知識集

  • ネイルサロン経営2017.07.28

    ネイルサロン,開業
    商売繁盛をするネイルサロンを開業するために、外してはならないポイントが数多くあります。ひとつひとつ具体的に見ていきたいと思います。

    ネイルに関しての資格について

    ネイルサロンで働きいつかは独立したい、またネイリストではない方でもネイルサロンをもってみたいと思う方はいると思います。
    ネイルには検定はありますが国家資格はありませんので、ネイルサロンの開業する際に、特にこれがないと開業出来ないという資格はネイルサロンの場合はありません。
    ただ、開業・経営には直接関係ないもののもちろんネイリストがこの検定資格をもっていれば、お客様には信頼されるものになります。

    検定は、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)という機関で検定試験が行なわれます。2008年までNPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が検定試験を行っていましたが、現在は公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が行っております。

    ネイリスト検定

    JNECネイリスト技能検定試験
    この検定ですが国家資格でもなければこの資格が無くてもお店は持てますが、ネイリストして店を持ちたいなら持つべき資格です。
    ネイリストオーナーとして開業する場合、自分が店を持つ前にはどこかで務める事があるかと思いますが、やはり資格があった方が就職にも有利ではあります。
    ただし、検定をお持ちのネイリストオーナーの方がお客様も安心する傾向がありますが開業の成功を保証する絶対の資格ではありません。

    JNECネイリスト技能検定試験3級

    ネイリストベーシックマスターで、ネイルケアやアートなど基本的な技術及び知識が必要になります。

    3級は一番難易度低く、まずはネイリストとして持っていて当たり前の資格です。2017年度は90%ととても高く取得もしやすいのでまずはここからとっていきましょう。しかしこちらの内容だけでサロンワークが出来る事はやはり厳しいと思いますので、ネイリストの入口の資格として認識が必要です。

    検定試験3級実技内容

    1事前手入れ・テーブルセッティング&消毒管理
    2ファイル・エメリーボードの扱い方
    3ラウンド仕上がり
    4プッシャーの使用方法
    5ニッパーハンドリング
    6クリーンナップ仕上がり
    7カラー表面 色むら
    8カラー ラインどり
    9ネイルアート
    10全体の仕上がり

    JNECネイリスト技能検定試験2級

    サロンで仕事をするために必要なネイルケア・リペア・チップ&ラップ・アート等の技術及び知識を習得することができます。サロン業務レベルと言われるだけあり、2級の資格保持者がサロンワークでも多いですし、求人欄に2級保持と書いてあるサロンも多いです。2017年春の合格率は46%で、3級に比べて一気に合格率は下がります。

    検定試験2級実技内容
    事前審査のチェックポイント

    1テーブルセッティング&消毒管理
    2モデルの爪

    実技試験のチェックポイント

    1ファイルストーク
    2ラウンド 仕上がり
    3メタルプッシャーの使用方法
    4ニッパーハンドリング
    5クリーンナップ
    6カラーリング
    7チップ&ラップ
    8チップ&ラップ仕上がり
    9ネイルアート
    10全体の仕上がりとサロンワーク

    JNECネイリスト技能検定試験1級

    ネイリスト技能検定試験トップレベルの検定で、2017年の合格率は40%と言われています。お客様に安心感を持っていただけますので、ネイリストして開業を考えているのならもっていると有利でしょう。
    3級や2級ではやらないような技術も出てきますし、ネイリストとしての総合的な技術及び知識が必要になります。こちらの資格を受ける事が出来るのも2級取得者からになり1級は年2回のチャンスしかありません。

    検定試験1級実技内容
    事前審査のチェックポイント

    1テーブルセッティング&消毒管理
    2モデルの爪
    3チップの状態

    実技試験のチェックポイント

    1スタイリング
    2ハイポイントの位置
    3フリーエッジの長さ 厚みの均一性
    4強度と耐久性
    5Cカーブ20%~30%
    6キューティクルラインのスムーズさ
    7表面の仕上がり 光沢・気泡の状態
    8チップの装着状態
    9イクステンション TOTAL
    10ミックスメディアアート

    ジェルネイル検定

    ジェルネイル検定
    ネイルサロン業界の進化スピードはとても速く、今の主流はジェルネイルになりつつあります。そのジェルネイルの知識や技術を身に着けるために出来たのが、この日本ネイリスト協会のJNAジェルネイル技能検定試験になります。内容としてはジェルの知識・技術がどれだけ出来ているか?がメインになりますので、このジェル検定をもっていた方が就職にも有利ですし、自分のスキルアップにはとてもいいと思います。参加資格は義務教育を修了していれば大丈夫です。

    ジェルネイル検定初級

    ケアのベーシックマスターと施術のための基礎知識と技術の修得、ジェルの入門的な試験になります。

    ジェルネイル検定初級実技試験

    第一課題35分

    両手10本のネイルケアの審査
    ※こちらは第一課題の35分はJNECの3級をとっていれば免除になります

    インターバル5分
    これは休憩ではなく次の準備のための5分になります。
    第二課題の準備等になります。

    第二課題60分
    左手5本ポリッシュカラーリング(赤)
    右手5本ジェルカラーリング(赤)
    右手中指ジェルアート

    筆記試験30分
    ネイルそしてジェルネイルに関する基礎知識、衛生面や爪の構造やつめの病気とトラブルなどになります。

    この初級は合格率も高いですし、そこまで厳しい資格ではないので入門としてもっておくといいかと思います。

    ジェルネイル検定中級

    ジェル検定の中では一番サロンで使う技術力を試されると言われている検定が、この中級と言われています。実際に検定の内容をサロン業務で使うか?と言われると意外と使わない事も沢山あるのですが、この検定には実際のサロン業務で使う内容が入っておりますので、サロン業務をしたい方はお勧めの資格になります。

    ジェルネイル検定中級実技試験

    中級のスタートはまず初級と違い、右手5本はネイルケアを済ませた後に、真赤のジェルを左手5本には1週間前からネイルケアをしていない状態にしておく必要があります。

    第一課題30分
    右手なし左手5本にネイルケアと、ポリッシュカラーリングの施術になり、このカラーは真赤と決まっています。
    ネイリスト検定3級以上の取得で免除となり、免除になっている方は右手ジェルカラーリング(真赤)、左手ネイルケアが終了している状態で、ポリッシュカラーリング(真赤)からのスタートとなります。

    インターバル5分
    初級と同じく休憩でなく、第二課題の準備等の時間になります。

    第二課題85分
    右手・・ジェルオフ5本・ジェルグラデーション4本(中指以外)・ジェルイクステンション1本(中指)
    左手・・ポリッシュオフ5本・ジェルフレンチカラーリング5本

    筆記試験30分
    初級同様のネイルに関する基礎知識や爪の構造やトラブル、爪の病気に関する知識にプラスして、ネイルケアやジェルネイルの手順やその他実践的施術全般、プロフェッショナルリズムなども含まれます。
    初級に比べだいぶハードルは上がりますが、サロンへ就職するのならとても有利な中級資格です。

    ジェルネイル検定上級

    ジェルネイル検定上級試験を受けられるのは中級合格者のみで、合格率は50%ほどと言われていますので難しい試験となっています。

    ジェルネイル検定上級実技試験

    内容は85分の実技試験のみ。
    その検定内容ですが、まず手指消毒後指定された5本指にイクステンションを施します。
    ※ちなみにイクステンションに使用するジェルはハードジェル又はソークオフジェルのクリアを使用する事になっています。

    右手人差指 ジェルクリアスカルプチュア
    右手中指  ジェルクリアスカルプチュア
    右手薬指  ジェルチップオーバーレイ+デザイン
    左手中指  ジェルチップオーバーレイ
    左手薬指  ジェルチップオーバーレイ+フレンチルック

    上級は筆記試験などがなく、単純にスキルや技術で採点されます。全体的な技術力が求められて総合的にも評価されるので、満点を目指すなら全てを完璧に行った方がいいですが、こちら減点方式ですからそうならない無難な方法をとり合格点にもっていくという方法もありです。とはいえしっかり普段から勉強されトレーニングをしていれば大丈夫です。万が一落ちてもまた是非再チャレンジしてみて下さい

      

    ネイルサロン開業の各種届出について

    ネイルサロン開業に関してどこかに届け出を出す事は基本的にありません。ただし、自分でビジネスを始めるので「個人事業の開業・廃業等届出書」を出す必要があります。今まではどこかに勤めてそこからお給料をもらっていた方は、個人事業として自分で事業主となりますので、所轄の税務署にいき「個人事業の開業・廃業等届出書」の提出をして下さい。

