知識集

ネイルサロン経営について
  • ネイルサロン経営について2016.04.07

    こんにちは。

    仲村和也です。

    私は「組織作り」や「分業」といった言葉をよく口にしますが、全ては“採用”からスタートします。
    採用というと、サロンの新規オープン時は別として、スタッフが辞めてしまったからとか、辞めてしまうからその穴を埋めるために、といった感覚になってしまうことが多いかもしれません。
    実質的にはそうかもしれませんがそうではなく、本来ならばオーナーが掲げるビジョンの実現のために計画的に行う、というのが理想なのです。

    即戦力か新人か?

    スタッフを採用する際に、やはり即戦力となる方が欲しい、というサロンは多いですが、キャリアのある方の場合、自分のやり方やそれまでいたサロンのクセのある方が多いので、その方をいかにコントロールできるか、ということがとても重要となります。

    これとは逆に、まだネイルスクールを出たての新人などの場合には、教育するのに手間と時間がかかります。技術に関してもスクールを出たからといって全てのメニューに対応できる方は稀といえるでしょう。
    ましてや社会人経験もなく新卒採用のような形になるスタッフだと、技術だけではなく接客面などの教育も同時にしていくことになるのでトレーナー的には初めは大変かもしれません。
    ですが、新人にはそれまでの経験がない分柔軟性や素直さがるので、ある程度教育することでそのサロンのカラーになってくれる可能性がいちばん高いともいえるのです。
    ただし全てのスタッフが新人では、オーナーネイリストやよほどの敏腕トレーナー、アドバイザーなどがいない限りは技術面の教育などには限界があると思います。

    このことを考えると、ネイルサロンを円滑に運営していくにはキャリアの方と新人をバランス良く採用する、というのがいいと思います。
    ここで大切になってくるのは、前述したようにキャリアの方に自分のサロンのやり方や方針をいかに理解して貰うかということです。その方が直接的な指導をしないとしても、一緒に働く上では新人への影響も少なくないはずです。
    もしサロンの方針と異なるようなやり方をしていれば、それを目にする新人にしても戸惑ってしまいます。
    キャリアのあるスタッフの場合には、理想をいえばオーナーのビジョンや方針に共感してくれるような方を採用したいところです。

    また、店舗展開をするときなどの採用では、既存のサロンのスタッフとのバランスもよく考える必要があります。スタッフの移動は可能なのか? 一時的な研修のためにしても、キャリアのあるスタッフを送り込んでも大丈夫なのか? そしてキャリアの方と新人とのバランス調整などを、全体的な状況から考えて決めていかなければなりません。ここを読み間違えると、既存の店舗と新店舗の両方でガタガタになりかねないので注意が必要です。

    サロンの未来を考えると…

    これはデータ的なものですが、ネイルサロンに限らずにスタッフの10年後の定着率を見ると、新卒採用=50%、中途採用=20%、スカウト採用=10%といったデータがあるようです。
    あくまでも数値的なものですが、どこにも染まっていない新人の定着率が一番高いということになります。
    社会的には、以前のように1ヵ所の会社にずっといる、というよりは転職が当たり前になっている現代ですが、そんな中でも、最初に入ったところでキャリアを重ねていく方もまだまだ多いのです。
    ちなみに、新人たちにずっとここで働こうと思わせるためには、オーナーやその会社のビジョンを伝えて、しっかりとした未来を見せることが必要です。ここにいれば自分にプラスになる、という意識を持ってもらうのです。

    自分のサロンで新人から成長していってくれるのであれば、やり方や方針は深く身についていってくれるはずですし、お互いの信頼度もより深くなっていくでしょう。これを考えると、ゆくゆくは企業として新人で固めた方が将来に強くなるといえそうですが、それはあくまでも理想の形ともいえます。現実的に考えれば、ここはやはりバランスだと思います。

    中途採用やスカウト採用の方の経験値と技術は、やはり即戦力としてありがたいです。
    キャリアと新人それぞれを活かしていくためにオーナーがどのように教育していくか? この指針を示していくことが大切です。

  • ネイルサロン経営について2016.04.03

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンが増えていくと同時に、価格も全体的に低価格になってきています。
    商売をやる以上、お客様の求めているものを求められている価格で提供するというのは、やはり重要なことです。
    ですが、求められているのは何も価格だけではありません。あらゆるものや考え方が多様化している現在、様々な部分でお客様からのニーズに応えることが大切です。

    以前では考えられない低価格での技術提供

    ジェルネイルが出だした頃というのは、ワンカラーやラメグラデーションなどでも約1万円ほどが相場でしたが、今では3000円台でも出来るサロンが沢山あります。オフ代にしても取るのが普通だったものが、他店オフでさえ無料になっている所もあります。
    また低価格、短時間で出来る簡易的なネイルをメニューに取り入れているサロンも見受けられます。

