知識集

  • スタッフ教育2016.05.22

    こんにちは。

    仲村和也です。

    現在、ネイリスト不足といわれるネイル業界の中で、特に繁忙期前はネイリストが最も採用しにくい時期といえるのではないでしょうか?
    ネイルサロンを始めるにあたっての質問の中で、求人についてもよく聞かれますが、取りあえずは間口を広げて沢山の様々な方に会ってみることが大事だと思います。
    今回は、そんな求人の際の面接について話していこうと思います。

    ■面接のときに聞いておきたい、見ておきたい部分
    ネイリストを募集するときには、求人誌や求人サイトなどを利用する方が多いと思いますが、面接希望者から送られてくる履歴・経歴の書類やメールにはあまり左右されないようにすることをオススメします。これは、技術面はもちろん、人間的な部分にしても実際に会ってみないことにはわからないからです。スクールを卒業したばかりの未経験でも、既にとても完成度が高い方もいますし、こういう部分は書類やメールでは見えません。
    どうしてネイリストの仕事を選んだのか? マイサロンの求人に応募したのはなぜか? なども含めて直接話をしてみることが大切なのです。

    ◎技術面
    技術面では、新人でもかまわないのか、即戦力となる経験者が欲しいのかによって見る部分も変わってきます。
    新人の場合、前述しましたがネイリストの仕事を選んだ理由や技術を覚えることへの意気込みなどが大切になってくると思います。技術を教えながら仕事をさせるということは、サロンにとってもある意味その方に投資をするということにもなります。途中で辞めてしまったりするような方だとそれが無駄になってしまいます。

    即戦力の場合だと、一時期、“1級保持ネイリストが在籍!”などというのがブランドのような時代もありましたが、現在ではお客様もそこら辺を気にしている方はほとんどいらっしゃらないように思えます。もちろん、ないよりはあった方がいいですが、いちばんは自分のサロンで求めたい技術を持っているかどうかです。
    キャリアは長くても、スカルプばかりが出るサロンにいたためにジェルアートは未経験に近い、という方だとジェル専門店では即戦力にはなり得ません。そうなると、例えば求人誌などで募集をかけていた場合、キャリアによる高い成功報酬がかかった上に、さらにジェルの技術指導が必要となってしまいます。

    即戦力の方だと実技チェックが必要となってきますが、これはサロンによって様々で、一次面接を通った方のみチェックをするサロンや最初の面接で併せてやるサロン、今までの施術画像のみのサロンなどがあるようです。いろいろなパターンはありますが、基本的には実技チェックはやったほうがいいですね。
    マイサロンの場合だと、チップを作ってきてもらったり、自分の手につけてきてもらうというのが最近では多い傾向にあります。
    そしてもし、自分がネイルについて詳しくなければ、ネイリストに同伴してもらうことも必要になります。通常だと、ワンカラー・ラメグラ・フレンチなどを見ることが多いようです。

    ◎人間性
    応募された方の人間性も、技術と同様によく見ておきたい部分です。変にプライドが高かったり、協調性がなさそうであれば、他のスタッフとの兼ね合いも考えると採用は難しくなってきます。そして、ネイリストは職人であると同時に接客業でもあります。職人だから無愛想でも構わない、というのはネイリストには当然通用しません。お客様と接することに抵抗があるかどうか、そこら辺も聞いておきたい部分です。

    ■面接では、応募者もこちらを見ている
    技術力も人間性もいまひとつ、というのであれば別ですが、総合的に考えて迷ってしまうことも多いと思います。そうなった場合にはマイショップの現状を考えて、オーナーとして判断しなければなりません。迷ったときのためにも、面接や実技チェック時にはサロンの店長やベテランスタッフに同席してもらうのもありですね。
    よくありますが、いきなり本採用ではなく、まずは試験期間を設けて様子を見る、という方法もいいと思います。

    求人をするときには、まず、自分がどんな技術や人間性を持った方を望んでいるか、ということを考えておくことが重要です。ここさえしっかりとしていれば、面接のときに見るべきポイントがハッキリとしてくるはずです。
    そして、忘れないようにしたいのは、面接のときには応募者からこちら側もチェックされているということです。こちらが気に入ってどんなに採用したいと思っても、お断りを受けることもあります。
    面接が続く場合などは大変なのですが、なあなあになってしまうことがないように、応募者一人ひとりとしっかり向き合うことが大切だと思います。

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