    また人を雇う場合、雇用保険と労働保険の手続きを行う必要があります。

    雇用保険・・・・ハローワークにて手続き
    労働保険・・・・労働基準監督書にて手続き
    この2点の保険は人を雇う場合に必須になります。

    ネイルサロン開業,各種届出

    ネイルサロンの開業方式について

    ネイルサロンは小規模で大きな初期投資もかけずに出来るビジネスですが、一番小さいパターンが自宅サロンになります。

    それ以外にも
    ・間借りサロン
    ・マンションタイプサロン
    ・テナントサロン
    ・フランチャイズサロン
    と開業方式は色々とあります。

    開業方式についてこれがいいです!!という正解はありません。かかる経費や準備期間なども様々ですし、オーナーのあなたはどのようなサロンを作りたいのか?そしてそのサロンをだしてどうなりたいのか?それを叶える事が出来るサロンは何か?これらを明確にし、自分にあったサロンはどのようなものか考えてみて下さい

    ではそれぞれの開業方式に関してメリット・デメリットをまとめてみます。

    ネイルサロン開業,開業方式

    自宅サロンについて

    セルフネイラーの方や今までネイリストとして現場にいたが、結婚や妊娠により辞めてしまい家で限られたお客様だけにしている方に人気があるサロンタイプです。自宅の空いているスペースを使い集客をするという形で、一番簡単にネイル経営が出来ます。

    自宅サロンのメリット

    ・低コスト
    ・時間が自由
    ・家事・子育てとの両立

    この自宅サロンはまずなんといっても低コストです。自宅の空いているスペースでできますので、どこかに出勤する事もないですし、自分の時間でビジネスが出来ます。小さい子供がいるネイリストの方には空いた時間でも出来るので子育てとの両立がすることが出来ます。

    自宅サロンのデメリット

    ・安全性
    ・生活感
    ・集客力が弱い

    まず自宅という事で安全性というところでは大々的に宣伝をうてないなど問題があります。またそこで生活しているのでサロンというより、家に友人を招くといった表現の方がいいのかもしれません。プライベートの環境なのでもちろん集客に関しては弱く基本的に自分が知っている友人・お客様を呼ぶようなイメージになります。

    こんな人向け

    ネイルサロンを事業と捉えずにあくまでも小さく個人的に稼いでいきたい、少しでもリスクを取りたくないという方に向いています。
    しかしやはり個人宅なので事業としてやるのは厳しく、また自分以外のネイリストを雇い入れる事なども厳しいかと思います。あくまでも好きなネイルを自分のペースでやりたいという方です。

    間借りサロン

    間借りサロンは、美容室やネイルサロン、ホテルなど空いている席や空間を借りて施術を行います。最近ではスポーツクラブなどでも間借りが行われています。昔に比べて個人でやられているネイリストも多くなってきたので、間借りでやられている方も増えてきました。提案してみると意外と安くスペースを貸してくれるお店などもあるので、交渉してみるといいかと思います。日本ではあまり馴染みはないかもしれませんが、海外などではデパートの通路など借りてやるケースもあります。

    間借りサロンのメリット

    ・初期費用が安い
    ・固定費が安く協力しあう事により相乗効果が生まれる

    最初から自分で作り上げる訳ではないので、とにかく初期投資が安く済みます。ネイルサロンの場合なら、そのまま使えるので実質ほぼ0円に近い場合もあり、道具も貸してくれるケースもあります。集客もお互いの人脈が使えるのもかなり有利ですし、宣伝広告費を間借り先がしてくれることがあるかもしれません。
    もし上手くいかなった場合の撤退も簡単にすることができます。

    間借りサロンのデメリット

    ・自由度が低い
    ・サロンコンセプトの相違
    ・強引な勧誘の可能性もある

    安い初期費用で済ませる事や宣伝費などの管理費が安く済みますが、あくまでも間借りなので自由度はとても低いですし、お店が倒産すればもちろん職場を失います。勤務時間なども相手先次第で強制があるかもしれません。借りている先が美容室やネイルサロンの場合そのサロンのカラーがありますので、そのカラーに多少合わせないといけない場合もあります。集客も相手任せですと、その分手数料がかかってしまい利幅も減るケースがあります。

    こんな人向け

    初期費用をかけたくないが、自宅サロンではやりたくない方には向いています。

    また個人ではなく会社としても何処か美容室の空いているところを間借りする事もあり、実際にそのようにしている会社もあります。自社にもうブランディング力があり、間借り先がそれを見込んで安い価格で提供してくれる場合があります。お店を作る迄にはいかないけど、やるからには多少稼ぎたいと思う方や会社に向いています。

    マンションネイルサロン

    ネイルサロンがスタートした時は、殆どが路面店やテナント物件ばかりで、マンションタイプも少しはありましたが必ず看板を出して集客していました。しかしネイルサロンの今の集客ではクーポンサイトやフリーペーパーで集客する事も多く、このおかげで看板を出していない普通のマンションタイプでも集客が可能になりました。今ではこのタイプがネイルサロンの支流にもなりつつあります。

    マンションネイルサロンのメリット

    ・時間が自由
    ・住所の公開が可能
    ・仕事としてのメリハリ

    テナントや路面店の場合はやはり最初の初期投資がかかりますし、マンションタイプに比べて最初の保証金や内装工事等が大きくかかり、初期投資が倍以上になる事も少なくありません。マンションタイプは何と言っても保証金が無い事や、内装工事がほとんどいらないケースが多く、その分初期投資が安くなります。また、自分が借主なので営業時間も自由ですし、大家の許可が必要となりますクーポンなどにも住所の告知が出来ます。このように初期投資が安い割にはしっかりと経営が出来るのが大きなメリットです。

    マンションネイルサロンのデメリット

    ・一人経営のコスパの悪さ
    ・マンションの契約時に確認

    初期投資が安く集客が出来るため、今ではこのタイプでのサロンが増えてきました。そのため人気のあるマンションでは複数ネイルサロンが入っている場合があり、入居を断られることもあります。自由度は高いですが、やはり自宅や間借りと違い家賃や宣伝費が発生するため、1人で経営するにはコストが見合わない場合があります。特に誰かに任せたい現場には入らないオーナーですと経営のハードルが上がるので、複数ネイリストが必要になり組織運営にしないといけなくなるケースがあります。

    こんな方向け

    ネイルサロンを経営としてしっかりやりたい方には向いています。テナントなどに比べて初期投資も安いですし、1つのサロンで利益50万以上出しているお店も沢山あります。特にネイリストオーナーで現場に入れる方でしたらとても有利な経営スタイルです。

    今このタイプで複数店舗もつオーナー様も増えてきました。しかしこのマンションタイプでは人を雇う必要があったり、今までの個人経営とはスタンスが変わると思います。ランニングコストがかかり安易に出してすぐ潰れてしまう事もあるので注意して下さい

    テナントサロン

    これは主にビルや路面店、そして百貨店など歩行者でもわかるようなお店のタイプです。ホットペッパービューティーのようなフリーペーパーやクーポンなどが出てくる前は主にこのテナントでのサロンが支流でしたが、今では小資本でスタート出来るマンションタイプが多くなってきました。テナントの物件は諸々初期費用などがかかりますが、その分多くのメリットもあります。自分のしたいサロンにあわせて選んでいきましょう

    テナントサロンのメリット

    ・集客力
    ・相乗効果
    ・利益の大きさ
    ・宣伝広告費の削減

    やはり何と言っても一番のメリットは集客力です。堂々と看板を掲げて出来るのでマンションの集客とは比べものになりません。ホットペッパービューティーなどの宣伝広告費はとても高いので、その宣伝費を使わず集客が出来る事も大きなメリットです。
    自社だけで集客が出来るという事で、ちゃんと店を作りネイリストが揃っていれば、大きな利益を上げる事が出来ます。またショッピングモールなどに入れれば、相乗効果でそこからの集客もとても大きくなります。

    テナントサロンのデメリット

    ・初期費用の大きさ
    ・ランニングコストの大きさ

    一番のデメリットは初期投資が高いという事です。マンションタイプと比べて、まず入居に関する費用と内装費が全然違ってきます。マンションタイプは意外と内装費はかかりませんが、テナントタイプはサロンとして使える迄にはかなり内装を充実させないといけません。このコストはとても高くなってしまいます。またホットペッパービューティーのようなクーポン媒体を使わない集客ができれば宣伝費はかかりませんが、その分マンションタイプに比べて家賃が高いケースが多くなります。