    激増したネイルサロンが生き残るための価格競争、というのももちろんありますが、そうなった理由は、何よりも高いニーズがあったからこそです。
    お客様たちみなさんが手軽にネイルをする時代になった、ということを大きな要因として、ネイルをする理由や頻度も様々で上がってきています。そんな中で以前の値段のままでは、お客様の来店頻度を下げることになってしまいます。
    “もっとネイルをしたいのにこの価格では…”ということになれば、それはニーズに反しているということになります。せっかく拡がってきているネイルの需要なのに、これでは意味がありません。
    このことから低価格化というのは、お客様が手軽にネイルをするためのニーズの結果、ということがいえるでしょう。

    値段以外でのニーズも考える

    値段以外でのお客様からのニーズはどうでしょうか?
    例えば、セブンイレブンなどのコンビニは低価格なわけではありません。それよりもスーパーに行った方が安く購入できることは誰もが知っていることです。
    ですが、セブンイレブンは「いつでもすぐ買える」という消費者たちのニーズに応えたわけです。尚且つ、どこのセブンイレブンに行っても同じ商品を買うことができる、ということも消費者からの信頼に繋がっていると思います。
    これが、セブンイレブンの登場以来、爆発的にコンビニが増えていった理由です。
    さらに、現在では当たり前の24時間営業や銀行系のATMの設置、郵便物の投函、一部の薬品の取り扱いなど、次々と消費者からのニーズを取り入れてきています。

    ファーストフード店などでも、一時は低価格1本での経営戦略が目立っていましたが、近年では逆に値段は高いけどよりボリュームのあるものや、高級素材を使ったメニューなども登場しています。

    反対に、消費者からのニーズという意味で大打撃を受けているのが書店です。あらゆるものがオンラインショップで買えて、電子書籍が普通になってきている今の時代で、苦境に立たされている最たるものといってもいいでしょう。色々と工夫を凝らして生き残ろうと必死に頑張っていますが…。
    これなどは、現在求められているニーズから外れてしまったことによる危機なのです。

    ネイルサロンも同じです。今求められているものは何か? を常に考えていく必要があるのです。
    極端な話しですが、現在2時間かかっているネイルと同じクオリティのものを10分で出来るサロンがあるのならば、忙しい女性が多い今の時代、高額であっても人気店になるかもしれません。
    また、ネイルアートとしての完成度も、より高いものや凝ったものを求めるお客様も増えてきています。ネイリストやサロン側としては大変なことだと思いますが、これらのニーズに応えることも必要になっています。
    さらに基本的な部分でいえば、サロンのメニューやクーポン内容なども、時代と共に多種多様に変化していかなくてはならないと思います。

    価格にしてもそれ以外の部分にしても、それを求めている層はどこに多いのか?ということを考えていくわけです。
    そして自分のサロンに来て頂いているお客様層からのニーズにピッタリと応えることが出来れば、それがいちばんです。

    今は低価格が強い時代ではありますが、それだけではなく、時流に乗って変化していくこと…これは重要なことなのです。

  • ネイルサロン経営について2016.04.02

    こんにちは。

    仲村和也です。

    よく経営というものが解らない…といったことを聞きます。
    そもそも、経営の意味とは何でしょうか?
    これに対しては、経営者一人ひとりによって答えが異なるものですし、一家言持っている方もいると思います。
    「会社を潰さずに、継続して成長させること」「顧客を満足させて、適正な利益を上げること」などを始めとして様々ないいかたがあるとは思いますが、最終的な意味合いとしては同じで、ひと言でいうと「継続的な投資、回収の仕組みを作る活動のこと」です。

    基本は投資と回収の繰り返し

    まず最初に投資をせずに経営は出来ませんし、また回収が上手く出来なくては継続することは不可能です。

    経営とは“投資→回収→再投資→再回収”、これの繰り返しです。

    このループの規模が大きくなれば企業は成長し、小さくなるならば衰退、継続できなければ倒産になります。
    経営をするのであれば、まずは自分が稼ぐことが大事です。
    そこから雇用も生まれますし、さらに仕入れや納税が生まれて、社会貢献に繋がっていくのです。
    ここまでにするにはかなりの苦労を重ねることになるかもしれませんが、ほとんどの経営者が体験していることです。その中で、自分なりの投資と回収のやり方を見つけていくわけです。会社を経営して大きくする、ということはそういうことです。

    しっかりとしたビジョンによる計画性が重要

    投資をする際には、当たり前ですが何でもかんでもという訳にはいきません。
    自分のビジョンをしっかりと持ち、そこからブレないように投資をしていくことが重要です。
    さらに、その投資による回収がどれくらいの期間で出来そうなのかをよく考えることも必要となってきます。ここさえしっかりしていれば、投資と回収のループはスムーズになっていくはずです。

    もちろん、いつも計画通りにことが運ぶとは限りません。そういう場合には軌道修正も必要となってきますし、一時的に投資規模の縮小も視野に入れることになるでしょう。無理をしないで我慢の時もあるでしょうが、ビジョンから外れないように、しっかりとした計画性があるのならば巻き返すチャンスは必ずやって来ると思います。

