知識集
こんにちは。
仲村和也です。
ネイルサロンが増えていくと同時に、価格も全体的に低価格になってきています。
商売をやる以上、お客様の求めているものを求められている価格で提供するというのは、やはり重要なことです。
ですが、求められているのは何も価格だけではありません。あらゆるものや考え方が多様化している現在、様々な部分でお客様からのニーズに応えることが大切です。
ジェルネイルが出だした頃というのは、ワンカラーやラメグラデーションなどでも約1万円ほどが相場でしたが、今では3000円台でも出来るサロンが沢山あります。オフ代にしても取るのが普通だったものが、他店オフでさえ無料になっている所もあります。
また低価格、短時間で出来る簡易的なネイルをメニューに取り入れているサロンも見受けられます。
激増したネイルサロンが生き残るための価格競争、というのももちろんありますが、そうなった理由は、何よりも高いニーズがあったからこそです。
お客様たちみなさんが手軽にネイルをする時代になった、ということを大きな要因として、ネイルをする理由や頻度も様々で上がってきています。そんな中で以前の値段のままでは、お客様の来店頻度を下げることになってしまいます。
“もっとネイルをしたいのにこの価格では…”ということになれば、それはニーズに反しているということになります。せっかく拡がってきているネイルの需要なのに、これでは意味がありません。
このことから低価格化というのは、お客様が手軽にネイルをするためのニーズの結果、ということがいえるでしょう。
値段以外でのお客様からのニーズはどうでしょうか?
例えば、セブンイレブンなどのコンビニは低価格なわけではありません。それよりもスーパーに行った方が安く購入できることは誰もが知っていることです。
ですが、セブンイレブンは「いつでもすぐ買える」という消費者たちのニーズに応えたわけです。尚且つ、どこのセブンイレブンに行っても同じ商品を買うことができる、ということも消費者からの信頼に繋がっていると思います。
これが、セブンイレブンの登場以来、爆発的にコンビニが増えていった理由です。
さらに、現在では当たり前の24時間営業や銀行系のATMの設置、郵便物の投函、一部の薬品の取り扱いなど、次々と消費者からのニーズを取り入れてきています。
ファーストフード店などでも、一時は低価格1本での経営戦略が目立っていましたが、近年では逆に値段は高いけどよりボリュームのあるものや、高級素材を使ったメニューなども登場しています。
反対に、消費者からのニーズという意味で大打撃を受けているのが書店です。あらゆるものがオンラインショップで買えて、電子書籍が普通になってきている今の時代で、苦境に立たされている最たるものといってもいいでしょう。色々と工夫を凝らして生き残ろうと必死に頑張っていますが…。
これなどは、現在求められているニーズから外れてしまったことによる危機なのです。
ネイルサロンも同じです。今求められているものは何か? を常に考えていく必要があるのです。
極端な話しですが、現在2時間かかっているネイルと同じクオリティのものを10分で出来るサロンがあるのならば、忙しい女性が多い今の時代、高額であっても人気店になるかもしれません。
また、ネイルアートとしての完成度も、より高いものや凝ったものを求めるお客様も増えてきています。ネイリストやサロン側としては大変なことだと思いますが、これらのニーズに応えることも必要になっています。
さらに基本的な部分でいえば、サロンのメニューやクーポン内容なども、時代と共に多種多様に変化していかなくてはならないと思います。
価格にしてもそれ以外の部分にしても、それを求めている層はどこに多いのか?ということを考えていくわけです。
そして自分のサロンに来て頂いているお客様層からのニーズにピッタリと応えることが出来れば、それがいちばんです。
今は低価格が強い時代ではありますが、それだけではなく、時流に乗って変化していくこと…これは重要なことなのです。
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