイル用語などの基礎知識の試験

    JNEC2級

    サロンワークで通用するネイルケアやリペア、チップ、ラップ、ネイルアートに関する試験

    JNEC1級

    トップレベルのネイリストとして必要な総合的な知識と技術の試験

    というように分れていて、まずは3級から順番にひとつずつを受けていくことになります。
    そして検定試験に合格すると、そのレベルに応じた“ディプロマ”という認定証が貰えます。
    この“ディプロマ”を持っていることが、ネイリストとしての自分の評価になるわけです。
    国家試験ではないものの、ひとつのステイタスといえるでしょう。

    ネイルサロンでのネイル検定の必要性は?

    ここでお話しするのは、ルールとして必要かということではなく、商売として必要か? ということですが、これは今現在のネイルサロン業界を見る限りそこまで必要とはされていません。
    ビジネスとは、“お客様が望んだものに対して対価を払うこと”ですが、
    今、お客様がネイルサロンを選ぶ基準は何なのでしょうか?
    これを考えると、ネイル検定を持っているということよりも「お客様に満足して頂ける技術と価格」、こちらのほうが優先順位は高いはずです。

    もちろん、ネイルの世界では認定講師が偉いですが、ビジネスではお客様が相手となります。
    迷ったときには、お客様が何を求めているのか? ここを考えることが大切です。

    売り上げが高い=お客様のニーズがある、ということです。

    利益に関してはオーナーの手腕次第なので、ネイル検定が必要かどうかではなくて、お客様がそれを求めているのであれば必要、求めていないのであれば必要性がないということです。
    ない方がいいということではなく、ビジネスとして何のために検定が必要か? ということから考えてみることです。
    となると、今繁盛しているネイルサロンの在籍ネイリストの資格を見れば、これが解ってきます。

    ここまでのお話しは、サロンを経営するオーナーの立場でのことです。
    オーナーの中にはネイル検定を重要視する人もいるかもしれませんし、ネイリストの立場からすると検定が必要、と考えるかもしれません。
    また、ネイルの知識や技術を競う、という意味ではネイル検定はあった方がいいと思います。
    サロンにいるネイリストたちの知識や技術が向上するということは、悪いことではないですし、モチベーションも上がってくるでしょう。
    もし、自分のサロンのネイリストが検定を受けたい、というようであれば、まずはオーナーとしての自分の意見を伝えて、その上でネイリストに協力すればいいと思います。

  • ネイルサロン経営2017.06.22

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ブログもはや5年目になりました。
    最初はひょんなところからスタートしたのですが、このブログからコンサルティング事業部も立ち上がり、おかげさまでこの業務のスタッフにも恵まれて拡大しつつあります。

    現在、後藤の方もおかげさまで顧問が増えつつあり、私も枠を作ろうかと検討をさせて頂いていますが、このサロンビジネスがこれから先どうなっていくのか? ということをよく聞かれます。

    今回はそこら辺のお話しをしていきたいと思います。

    ビジネスとして考えるなら複数店舗に…

    この業界云々というよりも、まずビジネスとして利益を狙いたいのであれば、
    ビジネスモデル的にはサロンが3店舗以上欲しいところです。
    そうではないと、現場から自分が抜けても安定的なキャッシュを得るのは難しいと思います。

    ですがいつも言うように、オーナーであるあなたのサロンなのでそこは自由ではあります。

    私はいつも純利益50万を目指してきましたが、今はスタッフたちも20人を超えて福利厚生など色々あるので30万から40万といったところです。これの×4店舗、というのが利益です。

    しかし、経営というのはいつ何が起こるか解りません。
    月の利益が50万といっても予期しない出来事が起こるものです。
    これを考えても、やはり1店舗で安定的なキャッシュを…というのは無理があります。
    ましてや10年前ならまだしも、現在ではネイルサロンの数も増えていますし、これからはさらに競争が激しくなるのは目に見えています。

    これからネイルサロンをやりたいオーナー、もしくは今現在の状態に満足していないオーナーの方は、自分のスタンスを明確にすることが重要になってきます。

    どんなスタンスでネイルサロンをやっていくのか?