    また、回収が上手くいかないときなどに遅れ分を一気に回収できそうな案件を見つけると、つい手を出してしまいそうになりますが、こういう時こそ慎重な判断が重要となります。
    確実に回収できるという確信があるならいいでしょうが、その場しのぎの投資の場合にはあまりにリスクが高すぎます。
    それよりも、遅れている回収をどうしていくか? また、それに連動するような部分で解決策がないのかに目を向けていくほうがいいのではないでしょうか。

    “経営とは?”などと深く考えていくと難しいですし、キリがありません。まずはいかにスピーディーに初期投資をするか? そして回収が出来たなら次はどこに投資するか? を考えていきましょう。
    これを上手く仕組み化することが出来れば、他店舗展開はもちろん、他のビジネスに応用することも可能です。
    これらを上手くやっていくためにも、確固たる自分のビジョンを持つことも大切な要素となってくるでしょう。

    投資と回収。これを続けていくことが、会社の発展に繋がっていく重要な作業となります。
    今回は基本的な部分のお話しをしましたが、投資と回収についてはみなさんからの質問も多いので、機会を改めてさらに具体的なお話しをしていきたいと思っています。

  • ネイルサロン経営について2016.03.27

    こんにちは。

    仲村和也です。

    オーナーの日常というと、みなさんはどんな感じのイメージをお持ちでしょうか?
    優雅な日常を送っていると想像する方もいるかもしれませんが、多くの経営者たちは日々時間に追われて忙しく動いていると思います。

    もちろん、全てを部下に任せられるような環境を完成させている方も沢山います。
    私も、ネイルサロンに関しては右腕のアドバイザーや各店舗の店長にお任せしているので、現場に行くことはほとんどなくなりました。
    ですが、数字の管理はもちろん、まだ改善すべきところや今後はどのようにしていくかなど、考えるべきことは沢山ありますし、コンサルティングやセミナー、その他の仕事も含めるとやらなくてはいけないことが山のようにあります。
    ですので、そのための計画と自己管理は必須です。
    今日やること、今週中にやるべきことを常にチェックして動いています。

    もし私にアドバイザーや店長たちのような協力者がいなければ、とても仕事をこなしていくことは不可能でしょう。
    信頼できる協力者がいてくれるからこそ、そのような環境を作れたからこそ、今の仕事があると思っています。

    協力者のいる環境を整える

    これからネイルサロンのオーナーになりたい方も、まずは環境を作ることが大事です。
    特にサイドビジネスとしてサロンを始めるのであれば、右腕となる協力者の存在は正直にいって必須だと思います。
    今やっているビジネスがどのような形なのかにもよりますが、サロンの仕組みが出来るまでは、ほとんど付きっきりにならなければ成功は難しいといえるでしょう。
    理想をいえば、自分の分身ともいえるような協力者がいれば、これほど心強いものはないのです。

    また、女性で主婦業や子育てなどがある場合にも、協力者は必要となってきます。
    どんな仕事でも同じだと思うのですが、特にオーナーは最高責任者です。ここぞという時に「子どもが…」ということは難しいです。
    勘違いしないで欲しいのですが、だからといって子育て中に起業できないわけではありません。
    子育てを経験している方にしか出来ないことも沢山あると思いますし、むしろそのような女性の方が増えて欲しいと思っています。
    ただ女性の方の場合、現実的には男性以上に家族の協力というものも必要になってくるはずですので、こういう部分も考慮する必要があるでしょう。

    どんな状況にしても、まず始める前に、今抱えているビジネス、家庭や子育てなど、自分の現状を考えてどうするか? 何かあったときの対応は? といったことをしっかりと踏まえてみて下さい。
    もし考えた段階でやっぱり出来ない…というのであれば、その時には無理をしないでまたの機会にやればいいだけです。
    何とかなるか、で成功するほど甘いものではないことは覚えておいて下さい。

    どんな協力者を望むか?

    ひと口に協力者、といっても、そのパターンは様々だと思います。
    オーナーとしてのパートナーもそうですし(この場合は共同経営者になりますが)、アドバイザーや店長、そしてもちろん、サロンのスタッフたちにしても、ある意味では協力者といえると思います。
    協力者はひとりではないですし、同じビジョンを持って仕事をしているのであれば、様々な立場の人たちが協力し合って仕事をしていくものです。

    パートナーとしての協力者、部下としての協力者など、どちらにしても信頼できる方が側にいてくれる環境が作れればいいと思います。
    その中でも、特に優秀なアドバイザーの方がいてくれると、オーナーの仕事もかなり楽になるでしょう。ただ、ネイルサロンのことを知り尽くしているようなアドバイザーをいきなり見つけることは難しいでしょう。
    ある程度ネイルサロンに精通していて信頼のおける人がいるのであれば、自分の所でアドバイザーとして成長して貰う、というのも方法かもしれません。
    これは店長などでも同じだと思います。スタッフに、自分のサロンで重要な部分を任せられるように成長して貰う、というのも大事なことです。

    また、周囲の人たちに協力して貰うだけではなく、時にはオーナーとしてスタッフたちが仕事をしやすいように協力する、というのも大切なことだと思います。
    こういうことからも信頼関係は強くなっていくでしょうし、協力体制が構築されていくものではないでしょうか?