    ホットペッパービューティーは掲載ランクなどがあり、そのランクを落とす事や掲載をやめればこの宣伝費は変更する事は可能です。しかし家賃に関しては下げる事が厳しく、宣伝費がないと言ってもランニングコストはやはり大きいです。そこを見込んでしっかり事業計画を立てないと経営が厳しくなります。

    こんな方向け

    テナントの場合サロンのブランディングにもいいので、今後大きく展開したい方には向いています。とくに百貨店などで経営する場合は家賃が高いケースがあるので、小規模サロンを目指すよりは大規模サロンを目指したい方向けです。初期投資も場合によってはランニングコストも大きくかかりますがネイルサロン経営を拡大し店舗展開などを考えている方にはお勧めです。

    フランチャイズサロン

    ネイルサロンは美容業界では手軽に店舗が出せるという事で、フランチャイズ展開で店舗を伸ばしているネイルサロンも多々数多くあります。フランチャイズですが最初に契約金を払うケースが多く、その後は毎月の固定金額もしくは売り上げのパーセンテージを払うケースが多いです。このフランチャイズのノウハウを使い拡大するサロンも多いですが、その分トラブルも多いので契約段階でしっかり確認する事が大切です

    フランチャイズサロンのメリット

    ・開業・経営ノウハウを利用できる
    ・ブランド力

    ネイリストならいいですが、ネイルを知らない方でもノウハウを購入する事が出来ます。特に男性オーナーでネイルサロンに行った事がない、でも経営はしてみたい方は初めからこのノウハウを購入できるというメリットがあります。個人店で始めるよりも数店舗、もしくは数十店舗あるサロンのサロン名を使えるという事は、お客様からしたら安心材料にもなりますし、ネイリストの求人の際有利になります。ノウハウまたブランディングを最初から持てるというメリットは大きいです。

     

    フランチャイズサロンのデメリット

    ・フランチャイズ加盟料
    ・毎月のロイヤルティー
    ・自由度が低い

    フランチャイズ展開で一番のデメリットはノウハウを購入する為に、最初の加盟料と月々のロイヤリティーがかかるという事です。大体加盟料だけで100万以上するところが多いので初期費用が一気にかかり、更にロイヤリティーが毎月かかるので利益があまり残らない場合もあります。
    そして自由度が低いという事で、例えば今後ネイル以外にマツエクや価格自体を大きく変更したいなどやりたい事があっても出来ないパターンが多いです。この自由度がないという事とロイヤリティーで問題になるケースも非常に多いです。ネイルサロンの場合はフランチャイズの「看板」の効果があまりない事もあるので、フランチャイズ際はその大元がどのようなサロンなのか?ここも慎重に決めて下さい。

    こんな方向け

    全くネイルサロンというものがわからない方にはノウハウがもらえますし、常に本部からフォローをしてほしい方には向いています。ロイヤリティーを払っても本部のそのノウハウをずっと使っていきたいと思う方はフランチャイズには向いています。
    今までにないネイルサロンの新しいモデルを本部が作り、それを活用したい場合もありです。しかし自分なりのサロン展開をしたい、小資本でビジネス展開したい方やネイリストオーナーにはあまりおすすめできません。

    ネイルサロンの開業費用について

    ネイルサロンでは状況に応じてかかる初期経費が大きく変わります

    ・物件取得費
    ・設備費
    ・求人費用

    初期費用は大きくは分け3つにわけることができます。入居する際にかかる物件費用、ネイルの施術をするための設備資金、そしてオープンまでにスタッフを集める為の求人費用になります。これらは開業するタイプによって大きく変わるので、それぞれのケースごとに説明していきます
    ネイルサロン,開業費用

    物件取得費

    初期投資の中で1番最初にかかるのはこの物件取得費になります。自分が作りたいサロンを明確にしてどのタイプで開業するのか?明確にしていく事が大切です。余談ですが融資を受け取る場合、この物件取得費だと融資は通りやすいので活用するといいかと思います

    自宅ネイルサロン

    自宅でサロン経営をするわけですから、もちろん物件取得費はかかりません。ただし注意するのは、自宅で借りた場合は営業をしてはいけないところが多く、仮にやるにしても友人を呼ぶ程度のレベルになってしまいます。

    間借りサロン

    間借りでやる場合は、オーナーによって大きく変わってきます。

    ・最初の契約でまとめて払うケース
    ・月極めでその席料を払うケース
    ・毎月の売上の%で払うケース
    など、そのオーナーにより支払いケースは様々です。

    最初に初期経費を払いたくないからと、結構な売上を毎月払ってしまうケースもありますので、間借りでやる場合は最初の契約時注意して下さい。

    マンションサロン

    マンションサロンの場合は、通常のマンションに入居する場合とほぼ一緒です。大体敷金礼金など入れて家賃の6ヶ月分位が相場かと思いますので、10万円程の家賃なら60〜70万円程になります。

    テナントビルなどにある保証金などはほとんどないと思って下さい。そこがこのマンションタイプの大きなメリットです。テナント程の物件取得費がかからないのに、テナントと変わらない利益を出せる事が魅力です。通常の入居と違うのは、家賃に消費税が加算される場合と、テナントと違い内装工事等不可な場合もあるので注意が必要です。また、看板や宣伝が出せないところがほとんどです。

    テナントサロン

    ネイルサロンをする上で、一番初めにかかる経費で大きいのはテナントの物件取得費になります。マンションを借りる時はかからない保証金などがかかり、小さい規模のサロン経営と思っていても、物件取得費で100万円超えてしまうケースはよくあります。
    しかしメリットは宣伝費もそこに含まれるという事です。店があるだけで宣伝になるのでサロンオープンした場合のランニングコストを考えると、立地次第ですがとても有利になる場合があります。

    フランチャイズサロン

    フランチャイズサロンでサロンをオープンしても、物件取得費はオーナーが持つタイプが大半です。フランチャイズの場合、ノウハウとフォロー提供をしているところが多く、最初の物件取得費をもってくれるところはあまりありません。
    しかし逆にこの契約者がフランチャイズ側だとそれはデメリットもあるので、やはりフランチャイズでサロンを運営する場合もご自分で物件取得費を払った方がいいでしょう。
    フランチャイズのネームバリューにより少しでもいい立地を抑える事が出来る可能性はあります。どちらにせよフランチャイズ契約をしたからといってこの物件取得費がとても安くなるという事はあまりなく、先ほど記載したようなマンションタイプ・テナントタイプ相応の物件取得費が発生すると思って下さい

    内外装費

    ネイルサロンのメリットの一つですが、美容業界の中でも初期投資が安いという事があげられますが、この内外装費もそれに含まれます。
    ほとんどかからない場合もありますので、まずはご自分がどのようなサロンにしていくのか?を明確にして下さい。例えば高級路線で行く場合は勿論内外装費はかかりますが、通常サロン経営をしようとしている場合はそこまでこの経費はかかりません。
    ではそれぞれ詳細を説明したいと思います

    自宅ネイルサロン

    基本的に自宅ですので、不特定多数の方を対象にしないため、この内外装費はほとんどかからないといってもいいでしょう。お金をかけるか?というよりはいかにクリーンな環境を保つか?これが重要です。あまり生活感が出ているとサロンとしては微妙なので、費用をかけるよりも出来る限りクリーンな状態、そしてサロンのようにしておく事が大切です。

    間借りサロン

    内外装費というものは基本的に貸主の物件を借りるケースなので、こちらが経費をかけるという事は殆どありません。しかし美容室やネイルサロンを借りるのであればいいですが、例えばデパートの空きスペースやスポーツクラブなどの空きスペースを使う場合は、サロンのイメージが無いのでいかにサロンの演出するのかが大切となってきます。その場合はやはり費用は掛かりますが、あくまでも簡易的な作りで大丈夫ですのでサロンイメージを出せるかがポイントです。