    ネイルサロンをやっていくにあたり、まず基本的なスタンスとしては2通りに分けられます。
    ネイルのことは全く解らないけれどサロンをやるビジネスオーナーと、自分がネイリストでもあり、さらにオーナーとしてサロンをやるネイリストオーナーです。
    ビジネスオーナーであれば、わりと話しは簡単です。
    単純に利益を追求することを考えればいいわけですから、いかに効率よく店舗を増やしていくか? ということに集中できます。

    ですがネイリストオーナーの場合だと、どこに軸を置くかで経営戦略の内容が大きく変わってきます。
    自分が現場にいたい、ホームサロンで稼ぎよりもネイルが好きなのでそこにいたい、というのであれば、それはそれで正解ですし、そうではなく、自分が現場から抜けて経営者として利益を追うのであれば、これからは店舗を増やして組織にしていくことは必須です。
    これは、実際に店舗展開をしている私が言っているので間違いはないです。

    店舗展開が進めば進むほどオーナーとしての仕事も当然増えていくわけですから、とてもではないですが自分が現場に立つことは不可能になってきます。今後は、ネイリストとして施術に腕を振るうのではなく、その経験を活かして経営をしていくということにシフトしていかなければなりません。
    ここをきっぱりと割り切ってサロンをやっていければ問題はありません。
    どっちつかずでやっていると、店舗展開を始められたとしてもどこかで問題が出てくるかもしれません。

    どちらのオーナーにしても、1店舗のみで利益を追求することは難しい時代だと思います。
    投資するところにはきっちりと投資をして、リターンを追究することです。
    そしてこの時に大切なことは、自分のビジョンをしっかりと持ってやっていくことです。
    さらに言えば、信頼できるパートナーを見つけることも重要です。
    ビジネスオーナーであればアドバイザーなどの存在は必須ですが、ネイリストオーナーでも自分のビジョンに共感してくれて共にやっていける存在があるのとないのとではかなり違います。

    ネイルサロンのビジネスは、これからさらにハードルが上がることは間違いのないことですので、そこで自分がどんな人生を生きていきたいのか?

    ここを明確にして行動していくことが大切です。

    年々、競争が激しく厳しくなっているネイル業界ではありますが、以前にも話しをしたように、まだまだ大きな可能性のある業界だと思います。
    自分のビジョンやスタンスをしっかりと確立して、ブレずにやっていくことがその可能性をさらに広げてくれるはずです。

  • ネイルサロン経営2017.06.14

    こんにちは!

    コンサリスタ・アドバイザーの後藤です。

    このブログでは記事を書くことは少ないのですが、開業コンサルタントの他、様々なサロン様に訪問して問題解決のために実際に現場に出ていろいろとやっている人間です(笑)。

    現場に出ていろいろやっている人間、というと大ざっぱな印象になってしまいますが、ネイルサロンが抱える問題はそれぞれによって違い、その原因を探って解決のための具体的な指導内容を提案・実行するので“いろいろやっている人間”というのがいちばんしっくりくるような気がします。

    そして実際に私とお付き合いをして頂いているオーナー様やネイリストさんは、普段私がどんな人物なのかをよ~く知っていると思うので、改めてこうやってブログを書くことがちょっと恥ずかしかったりもしています(^^;)
    はじめまして、の方も多くいらっしゃると思うので、真面目にお話しをしていこうと思います(いつも真面目ですが、いつも以上に!!)。

    伝えたいことが多く、長くなるかもしれませんが、お付き合い頂ければと思います!

    ■他店にも差をつける、サロンの現場でいちばん大切なことは…
    現場に出て、そのサロンの普段の営業風景を見ていていちばん目に付くのは、やはり「接客接遇」です。
    いくら素晴らしい店舗内装やネイル技術であっても、それらを伝える現場スタッフの接客接遇スキルがその影響を大きく左右します。

    今はネイルサロン自体の数も多くなり、お客様から選ばれるサロンではないと安定的な利益を出すのは難しいのではないかと考えます。

    サロンの考える“売り”には、様々なものがあると思います。
    安さを売りにしているサロンや通常2時間かかる施術内容を1.5時間で行うサロン、高技術を謳っているサロンや豊富なデザインを揃えているサロンなどが数多くある、というのが現状です。
    同じような“売り”を掲げているネイルサロンの中から、いかにしてお客様に選んで貰ってリピーターになって頂くかを考えると、「接客接遇スキルの向上は他店との差別化要因に繋がる」のではないかと思います。

    お客様がサロンに来店したら、ほとんどの時間はひとりのネイリストと対面で過ごすのですから、そこでお客様が気持ちよくお持てなしされるのかされないのかは直接サロンに対しての評価に繋がります。
    お客様は同じような“売り”を掲げているサロンをいくらでも選ぶことが出来ます。

    ちょっと話しがズレてしまいますが、あるテレビドラマでネイリストを扱っているエピソードがありました。
    そのエピソードでは、お客様の心を掴むのがとても上手いネイリストが登場します。彼女はお客様の手を見て触れて優しく話しを聞くことで、その人がどんな境遇にいてどんな悩みを抱えているかを見抜いてしまいます。
    ドラマではそのネイリストはその能力を使って悪いことをしてしまうのですが(^^;)

    もちろんこれはドラマであり、大げさな設定とはいえるのですが、お客様に対して1対1で接することで親身になっていろいろとお話をしたりする、という接客接遇スキルの部分でいうとネイリストとしてはとても理想的な姿ではありました。