    今まで沢山の方を見てきていますが、経営者になる方たちは今回お話ししたことを含めて、どうすれば出来るか? ということを常に考えているように思います。
    やはり思考は大事なのです。

  • ネイルサロン経営について2016.03.26

    こんにちは。

    仲村和也です。

    私は常々、ネイルサロンを始めるのであればとにかく、存在し続けることが大事だ、と言ってきました。
    一度始めれば、お客様はもちろん、スタッフたちをはじめとして様々な方々がサロンと関わることになります。そういう方々のためにも、サロンの存在は維持していかなければなりません。
    ですが、商売をやる以上、辞めなくてはいけない時ももちろんあります。
    これは仕方のないことなのですが、この時に必要となってくるのが、タイミングと決断力なのです。

    辞める時期を見極めることが大切

    サロンをクローズするにも、オープン時ほどとはいいませんが色々とお金がかかってきます。
    テナントの原状復帰などはもちろんのこと、資材の廃棄や契約によっては広告媒体への違約金などもかかってくる場合があります。
    また、マンションサロンなどでは1ヵ月前の退去申し込みで済みますが、テナントの場合だと半年前には申し込まなければならないことも多々あります。
    これらを考えると、辞め時を間違えてしまうと莫大なお金がかかって大変なことになってしまうので、この見極めが大事です
    店舗や広告媒体などの契約内容は、契約の時点で解約条項までをしっかりと確認しておくと、後になって慌てずに済むでしょう。

    キャッシュフローがどうにもならなくなってからでは、サロンのクローズすらも出来なくなってしまいます。ギリギリまで頑張った末に、サロンを辞めることも出来なくなって赤字のまま経営を続けることになり、その結果破綻する、ということもよくある話しです。

    万が一にも、スタッフたちのお給料が払えなくなるといったことが起きたら大変です。
    オーナーとしての最低限の責任として、これだけは気をつけるようにしたいところです。

    ほとんどの経営者の方は、一度は様々な理由によって辞めなければならない状況に陥ることはあると思います。ですが、優秀な方の場合にはそのタイミングを決して見逃さずに、素早く決断するものです。

    サロンを売りに出すのも方法のひとつ

    クローズするときの方法のひとつとして、サロン丸ごとを居抜きで売りに出す、というのもありです。
    これは、売り手にも買い手にも両方にメリットがある方法なのでいいと思います。

    売り手の方は撤退にかかる費用がカットできますし、買い手はサロンへの初期投資費用が大幅に下げられる上に、顧客を引き継ぐことができます。
    さらにお互いの条件さえ合えば、スタッフもそのまま引き継げる場合もありますが、これは資材などとは比べものにならないほど価値があります。
    まず求人費用をかけなくて済むようになりますし、全員引き継げなかったとしても戦力になるスタッフがいるのであれば、求人をかけたとしても成功報酬が抑えられる新人を雇用して育てることができます。
    そして既にスタッフについている固定客については確実に引き継げることになります。

    ただし、この場合にはスタッフたちには事前にしっかりとした状況報告をしておく必要があります。
    スタッフが、オーナーが変わることを知ったのは変わる直前だった、というような話しも聞きますが、これではスタッフたちがその後の身の振り方を考える猶予がなくなってしまいます。
    まったく同じ条件で続けられるのならまだしも、それは買い手であるオーナーが決めることですし、売ってしまえば無関係、ではあまりにも無責任です。
    “立つ鳥跡を濁さず”という諺がありますが、オーナーの責任でサロンをクローズするわけですから、そこら辺はきちんとしておきましょう。
    ネイル業界も意外と狭いです。もし別の形でも業界に戻ることになったときに、この時のことが伝わって、スタッフが集まらなくなってしまう可能性もあるかもしれません。

    とにかく、売り手も買い手もタイミング次第になると思います。
    また、サロンを辞める時だけの話しではなく、情報収集や人脈作りもオーナー業にとってとても重要だということが言えます。何がどこでどう繋がるかというのはわからないのですから。

    そして、何よりも先を読んだ決断力が必要です。
    次の展開にスムーズに移行するためにも、しっかりとタイミングを読んで、スッパリと決断することが重要になってくるのです。。

  • ネイルサロン経営について2016.03.25

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンの経営を辞める理由のいちばんには、資金力の問題があると思います。この場合には、やりたくても続けられないというのが本当のところでしょう。
    そして次に来るのは、やはりスタッフの管理関係です。
    極端に言ってしまえば、資金不足ならお金があれば解決しますが、スタッフの管理が理由でネイリスト不足になってしまうと、これは一筋縄ではいかない、中々難しい問題になってきます。

