知識集
こんにちは。
仲村和也です。
前回の続き、ネイル業界の競争社会を生き抜くためには…ということで話しをしていきましょう。
月に50万円もの宣伝費をかけて、どうやって利益を出していくのか? ということですが、これは数をこなしていけばいいのです。
現在では、以前のようなネイリストが2人や3人のサロンでは激戦区では利益にはなりません。
少なくても、東京都内の激戦区や大阪のミナミ、キタ、福岡辺りでホットペッパービューティーを使って集客するのであれば、現場に4人、理想をいえば5人のネイリストがいないと利益を出すことが難しいのです。
例えば、ネイリストひとりの売り上げが約50万円とします。
サロンの固定費として、
◎宣伝費50万(ここは最初から集客をしたいので高めの設定です)
◎家賃15万
◎材料費10万
◎ネイリストの人件費3人(ひとり20万として)で60万
=計135万。
サロンの売り上げは、
◎ネイリスト3人(ひとり50万として)150万
◇売り上げ150万-経費135万=利益15万
おおよその数字がこのような感じです。
そうなると、約計135万円が損益の分岐点となります。
ですので最低でも売り上げが150万円はないと、私のようなオーナー赤字ですし、
これでは旨みもなくてアドバイザーなども雇う余裕はありません。
しかしこれが5人体制になれば、250万円を狙えるのです。
サロンの固定費として、
◎宣伝費50万(ここは最初から集客をしたいので高めの設定です)
◎家賃15万
◎材料費15万
◎ネイリストの人件費5人(ひとり20万として)で100万
=計180万。
サロンの売り上げは、
◎ネイリスト5人(ひとり50万として)250万
◇売り上げ250万-経費180万=利益70万
となって、70万円が残る計算になります。
こんなに簡単にいくのか? と思う方もいると思いますが、これはそこまで難しいことではありません。
なぜならば、集客はそこそこ出来るからです。
高額な宣伝費がかかるだけあって、ホットペッパービューティーの効果は絶大といっていいでしょう。それだけに、激戦区での集客には欠かせない存在なのです。
難しいのは、このお客様たちをしっかりと施術するネイリストの確保で、これが出来ないネイルサロンは多いです。
今現在都内では、少人数で苦しいサロンとちゃんとスタッフたちがいてしっかりと回っているサロンの二極化している、といっても間違いありません。
これを見れば解るように、今ネイルサロンをビジネストしてやりたいのであれば、まずネイリストの確保が最も重要です。
ちなみに、私が今話しているのは個人サロンではなく、店舗展開などを考えているビジネスモデルとしてです。
もちろん、自分がずっと現場に入って個人サロンでやっていきたい方はそれでもいいでしょう。
ですがネイルサロンをビジネストして、稼ぐことにフォーカスしたいのならば、やはりネイリストを揃えてしっかりとマネージメントしていくことが必須です。
これをクリアすれば収益の出るネイルサロンを作ることが出来るでしょう。
そのためには何をすればいいか?
求人などをかけてネイリストを集めることも大切ですが、現在はなかなか集まらない時代です。
なので店舗展開を考えているのなら、自社でネイリストを育成出来るシステムが必要になってきます。
そしてもうひとつは、ネイリストが辞めないサロン作りです。
この2つはセットとして考えた方がいいかもしれません。せっかくネイリストを育てる環境が整ったのに、途中で辞めてしまった…一人前になった途端に辞めてしまった…、では育成環境があってもあまり意味がなくなりますし、時間もお金も無駄にしてしまうことになります。
大切なのは、ネイリストたちスタッフが「このサロンにいれば成長できる」というように自分にとってプラスになる場所だと思える環境作りだと思います。
プラスの内容は人それぞれによって変わってくるでしょう。ある人はお金かもしれませんし、ある人は技術を学ぶ、経営を学ぶことかもしれません。
もちろん、その全てを満たすことは出来ませんので、まずは面接の段階で何を目的にこのサロンでやっていきたいか、ということもだいたい聞いておくといいでしょう。そしてオーナーとしてのビジョンも伝えておくのです。
これもまた、ネイリストが辞めない環境作りの一環ともいえると思います。
また、“マネージメント”とは自主的にスタッフたちが動いて結果を出すことではありません。
これでは烏合の衆になってしまいます。
このような状態で数店舗運営をしていて上手くいくサロンは見たことがありません。
まずはしっかりと、現場のスタッフたちが何をしたらいいのか?
このマニュアルを作成して環境を作らないと上手くはいきません。
ただし、ここは各ネイルサロンによって内容が変わってきますが…。
この続きは、また次回にお話ししていきたいと思います。
長くはなりますが、お付き合い下されば幸いです。
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