    マンションサロン

    マンションサロンのメリットの場合は、内外装が安いというところもあります。
    高級サロンを目指しているのならマンションエントランスもしっかりした方がいいですが、通常はお客様が不快に思わなければサロンとして最低限の作りなら問題はありません。
    マンションタイプでの集客は看板などで集客するわけではなく、基本的にクーポンやネットですからマンションの作りをみて選ぶ方はいませんが、不快感がある場合は避けましょうマンションタイプで内装工事などする場合は、スポットライト設置や壁紙を張り替えもしくは上から貼る程度なので、そこまで経費はかかりません。
    多くの方は、スポットライトとシャンデリアをつける程度で、それ以上の内装工事をする方はほとんどいません。そこまで古くないマンションであれば、そのままサロンとしてオープン出来ます。しかし古いタイプですと和室もあるのでその場合はそちらを変えるのに費用がかかるので注意です。

    テナントサロン

    テナントサロンはこの内外装は大きくかかります。最初の物件取得費もそうですが、基本的に商業用なので、居抜き以外ですとそれをサロンにしていくまでに結構な経費がかかるので注意が必要です。
    テナントの場合その共有入り口もそうですが、トイレなどが共有の場合も多いですから衛生面も大切です。しっかり計画を立ててかけた投資がいったい何年で回収出来るのか?も計算して資本投資をして下さい

    フランチャイズサロン

    フランチャイズの場合、そのフランチャイズのカラーがあるので、それに従う必要があります。契約をする場合にはこの内外装もしっかり規約があるのか?確認しておきましょう。高級路線のサロンですと内外装に力を入れていますから、その費用もこちら持ちという事はよくある話です。通常のサロンの倍近くかかる時もあるのでそこは注意です。逆もしかり、お店を可愛くゴージャスにと思ってもそこは違うとなる場合もあります。

    什器・備品・ネイル商材

    ネイルサロン経営で物件取得、内外装が終われば、いよいよ今度はネイルをする為の道具を揃えます。ネイリストオーナーならいいですが、ネイルを知らないオーナー様でしたら、必ずネイルを理解している方と店作りをして下さい。種類が豊富にあるので専門の方に選んでもらう方が無難です。ネイルを知らない方が問屋に行っても購入する事は厳しいかと思います。

    什器,備品,ネイル商材

    ではどの様なものがあるのか説明していきます

    大きく分けて二つ
    ・什器
    ・備品とネイル商材
    です。

    什器

    ・施術テーブル
    ・ソファー
    ・リクライニングシート
    ・ネイリストスツール
    ・ウェイティングスペースのソファーやテーブル
    ・陳列棚・キャビネット(物販用・保存用)
    ・施術ライト・UVライト
    ・電話・パソコン・カウンター 等々

    これはネイル商材というよりもネイル施術をする為の什器という事です。什器という事で大きなものばかりあげましたが、細かいものですと例えばお客様用の傘立てや靴ベラなども必要になってきます。サロンによってはテレビを用意するところもありますので、ネイルサロンに色々行ってみて、どの様なものがあるのかを確認してもいいかと思います。以前はレジやタイムカードなども必須でしたが、PCとタブレットでそれを対応しているサロンが多くなりました。また冷蔵庫や電子レンジの様にお客様というよりはネイリストの為にあった方がいい什器もあります。

    備品・ネイル商材

    ・ネイルカラー用品
    ・ジェル用品
    ・アート用品
    ・タオル用品
    ・ペーパーや消耗品

    こちらはネイルの施術に関する道具です。

    ネイルの施術に使う商材は数多にありこれはネイルが出来る方と必ず揃えて下さい。ネイリストが個人的に欲しいものではなく、そのサロンに必要なものを揃える事が大切です。ジェル一つにしても種類、値段もバラバラです。一度全部そのメーカーのジェルを入れた場合、それを変えるのは大変な作業です。簡単に入れるのはリスクなので、まずはサロンの仕入れはどのくらいなのかをしっかり計算して下さい。什器と違い毎月購入するものがこのネイル商材なので慎重に選んで下さい。

    保険

    ネイルサロンを経営する際には、加入した方がいい保険もあります。まつげエクステの様にお客様とのトラブルは殆どない業種ですが、それでもあった方がいいケースもあるので必要と思われる保険の紹介をします

    火災保険

    この火災保険は、ネイルに関する機材の保証ではなく、普通の火災保険の意味です。近隣に対して損害負担と思って下さい。
    ネイルの機材があるので高い保険に入る方もいますが、基本的にそれは必要ありません。もちろん高い什器を購入した場合は別ですが、通常のサロンで使う様な什器レベルでしたら、通常の安い火災保険で問題ないかと思います。

    賠償責任保険

    こちらの保険はネイルサロン業務をしていて起こりうる事のサポートです
    例えば…
    ・ネイル施術中にお客様の指から出血させてしまった
    ・サロン内でお客様のお荷物の紛失、損傷させてしまった
    ・お客様のお車を移動させている時にぶつけてしまった
    ・お店で販売した物販用品の影響で肌荒れしてしまった
    などなど色々あります

    ネイルサロンではこの様な大きな問題になる事はあまりありません。
    保険として年間払うよりも、スポットで例えばネイルの施術中に出血をさせてしまったならば、その病院代を払った方が安いケースが殆どです。それでもやはり自分は現場にいないため不安だと思う方この様な保険もあるので、そのような方へおすすめします。

    運転資金・生活費

    この運転資金ですが必ず用意はしておいて下さい。また副業でやる方はいいですが、本業でやるネイリストの方は、意外と蓋を開けたら生活費がないという事もよくありますので注意して下さい
    まずは事業計画を立てて下さい。その時に運転資金をいくら用意するのか?を決める事です。ネイリストが4人程 売上200万規模のサロンがやはり多いですが、この様なサロンをオープンした場合、やはり3カ月は最初赤字だと思います。その場合運転資金を100万位用意するオーナー様が多くいらっしゃいます。ここまでやってこの運転資金がそこ尽きたら撤退というのも、オーナーとして大切な判断です。
    ネイリストオーナーならいきなりオープンしてそのお店の売上で生活として考えていいですが、自分が現場にいないオーナーなどは、いきなりこれで生活費を得る事は難しいかと思いますズルズルいくのは危険ですので、まずは事業計画を立てて、自分が用意する運転資金を決めましょう。

    現場にいないオーナーは、まず軌道に乗るまでは店の売上で生活費は考えない事です。一方で、ネイリストオーナーで現場に入る方でしたら、もちろんそれで生活していくので生活費としていくらとるのかをしっかり決めて下さい。

    店舗維持費(家賃・光熱費など)

    ネイルサロンでかかる固定的な維持費は非常に少なく、主に家賃と光熱費がメインになります。

    家賃

    家賃に関しては、ネイルサロン経営では途中でコントロールがきかない経費ですからとても重要です。まず選ぶ時はその立地で集客が出来るかを考え、そこで集客が出来るとわかれば経費計算をします利益、人件費、管理費など計算していくらまでその物件に払う事が出来るか?
    を考えて出せる家賃を計算しましょう。

    光熱費

    自宅サロンや間借りサロンの場合、この光熱費はほとんどかからないと思って大丈夫です。スタッフ4名位のワンルームマンションタイプなら、約10,000円かかり、ガス代や水道代合わせて15,000円位が相場だと思います。しかしテナントになりますと、家庭用ではなく業務用となるので、電気代が倍違うなど一気にあがるケースもあるので要注意です。ネイル施術で使うライトなどはそこまで電気代はかかりません。

    ネイル商材の仕入れ費用

    仕入れ額は扱う商品によりかなり開きがあります。安い商材を使えば全体の3%で収まる場合もありますが、高いメーカーのものを使えば売り上げの10%ほど仕入額がいく場合もあります。しかし安ければいいというわけではなく、もちろん高ければいいというわけではないので、自分がやりたいサロンに合う商材はどのようなものかを考え、その中で1番コストパフォーマンスがいいものを選んでいく必要があります。これがマッチしていないと経営自体微妙になるので注意して下さい

    営業諸経費(人件費・電話代・プロバイダーなど)

    ネイルサロン業で1番かかる経費が人件費です。電話代やプロバイダー代はそこまでかかりません。もちろん一般家庭よりは高いですが今は集客もネットからという場合が多いので、電話代もさほどかかりません。それよりもやはり人件費です。基本的に売上の50%程が人件費の相場と思って下さい。この人件費は今後安くなることはないかと思います。今はネイリストが不足しているサロンが多く、優秀なネイリストを確保する為にもやはりこの人件費は中々削る事は出来ないと思って下さい