    何が起こるかわからない…スタッフ管理の難しさ

    ネイルというのはワンオンワンのビジネスなので、ひとりスタッフが辞めてしまうとその穴は大きくなってしまいます。
    飲食店などのホールであれば突然の少人数でも、忙しいけど気合で乗り切ろう! などということが出来ますが、ネイルサロンの場合にはそうもいかず、どうにもならないのが実情です。

    サロン内の人間関係が上手くいっているかどうかは関係ないとしても、女性の職場ですので、結婚や妊娠、出産などのプライベートなライフイベントによって仕事を続けられなくなる場合も多々あります。
    そういう時には前もってなるべく早く伝えて欲しい、と言ってあったとしても、オーナーとしては何が起こるかわからないということを常に意識しておかなければいけません。

    病気や怪我のような一時的なものであれば普通に対処も出来るでしょうが、せっかく育ったネイリストなどに辞められてしまうと、また新たに費用をかけて求人を出して、また育てなければならない…。これが相当な労力と出費になることを考えていると、もうやってられない! という気持ちになることも否めません。
    また、新人だけではなく、キャリアがあって固定客を持つようなネイリストに辞められてしまうケースの場合では、スタッフ不足だけでは済まず、顧客までも減ってしまうことになります。
    これらは、例えどんなに完璧にスタッフ管理をしていたとしても、100%防ぐことは出来ないでしょう。
    この辺については、オーナーをされている方であれば痛いほどご理解して頂けるかと思います。

    日常的なコミュニケーションがピンチを救う

    スタッフ不足時に、どんな形であれ補欠人員をすぐにでも雇用できるようなサロンは中々ないと思います。
    その点に関しては、サロンを数店舗展開しているとスタッフの配置変えやヘルプを頼むなどの対応ができるメリットがあります。
    ですが正直な話し、ネイルサロンをやる以上、人を雇用する以上、この問題に対しての明確な答えは見つかりません。

    結局はスタッフと日々のコミュニケーションをしっかりと取り、早い段階で対応すること、そして新たに採用した際にも、早急に戦力に育てられるようなマニュアルや仕組みを作ることが重要になってきます。
    常にコミュニケーションを取ることで、スタッフ一人ひとりのその時点での状況も解ってくるでしょうし、さらに仕事に対してどう考えているかや、将来の展望などの話しもしやすくなるはずです。
    ただ女性スタッフ側としては、やはり男性のオーナーには中々話しづらいこともあるでしょうから、もしアドバイザーの方がいるようでしたら協力して貰うのがいいと思います。アドバイザーがいない場合でも店長や現場の責任者などにコミュニケーションを密にしてもらい、いざという時には早急に報告をして貰えばいいでしょう。

    コミュニケーションでお互いの信頼関係が築けていれば、緊急でスタッフが足りなくなってしまった場合でも、例えばその日が休みのスタッフでも声をかければ協力して貰えることも不可能ではありません。
    これはオーナーでもアドバイザーでも店長でも構わないと思います。とにかくスタッフから信頼される人間を作ることがポイントとなります。逆にいえば、スタッフの中にも絶対的に信頼できる人間がいれば、こんなに心強いことはないでしょう。

    さらにもうひとつは、オーナー同士の繋がりも役に立ちます。求人をかけていたオーナーが、既に自分のサロンでの採用が決定した後にもまだ応募があった場合などに、紹介して貰えるようなこともありますし、その逆も然りです。
    困ったときに助け合えるような、情報交換など色々なことを話せるような、そんな信頼のある繋がりを持つことも、自分のサロンを維持していくためには必要なことです。
    サロン内だけではなく、ネイル業界での人脈も、また大切にしていきたいところです。

  • ネイルサロン経営について2016.03.24

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンに限らず、何かしらの商売を始めたり起業することを賭け事のように思う方もいるかもしれません。
    確かにそういう部分もあるかとは思いますが、ギャンブルのように一か八かの感覚で起業したとしても成功はまず望めないでしょう。
    中には、ただただ好きなことをやっていたら、いつの間にか有名になってお客様の予約が1ヵ月待ち状態に…というような方もいるかもしれません。これはこれで素晴らしいことですが、ほとんどあり得ないでしょうし、そんな簡単なことではありません。
    ネイルサロンのオーナーになるためには、それなりの覚悟としっかりとした準備が必要となるのです。

    データや知識を得て、行動を起こす

    私はサロン運営に関して、思いつきやひらめきで動いたことはありません。
    全てはマーケティングやこれまでのテータ、知識を得て、それを分析してから動いています。
    自分の中である程度、「これなら大丈夫」という確信を持ってから動くようにしないと、積極的に物ごとに取り組むことが難しくなってしまいます。
    それが伴った上で、さらに行動力や運も必要になってきます。

