知識集

  • ネイルサロン経営2017.05.31

    こんにちは。

    仲村和也です。

    みなさんも感じていることと思いますが、近年、ネイル業界では価格破壊が進んでいます。
    これはもちろんネイルだけではなく、飲食業も含めて全ての業界においてそうなっています。
    この価格破壊が、経済社会において良いのか悪いのかはさておき、現実問題として向き合っていかなければなりません。

    価格破壊にどう対応していくのか?

    全身脱毛などは、ひと昔前だとなかなか手の届かない世界だったと思いますが、今や低価格や月額制などが増えてきてかなり身近なものになっています。
    これからネイルサロンをやっていきたい、と思った場合、やはり価格設定はかなり重要なポイントとなってきます。

    私がマイサロンを始めた時は、人気デザインを基本市場の8掛けでできるネイルサロンを作る、ということでスタートしました。
    これが今から4年前です。
    ですが、4年前に比べてネイル業界も競争が激化していますので、現在では単純にそれでは厳しい、というのが現実となっています。
    では、どうすればいいのか? これが重要です。
    価格をもっと下げるのか? 低価格化とは違う強みを出すのか? ということです。

    あまり低価格化にいってしまうと、キリがなくなってしまう可能性も高いと思います。
    他店が○○円まで下げたならこっちはいくら、さらに他店がまた下げたからこっちもまた…という感じになってしまうでしょう。
    そうなると、利益を出すためには施術時間を短縮していかなくてはなりません。
    もっと短く、もっと短くとなると、ネイリストはついてこないでしょうし、施術のクオリティの低下も目に見えています。
    だからといって、1度下げた価格を上げるということは、サロンにとってはマイナスのイメージしかありません。

    値段が安いことが全てにおいて正しいわけではありません。
    そのサロン独自のオリジナリティのある施術やサービスがあれば、お客様は目を向けてくれるはずです。
    もちろん簡単なことではありませんが、お客様のニーズをよく考えて工夫することでそれを見つけていくしかありません。
    ある程度の低価格化は仕方のないことですが、そればかりに気を取られないように注意したいところです。

    マイサロンの場合は、技術、接客接遇の徹底を目指しました。
    リピーター様は、新規のクーポン価格よりも2000円アップします。
    これは今のネイル業界ではかなりハードルが高いかと思いますが、その軸はあえて動かさないようにしてきました。
    ですが、これでずっと続けられるかというと、正直必ずやそうではありません。
    もちろん、この価格設定を守っていきたい気持ちはあるのですが、それをジャッジするのはお客様なのです。
    この価格でお客様が満足頂けるか否か、ということなのです。

    しっかりとしたマーケティングによる価格設定を

    マイサロンではネイリストたちスタッフに対して、技術に関しては店長が、接客接遇に関してはアドバイザーにしっかりとした教育の徹底をお願いしています。
    “どのネイリストに当たっても同じクオリティであるように…”ということも大事にしています。
    ネイルだけではなく、エステなどでもそうですが、当たった人によってクオリティが違うということもよくあるようです。
    しかし、スタッフたちの個性は別として、最低でも基本的なクオリティだけは統一しておくということは、お客様からサロンへの信頼に繋がる部分でもあります。

    お客様がわざわざサロンへと足を運んで、それなりの金額を払って施術を受けるわけですから、それに見合う、出来るならばそれ以上の施術やサービスを提供していかなくてはならないのは当然のことです。
    それによってお客様に満足して頂くことでリピーター様も増えていくわけです。
    ここにはもちろん価格も関係はしますがお客様が本当に満足して頂いた、というクオリティやサービスが重要なのだと思います。

    最近では定額のサロンも増えていますが、必ずそうではなければいけないわけではありませんし、もちろん決まりもありません。
    ですが、ここでもしっかりと、なぜこの価格設定なのか、なぜこの方針なのかをスタッフたちにもきちんと理解してもらうのが大切だと思います。
    前述しましたが、ある程度でも価格を下げるのであれば、サロンの継続には必然的に施術スピードをアップしなくてはなりません。
    クオリティを下げずにスピードアップするというのは、見ている方は簡単に言ってしまいがちですがかなりの経験や練習が必要なことです。
    そうなるとそれが出来る人間を探して採用するか、サロンのスタッフを育て上げるかになります。

    単純に集客が厳しいから価格設定を変えようとか、他店がいくらだからこっちも、というのでは必ず回らなくなるので注意が必要です。
    出店したい地域のお客様層や既にある他店の状況など、マーケティングをしっかりとして価格設定を決めることが重要です。

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