    ネイルサロンは、ネイリストとお客様の1対1のビジネスモデルですので、一人のネイリストが同時に何人も対応することはできません。機械でネイルが出来るものも出てきましたが、やはりまだまだネイリストによる施術がメインです。ネイルサロン経営はネイリスト依存がとても強いビジネスです。この人件費を払いつつ如何に利益を出していくのか?
    を考えていく必要があります。

    事業計画について

    ビジネスをしていく上で欠かせないのが「事業計画書」です。融資を受けるうえでも欠かせないですし、自分がビジネスをする上でも欠かせません。自分がサロンをやりこんなお店にしたい、こうなりたいなどその計画を書きましょう。どのように書けばいいのか?わからない方もいると思いますが、まず新しくお店をオープンしたのなら年間の目標売上を決めると考えやすくなります。そこで最初にかけた投資をどの位で回収するのか?などの計画を立て、短期・中期・長期をこのスパンで会社をどうしていくのか?を明確にしていきます。

    事業計画,事業計画

    ネイルサロンの理念・コンセプト

    ネイルサロン経営をスタートするにあたり大切な事は、オーナーの理念、ビジョンです。これを明確にして下さい。これに向かってみんなスタッフはついていきますので、まずはオーナーがこの会社のビジョンを決めて下さい。これがないと軸がなくブレブレの会社になってしましますので、まずはこの会社の軸を作って下さい。

    市場の調査・サービスの特徴

    ネイルサロン開業にあたり市場の調査が必要です。

    これは例えばどこでサロンを開こうか?など場所の選定もこれに当てはまります。ネイルサロン経営といっても出す地域でビジネスモデルは大きく変わります。例えば東京なら、新宿・銀座・渋谷・池袋でやるネイルサロンと、そこから離れた電車で快速も止まらない駅ではビジネスモデルは多く変わります。お客様の求めているニーズも違いますので、時流に合わせてまず自分がやりたいサロンはどこなら有利なのか?この市場調査をしてみて下さい。

    また、地域によりサービスの特徴も違います。同じネイルでも価格も違えば、施術時間や接客接遇もバラバラです。またリピーター様重視のサロンもあれば新規がメインのサロンもあります。この地域ではこのようなデザインが流行っていてもこの地域では通用しないデザインもあります。出す地域によってどのサービスが一番適しているのかもしっかり調べて下さい。

    自分の計画したビジネスモデルが成立するのか市場調査をしてみましょう

    販売・提供価格

    自社サロンの方向性、特徴などを決めていきますが、提供価格も非常に大切な事です。販売提供価格の決め方ですが、まずは市場調査をして自分の出すサロンの地域を決めていきます。少し前のネイルサロンは安くそして早いが一時的に増えましたが、最近はそれだけではお客様は来てくれません。多少高くてもクオリティの高いものを求めてくるようになってきました。
    では具体的にどのようにするかといいますと、まずその地域の競合店を割り出します。例えばまわりに10店舗あるのならその10店舗の一番安い価格帯から一番高い価格帯まで出します。その中で一番の売れ筋価格を出します。そうすればライバル店がだいたいどこからどこまでの価格帯で一番集客をしているのがわかるようになります。

    そこにたいして自社のサービスの特徴を活かして、どこの価格でやれば一番いいのかが把握出来ます。とにかく安く!!では集客は出来ていても利益の出ない店になってしまうので、価格決めは必ず適正価格を把握し、その中でお値打ちの価格を出すようにして下さい

    サロン経営上の問題点・リスク

    ネイルサロンは初期費用も安く経営という中ではかなりリスクが少ない業種ではありますが、しかしもちろんリスクがないわけではありません。そこが問題でもあります。何故なら安易な考えでサロンを開く方が多いからです。

    今までネイルサロンで働いてきてネイルの知識はついた、そして指名のお客様もついたので、小さい規模でも独立してとりあえずやってみようで経営が厳しくなっているネイリストの方や、今まで会社勤めして貯めた貯金でとりあえずネイルサロンをやってみようと安易な考えでやる方がいます。ネイルサロンは初期投資が非常に安く資格もいらないビジネスです。ネイリストが個人サロンで小さくやる場合のリスクは自分の生活費位になると思いますが、ネイリストを雇えばその人件費、クーポンやフリーペーパーなど使えば毎月の宣伝費、そして家賃なども発生します。

    規模が大きくなればもちろんその毎月かかるランニングコストがかかりますので、簡単にオープン出来るからといって安易にやりますとリスクなのでしっかり計画をたててからスタートして下さい

    競合サロン分析

    自分が出したいサロンと同じようなモデルサロンが、自分の出したい街にどの位あるか把握して下さい。

    ・大きな町ですと駅から徒歩5分以内で何件あるのか?
    ・また新宿や渋谷のような街なら駅の東口・西口でどの位あるのか?
    ・小さい町なら駅だけではなく車で10分以内に何件あるのか?など
    商圏人口によって競合サロン数を調べていきます。

    この時に目安は価格帯やデザインが同じようなタイプが自社との競合と思って下さい。例えば今ネイルサロンは、『低単価』『中単価』『高単価』とざっくりですが分かれており、一番多いのは中単価サロンが一番多いかと思われますこの時に低単価サロンと比較してもさほど意味がないので、同じような価格帯のサロンを競合とします。
    そして同じようなサロンの
    ・集客数
    ・売上
    ・ネイリストの数
    などのデータ分析を更にしていきます

    同じようなサロンでも、ネイリストが5人いるサロンなのか?1人なのか?では全然違ってきます。一番ライバル店になりそうなサロンをベンチマークとし研究していきます
     

    事業スケジュール

    事業スケジュールはとても大切です。まずやるべきことはかけた投資をいつまでに回収するのかを明確にして下さい。今のネイルサロン業界のスピードが早くビジネスモデルが変わってしまうケースもあるので、2年程度が目安になるかと思います。ですからまずはかけた資本を2年程で回収できる事業スケジュールをたてましょう。もちろんあくまでもスケジュールですが、作って終わりではなくビジネスがスタートしても、それを確認して事業計画書の遂行を目指して下さい。このスケジュールは長期の場合日々変化する事も多いので、そこは都度変更しつつ組み立てていきましょう。

    人員計画

    今ネイル業界はとにかくネイリスト不足と言われています。サロンが潰れる一番の原因はこのネイリスト不足とも言われています。即戦力のネイリストを入れる事が難しく、資格は持っているがサロン勤務未経験の方がとても多くなってきています。これはオープンニングの際も同様で、まずネイリストがやる個人サロンの場合は大丈夫ですが、ネイリストを数人雇う場合、ネイリストがいないために目標売り上げを達成できないこともあります。ですから今は集客よりも、この「人員確保」に時間や資本の投資をして下さい。
    まずサロンを開く時には、このネイリストの確保に関しては早くから動く事をお勧めします。出店場所が決まり次第すぐに求人をかけてもいいです。オープニングの場合は即戦力のネイリストは集まりやすいですが、店舗拡大をしたい方は自社でこのサロン未経験者をいれて教育しデビュー出来るようにしていく事が大切です。いくらお金をかけてもサロンが欲しいと思うネイリストが来ない場合が多いので、計画通りにいくためには自社育成が今後とても大切になってきます。

    協力者・支援者

    協力者・支援者には色々なパターンがあり、「資本」を協力してくれる方や「技術・ノウハウ」を協力してくれる方などがあります。

    協力・支援者はいた方がやはりメリットはありますが、お金の支援には注意して下さい。支援者だと思っていても相手は投資だと思ってリターンの要求をする場合もありますので、そこは注意して下さい。資本は最悪なければ融資などで集める事が理想です。
    お金ではなくネイルサロンの知識提供という支援もあります。オーナーもネイリストではい、現場もネイルサロン勤務経験者がいない場合ですが、この技術やノウハウを提供してもらわないと正直厳しいです。自社でノウハウが無い場合は、協力者・支援者を(業者)探し、是非協力をしてもらって下さい。

    ネイルサロンの融資について

    初めての経営で融資を受ける事に抵抗がある方もいるかと思いますが、経営をする上でこの融資はとても大きな武器となり使えるのなら使った方がいいです。1〜2%位で融資を取れるのであれば、積極的に融資を受けるようにしましょう。年間1-2%の利益も出せないようなビジネスになってしまうのであれば、うまみはないので、撤退を考えたほうが賢明です。