    ですので、コンサルティングでもオーナー様のビジョンをお聞きした上で、これまでのマーケティングや知識などをお伝えしています。
    そして、ビジョンに対しての考え方やそれに見合う資金力がないようであれば、私は考え直した方がいいのではないか? とお伝えしています。
    例えば莫大な資金があって、ネイルサロンでもやってみようかな? といったテンションであれば、開業コンサルティングとして入らせて頂きますが、夢を持って融資を受けてネイルサロンをやりたい、という方には必ずしもやりましょう、とは言えないわけです。

    コンサルティングに関しては、良くも悪くもその方の人生に関わってきますので、安易にやりましょう、行きましょうというやり方は当たり前ですがしていません。
    先に話ししたように資金に余裕があって、副業などでサロンを考えているのであれば話は変わってきますが、開業するサロンに全てを注いでいるような方には、慎重に慎重を重ねてあらゆる角度からの分析をした上ではないと、とてもGOサインは出せないのです。
    ひと言でいってしまうと、要はサロンを開業するのに、その方の機が熟しているかいないか、ということです。
    もし状況が整っていないようであれば、先送りして再考する、サロン開業に向かってやらなければならないことをやっていく、というのも経営戦略のひとつといえるでしょう。
    何も焦る必要はないのです。全てが完璧だと思って始めても失敗する事もある、それが経営というものです。

    自分がリーダーシップを取るという自覚

    サロン経営に関しては、当然のことながら私自身もビジョンを叶えるためにも利益が必要です。
    それだけではなく、利益を出さなければスタッフも幸せにはなれません。
    だからこそ、サロン経営の仕組みやマニュアルを徹底しているのです。そして常にどうすればもっと良くなるか、というようにその先のことも考えています。

    もちろんコンサルティングに入れば、そういう部分もお教えしてはいきますが、コンサルティングをつけたから大丈夫…といったスタンスの方だと成功は難しいでしょう。
    あくまでもオーナーとして自分がリーダーシップを取っていく、という心構えと行動力が大切です。
    全てをコンサルタントに任せて、ただコンサルタントの言うことだけをやるような受け身の姿勢では、とてもその先やっていけないでしょう。
    解らないことは貪欲に吸収して、時には自分の考えをぶつけてみる。自分のビジョンに向かって率先して動き、それが間違っていればそうアドバイスもします。そのためにもコンサルタントはいるのです。
    コンサルティングは、成功を保証するものではありません。オーナーの方が成功するように解決策を提示して、その発展を助けるものです。サロンが成功するか失敗するかは、全てがオーナーである自分の責任となります。まずはこの気構えを持つことが重要なのです。

    私にしても、コンサルティングを決めたのであれば全力で力になりたいですし、ご相談頂くことは光栄に思っています。
    ご縁があって、色々なオーナー様やオーナーになりたいという方々と出会えることに、感謝しています。今後も皆様の経営の助けになれれば、幸いです。

  • ネイルサロン経営について2016.03.20

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイルサロンをオープンして、半年たっても赤字な場合、これは必ず何かしらの問題があることは間違いないでしょう。
    この問題に対してきっちりと向き合わない限り、赤字をなくすことは出来ないでしょう。最初から赤字なしでの経営ができるわけではありませんが、まずは半年をポイントにしてお店の状況を見直してみることも大切だと思います。
    今回は、サロンの赤字についてのお話をしていきます。

    赤字の理由と意味を考えてみる

    今は昔ほどその傾向はないかもしれませんが、銀座店がある、表参道店がある、といったことで、宣伝効果やお客様の安心感に繋がったりするステイタスをつける経営戦略もあります。
    これを考えて、例えばサロンが数店舗あってそのうちの1店舗などをブランディングのために一等地に出し、そこが赤字だったとしても他の店舗でそれを埋められるのであれば、これはありだと思います。

    他にも新人を教育するために店舗を出す、ということもあります。この場合には、新人ネイリストたちの経験の場としてのサロンということで、値段を下げたりしてお客様の関心を引くなどの方法が必要になってくるでしょう。
    もちろん、最初から新人育成のための投資と考えてそれ専門の店舗を出すというのもありですが、他の店舗数が多くて、余裕がないと厳しいかもしれません。

    これらのように、基本的にその赤字に理由や明確な意味があり、トータル的にみれば利益が上がっているなら本題はありません。
    また、経営全体を見た上で、将来のことを考えた投資的赤字だというのであればいいでしょう。
    ちなみにマイネイルではオープンして3ヵ月でトントン、4ヵ月目からは利益が上がるようにもっていっています。
    なぜこうハッキリと言い切れるかというと、そのように仕組みを作ったからです。
    以前にもお話ししましたが、利益がグッと落ち込む時期、というのももちろんあります。
    この場合にはその時期を見越した経営方針というものを立てれば済むことですが、そうではなくただの赤字であるなら、致命的な立地条件などでない限りは大きくいってしまえば仕組み作りが出来ていない、これだけだと思います。

