知識集
今回のテーマは、「利益が出てるのに現金が減っている!?」についてです。
独立して、やらなければならない業務の1つに日々の会計業務があります。手段として、
・自分で会計ソフトを購入して帳簿をつける
・税理士に資料を全て郵送して帳簿をつけてもらう(記帳代行)
がありますが、どちらにしても月々の経営成績が「試算表(損益計算書や貸借対照表)」
という形で出てきます。
みなさんは、この試算表を見て利益が出ているのか赤字になっているかを判断することになります。
数字を見慣れない方は、ズラリと並んだ数字に最初は苦手意識を持ってしまうかもしれません。
しかし、独立したからには試算表の数字は毎月チェックしたいところです。
損益計算書は売上と経費を集計して利益を計算する表です。
損益計算書の最後の行に利益が記載されているはずです。
この数字だけ見て、「今月は儲かった」とか「今月はイマイチだったなー」と思っていませんか?
最初はそれでいいかもしれませんが、ある時こんな風に思うことがあるかもしれません。
「あれ?今月は30万円も黒字なのにお金が減っているような気がする、、、」
そう、それが本日のテーマです。
数字に不慣れな方は「利益=現金」と勘違いしやすいのです。
いや、数字に不慣れな方だけではないですね。黒字倒産という言葉を聞いたことがありませんか?
これは、上場しているような大きな会社でもあり得ます。
黒字ですから、利益は出ているのに倒産してしまうのです。
今回全てを説明するのは難しいので、みなさんには利益から現金残を簡易的に計算する方法をお伝えします。
まず、御手元に試算表をご用意ください。
そして、損益計算書の利益の金額に、
損益計算書の経費の中にある減価償却費(資産がない場合には記載がない場合もあります)の
金額を加算してください。そして、借入金がある人は元金の返済金額をマイナスしてください。
その金額が簡易的に計算した現金残の金額になります。
個人事業の方はさらにここから生活費をマイナスしてみましょう。
その金額がマイナスだった場合には、黒字で合っても現金は減っていくことになります。
逆にプラスの数字であれば現金はその分増えているはずです。
上記はあくまでも簡易的な計算方法ですので、現金残がピタッと一致するものではありませんが、
概算では計算できます。
みなさんに本日覚えて頂きたいのは、利益が出ている=現金が増えているではないということです。
特に店舗が増えてくると、この考え方は非常に大切になってきます。
利益も出ているし問題ないと思って融資を受けないで新店舗を増やしてみたけど、
すぐに現金がショートしてしまうなんてこともあります。
試算表を見るということは、本業ではありませんが、非常に大切な業務になります。
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