    ・これからオープンする方(※特に女性)
    ・ネイリストオーナー
    だと融資が非常に通りやすい傾向があります。ネイリストオーナーは自分が現場に入れる分、印象もよくプラス材料になります。経営をしている状態ですと今の成績で判断されますので、今の成績が悪ければお金は中々貸してくれません。ですから最初の事業計画書だけで貸してくれるのは最初だけだと思って下さい。今お金がない、しかしお店を持てば必ず儲かるサロンにする自信があれば、融資も選択肢の一つとして考えてみるのがよいと思います。
    ネイルサロン,融資

    銀行

    融資先ですが色々あります。
    まずは銀行とイメージするかもしれませんが、基本的に小さい個人事業主だと、銀行からの融資は結構難しいです。特にメガバンクだとより厳しいと思って下さい。ネイルサロンの場合は、借りても数百万だと思うので、それならメガバンクよりも地銀や信用金庫などの方が無難でしょう。当たり前ですがメガバンクの方が審査は厳しくなります。

    日本政策公庫

    一番のお勧めはこの日本政策公庫です。
    色々と理由はあり

    ・銀行よりも融資も通りやすく金利も安い。
    ・税理士の書面で更に金利が安くなるケースもあります。
    ・政府が出資している金融機関。
    ・融資実行までの期間が銀行より早い
    等々があげられます

    まずはこの日本政策公庫での融資をお勧めします。

    銀行もそうですが融資を行う時は基本的に面談があります。そこでは目的や明確な返済プランなどを話す必要がありますので、しっかりと事業主としての明確な考えとプランを説明するようにして下さい。「事業計画」と「信用」と「自己資金」が、融資が通るかのポイントになります。日本政策公庫は、日本全国に基本的にあるので、事業所の一番近いところで受けてみて下さい

    マーケティング戦略について

    ネイルサロン経営をしていくにあたり、お客様がこなければ売り上げをあげる事は出来ません。その集客方法は色々あります。集客はお金をかければかける程、集客力はあがりますが、かけすぎても全く利益の出ないお店になってしまいます。ですから自分のしたいサロンに見合う宣伝をしていきましょう。

    無料

    集客は大きく分けて、無料媒体で集客するか?有料媒体を使うか?に分類されます。

    人を雇い大きな売り上げを出したいのなら、もちろんお金をかけて集客するべきですが、個人でやる小さい規模のサロンですと無料媒体で集客ができ成り立ってしまうケースもあります。ではこの無料媒体の場合はどのようなものがあるのか見ていきたいと思います。

    ネイルサロンの融資について

    初めての経営で融資を受ける事に抵抗がある方もいるかと思いますが、経営をする上でこの融資はとても大きな武器となり使えるのなら使った方がいいです。1〜2%位で融資を取れるのであれば、積極的に融資を受けるようにしましょう。年間1-2%の利益も出せないようなビジネスになってしまうのであれば、うまみはないので、撤退を考えたほうが賢明です。

    ・これからオープンする方(※特に女性)
    ・ネイリストオーナー
    だと融資が非常に通りやすい傾向があります。ネイリストオーナーは自分が現場に入れる分、印象もよくプラス材料になります。経営をしている状態ですと今の成績で判断されますので、今の成績が悪ければお金は中々貸してくれません。ですから最初の事業計画書だけで貸してくれるのは最初だけだと思って下さい。今お金がない、しかしお店を持てば必ず儲かるサロンにする自信があれば、融資も選択肢の一つとして考えてみるのがよいと思います。
    ネイルサロン,融資

    銀行

    融資先ですが色々あります。
    まずは銀行とイメージするかもしれませんが、基本的に小さい個人事業主だと、銀行からの融資は結構難しいです。特にメガバンクだとより厳しいと思って下さい。ネイルサロンの場合は、借りても数百万だと思うので、それならメガバンクよりも地銀や信用金庫などの方が無難でしょう。当たり前ですがメガバンクの方が審査は厳しくなります。

    日本政策公庫

    一番のお勧めはこの日本政策公庫です。
    色々と理由はあり

    ・銀行よりも融資も通りやすく金利も安い。
    ・税理士の書面で更に金利が安くなるケースもあります。
    ・政府が出資している金融機関。
    ・融資実行までの期間が銀行より早い
    等々があげられます

    まずはこの日本政策公庫での融資をお勧めします。

    銀行もそうですが融資を行う時は基本的に面談があります。そこでは目的や明確な返済プランなどを話す必要がありますので、しっかりと事業主としての明確な考えとプランを説明するようにして下さい。「事業計画」と「信用」と「自己資金」が、融資が通るかのポイントになります。日本政策公庫は、日本全国に基本的にあるので、事業所の一番近いところで受けてみて下さい

    ブログ

    まず一番メジャーな方法はブログです。

    ブログといっても種類が沢山ありますがその中でも一番有名なのがアメブロです。無名のブログをやるのならやはりアメブロが無難でしょう。ただしこのブログただ書けばいいということではありません。意味のない記事を書いても無駄なのでそこは注意して下さい

    特徴

    ホームページと違い、こちらから読者申請をしたり「いいね」が出来たりと、こちらからアクションを起こす事が出来ます。ホームページとブログではそもそも役割が違います。ホームページは基本的に自社の商品・サービスを売り込む為にありますが、ブログの基本的役割は

    ・見込み客を集める事。
    ・見込み客から信頼してもらう事。
    ・見込み客の教育や自社の事を知ってもらう事。

    などホームページに来る前段階のようなものです。このように受け身だけではなくこちらから私のサロンはこんなサロンです。と宣伝をすることができます。

    メリット

    一番のメリットは基本的に無料というところです。

    個人サロンなどはこの無料のブログのみで集客し、経営をしているサロンもあります。また特徴でも書きましたが、見込み客にこちらからアプローチをする事が可能だという事です。ネイルは時期によりデザインが変わるので、簡単そしてスピーディーにその情報をアップする事が出来るのも魅力です。個人サロンならオーナーのプライベートなど載せる事により、お客様との距離感も縮める事も可能です。

    デメリット
    効果が出るまで時間がかかる

    ブログは集客のために作られたものではないですし、無料媒体な為に、集客の限界があり、そして時間もかかります。いくらホームページのようにカスタマイズしてもやはりホームページには勝てません。

    更新・継続をしていかないといけない

    ブログのメリットは見込み客との信頼・信用作りという事ですが逆にその信用を失う事もすぐです。その一つに更新頻度。作って終わりでは信用が無くなってしまうので、ブログを更新し続けるという事も非常に大切です

    削除の可能性がある

    ブログはあくまでも運営会社のものであり個人の所有物ではありません。また商業用と基本的には認められていませんので削除される可能性もあります。

    SNS

    これはFacebookやInstagram、ツイッターやLINEなどです。無料で基本的に出来ますが有料版でビジネス的に広告を打つ事も可能です。ネイルサロンでも取り入れているところも多く、特に個人サロンで、この無料SNSを活用し、集客が上手くいっているところもあります。最近では自分のネイルをSNSでアップする方も非常に多く、瞬時に自分のネイルを拡散する事が出来ます。ネイルにとってこのSNSは欠かせない存在になりつつあります。

    特徴

    ネイリストやネイルをするお客様共にSNSをやっている方が非常に多く、ネイル業界とSNSは非常に相性がいいです。皆さんスマホを持っていますし、使い方も非常にシンプルなので、この業界の沢山の方が活用しています。

    メリット

    ・集客ツール
    ・情報ツール

    この2点が、大きくポイントとなります。まずは集客ツールですが、1店舗に4人以上いるようなサロンですとSNSだけで利益を出す事は難しいかもしれませんが、基本的に無料ですからやらない手はありません。特にFacebookやInstagramですと、来店して頂いたお客様がネイルの写真を投稿する以外にも、サロンとしてお客様ネイルとして投稿したりすることにより、そのデザインを見たお客様はそれだけで喜んでくれる方もいますので使わない手はありません。新規様集客というよりはリピーター集客に強い傾向があります。

    情報ツールとしてみると、今の流行りのデザインなどを研究する事が出来ます。特にフォロワーの多い有名なネイリストのデザインなど非常に勉強になりますので、そのようなデザインをみんな見ていますから研究材料には非常に使えます。また情報というところですが自社のサロン情報をいち早く流す事が出来ますし、ホームページやブログのように待っているだけではなくこちらかのアプローチ対応も出来るところが強みです。拡散度合いでは一番早いと思われます。