    厳しい状態を乗り越えて出来上がるサロンの仕組み

    サロンの仕組み作りというものは、一朝一夕に出来るものではありませんし、私もこれまでに沢山苦戦してきました。
    ですが、この仕組みが出来てしまえば店舗を増やすこともリアルに見えてきます。
    問題はそこに辿り着くまでをどう乗り越えていくか、だと思います。

    赤字の場合、資金的にはもちろんですし、メンタル的にも余裕がなくなってきてしまいます。
    人間は追い込まれてしまうと、冷静な判断が出来なくなることも多いです。
    赤字になるということはどこかに原因があるのですが、そこには思考がいかずに、資金をどうするか、という方向に偏ってしまう場合も少なくありません。
    それで例え資金のメドが付いたとしても、その資金を再度つぎ込んだとしても、そうなった原因が解らないのですから、また赤字になってしまいます。この悪循環で結局サロンを閉めることになる、というパターンもあります。

    もちろん資金も大事ですが、まずはどうして赤字なのか? ということを徹底して検証することが重要です。
    お客様が入らない、リピーターが増えないというなら、サロンのある立地に対してニーズに答えているのか? 自分の店独自の売りはしっかりとあるのか? そこそこ利益を上げているのに黒字にならないなら価格設定に問題はないのか? 機材の仕入れに無駄がないのか? さらに言えば、スタッフの人数や技術力なども考えていく必要があります。

    これらのことを検証して修正していくことで、赤字にならない仕組みというものが作られていくのです。
    とても大変なことではありますが、この初歩作業なくしては成功は難しいので、ひとつひとつを確実にやっていくことが重要なのです。

  • ネイルサロン経営について2016.03.18

    こんにちは。

    仲村和也です。

    ネイリストオーナーでもそうではないオーナーにしても、スタッフとの距離感について悩まれたことのある方は多いと思います。
    スタッフと上手くいかない、というのももちろんありますが、そうではなくて仲が良くなりすぎてしまった、という悩みも聞くことがあります。
    これは、本当に難しい問題だと思います。

    適度の距離感を保つことの大切さ

    「とにかくうちのサロンは仲がいいんです!」などといった話しを聞くこともありますが、本当の意味でのコミュニケーションが取れているわけではないことも多いようです。

    “オーナーとスタッフの仲が良い=良いこと”とは、必ずしも言えるわけではありません。

    それによってサロンのルールや仕組みが緩くなってしまうことがあるくらいならば、ある程度の距離感や緊張感はあった方がいいのは明らかです。
    よく、「うちの会社はアットホームな雰囲気で…」というセリフも聞きますが、これにしても、もし業務上のことで馴れ合いになってしまっているようでは、とても良いとは思えません。

    当たり前ですが、会社は仲良しクラブではありません。
    スタッフたちから良く思われたい、という気持ちもあって、いつの間にか知らず知らずのうちにスタッフの意見に合わせてしまっている場合もありますが、これではビジネスは上手くいきません。
    友人同士で会社を作ったり、上司と部下になったりしている会社もありますが、よほど気をつけていかないと、上手くいかない場合が多いです。これなどは典型だと思うのですが、友だち関係の感覚でビジネスをすることで甘えの部分が大きくなってしまうこともあるからです。

    同じように、スタッフとの距離があまりに近くなってしまえば、厳しいことも言えなくなってしまうでしょうし、ビジネスとして悪影響が出てきてしまいます。
    この責任はスタッフではなく、オーナーにあると思います。
    こうなってしまうと、それを修正するのはとても難しくなりますし、出来たとしてもその後の関係がギクシャクしてしまうこともあります。
    そうならないためにも、いくら距離を縮めたいからといって、多少大げさにいえば、不必要にスタッフたちにすり寄ったり媚びたりする必要はないのです。

    あくまでもオーナーはオーナーですし、スタッフはスタッフなのです。このスタンスは守らなければいけない部分です。

    オーナーとして信頼を得ること

    これはオーナーの方が偉いとか優位であるといったことではありません。
    あくまでも立場、役割りが違うという意味です。

    オーナーの中には、こんな風になりたいと思われるようなカリスマ性のある方もいれば、この人を支えていきたい、と思われるような方もいます。
    とにかくこの人の元で働いていれば大丈夫だろう、と思わせる力がある方もいるでしょう。
    ですが、これらのオーナーたちは特別にスタッフたちと“仲が良い”というわけではないと思います。

    サロンにオーナーがいるだけで緊張感がある、というのもある程度は必要かもしれません。だからといって、スタッフから敬遠されることにはならないでしょうし、日頃からコミュニケーションを取っていれば、自然と距離は縮まっていくはずです。
    スタッフたちが、“オーナーは自分たちのこともちゃんと考えてくれている”といった安心感、信頼感を感じられればいいのです。
    スタッフから信頼を得る、ということは仲が良いということとは意味合いが違います。