    現場スタッフの意識が変わることでサロンも変わる

    私は、顧問として訪問するネイルサロン以外にも多くのサロンに行きますが、時々「えっ!?」と驚くような不快な時間を過ごすだけの接客を受けることもあります。
    たまたま担当したネイリストさんだけがそうなのかは解りませんが、せっかく自分好みのデザインが多いからと予約したのに、「これじゃリピートはないなぁ~」と施術されながら思ったりもします。

    技術の向上はスタッフ間で学び合う時間を設けているサロンは多いですが、「接客接遇」に対してはそこまで時間を設けているサロンは少ないように思います。
    このブログでもよくお話をしていますが、ネイルサロンというのは技術を提供する場であると同時に接客業でもあります。
    ですので技術と同様に、接客接遇スキルもとても大切な部分なのです。
    これは接客業であればどんなところでも同じだと思います。
    とっても美味しい料理が食べられたとしても、いい品物が安く買えたとしても、そういう店は他にもたくさんあるわけですから、お客様は気分の悪くなる接客をされたところには二度と行かなくなります。

    また、HPBの口コミ内容と件数、リピーター様の割合などは、接客接遇スキルを向上させることによって変わってきます!!
    そうなると、相乗効果で新規のお客様も増えます!!!
    もちろん、しっかりと指導してそれがきちんと実行されているかを現場が管理することが重要ですが…。

    約1年半ほど前に顧問で入ったネイルサロンでは、都内主要駅でオープンしてから8ヵ月が経っていて、口コミ件数11件のうちネイリストに対する悪い評価が大半を占めており、これを見たら他のサロンを選ぶだろうな…という状態でした。
    当然、リピーター様も少なく、ご新規様も多くなかったので売り上げも上がらず状態。

    現場に入って見てみると、デザインは地域に合っている、技術も悪くない、価格帯も価格帯も間違ってはいない、けれど接客接遇が口コミ通りで、これではお客様は居心地が悪いだろうな~、と…。
    さらにスタッフそれぞれがバラバラの動きで個々に悪いために、サロン全体の雰囲気がひと言でいうと“感じが悪い”のです。
    普段話しをすると、スタッフたちは明るくて笑顔も多いのに、とっても勿体ないことです。

    そこで、1日かけて接客接遇研修・スタッフ全員にロールプレイングで身体の動きまでを細かく指導しました。
    忘れてしまっていたり実際に出来ていない箇所は訪問日にその都度指導をしていき、次の月には今までになかった内容の口コミが入るようになりました。
    今まで口コミが入ると内容を見るのが怖くて全然嬉しいと思ったことがない、と言っていたスタッフたちが、初めて5つ星でとても楽しい時間でした。また来月もよろしくお願いしますという内容を確認したときに、「やばい、やばい、チョ~嬉しい!」と興奮したのをよく覚えています(笑)。

    現場スタッフの意識が変わったことにより、今ではスタッフ全員が「自分がお客様だったら」を基準にお持てなしができるまでに成長しました。
    結果として、今そのネイルサロンの口コミ数は200件近く、内容もほぼ5つ星、4つ星で埋まっています。
    「スタッフの気遣いが嬉しかったです!」
    「誰にやって貰ってもいつも楽しく過ごせます!」
    「親切に提案してくれてとても助かりました!」
    など、スタッフたちが頑張った分だけお客様の声も当初とは変わり、口コミを見て予約して頂くことも多くなりました。
    何よりスタッフが喜んでいたのは、お客様のお友だちをご紹介して下さることが大変多くなったことです。
    そして、リピーター率も毎月80%ほどの人気店になっています。

    ちょっとした微差で、お客様が受ける印象は変わる

    「やりたくないからやらなかった訳ではなく、どうすればいいのか方法を知らなかった」と言ってくれたスタッフが、新人スタッフに対して接客接遇研修を行っている姿を見て、本当に嬉しくなりました!!

    ちょっとした「微差」で、良くも悪くもお客様が受ける印象は変わるのです。

    その“小さな微差に気づくことが出来るスタッフがいる”というのは、ライバル店との差別化を考えるととても重要なことだといえるでしょう。

    接客接遇研修は、実際にサロン訪問して何が悪いのか? どこが足りないのか? もっとこうすると良いな、という部分を把握してからサロン毎に内容を作成しています。
    その内容を元にして研修を行うことで、各サロン独自の改善方法を取っていくわけです。

    特にHPBを使っているサロンでは、口コミというのはお客様のリアルな声を知ることができる貴重な財産です。
    それがあるからといって爆発的に集客が出来るというものではありませんが、ネイルに限らずマッサージサロンや飲食店、宿泊ホテルや温泉旅館などを決めるときには口コミって気になりませんか?
    パッと見で良さそうだと思っても口コミが悪いものばかりだと躊躇しませんか?
    ネイルサロン探しているお客様だってこれと同じだということなのです。