    デメリット

    ただ投稿しているだけでは意味がありませんので、SNSを使う時は目的を明確にする事が必要です。

    ・これで集客をしたいのか?
    ・また情報収集をしたいのか?
    ・両方なのか?
    を明確にしなければ活用する事が出来ません。

    またこのSNSでは新規で多くのお客様を集客という事はなかなか難しく、あくまでも情報拡散や自社のブランディングに適していると思われます。こちらもウェブサイトやブログ同様更新をしていく必要があります。ごく稀な投稿では信頼を得る事は出来ず、こまめにあげて信頼を得る事が大切です。

      

    有料

    ウェブサイト

    ネイルサロン集客では有料媒体での集客方法はいくつかあります。どの媒体がいいのかは、そのサロン規模や目標によって変えていく方がいいかと思います。ネイルサロンにおいての、ウェブサイトとはどのようなものかについて見ていきます。

    特徴

    ネイルサロン業界では、クオリティの高い専用サイトを持っているサロンはそこまでありません。そこまでのサイトを作って、運用出来る力のあるサロンが少ないのです。ブログやホットペッパーのような媒体のみで集客をしているサロンがほとんどなので、だからこそこのサイトを上手く活用出来ればサロン経営でも大きな武器となります。ではこのサイトのメリット、デメリットを説明したいと思います。

    メリット
    自社サロンのブランディングができる

    サイト内で自社のサロンはどのようなサロンまた会社なのか?とお客様に伝える事が可能です。通常ホットペッパーなどのクーポンサイトでもサイトのようなものがあったり、ブログからもカスタマイズで作れますが、やはりそれぞれ運営会社が管理しているので色々と細かい詳細までは載せたりする事が難しかったりします。その点、自社サイトなら自由に載せる事が可能です。

    求人ができる

    店舗展開など今後考えているのであれば、求人を行うことができる自社サイトはとても大切です。今、ネイル業界はネイリスト不足で、店舗展開をしたくてもネイリストがおらず、店舗展開が出来ないサロンも多くあります。その中でしっかり求人項目を作り他のサロンとの差別化を図れれば、拡大に対してとても有利になります。

    自社集客が出来る

    自社サイトがある事により有料サイトを使わなくても集客が出来ますので、これが出来れば毎月払う大きな広告宣伝費がかかりません。これはサロン経営にとってもかなり有利になります。

    デメリット

    デメリットはブログやクーポンサイトに比べて検索がほとんどされないと言う事です。例えば渋谷にあった場合 「渋谷 ネイル」と入れてもまず上位に来る事はないので、検索されるのは難しいかと思います。サイトを作ってもそれだけですぐに集客をするのは難しく、集客できるようになるまで非常に時間がかかります。最初は時間とお金の投資がかかるものだと思って下さい。ウェブサイトはサロンの顏にもなりますので、クオリティが低いとそれだけで信用も落ちますので注意して下さい。将来の為にサイトを作る場合は時間がかかりますのでそれを見越して作成する事が大切です。

    ホットペッパービューティー

    ネイルサロンだけではなく美容室・マツエク・リラク・エステなどが探せる、約560万人が閲覧する日本最大級の検索・予約サイトです。これはネイルサロンの集客ツールとしては一番メジャーな媒体であり、デパート・百貨店などに入っていないネイルサロンの大半のサロンが利用をしています。

    特徴

    大型店・個人サロン問わずどのような形でも、基本的にこのホットペッパービューティーに加盟する事ができ集客をする事が出来ます。フリーペーパーとネットからの予約とあり、主な顧客はF1層の20歳~34歳が8割、女性の閲覧者が86%とネイルサロンのターゲット層には非常に適している媒体でもあります。また閲覧者の7割が働く女性というところも強みとなっています。

    メリット

    日本最大級の求人サイトなので、数多くのメリットがあります。

    集客力

    現状この宣伝媒体ほど集客が出来るクーポン媒体がなく、路面店などで出店しなくても、初期投資をかけずにこの媒体で集客が可能です。集客するために宣伝ランクの設定や写真の工夫などにもよりますが、普通のマンションタイプでも数十人から数百名の新規様の集客が可能です。

    予約管理システム

    集客をするだけではなく、顧客管理システムも掲載料に含まれており、自社のポスシステムがなくても、ホットペッパービューティーの管理システムでサロン運営は可能です。遠隔で操作もできるので、現場にいなくてもネットからの予約対応そして管理が可能です。

    他ではないデータが豊富

    随時自社でレポートのようなものが観覧でき、アクセス数や周りのサロンと比べて、自社がどれくらいのアクセスがあるのかを把握出来ます。そのレポートからはお客様がどのようなクーポンで一番きているのかなどの詳細も把握でき、データ分析を行うことができます。

    ランクに合わせて掲載価格変更が可能

    サロンの規模に合わせてランク変更が可能です。その地域の他のサロンがどのようなランクで掲載しているのか?を比べることで掲載ランクの調整も出来ますし、大型店から個人オーナーサロン様まで幅広く対応しています

    自社のHPがいらない

    SEOが非常に強いので、わざわざ自社のサイトをつくりそこから予約などをとってもらう必要はありません。小規模でいくのなら、このホットペッパービューティー上のサイトで問題はないです。

    デメリット

    集客サイトとしてはとてもパワーがありますが、もちろんデメリットもあります

    値段が高い

    集客力も管理システムもありますがコストが非常にかかります。このコストを払う事で利益が無くなってしまう。といったケースもあります。初期費用は非常に安いですが毎月のランニングコストは非常に高くなります。

    縛りがある

    高い広告費のため契約日数により値段が変わります例えば一番高いランクはプラチナLLという価格ですが、単月73万円、半年58万円、年間51万円(※それぞれ税抜き)になります。年間にしますと20万円近く値段が下がりますが、一年間はランクダウンが出来ないというデメリットもあります。

    担当者によりフォローに差が出る

    こちらは地域にもよりますがそれぞれ担当が付きますが、担当者によりフォロー内容も変わります。毎月訪問する方もいればしない方も向こうからいい情報をもってくる方もいれば持って来ない方も。この担当によりフォローアップが変わるので注意して下さい

    依存してしまう

    このホットペッパービューティーを使うと、これを使わずに集客が出来なくなり依存度が非常に高まります。例えば今までにホットペッパービューティーは掲載内容・価格は何度も変更されました。今のモデルなら利益は取れますがこのホットペッパービューティーの価格があがると利益を出せなくなる。しかしこの媒体依存が強いために外す事ができず経営が難しくなるという事もあります。あくまでもこれはフリーペーパー。ここの媒体をうまく活用する事が大切です。

    フリーペーパー

    地域に根強い情報があるのがこのフリーペーパーです。美容やネイル問わずその地域の情報が掲載されているので幅広い層の方に購読してもらえる事が可能です。

    特徴

    有料媒体ではほとんどの場合ホットペッパービューティーを使う事が多いですが、主要都市ではない場合、このホットペッパービューティーがあまり使えない地域があったり、個人のサロンの場合だと費用対効果からその地域に強い宣伝媒体を使った方がいいケースがあったりします。使い方次第で少ない宣伝費で大きなリターンを得る事が出来るのでしっかり選んで使いましょう。

    メリット
    地域に強い

    フリーペーパーは基本的にその地域の宣伝媒体になります。主要都市なら地域密着とはならず買い物帰りや仕事帰りにくるケースが多いですが、フリーペーパーですと自分のお店から徒歩圏内の方にアプローチができ、個人サロンでやっている方には活用しやすいツールです。

    広い年代層にアプローチが可能

    フリーペーパーのいいところは幅広い層にアプローチが出来ます。ネイル人口は女性のまだまだ20%位と言われています。地域のフリーペーパーは美容専門のフリーペーパーではないケースがほとんどなので今までネイルをした事がない方にもアプローチが可能です。

    ホットペッパービューティーに比べて安い

    その町その町にフリーペーパーはあると思います。例えば有名どころだと「ぱど」がありますが、やはりホットペッパービューティーよりはとても安いです。地域により色々な媒体がありますがホットペッパービューティーよりはどこも安いです。

    ブランディングをかける事が可能

    個人店など小規模もしくはマンションタイプの場合は、宣伝をうつことが中々難しいです
    そこでこのフリーペーパーを使い自社の宣伝をかけてまずは集客もそうですが、ネイルサロンがあるとブランディングをかける事が可能です。

    デメリット
    集客力が弱い

    これは統計上やはりホットペッパービューティーに比べて集客は弱いです。オープンしてすぐこのフリーペーパーを使ったからといって、目標集客の成功は中々難しい事が多いです。

