知識集

  • 社員教育2017.06.14

    こんにちは。

    仲村和也です。

    今、出店コンサルティングに入る店舗様や顧問サロン様から、スタッフたちとのコミュニケーションについての相談がよく来ています。

    私はその際によく、“しっかりと話し合って下さい”と伝えています。

    自分の思いを熱く語るのではなく…

    私もアドバイザーや店長などとよく話しをしますが、どのようなことを話すのか? とよく聞かれます。
    酒でも飲みながら本音でガッツリもいいですが…オーナーとしての大切なことは、お互い本音でぶつかる、ではなく
    “その分業の善し悪しについて話し合うこと”
    これが大切だと思います。

    オーナーの思いをガッツリぶつけて自分は満足しても、たぶん相手は全く聞いていません。
    ちなみに、私は話し合いでも熱くなることはありません。
    それは何故かといいますと、話し合う内容としてお互いの分業の善し悪しを確認しているだけだからです。
    サロンの状況を分析して、スタッフたちと冷静に話しをするのです。

    こっちが一方的に熱くなっても、相手はシラけるだけ、迷惑をかけるだけだからです。
    最も、人によって考え方は色々ですので、熱く語り合って解り合う方がいい、という人もいるかもしれません。
    ですが、自分の思いや考えについてをぶつける相手は、スタッフではないと思います。
    そういう話しは、プライベートで友人などに語ればいいことです。

    オーナーとサロンのスタッフたちの関係は、実務的なものです。
    相手を信用するのではなく、相手の仕事の完遂を信用する、ということです。
    冷たい、と思われる方もいるかもしれませんが、
    人間的に信用…これは重いことです。

    組織の中で、お互い自分の人生を良くするために

    私もそうですが、他のオーナー様も自己破産までしてこの会社をやる…ということはないと思います。
    オーナーもスタッフたちも、自分の人生をお互いに良くしていくためにここにいるのです。

    私がよく言う分業、これなくして組織の運営と発展、そして継続は難しいです。
    今マイサロンでは、4店舗で20人のスタッフたちがいますが、これは経験からいいますとひとりでやっていくのは絶対に無理です。
    ですので、大切なのは思いをぶつけるのではなく、具体的な仕事の振り分けとお互いの仕事の分業での精度を上げることが重要になってきます。
    例えば、
    ネイルサロンのトップとしては“売り上げや運営”
    アドバイザーは“現場の管理”
    店長は“ネイリストなどの技術”
    のように、それぞれの担当でするべきことの精度向上と完遂をいかにしていくか?
    そこに何か問題はないのか? あるとすればどうするべきか?
    これらこそ、スタッフたちと話し合うべきことなのです。
    というか、話し合わなければいけないことだと思います。
    もしこれが出来ないようであれば、担当である人を変えることが必要になってきます。

    これが組織でもあります。
    何も出来ないからといってただ単に切れ、と言っているわけではありません。
    ですが、組織として機能させていく上で、いかに効率よくしていくかは考えなければならないことです。
    適材適所に人を配置することもそうですが、組織を運営していく上で必要なことは何なのか?
    これらの個々の部分をみんなが理解できて、初めて本音トークなのです。
    ただ“話し合い”というからには、オーナー側からの話しを伝えるだけではなく、スタッフたちからの話しも聞くことが必要です。そしてもしそれが間違っているようであれば正していけばいいですし、共感できることがあれば、それを取り入れていけばいいのです。
    そうやって、組織として仕事の精度が上げられれば言うことはないでしょう。

    思いも大切なことではありますが、ここで必要なのは“実際に仕事をしていく”上での話し合いです。
    ここが話せなければ意味がありません。

    もちろん、プライベートでは本音で思いっきりぶつかって下さい。
    私もプライベートと仕事ではスタンスは全然違います。
    理想と現実は違いますし、思いやグチなどを吐き出す機会というのは精神衛生的にも必要ではあります。
    それこそお酒でも飲みながら、言いたいことをぶちまけてもいいでしょう。

    でも、組織ビジネスとは違いますので、ここのところは注意する必要があるのです。

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