    もちろん口コミだけが評価の全てではないでしょうし、中には中傷的な内容のものもあるでしょう。
    ですが、基本的にはお客様からの生の声であり、良い部分はより伸ばし、悪い部分は改善するための格好の指針にもなります。
    色々なお店の口コミを見ると、味や技術などに関する評価はもちろんありますが、それ以上に店員やスタッフたちの態度など、接客接遇に対する内容のものがとても多いです。

    お客様からの、現場にいるスタッフへの評価は何よりの信頼になります!
    だからこそ、「接客接遇」っていうのはとっても大事なのです!!

  • ネイルサロンの物件について2016.05.27

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンを始めるにあたっては、店舗を構える物件や広告媒体、機材のレンタルなどさまざまな契約が必要になってきます。
    今回は、その中でも特に多くの費用がかかる店舗物件と広告媒体などの契約時の注意点をお話ししたいと思います。
    みなさんは契約書にサインするときに、きちんと内容を把握しているでしょうか? 当たり前のことのようですが、意外とあやふやな方も多いようです。
    どんな契約に関しても、契約後のトラブルを避けるためにしっかりとその内容を確認することが重要です。

    ■テナント物件の契約
    テナント用の店舗の契約は普通の居住用賃貸契約とは違って、その契約内容には色々あります。そして、貸し主と借り主の双方の話し合いによって、確認事項を決める場合もよくあります。
    契約形態としては主に以下の2種類に分かれています。
    『普通建物賃貸借契約』
    ごく一般的な賃貸契約で、契約期間が1年や2年です。借り主の解約意思表示がなければ、自動的に契約が更新されます。
    『定期建物賃貸借契約』
    10年や15年、20年などの長期に渡る期間の契約です。原則的には期間満了で契約が終了します。この賃貸契約の場合には、契約書とは別に書面の取り交わしが必要となることもあります。途中解約や再契約が可能かどうか、内装に手を入れる際の条件などの重要な内容は、契約前に充分に確認しておきましょう。

    そして解約時ですが、住居目的の賃貸契約だと1ヶ月前の退去予告が多いですが、テナントの場合だと3ヶ月から半年前の退去予告が必要になることもあります。これは住居用の賃貸であっても、テナントとして使用しているなら同じです。
    退去時には、住居用であればクリーニング程度で済みますが、テナントとして使用していたなら壁紙や床なども全て新しく変えなくてはならない、ということも多くあります。
    これらのことは必ず契約書に記載されています。もし不明な点があるようなら、必ず事前に確認しておきましょう。いざ退去するときに、その条件によって必要な費用はかなり変わってきます。
    また、居抜きの物件などはさらに注意が必要で、「現状復帰」はよくある条件です。「原状復帰」とは、退去時に物件を契約前の状態に戻すことで、居抜きの場合はどこに手を加えたかが判らないままにしてしまうと、後でとても大変な思いをすることになります。最初にどこをどう変えるのか、その内容を途中で変更した場合にも、ハッキリと判るように記録しておくといいでしょう。

    基本的に退去時の修繕の義務に関しては、
    ◎借り主の通常の使用による破損や損耗は貸し主の負担
    ◎借り主の故意や過失による破損や損耗は借り主の負担
    と決められています。これらの内容に関してもチェックしておきましょう。

    ■広告媒体の契約
    現在では、新聞や雑誌などの紙媒体に加えてインターネットでの広告などがあります。媒体によってはその契約内容が違うこともあるので、どちらにしても契約書をよく読んでおきましょう。
    広告媒体などには、契約の際にさまざまなキャンペーンを行っていることがありますが、では、なにを満たしたらそのキャンペーンが適用なのか? もしその条件を外れたときにはどうなるのか? などを細かく把握しておく必要があります。そのキャンペーンが自分に達成できるような内容なのかも見ておきましょう。
    個人で行う場合などは、広告に掛けられる資金は限られてくるはずですから、大きな額ではなくても予想金額を上回ってしまうと痛手は大きくなってしまいます。
    さらに、その広告媒体が自分のサロンなどにどれ位の効果を上げてくれそうかを考えておくのも大切なことだと思います。せっかくお金を掛けるのですから、最も効果のある媒体と契約したいものです。

    これらの他に、逆に従業員への雇用契約書などをオーナーが作ることもあります。この場合には、その文章について一度専門家にチェックしてもらうのもいいと思います。必要な内容が全て書かれているかは重要で、漏れなく書いたつもりでも後から抜けている部分が見つかることもありがちです。

    どんな契約書にしても、事前に内容を確認して、納得した上で契約書するようにしましょう。

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