    データがないケースが多い

    フリーペーパーはネットではなく紙媒体がメインですので、紙媒体だから正確なデータを把握できない事がデメリットです。
    自社のブランディングの為ならいいですがこの位の期間・この位のコストをかけたかたといって明確なデータはない場合が多くあります。

    リアルタイムでの告知に弱い

    主に紙媒体のためネットでの宣伝に比べてリアルタイムでの宣伝が出来ません。「今空きがあります」との告知やデザインなどの変更などがリアルタイムでは出来ませんし、あったとしてもやはり弱い場合が多いです。

    ネイルサロンに来る方達の層との違い

    フリーペーパーで今までネイルをした事のない層の獲得はありますが、基本的にネイルをする女性のほとんどがスマホにて予約をしているケースがほとんどです。ピンポイントで「ネイルをする女性」の集客をしたいのであればやはり紙媒体よりもネット媒体の方が強いです。

    備品・材料準備について

    ネイルサロン開業では什器などの他にネイル商材が必要になります。これはネイリストなら理解出来ますがネイルを知らない方ですと中々難しいかと思いますので、よく知っている方と購入する事をお勧めします。とても種類も多いのでしっかりリストアップして揃えていきましょう

    ジェル用品

    今ネイル業界は基本的にマニキュア(ポリッシュ)ではなくメインはジェルネイルになります。
    このジェルネイルの工程ですが

    ベースを塗る

    カラーとアート

    トップジェルを塗るのが
    一連の流れです

    最低三種類
    ベース
    カラー
    トップ

    しかしベースとトップが一緒になるものあり、それはメーカーによります。ベースとトップはサロンの規模にもよりますが席数は必要です。これがないとネイルは出来ないので在庫は確保しておく事です。カラーに関してこれはサロンにより使う種類は様々。少ないところで50種類、多いところで200種類以上あります。あればあるほどお客様のニーズに応える事は出来ますが、デメリットとしては、種類があればその分お客様が選ぶので時間のロスになります。施術者とお客様のコミュニケーションがとても大切になります。

    ジェルは硬化させて使いますが、LEDで硬化するタイプとUVで硬化するタイプがあります。おおよそですがLED 30秒程 UVですと3分程度かかります。業界としてはいかに時短にしていくか?という事でLEDの方が多くなりつつあります

    ちなみにジェルはリムーバー(除光液)のようなもので落とす事は出来ません。ジェルをおとす為にはアセトンを使いサンディング(ファイルで削る)して落としていきます。ジェルはマニュキュア(ポリッシュ)に比べ持ちが良く3週間程持ちます。ジェルのメーカーは数多にあり自分のサロンにあったメーカーがお勧めです。サロンで使うようでしたらネイルの商材屋で買う事をお勧めします

    アート用品

    基本はラメ、フォログラム、スワロスキーもしくはガラスストーン、そしてスタッツ、シール、パーツ、シェルなどがあります。これらは季節によって必要なものが変わってきますので、ニーズに応える為にその使う時期に入る前に早めに揃えておく事が必要です。通年の流行りもあればスポットで流行る場合もある為、しっかり何が今流行っているのか?確認する必要があります。これも種類があればあるほどお客様のニーズに応える事が出来ますが、在庫を沢山持つというリスクもあるのでそこは注意しましょう
    ちなみに3Dアート(立体的)のようなものあり、それはネイリストが爪の上で作るもので、技術力が必要となってきます。それに必要な道具もあり以前に比べてやるお客様は減ってはきましたが、今はブライダルやキャラクターをやりたい方に多くなっている傾向にあります。

    タオル類

    昔は使ってないサロンはありましたが、今ではほとんどのサロンが使っていますタオルを使う時にはホットキャンビに濡らしたタオルを入れて温めるようにしましょう。用途としては施術終了後に拭いてあげてオイルを塗る為に使ったり、爪のダストを防ぐ為に濡らしておいておくなど用途は様々ですが必要なものです

    ペーパーや消耗品

    ペッパーというのはキッチンペッパーの事であり、消耗品は数多にあります。
    コットン、アルミ、ファイル、ウッドスティック、が主なものであり、アルミはジェルを落とす時に指に巻くなど用途が様々なので、使い方とその意味を理解しておく事が大切です。また細かいところだと、トイレまわり用品や店内に使う清掃用品なども揃えておく必要があります。

    販促物準備

    ネイルサロン経営をしていく上でこの販促アイテムはとても強い武器になります。最低限持たなくてはいけないものから、そのサロンの顧客に合わせて持った方がいいものなどこの販促アイテムは様々です。ありすぎてもその為の時間やコストがかかりすぎるので、その見極めはとても大切です。またこれにはセンスも問われますので、やるならしっかりとコストをかけて作る事が大切です。

    名刺

    この名刺は最低限必要なものになります。ネイルの問屋から備品の購入、ネイルサロンの開業のために必要な業者などこの名刺が必要になります。そのためサロン住所・電話番号・サロン名などが決まりましたら最初に作るのがこの名刺になります。スタッフ全員は必要ないと思いますがオーナーと幹部クラスは持っておいて下さい

         

    ショップカード

    こちらは絶対にないと厳しいというわけではないですが、あればその店のブランディングや紹介につながると思って下さい。他のお店に置いてもらうのもいいですしお客様にお配りしてもいいかと思います。しかしネイルサロンでこのショップカードを作っているサロンはとても少ないです。自社のスタンプカードを作成しているサロンは多いですが、飲食店などと違いこのショップカードを作成しているサロンはとても少ないです。なぜならこのカードがあっても直接集客などに結び付く事が難しいからです。ただしこのショップカードは自社のブランディングや情報拡散には有効アイテムなので、明確に活用できれば作成はありです。

    ご紹介カード

    紹介カードはしっかりとお客様にアプローチすれば販促アイテムとして役立ちます。しかしただの紹介カードでしたらそこまで効果はないので、ギフト的な形にしているケースが多いです。

    例えば 
    誕生日プレゼント・母の日などの記念日に合わせて購入してもらうケースや彼氏からの
    プレゼントなど上手くイベントと合わせてもらうと効果を発揮します。見せ方・販促方法をしっかり考える事が大切です。

    カルテ

    これはネイルサロン経営では必須アイテムになります。販促アイテムというよりは通常のサロン業務で必要になるものを思って下さい。このカルテですが形式は様々です。文章のみで作成しているものもあれば、図が書いてありそこに記入するタイプなど、また最近ではネイルサロンではまだそこまで浸透はしていませんが電子カルテも増えてきました。大切なのは誰が見てもお客様の情報がわかるように書いておく事ができ、次回の施術の際、スムーズに施術する事が出来る。これが大切です。カルテは重要な個人情報ですので管理はくれぐれも注意して下さい。

    お礼状

    お礼状は来て頂いたお客様に出すものです。通常はハガキのようはタイプで出すケースが多くあります。しかしこちらですが個人店ならいいですが大型店では数が多くなり、その手間や労働コストなどもバカになりません。これも自分のサロンモデルに合わせて行うようにして下さい。このお礼状がとても力を発揮するのは個人サロンなどで、個人サロンは一人当たりの単価高いケースがありますしリピーターもとても大切ですのでお礼状も上手く使って下さい

    ウェルカムカード

    単価が高いサロンや個人サロンですとこのウェルカムカードを作成しているサロンもありますが、最近ではウェルカムボードを使うサロンが多くなってきました。このウェルカムボードの使い方は、店の入り口などに本日のお客様のお名前を書きお待ちしておりましたみたいなものです。たまにお店の外に本日の天気や一言、予約の空きがありますみたいな事を書いてあるサロンも最近増えてきました。ボードの場合ですとそこまでコストも労働力もかけずに出来るのでおすすめです

    ニュースレター

    作っているサロンは非常に少ないですが、手間はかかりますが意外と低コストで効果を発揮するケースがあります。お店の情報誌的な物ですから、手書きでサロンの規模に合わせてプリントアウトするといった形をとっていきます。1枚の単価もコピー代だけですし、月に一度位の作成で作業コストも済みます。個人店もそうですが大型店でもこのニュースレターを使っているサロンはあります。そこに今の流行りのデザインや今月のおすすめデザインまた物販情報など載せるのもありです。こちらも継続性が大切ですが低コストでやれるのがポイントです。

    いかがだったでしょうか?
    夢であるネイルサロン開業を成功させるために参考にしてくださいね。

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