    また、こういうものは店の雰囲気にも影響を与えるものだと思いますし、それは来店して頂くお客様にも伝わっていきます。馴れ合いでダラダラではなく、きちっとした業務をしている上でのオーナーとスタッフたちの一体感であれば、いいと思います。

    スタッフとオーナーの関係に正解はないと思います。
    どんな形と決める必要はないですが、自分はどんなサロンのどんなオーナーになりたいのか? という軸をしっかりと持つことが大事だと思います。
    その上で、スタッフたちとのコミュニケーションを考えていきましょう。

  • ネイルサロン経営について2016.03.17

    こんにちは。

    仲村和也です。

    どのように経営を勉強すればいいのか解らない。何がわからないのかも解らなくて、漠然と心配だけがある…という方もいると思います。
    これに関しては、ある程度知識は必要だと思いますし、情報も沢山あったほうがいいでしょう。
    私は仕事上、多くの情報と知識が必要ですので、日々情報に時間とお金を投資していますし、沢山の方と会うようにしています。
    その上でとにかく言えることは、“経営者もネイリストも経験を積むしかない”ということです。

    経験に勝るものはない

    本やセミナーなどからの知識ももちろん大切ですが、それにも増していちばん大切なのは、実戦した経験です。
    ネイリストも、いくらチップに綺麗な最新のアートが描けたとしても、実際にお客様の爪に出来なければ何の意味もありません。
    もっと言えば、ネイリストは技術者であり接客業でもあります。
    お客様を目の前にして、もしかすると途中でその方からいろいろな要望をいわれながらも、臨機応変に対応して満足して頂けるネイルが出来るようにする。これは知識と技術だけで得られるものではありません。とにかく経験なのです。

    私は、夢や想いだけでビジネスが成功するとは、正直思っていません。
    もちろん、目的を達成するまでにはその夢や想いは必須であることは確かですが、それだけで楽しく、楽々とビジネスが出来るということはありません。
    ただ、どんな道であろうと、目的までのその過程を楽しんでいけるようであれば、それはとてもいいと思います。
    夢や想いは、実際の経営や業務に役立つものではなく、メンタル的な部分での支えとして大切なものだと思います。

    経営者になりたいのなら、サロンを持ちたいというのなら、目的までにひとつひとつ小さな目標を設定してクリアしていくことが大事です。
    もちろん、最初は自宅サロンからでもいいと思います。ただし、いつも言っていますが将来的に店舗にしたいのか? さらには店舗展開をしたいのかなどで動きは変わってきます。
    ここをハッキリさせることで、やらなければならないことも見えてくるものです。

    例えば店舗展開をしたい方は、やはり実際に店舗展開をしている人の話しを聞いてみる方がいいと思います。
    新人ネイリストが集まっているサロンで、新人同士で解らない技術についてあれこれ話しをしているのと、ベテランのネイリストに経験からのアドバイスをひとつ貰うのとでは、重みが違いますしその先に雲泥の差が生まれます。
    それと一緒で、ネイルサロンをやったことのない経営コンサルタントから生きた話しが聞けるかというと、そうではないはずです。それは、知識はあっても経験値がないからです。
    コンサルタント的知識とは別に、サロンをやっていた、もしくはやっている人から話しを聞くということは、とても重要なことなのです。

    日々積み重ねていく経験の大切さ

    “机上の空論”という言葉がありますが、どんなに立派な計画が立てられたとしても、知識だけの場合では実際に動いてみると脆くも崩れてしまうことも多々あると思います。

    すでにオーナーをやられている方は痛いほど感じていると思いますが、経営をしていると些細なことから大きなことまでと、本当に様々な無数のトラブルが発生します。
    この壁を乗り越えているのといないのとでは、大きな違いがあります。

    先ほど経験者の話しやアドバイスは重要といいましたが、十分に知識を得たと思うなら今度は自分が体験する番です。
    実際にサロンを始めてみると、知識通りにことが進んでいって「こういうことか」と納得することもあるでしょうし、想定外の出来事に出くわし、しかもそれが経験者からも聞いたことのない事態だったりすることもあるでしょう。
    これらに対して、これまで得た知識も総動員して苦労しながら自分自身で対応することで、経営者としての経験値が上がっていき、それがリアルで新しい知識として蓄えられていくのです。これらの経験があって初めて、成功への道が見えてくるものです。
    もしかすると、途中で挫折しそうな事態に陥るかもしれませんが、それを支えるのが、最初の方でお話しした夢や想いです。

    どんな人でも最初は未経験者です。苦労しないで成功するオーナーなどほぼいません。
    オーナーになると決めたならば、やみくもに不安になるよりもまずは動き始めて、1日1日小さなステップを踏んでいくことです。
    知識が足りないと思うのであれば、そのために何が出来るか? ということを確認していくといいでしょう。実際に動くことで、知らず知らずに知識が得られていることも多々あるものです。

    しっかりとしたビジョンを持って目標のために動いていけば、道は開けていくものだと思います。

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